にゃー🐈 ニャロです。
山形 湯治二泊目。
夜中大雨で、ボロい建屋の肘折温泉『三春屋』の部屋は雨音パラダイス。深夜まで一日に何回お風呂入ったか、記憶無し。
で、目覚ましアラーム気付かず、起きたら07:05。やっべー!朝市が終わっちゃうじゃん。
間に合ったぁ。『肘折温泉 朝市』で、オバァ朝採りの天然キノコ買わないと。
4人のオバァ達から、きのこ1.5キロくらい買いまくり。
天然きのこって、土とか葉っぱとかの掃除がなかなか手間なんだけどさ、結構キレイに掃除されてて。オバァに聞いたら「毎朝オジイとキノコ採りにいくんだ」「山は広いから、キノコはいくらでもあるんだ」「んだんだ」って。
よく喋るオバァ達。意味不明な言語がまたチャーミング。実に魅力的な朝市。台湾の「雙連朝市」を超越した朝市は初めてだわ。
さぁ、名残惜しいけど最後に2回お風呂入って、
チェックアウトして、一気に蔵王に向かうわよ。ってか安すぎ…
遠回りだけど、一旦新庄方面に山道を下って、クルマは一路蔵王へ。蔵王、蔵王、温泉の王様〜♬
肘折温泉から南に向かう道は、土砂崩れで通行できないから、遠回りなの。
山形駅からクルマで20分、ローカルバスだと45分。今日のお昼は蕎麦屋1軒に全集中なの。そりゃナゼって、夜がハムハム・イタリアン『イル・コテキーノ』なんだもん。さすがに胃袋に余力が必要なわけ。
今回の二泊五日山形新蕎麦旅のクローザーは、圧倒的な破壊力を持つ孤高の蕎麦レスラーこと『そば処 三百坊(山形市)』なのだ!驚いたでしょ?
蔵王の麓、西蔵王の山の中にポツンと佇む渋いお店なんだけど、
ここのお蕎麦はトイチなんだけど、何が凄いって「自家栽培蕎麦」「自家製粉」「石臼挽き」。
自家栽培って… 究極の「スローフード」じゃんね。これは要チェックじゃんね。
Google mapが無かったらメッチャ不安になる砂利道をソロリソロリと進んで行くと、
庄屋さんのおうちを移築したらしい古民家、迫力じゃんね。
蕎麦打ち部屋にはカッチョいい蕎麦鉢やノシ棒。いいじゃんいいじゃん!
懲役8年のドイツ生活で取り組んだ蕎麦打ちで、何が難しかったかって「水廻し」っていう、蕎麦粉に均一に水分を合わせて、少しずつ少しずつ塊にしていく作業なんだけど。
当たり前だけど、一流蕎麦屋さんのプロの水廻しは、見てて飽きないじゃんね。お見事だわ。
11:00開店なんだけど、11:45に到着したら満席で。でもすぐ席が空いたわ。ってか、蕎麦打ちをもっと見てたかった…
しかしまぁ、自分とこで蕎麦の実を栽培して製粉してるだけあって、「自家製」って文字がメッチャ魅力的なの。
店内は、古民家なんだけど豪農のおウチって感じ。
フムフム、こりゃ雰囲気ばっちり。さてさて、今日はお昼1軒だけだから、「板蕎麦10人前」とか行っちゃう?
なんちゅう破壊力のあるお品書きなのよ… 「天然まいたけ天ぷら」「天然なめこそば」「鴨つけ汁」、全部ください!
…
「天然まいたけは売り切れ」
「天然なめこは、11月頭から」
… 泣けるじゃんね。でも、これこそ「ナチュラル」「スローフード」。某マクドみたく工場製の冷凍庫の挽き肉バーグをジューっと焼くってのとは違うんだもん。
ってわけで、切なくも注文は「野菜天ぷら盛り合わせ」「坊板蕎麦 大盛」「温かい鴨つけ汁」。そして食後に「自家製わらびもち」。
あのね、トイチだけどね。ここの蕎麦は、今回食べた6軒の中でダントツ美味しいじゃんね。
好みだと思うけど、昨日食べた『きよ(大石田町)』を確実に上回る鮮烈な蕎麦の香り、端正な板蕎麦なのよ。
つけ汁も、今までの山形の蕎麦の中でナンバーワンのお味なんだけど、それに並んで「温かい鴨つけ汁」がまた。
瞬間。大盛りの板蕎麦は、瞬間で消滅。どこに消えたのかは不明。
そして、蕎麦湯がまた、ポタージュ。確実に「蕎麦湯のために、蔵王の水を沸かして蕎麦粉を溶いた蕎麦湯」。蕎麦つゆに蕎麦湯だけで素晴らしいお昼御飯になっちゃうじゃん。
〆の「自家製わらびもち」も、泣ける田舎っぽさ。はい、完璧です。
湘南ズルズル団 調査報告
調査対象 : 『そば処 三百坊(西蔵王)』
山形に蕎麦食べに行って、1軒だけってんなら、僕は迷わずこの蕎麦屋さんに再訪する度 ☆☆☆
単に「自家栽培」「自家製粉」ってんじゃなくって、素晴らしく美味しい蕎麦のための「自家…」。蕎麦つゆも、魅力的な地場産素材のお品書きも、お店の外観内装も雰囲気も、極めてワンダフル度 ☆☆☆☆☆
はぁ〜、蕎麦湯を全部飲み干したからお腹パンパン。温泉行こう!
目指すは山形蔵王の頂点と名高い『蔵王温泉 大露天風呂』だかんね。
蔵王温泉って、山形駅から路線バスで35分。近いのよ。
この露天風呂は混浴じゃないのよね。その辺が、山形と青森の違いじゃんね。
⬆のホームページ写真のまんま、エメラルドブルーっての?まぁ美しいお湯がね。
露天風呂の脇をザーザー流れる渓流もエメラルドブルーで。マイナスイオンに満たされた山の空気、蔵王の樹木の合間から青空、大好きな硫黄っぽい温泉臭。柔らかく包み込むような泉質。
男子露天風呂は上段下段の2つあって、下段は超絶最適湯温度のヌル湯。全日本ヌル湯適温選手権があったら、金メダル確定。
別に眠いわけじゃないのに、気がついたら露天風呂で熟睡。タップリ1時間ちょい、起きたらメッチャ心地良くって。
「湯治」だったら、何度も入って出てを繰り返すから熱いお湯がいいと思うんだけど、「日帰り温泉」だったら断然「ヌル湯」よね。
北海道の登別温泉とほぼ互角の「至高の泉質」だけど、蔵王の自然の山の空気の中で露天風呂って点で半歩リードかな。ってくらい幸せに素晴らしい温泉なんだかんね。
ちょいと、蔵王の町中の共同浴場にも行ってみたの。
30年前に、大学サークル仲間とスキーに来たとき、共同浴場入ったわよねぇ。あんときは入湯料100円だった気がするけど、今回は200円。インフレじゃんね。
へー
はぁ、いいお湯だったし、いい蕎麦だったし、山形の最高の蕎麦と温泉のツープラトン攻撃に、ウットリ幸せノックダウンされたわ。山形に旅に来て、良かったじゃんね!
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