スナフキンのように気ままなワイン旅 北イタリア2023 #9 『Trattoria Da Ivana & Secondo(フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州, Pordenone県)』

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

トレチーメを満喫して、グイグイと下り坂を疾走、じゃなくってエンジンブレーキ効かせて徐行。標高2300mから平地に下れば、当然気温は急上昇。

長いドライブだし、後部座席から「ジェラート♫ジェラート♫」のコールがかかって、見知らぬ小さな町でジェラート休憩。

八百屋さん覗くと、トマトパラダイス。イタリアだもんね。

おおっ、天然キノコ!春が採集時期のfinferli(杏茸)?

喰いたいじゃんね、パスタのソースにしてほしいわ。全く、イタリアってアレよね。

普通なお味のジェラートで一服したり、ラウラ・パウジーニ様のミュージックに助けてもらいながら、信じられない山道を3時間。気付けばフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州に入ったみたい。

人生初フリウリなのよ。ナチュラルなワインバーやってるムーミンパパHさんが「とにもかくにも、行かねば、いや行きたいワイナリーは、フリウリなのである。特にスロヴェニア国境付近なのである」ってんで、今回の旅の重点訪問エリアなんだけど。

でも、僕は、色々なオステリアにも行きたいわけ。そして、フリウリには『Trattoria Da Ivana & Secondo』っていうお店があって、是非とも行きたかったの。

そうそう、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州って、一般的には日本で馴染みない州じゃんね。

よく「フリウリに行こう!」って言うけど(言わないか…)、ざっくりトリエステ周辺が「フリウリ」、ウディネとかキラ星ワイナリーがいくつもあるゴリツィアは「ヴェネチア・ジュリア」なわけ。だから『BRESSAN』に行きたいなら『ヴェネチア・ジュリア行こうぜ』って言わないとね。

っても、⬆の通り辺境の州よね。最大都市トリエステでも人口20万人なんだから、藤沢市と対して変わらない規模じゃんね。

で、今回訪問するワイナリー『GRAVNER』『BRESSAN』があるのがゴリツィアって田舎町。『RADIKON』とか『CASTELLADA』もあるし、なんともエグい田舎町なんだけど。

でもね、数少ないフリウリの名産、サンダニエーレの生ハムを忘れちゃいけないって思うわけ。そうでしょ?

で、サンダニエーレから北西に12km、フリウリの北西の角っ子のリアルに山奥の限界集落にポツンと佇むのが、『Trattoria Da Ivana & Secondo』なの。今回の機会を逸したら、なかなか辿り着けない名店らしいの。

マジで物凄い山道、「この道の先には狼とか熊しか住んでないんじゃね?」って細いクネクネ道を5キロ以上進むと、本当に小さな集落に辿り着いて。

後でお店の人に「タクシーで来るお客さん、いるの?」って聞いたら、「いるわけねえだろ、みんなクルマだよ」って。ウケる…

いやはや、既に期待度マックス。エントランスから一流のオステリア(ここはトラットリア)の雰囲気がプンプンするじゃん。

この後、フリウリのワイナリーで「 『Trattoria Da Ivana & Secondo行ったんだ」って話したら、「あそこは予約至難で、ワタシは何回かトライしたけど全然予約取れなかった」って。そりゃ、僕は数ヶ月前にFacebookのメッセージで熱く「是非とも、お伺い致したく」って予約してたもんね。へへへ。

で、20:00ちょい過ぎに入店。まだ明るいのよね、6月のフリウリ。

この時も、ワイン主担当のムーミンパパHさんにワインセレクトお願いしたんだけど、今振り返ると僕でも良かったかも… ってか、まだ旅の二日目で、しかも運転恐怖の山奥のお店だし、あんまりワイン呑めないかなってビビってて… (もちろん、ドライバーは一滴も呑んでないけど)。

フリウリのローカル葡萄ヴィトフスカの醸しワインじゃんね。呑んでないけど、ロングドライブ後にフリウリで呑む美味しいワインは、当たり前だけど沁みるわ。ゴクゴク。

どひゃ~!コレよコレ、この、寿司屋のまな板サイズの長方形皿に盛られたサンダニエーレの生ハムさん、一人前なの。ウケるでしょ?

