『秋月 AKIZUKI(北鎌倉)』 年末に向けて気合ムンムン 一皿目の「前菜盛合せ」調理を、カウンターのお客さん全員が凝視の30分間

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

すっかり時代遅れになっちゃった「ミシュランガイド」。マスコットキャラクターの「マシュマロ・マン」がキャッチャーよね。

B級映画『ゴーストバスターズ』にも登場してたし

もう誰も有難がらなくなっちゃった「ミシュランガイド」だけど、

カタツムリマークのガイドブックがナウいわけ
これこれ。めっちゃ頼れるガイドブックなのよね

でも「星みっつですぅ〜!」とか、すっかり日本語になっちゃった「星システム」。ミシュランガイドの星の定義はなかなか鋭くって。

フムフム

あるじゃんね。一軒だけ、「そこに行きたい」「あの店のデザートが食べたい!」「あの店のマスターにワイン注いでもらいたい」みたいな強烈な想いがあるだけで、旅しちゃうこと。無い?

それこそ、片道40分ママチャリでの半日旅から、ヨーロッパまで片道16時間の空の旅まで、「旅」も色々だけど、そうゆう目当てのお店がある「旅」って、とっても嬉しい旅なのよね。

今日は、そんな「旅」に北鎌倉へ。

紅葉最高潮の北鎌倉は、火曜日だってのに大賑わい。お爺お婆にオバはん軍団、遠足の小学生の大軍入り乱れてて。

でもねぇ、違うの。

僕の目的は、アノお店。

メジナ釣り名人 兼 シェフと、ドルチェの巨匠が、異常な量の「愛」で営業してるお店。

先月はイタリアンなテイストが強めだったけど、今月はどうかしら…

先月はイタリア〜ン♬ って感じだったじゃんね

火曜日の北鎌倉駅は大賑わい。

小学生の遠足とか
中学校の… ナニ?
紅葉だわ
平日なのにね
鎌倉に向かう道は大渋滞

ふふふ、僕の目当ては、ここ⬇

今日は貼り紙ないなぁ…

テーブル席に2名。カウンターに僕入れて5名。満席じゃんね。

シェフ、ヨロシコお願いしま〜す

今日はさ、大作家先生夫婦とご一緒のはずだったんだけど、流行りの事情でキャンセルになっちゃって。純粋に一人なの。

あ、あまちゃん! じぇじぇじぇ~
あまちゃんが表紙の雑誌に寄稿してるなんて、超大物じゃんね
あまちゃん雑誌に掲載してた「たこのやおやさん」、めっちゃ面白い〜!

一人だって大丈夫。基本的に外食の90%は一人だし、美味しいワインがあればグラスをグルグルグルグルグルグルグルグル廻してれば大丈夫。楽しいよ!

一杯目はシードルじゃんね
長野県の「ドメーヌムラヤマ」のシードルなのね

美味しいシードルをチビチビ啜りながら、シェフたちの一皿目調理を眺めるわけ。

今日気が付いたんだけど、ここは「オープンキッチン」なんじゃなくって、「カウンター席がキッチン内にある」感じなのよね。大相撲の「砂かぶり」にお相撲さんがぶっ飛んでくるような臨場感。

こんな感じ

僕の時計が確かなら、12:00に一気に4組7名のお客さんが入店して、一皿目が登場したのは12:30。マックや吉牛じゃないかんね…

今まで見た中で、もっとも工数がかかる「前菜盛り合わせ」じゃないかしら…

とは言ってもさ、世間一般的に、お料理を30分待つって、結構「まだかな~」感があるじゃんね。

「出前、まだですか?30分前に頼んだヤマダですけど」「はいはい、今出たよ、そろそろ着くよ〜」… 出前あるある

もしくは、お二人様だったら、おデート的なランチなんだから、愛を語らったり、「最近のオモシロ話」とかお話するじゃん。

でもさ、テーブル席では楽しそうに会話してたけど、カウンターの全5人のお客さんは、「シーーーーーーン…」。みんな、シェフの調理するの眺めてて。まるで調理師学校の授業みたい。

