にゃー🐈 ニャロです。
イタリア、好き?
稀にいるかんね、「イタリア? 最悪だよ、もう二度と…」って人、ありゃりゃ…
・ローマでパスポートと全財産を掏られた
・イタリア男の「愛してる、君だけ solo te, perche no!」を信じて、遊ばれた
・時刻表通りに電車は来ない、いきなりストライキで電車が止まる、ホテルのお湯はでない、タオルは硬い手拭いみたいなペラペラ布、英語通じない、もうやだ

まーねー、そうゆうことも、あるかも。そんな不幸なアクシデントや不便なお国柄を味わって、なお愛しちゃう魅惑の国、イタリア。
観光でダントツ人気なのが、やっぱしローマ。

そして水の都 ヴェネチア。

その他、フィレンツェやナポリ、ミラノあたりが「観光メジャールート」よね。

でもね、日本と一緒で、イタリアでもお宝は田舎にあるわけ。
東京や大阪や京都に行くより、北海道や高知や鹿児島なんかの田舎部のほうが、不便だけど隠れた美味しいものやローカルなスローフード、秘湯に美しい景色があったりするじゃんね。イタリアだって同じわけ。

例えば、北部イタリア ピエモンテ州のド田舎エリア。素晴らしいワインと白トリュフなど多数の財宝を抱えたグルメデンジャラスゾーン。
北部イタリア トレンティーノ=アルト・アディジェ州、またの名を南チロル州。劇的山奥だけど、ドロミテ渓谷でスキーしたり、南チロル的なお料理にトレンティーノ的なスッキリした白ワインでベロリンチョ。みんな楽しんでたわぁ。

中部イタリア フィレンツェからローカル電車で西に二時間半、エミリア=ロマーニャ州の美しく小さな村 ブリジゲッラなんて、ちっさなホテル数軒しかないのに、素晴らしいレストラン多数。そしてワンダフルなオリーブ畑と製油所。


そして、南イタリアの巨大な島 シチリア州の北西の先っぽ サン・ヴィート・ロ・カーポ。パレルモのレストランオーナーに誘われて一緒に車で行ったんだけど、空は青くて海は青くてレモンジェラートは信じられない美味しさ。カジキもコウイカもウニも小エビも…

そんなわけで、日本もイタリアも田舎はワンダフルな旅先なわけ。
で、まだ行ったことのないのが、中部イタリア アブルッツォ州。ローマのあるラツィオ州の反対側、アドリア海に面した、田舎テイスト満点のエリアらしいんだけど、なかなか行く機会がなくって。来年の秋か冬には行きたいなぁ。

で、そんなアブルッツォ州に行けないからって、泣く必要はナッシング。
だって、藤沢から東海道線でたった30分の横浜 平沼橋に『Maggio マッジョ』があるんだもん。
ここのグランシェフ、じゃないCAPO CUOCOのサッチャンことサツキさん(五月=Maggio)、アブルッツォ州のリストランテで修行してきたガチンコのアブルッツォ魂で完全装備レディなんだから。ね、もう安心でしょ?


今日はね、五人でアブルッツォ州勉強会というか、研究会というか、まじめに食べたり飲んだりギャーギャー語りあったり。アブルッツォの人たちみたいな食事をしてみよう、的なメンバーなの。北鎌倉のドルチェ番長と辻堂の凄腕シェフ、ワイン屋さんのお兄ちゃんとワインマッチングがプロいモリオさん、プロフェッショナル ボランティアを目指す僕。みんな普通の人ばっかり。

なんかねー、初めて思ったの。このお店はカウンター一直線の6席っていう素敵にこじんまりしたお店なんだけど、5人だと端っこと端っこで会話が成立しないの。

つまんない会社の飲み会とか、取引先との接待とか、苦手なメンバーがいる飲み会ならいいんだけど、今回のメンバーはみんな大好き大好物なもんだから、ちょっと寂しいなぁって。さすがは中国4千年の歴史、あのぐるぐるテーブルって意味があったのね…

そんなタフなコンディションでも、みんなの心はワクワクどきどき。サッチャンのアブルッツォ魂を感じるのよ、目一杯。さぁ行こう❗
… なんだか、すでにランチ二人前みたいな「前菜盛り合わせ」が来たじゃんね。一人一皿、日本人のちっこい胃袋にサイズ合わせたりって妥協のカケラも無いじゃんね。

一個乗せ忘れなのか、満員で乗り切らなかったのか、なすのハードなマリネが追いかけてきて、しばらく会話は中断。むしゃむしゃムシャムシャ…
どれもイタリアちっくな直球ど真ん中だけどサッチャン的優しい美味しい嬉しい楽しい前菜ばっかり。
特に「なんじゃこりゃ!」的にびっくり前菜が、生シラスが乗ったンドゥイヤっていう辛口なペーストサラミと生シラスマリネの合体技。一切妥協なく美味しいから、次回は丼サイズ希望。
二本目はエミリア=ロマーニャのマルヴァジア。

で、この「鶏肉のちっさいミートボール、フィノッキオクリームソース」が、僕は特に好きなのよね。パット見、シンプルな一皿なんだけど、猛烈な愛情が詰まってるんだからね。


今回は、目の前でサッチャンがちっさいミートボール丸めてんのライブで目撃しちゃったもん。もう最高! カウンター最高!!!

ふんがーーーー! 旨い、旨すぎて鼻息がフガフガなの。ってか、こんな美味しい料理を美味しいワインと素敵なお友達たちと一緒にムシャムシャ食べたら、むしろ「フガー!」ってシャウトしないほうが、アブルッツォ州法的には有罪じゃんね。逮捕!

はふぅ、まったく、一瞬とはいえ、アブルッツォに瞬間移動してたわね。爺婆にはGがキツいかも。

なんか、愉快じゃんね。やっぱ、日本とタイとイタリアは、何か愉快な国なのかもね。
で、次は「干し鱈に揚げた辛くない唐辛子がドカドカ」みたいなお皿。

さらにゴッツイ一皿。「穴子のフリット サマートリュフぶっかけ」。

多分、今回のメンバー五名のうち、数名の可愛い胃袋は、満席に近いっぽいけど、安心してね。僕の胃袋はまだ23%の充填率だから。フフフ…
なんか色々お喋りしたの。今回の五名メンバーで食事なんて初めてっぽいし、自己紹介から始まったはずなのに、妙にみんな笑顔。前世で同じ部族だったのかしら…
さ、パスタじゃんね。「しらすと…のペペロンチーノなリングイネ」、リングイネって茹でるの苦手で、サッチャン プロいなぁ。

この辺で、ワイン選び係を兼任してくれてるモリオが「ワイン、まだ飲みますか?」、だって。マジ???
あのさー、アブルッツォで、まだ食事してんのに、「ワイン、まだ飲みますか?」なんて口にしたら、下手したら病院送り。旧型コロンウイルスで脳ミソ狂ったか、そもそもバカなのか、って世界。やっぱ、イタリアで研修しないと、モリオ!

まだ来るじゃんね。キタッリーナっていう、キタッラの細いバージョン。「加水率少なめ、もっちりじゃなくってアルデンテっぽさ」って会話を聞いたような、空耳のような…

みんな撃沈。メインのお肉とかお魚は宿題ね。
このお店、デート利用はオススメしないわ。サッチャンの料理に夢中になって、アブルッツォに瞬間移動してる間に相手は帰宅してっから。


コメント