軽いのよね、切るとこ見たかったなぁ。ハッキリ言って、四人でつまんだら即無くなっちゃった。一人でも余裕で食べちゃう旨さ。個人的にパルマの最上級のプロシュートより好みね。

「野菜を!」と準ヴェジタリアンなメンバー対策でミックスサラダ頼んだら、「お酢はワインヴィネガーがいい?地元フリウリの旨いリンゴ酢もあるけど」、って。風味が素晴らしい美味しいお酢じゃんね。

前菜三種盛り、ちょっと洒落たトラットリアっぽさが滲み出るメニューだけど、四人でシェアするには厳しいじゃんね。やっぱ、生ハム四人前とかがワイルドな注文だったかしらね。

おおっと、そうそう、今回何軒も行ったけど、どこでも「お子様ファースト」。カメリエーレは必ず飲み物より先に「子供は何食べる?ミートソースあるよ」って。ここではミートソースのショートパスタ頼んだら、真っ先に出てきて。

で、普通のミートソースなんだけど、旨いんだな、これが。大人たちがつまむと怒るムーミンEさん。そりゃそうだ、「オレのパスタ喰いたきゃ、まず許可を取れ」。実に正しい。

で、カメリエーレの「今日のオススメ」で胸が高鳴ったヒトサラ、「自家製タリオリーニ 杏茸クリームソース」。

デデーン。うわ、これは一人で全部食べたい、見た目だけでココロが蕩けちゃう。そして、リアルに天然キノコの香り爆発、旨味暴発。タリオリーニも上出来、生きてて良かった系列のパスタ料理。

今回、大人四人(+9歳一人)だから、色々取り分けて味見できるって意味ではワンダフルなんだけど。

僕はイタリア方式で「これはIL MIO PIATTO」方式が好き。もちろん「お味見どうぞ」はオッケーだけど、ヒトサラの七割は自分でむしゃむしゃ食べたい。これは文化の違いだからしょうがないけどね。

で、アスパラガス生クリームのスパゲットさん。

チーズも入ってて、濃厚ソース。でもアスパラガスも存在を主張してて。美味しいけど、これはズッシリお腹に来るヒトサラね。

気が付いたら、2本目、3本目。多分、僕は味見くらいしか飲んでない(ってか運転手だし)。ただ、やっぱ恥ずかしいけど「セラー見せて」ってお願いすれば、99.8%のお店のカメリエーレは喜んでセラー案内してくれるから、僕がワイン選ぶならカメリエーレとの会話だけじゃなくてセラーに行って見て話して選ぶなぁ(運転手だから飲めないんだけど)。

ど田舎だけに、眺望はパーフェクト。ロマンチックなデート系のお客さんも数組。なるほど、この山奥までブーッとドライブして、食事して… やるなぁ、イタリア人たち。

お、なんかデートしてる体の日本人カップル発見!しかし、手にはヒカるスマホが。おデート中にスマホは禁物ですわよ、ホホホ〜。

出た〜!ここで来た「FRICO」。

… イメージ通りのお味。さっきのアスパラガスクリームとのワン・ツーパンチで、重いじゃんね。でも食べてみたかったし、この後でフリウリでメニューに無かったし(多分、冬のメニューだからね、FRICO)。

で、ピエモンテ州の定番の「カルネ・クルード」も登場。

気分上がるわ。やっぱ生肉って、好きやねんね。

季節ぎりぎり、フリウリ名産の白アスパラガス。ジューシーだし、添えられたサンダニエーレ生ハムが泣けるわ。

そして、牛肉大好きメンバーたちの意向で、

これは、そこそこボリューミーじゃんね。我が家にとって「肉」=「豚肉、鶏肉」だから、慣れないお肉だけど、まあアレね。

ここは、名店ね。来て良かったわ、マジで。僕が一人で来るなら、醸しの白ワイン一本頼んで、

前菜 サンダニエーレ生ハム

パスタ タリオリーニ 杏茸のクリームソース

メイン 白アスパラ

これで完璧だわ。ホホホ〜。

自称パティシエのMOさん、謎のドルチェを選択。「グバーナ」って何?

なるほど、それに更にグラッパ浸しちゃうわけね。渋いわ、ドルチェ知識はプロ級だわ。

僕は庶民だし、分け分けディナーでお腹は空席多数だから、ボリュームありそうな「ミッレフォッリエ」を。

こりゃ旨い!ボリューミーだけど、生クリームが上質過ぎてバクバク食べちゃう。パイ生地とイチゴの合いの手で、即完食。多分、誰も味見すらできない光速完食。

来て良かったわ。こうゆうお店があるから、イタリアの田舎旅は堪らないし、クルマじゃないと来れないし。

お会計のとき、「明後日ブレッサン行くんだ」って話になったら、カメリエーレのオッサンが「おぅ、フルヴィオに宜しく言ってくれ、ダチだから。動画撮って見せてやってくれよ」って。うーむ、フリウリは狭い世界みたいだわ。

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