せめて、あの名番組「料理の鉄人」みたいに、「いいぞ~!」「ナイスソテーよ!」「盛り付け最高!」「銀杏忘れてない?」って応援やヤジ飛ばしたらいいのにね。

服部先生の解説があると、3倍楽しく観戦できそうよn

まあね、オープンキッチンのお店は多いけど、ここほど調理が丸見えのお店って、そう無いもんね。お鮨屋さんだって、もっとカウンターの幅があるし。

ちょうどシードルを飲み終わったタイミングで一皿目の前菜盛り合わせ登場。

えーっと、鱈の白子、ホタテのソテー。ドライトマト入りマッシュポテトと小松菜、洋梨ソテーとペコリーノチーズ、栗の渋皮煮、銀杏、リコッタチーズと柿… てんこ盛り〜!
晩秋じゃんね

火のいれ方とか、盛り付けとか、たしかにお料理に興味が無いひとでも、こんだけ丸見えだと魅入っちゃうよね。しかも美味しいワイン飲みながら…

二杯目は、山梨県 共栄堂 巨峰100%のロゼ泡なのね

三杯目は、長野県のテールドシエル シャルドネさんなのね。

嬉しいわよね。北海道にも長野にも山梨にも、美味しいワイナリーがあるなんて
ローマ皇帝のパン皿みたくキラキラじゃんね、ゴージャス!
二皿目は、舞茸のスープなのね。リッターで呑みたいじゃんね

キノコさんたちは、水分抜いて半乾き?乾物だと乾物臭さがでたりするけど、セミドライってキノコも野菜も美味しいわね〜。

4杯目はフランス アルザス「SONS OF WINE」のシャルドネ。買い葡萄のシャルドネがアルザス産なんだって。ちょいと新樽っぽいニュアンスがあったわね。

5杯目が、フランス ブルゴーニュのシャブリだって。「釣りバカ日誌」のスーさんの好物じゃんね。

樽が効いてないシャブリって、美味しいのよね。好きだわ。
最近、釣れてないのにシャブリ飲んじゃった…

3皿目は、天草のヒラメさん。

モッチリしてるけど
サクっとした感じもあって。ヒラメって美味しいお魚ね
ヒラメの下には大麦サラダが隠れてた!

4皿目は、牡蠣のレモンクリームのスパゲッティなのかしら。スバゲッティーニかなぁ。白菜がいっぱい入ってて、バター少々。冬を感じるパスタよね。おーいしーい!

レモンがしっかり効いてて、さっぱりなクリームソースじゃんね
6杯目は、ドイツ フランケン地方のシュテファン・フェッターさんのリースリング。アルザスと全然違って、線が細くて酸がギンギラギンで、素朴なリースリング。大好きだわ
7杯目は、「SONS OF WINE」のピノ・グリ+シルヴァーナーの醸しワインなのね。シェリーみたく産膜酵母由来っぽい香りが楽しいじゃんね

今日は正真正銘のお一人だから、飲んで飲んで飲むわけ。明日から京都だし。

だから、5皿目のお魚料理。めっちゃ美味しいタチウオだったんだけど写真忘れちゃったもんね。ハハハハハ…

6皿目は、蝦夷鹿なんだって。

鹿=鉄っぽい酸味的なお味のイメージだったけど、このお皿はそんなニュアンスなくって。実にふくよかで優しくって噛むほど旨味がでてくるお肉なの。

小さな脂部分もとっても甘くて美味しいし

少しだけ「テールドシエル」のピノ・ノワールも味見させていただいたわ。

フムフム
PANEZZAさんのチョコレート風味のパンがね
イタリア ピエモンテのCASCINA ROEROさんのネッビオーロ・バルベーラと良く合うのね。ってか、ワインがめっちゃコンディション良くって、イタリア行かなくても、こんな味で飲めちゃうのねん

そして、今回も期待以上のスペシャル過ぎるドルチェ。その名も「赤いティラミス」ってシェフが言ってたような…

くけーーー、カッチョいい!

なんとかベリーがどうとか、そうゆうことじゃなくって、

違うの

アイデアも手前も技術も凄いけど、お昼の7人7皿のこのドルチェを構想立案から試作から毎日の仕込みからお皿冷やして盛り付けて… 「愛」しかないじゃんね。

マスカルポーネ、リコッタ… そうゆうことじゃないのよね

パリね。もしくは、行ったことないけどニューヨーク。なんか、世界のどこで食べてんだか頭がぶっ飛ぶドルチェじゃんね。

ぶっ飛びドルチェ

さぁ、ご馳走さまだし、今日は鎌倉『SO SAN』は鹿児島遠征で不在らしいから、帰って祝詞の練習しよっと。

しかしまぁ、北鎌倉に紅葉ってのは、綺麗なもんね…

長文なのに最後まで読んでいただいて、感謝!
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