2022年熊本スロー旅⑥ 天草でリアルに魚の勉強 「漁協で競り見学」「一流のお魚屋さんで活魚締める見学」

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

天草の多彩な海も美しかったけど、やっぱ鵠沼海岸は最高じゃんね。三連休の土曜日の鵠沼ビーチは、ほぼ鵠沼レイクなのに、ラッコみたいに週末サーファーで大渋滞。いいねぇ、日常だよね。

冬晴れの鵠沼ビーチ、みんなボーッとしてたわ

さてさて、北鎌倉の素敵な飲食店がお魚を購入してるプロ専門のお魚屋さんが、熊本県の天草にあるんだって。

なるほど

もう何回も、そのお魚を美味しいワインと一緒に戴いてるんだけど、

確かに、「今日は天草」「今日は舞鶴」のお魚ですよー、って聞いてたもんなー

その、仕入先のお魚屋さんにお勉強に行くってんで、超一流運転手 兼 超一流『旅』アマチュアコーディネーター 兼 (美味しい)食べ物は残さず飲み食いする検定初段、かつ「時間的余裕がありすぎる」わたくしが、北鎌倉のお殿様たちの運転手を、積極的に立候補したわけであります。

勿論、熊本に前乗りして、高級車「プレジデント」的なお車で、空港でお出迎えしたもんね。安全第一!

僕は、釣りするし、釣りの目的半分強は「釣りたて新鮮な魚を美味しく締めて料理して食べる」、だからさ、それなりには魚の締め方は研究してるわけよ。

『美味しんぼ』で、活け締めを教わったの、中学二年生の時だもん

釣りで中型魚が釣れたら、まず脳天にDAISOの100円ハサミをプッ指して、脳死していただくわけ。

そしたら、お魚さんはプルプル震えるけど、暴れなくなるの。脳死状態だから、心臓はバクバク動いてるのね。

だから、エラをカットして、磯の潮溜まりで血抜きするわけ。完全に抜きたいから、夏は5分、春・秋は10分くらい。

江ノ島 裏磯には、いい感じの潮溜まりがあるかんね

で、血抜きが終わったら、氷でキンキン、愛川欽也級にキンキンに冷やした海水のクーラーボックスに投入。

で、釣りが終わったら、磯でハサミで内臓を出してウロコをとって、お持ち帰り。それが、僕の、レヴォリューション。

さぁ、北鎌倉自然派暴走連合のシェフ達が惚れ込んでる天草のお魚、そして処理の秘密を、お勉強しちゃうんだから。

道の駅ラブな、お殿様御一行。阿蘇くまもと空港から直行すれば二時間の天草下島、道の駅の看板が発見されるたびに、念入りな食材チェック。全然進まないの。

道の駅『うき(宇城市)』、デコポンとか、柑橘祭り。野菜もお弁当も、30分以上視察してんだもん…

民主党の「牛歩戦術」かと思ったもんね。

僕も、道の駅ラブだから、いいんだけどさ

前日に、そのお魚屋さんのお魚尽くしでお鮨を戴いて、

はっきり言って、ヤングの頃に通った、新橋の「第三春美鮨」より素敵なお鮨は初めてだったかも。
もう廃業しちゃったけど、ランチに何十回もお伺いして、いっぱい勉強したよなぁ

今日はいよいよ、その秘密に直撃するわけ。朝6:45にホテルロビーで集合したんだから。

ほら、築地、今は豊洲、とか、市場の朝って、劇的に早いイメージでしょ。僕は焼き鳥大学生のとき、平成4年で時給1800円だった、お花の市場で深夜バイトしてたんだけど、勤務時間は23:00 – 翌朝05:00。夜中トラックが到着して積み替え。菊の花の束が特に重いのよ。

でも、天草の市場は遅いんだって。前日、信じがたい量の日本酒を飲んでる酒豪な殿様レディースは、ケロッと参上。

迎えに来て頂いたお魚屋さんの車を追いかけて5分、「天草漁協 本所」に到着。興奮するわねーーーー。

まだ暗い漁協に潜入よ

長靴をお借りして、「見学者」キャップをかぶって、いざ見学よ。

誰がどう見ても『見学者』

某ゴーンさんの自動車会社のバイヤーとして、余多の自動車部品工場を見学してきた僕でも、緊張しちゃったもんね。オムツ履いてきて良かったわ…

見学体制準備オッケー!

