スナフキンのように気ままなワイン旅 北イタリア2023 #17 カメリエーレがイカしてる『Osteria La Preda – La Subida (GORIZIA, フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州)』

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

アペリティーボにクラフトビールを一杯ひっかけて、

モチロン、運転手は香りだけ、+ちょびっとだけ味見も

クルマはゴリツィアの西へ。なんだか、湿地帯なのか、大草原みたいなエリアをひたすら西へ。思うのは、「夕飯食ったら、またこの道をゴリツィアに戻るのねん…」。

GoogleMapがあるから迷わないけど、自動運転機能は未搭載だもんね。自動飲酒機能は大人全員完全装備なんだけど。

草原の中の一本道をひたすら走って、ついたわ。またまたど田舎、そしてクルマ、クルマ、クルマ。クルマ以外でここに来るとしたら、ヘリコプターね。

なんかね、『LA SUBIDA』なる、貴族が泊まるリゾートホテルがあって。今回、フリウリのワイナリーの方に紹介してもらってて。

ネットで調べたら、もう、まさに「The リゾート」。我々御一行様には完全にアンマッチな雰囲気だったんだけど、幸か不幸か「その日は満室でございまして」。ふふ、そうよね、「イタリア共和国記念日」だもんね。

で、この高級リゾートがレストランとオステリアも経営してて、9才でも入りやすそうなオステリアを予約したってわけ。

『Osteria La Preda – La Subida』、うーむ、エントランスから既に「ヤバい?僕の苦手な高級系列?」と僕は引き気味。

だって、高級レストラン系列って、やたらお皿の上の量がポチッだったり、エスプーマだったり、僕は庶民派だから「ガッツリ郷土料理」が食べたいわけ。

どこもかしこもシャレオツだし。

幸い、案内されたテーブルは半分屋外なテラス席。で、メニューが来たんだけど…

「LA SUBIDA新聞」!?いったい、何故新聞が配られるわけ???

むむむ、どうやら、この新聞は「トピック」+「オススメ食材、ワイン」+「メニュー」の構成になってるじゃんね。

うーむ、これはナウい、ってかリッチな感じ。

リゾートホテルのご紹介や、新着ワイン情報。

お食事のメニュー… そんなに種類無いわね。前菜、パスタ、メインそれぞれ3種類で、他に生ハムとかFRICOとか。

そういや、メニュー持ってきてくれたカメリエーレが「今日のスペシャリテは、牛肉のごっついステーキだぜ」って。牛肉は苦手だからアレなんだけど、今回のメンバーはみんな牛大好きだもんね、きっとご注文確実よね。

ってわけでカメリエーレを呼んでワインとお料理を注文したんだけど。

この大型高級オステリアで、僕のココロにグッと来たのは、テーブルを担当してくれたおヒゲエプロンのカメリエーレさん。帰り際の、このみんなの笑顔は、彼のサービスに依るモノが大きいわけ。

日本でも海外でも、本当に攻めた飲食店って、小型店ばっかりじゃんね。好みにもよるけど、カウンターの鮨屋さんや割烹料理屋さんみたく、目の前のシェフに好み伝えて、調理したシェフに料理や食材について聞いて、ワインわかってるシェフが料理に合うワインを注いでくれて、目の前で調理したてのお皿がアツアツだったりヒエヒエで出てくれば、カメリエーレは不要なんだけど。

でも、ここみたいに、推定客席数100とかの大型飲食店だと、デキるカメリエーレは必須なのよね。料理もワインも理解してて、ホスピタリティと担当テーブルの状況把握力と予測力があるカメリエーレが。

旅のメンバー5人が揃ったお食事でのワイン選びの流れは、

ムーミンママMさん「泡か白、スッキリ」

僕「とにかくナチュラルなやつ、妥協なしで」

MOさん「えーっと、やっぱりフリウリに来てるわけですし、スキオペッティーノを飲み比べてみたいです」➡ 無視

ムーミンパパHさん「ムニャムニャ…(とカメリエーレに相談)」

で、出てきた一本目が、スロヴェニアのスッキリ白。あら美味しい!

ソーヴィニヨン・ブランの雰囲気あるけど、良い感じの一杯目。こうゆうワインをオススメしてくれるカメリエーレ、好きだわ。

そして、ワインより先に「子供の料理どうする?」って。これはどのお店も同じね。

冷たい野菜のスープとトマトソーススパゲッティ頼んだら、速攻で出てきたもんね。

きゅうりの冷製スープと、

キタッラのトマトソース。

で、大人たちは、

みんな大好き生肉ちゃんと、

ブッラータチーズ、

ズッキーニと燻製リコッタチーズのフラン。

この量だから、リアルな「ヒトツマミお味見コース」になっちゃうのよね。匙加減が難しいのよね、初めてのお店って。

タリオリーニのミートソースも、

キタッラのアサリ、カラスミソースも、一巻き弱をちゅるりん。

さすがに少ないわけ。でも、それには訳があって。メインのお肉、牛肉ステーキ、恐らくだけど、ゴリラみたいなボリュームだって想像してるの。理由?勘よ、勘。

赤ワインも、良いわぁ。必ず数本持ってきてくれて、「こっちはクラシック」「こっちはヤングなワイナリーだけどムニャムニャ…」。

かなりお客さん多くって、テーブルも奥まった場所で、なかなかカメリエーレが捕まらない状況だったけど、ちゃんとツボを押さえたカメリエーレのお陰で料理提供のタイミングも、ワインのサービスもバッチリ。

そして、牛肉…

でた〜!

ゴリラポーション牛肉シフト布いておいて良かったじゃんね。これって、骨入れて1.5kgくらい?王様に出す料理じゃんね。

みんな、ど迫力のビステッカに腰引け気味だけど、メッチャ美味しいステーキでさ。焼き方も火の入ったレアレアで超好みなんだけど、多分凄いいい牛だし、状態もすんごい良い牛肉。

みんな、それなりにお腹いっぱいだったみたいで、結局この巨大カットなビステッカを四切れ食べたんだけど、これなら食べたい!

サラダ用にオリーブオイルお願いしたら、スロヴェニアのオリーブオイルが来て。ほんと、ゴリツィアってのは「イタリア」でも「スロヴェニア」でもなく「ゴリツィア地方」なのね。すんごい香り高い美味しいオイルだったわ。

さらに赤ワイン。ピニョーロのフリウリワイン。もう、みんな良い気分。僕がどれだけ味見したかは秘密。

まだ旅は4日目。みんなの肝臓は全然疲労感無し。カメリエーレに「食後酒を…」で出てきたのは、ヴェルモット。大手メーカーのじゃない、見たこと無いヴェルモット。すんごい魅力的な香り。

フリウリ産 オーガニック ハンド・クラフトのベルモットなんだって。まったく、いいカメリエーレに担当してもらうと、ソツがないというか、笑顔しかでないわ。

モチロン、ドルチェも。今回、北イタリア全体的に「リンゴのステュルーデル」が流行ってんじゃんね。

そしてパンナコッタ。

みんなお腹いっぱい、ヘベレケ。あとは帰って歯磨きして寝るだけ。僕は運転も。

このお店が、お会計一番高かったわね。旅の前半でみんな胃袋も肝臓も元気ハツラツだったし、お店としても高級寄りのオステリアで。ワインもそこそこの飲んだし。

個人的には、もっと郷土料理寄りだったり、家族経営的なオステリアが好きだけど、キレのある素敵なカメリエーレさんのサービス見れて、美味しいワイン飲めて、とっても素敵なディナーだったわ。

このまま、ここに泊まれたら最高なんだけど、それは貴族の特権。庶民は、すたこら退散するわよ。

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