漁協の市場エリアは、「活魚」の分割生け簀と、トロ箱並ぶエリアに別れてて、まずは生け簀エリアから競りが始まるの。

賃貸マンションのユニットバスが大量に並んでるの
競りが始まる前に事前チェックが、競りで結果を出す必須準備なのね
皆さんプロの動きよね。出社して机に座って、ひっそりソリティアやって給料もらってる手抜きリーマンはいないの
どれも活きてて、元気、それしかわかんない…

競りに参加してるのは、ざっくり30人~40人。しかし、なんとも魚種が豊富だし、生け簀やトロ箱によっては「小さなカサゴ三匹」とか「アワビ三個」とか。

メバル、墨烏賊、鰆
コノシロ、コハダ
真鯛、アイゴ、黒鯛
真蛸、鱸、鮑、栄螺、若布、などなど

地方の小さな市場だけど、ゴッツい鰤や真鯛や鮃なんかの活魚、8キロ前後の高校生マグロや、

めっちゃ旨そう、ってか旨かったもんなぁ

巨大ドラゴン太刀魚に、

デカ過ぎる太刀魚。こんなの、釣れても上げられないから、僕のルアーに喰わないでね

スマガツオ(星カツオ)、

今が旬みたいよ
あー、めっちゃ旨そう。食べてみたかったのねん

新ワカメや磯でツマミ取る貝やらナマコやら。水族館より楽しいお魚のプロの空間。

競りは、サクサク進んでいくわ。本田さんは、事前に見極めた、マジリアルに最高のお魚にだけ、競りに参加。数匹の活魚を競り落としてたわ。

プロの目がズラリ。その中でも特級の利き目が…

トロ箱が並ぶエリアに移ると、異常な光景が…

ええええーーーー! なんで、競りの参加者のおじさんおばさん達が…

肩組んだり、腰に手を回したり
こっちも、肩組んだり、腰に手を回したり

この光景、人生で初めて。本当なの? なんか… 競り合う=競争なのに、肩組んでんじゃん。意味不明。すげーわね、天草。

本田さんは、狙った高校生マグロで熱い競り合いしてて、見てて興奮しちゃったもんね。柔らかい雰囲気のイケメンお兄さんが、「てめー、ぶっ殺す。このマグロは俺のモノ、舐めんなよ」ってオーラを出して指値を指しまくり。

あんな柔らかな人柄の本田さんが…

やべーわ、こんな闘いを経て、天草最高のお魚さん達が湘南までいらっしゃるって、知らなかったもん。

市場のおじさんたち、怪しい「見学者」に興味津々。「どこから?」「神奈川県であります」「そうかぁ、そりゃ遠くからわざわざ。天草の魚、旨いからいっぱい食べてねー」って。

時間の流れが横浜の1/3の速度の天草

なんともふわふわ、でも旨そうな魚が競り落とされてく天草漁協の本所、これは忘れない光景よ。

その後、本田さんが契約してる、真鰺の漁師さんの生け簀に移動。

ええええーーー、こんな細い道… はぁ、美しい光景じゃんね。

本当に静かな入江
何なの、ここ。プライベート入江?
落ちたら… でも見たいもん
一体何を?
娘さんもバリバリなの
こ、こ、これが… あの真鰺なのね

この入江の網に、漁師さんは基準に達してるサイズの揃った超一流の真鰺だけを、活かしてくれてて、本田さんは必要な数だけ持っていくんだって。

この鰺、まじ凄いって、昨夜勉強してたから、感動もひとしおよ。

その後、本田さんのお店にいって、活魚の締める実演。

ここはね、血の気引く驚きの技だったもん。いやいや、あんなの見ちゃったらね、あれよね。僕は一生忘れないかんね。

選んで
脳髄一発
二発
プルプル
ヒクヒク
凄いものね、プロの技

まったく、大変なお勉強させていただいたかんね。大変ありがとうございました!

事件は現場に行かないと、解決不可能なの

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