北海道 空知のぶどう畑お手伝い旅 #4 『くりやまアンド・アム』で夜コースと「konkon2017」クヴェヴリを…

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

この一週間、ブログ更新が停まってたのは、僕が死んじゃったとか夜逃げしたわけじゃなくって、お手伝いした場所にWiFiが無かったら。セコセコな僕のスマホ契約は当然格安3GB極貧プランだし、写真アップロードすら重すぎて出来ないんだもんね。えっへん!

で、初日の半日作業が終わって、今日は近く(って8km)のイタリアン『くりやまアンド・アム』で夕食なの。

そこに行く前に、今日の寝る場所を確認しなきゃね。なんせ、初日月曜日(4/3)の夜は零下1度まで下がる予報で、作業終了の18:00時点で既に体感気温は2度、しかも西風ビュービューで、ハッキリ言って「寒い〜!」。

提供していただいたのは、モセウシの畑の真ん前のお家。こないだまで研修生が住んでたんだって。めっちゃ広いし、窓は二重窓だし、温風石油ストーブに石油入れてくれたし、「寒いから寝袋持参で」ってんでメルカリで超一流寝袋ブランド「NANGA」のイモムシ型寝袋をメルカリで買って持ってきたんだけど「要らないかも」…

実際は、寝袋必帯だったけど。初日の夜は寒かったのよ、とにかく冷えが尋常じゃなくって。寝袋無かったら男二人で抱き合って寝るか、凍死するかって感じ。多分、切り忘れ防止タイマーでストーブが切れてたんだと思うけど…

水道は冬季の凍結防止で止められてて、お手洗いシャワー含め使用不可能だから、お手洗いは徒歩2分の醸造所のお手洗いを使用。深夜のモセウシを歩くのは、真っ黒で怖いような、月明かりで照らされたモセウシの畑が神秘的なような。

部屋からもモセウシの畑が見えるから、朝日で目覚めて畑を見て感動するかと思ったら、とにかく寒いしトイレ行きたいし、作業開始の07:00まで時間無いし、2日目の朝はそれどころじゃなかったわ…

で、初日の夜。僕の運転で「くりやまアンド・アム」へ。クルマで8キロくらい、帰りタクシーとか無さそうだし、僕はノンアルってことで。

この『くりやまアンド・アム』なるイタリアンレストラン、空知の中澤さんとか近藤さんとかと10R(とあーる)さんとかのナチュラルなワインを揃えてるってんで、その筋では知られてるみたい。

去年の夏に、お昼に来てみて、予約で満席だったのよね。今回は、今日だけお手伝いでご一緒した栗山町在住のマダムとお上品な旦那様、僕ら二人の四人で予約してのディナーなの。

なかなか高級感ある入口を進むと…

天井吹き抜けで広々してる店内は結構席数少なくって、こりゃ土日のランチは予約ないとダメじゃん、って感じ。

あとから「konkon2022」の仕込み終わったら近藤さんも途中参加するって言ってたじゃんね。僕はノンアルビールだから、香りだけお裾分けしてもらって。遵法なのよ。

イタリアンなメニューじゃんね⬇

ランチはピッツァランチとかだったからアレかなって思ったんだけど、確か5500円のメニューって言ってたような…

一番好きだったのは、最初の「ホタルイカと北寄貝 ホタテ 菜の花 甘夏のサラダ」。

で、二皿目のティジェッレ。

3皿目の「ウサギ団子」。ハマグリのスープに浸かったウサギちゃん… シュールだわ…

豚のサルティンボッカ風。

結構な種類の空知ナチュラルワインがグラスで開いてて、皆様ほどほどにゴクゴクと。僕は隣のMさんのグラスから香りだけ。

で、お仕事終わった近藤さんが途中参加。

みんなで呑もうってボルドーボトルの「konkon2017」を持ってきてくれて、僕が運転だからノンアルって聞いた近藤さんが「明日朝にクルマ取りにくればいいから、飲もう!」って。奥様があとで迎えに来てくれるんだって。じゃあ、まあ、そりゃ、もう… 飲みま〜す!

このワイン、ええーっと、近藤さんの醸造所には「クヴェヴリ」なるデッカい壺があって。土中に埋まったこの壺で醸造したキュベなの。

⬆興味ないヒトにはタダの壺、興味あるヒトには魔法の壺なんだけど。

詳しくは、⬇の連載記事が力いれてウェブに載せてるからお勉強してもしなくても自由だけど、

チャレンジャーよね。冬に2m近く積雪する空知で家族で葡萄畑仕事から醸造から、ナチュラルにやってるってだけで相当のチャレンジャーなのに、原始的な壺醸造まで…

この「konkon」シリーズ、多分2018, 2019, 2020, 2021は味見程度含めて飲んだことあって、今回瓶詰め前の2022もお味見したんだけど、超個人的には「不思議というかバラバラというか、まとまってないミステリアスなワイン」だったのよね、秘密だけど。

近藤さんの白ワインって、ホントに魅惑的でキレイで、おとぎ話に出てくる泉から湧き出た「命の水」みたいなココロ震える味わいなの。マジで。そんなワインだから、畑仕事のお手伝いなんて「喜んで〜!」ってわけなんだけど。

それとは全く異なるアプローチの「クヴェヴリ」造りの「konkon」。最近流行りの軽めのオレンジ醸しワインは、例えばイタリアのカンパーニア州の大人気ワイナリー「カンティーナ・ジャルディーノ」みたいに、フレンドリーで素直に「オイチイねー」ってのもあるけど⬇、

イタリアじゃ「アンフォラ」っていうらしいけど、発祥の地らしいジョージア(昔の国名はグルジア)のクヴェヴリワインとか、イタリアのアンフォラワインとか、白葡萄の皮のニュアンスがオモシロいし味わい深いけど、ココロを無にして「美味しい〜♥」ってよりは、眉間に皺寄せて太宰治の古本片手に、って感じなのよね。僕の三流の感性では。

でもね、かなり衝撃的にビックリだったんだけど、今夜飲ませてもらった「konkon2017」は香りも味わいも一体化してて。理屈以前に、グラス廻して香り嗅ぐと呑むのを止められない感じ。自分の魂が「おい、こいつはヤバい、旨いぞ、とっとと口に含んで蕩けちゃえよ、ホラホラ!」ってカラダに命令してくる感じ。ヤバ…

近藤さんも、「この2017は、ここ1年で急に変化して、味わいがまとまったんだよねー」って言ってたわ。ふむふむ…

なんか、ナチュラルじゃないボルドーワインとかが、数十年たってオリが落ちきって、濃厚イモムシが蝶々になるみたいな感じの変化が、果皮から醸しでたっぷり滲み出たクヴェヴリのワインには必要なのかも… なーんて思っちゃったりして。

パスタは「あんこうのアマトリチャーナ」。

で、デザート食べて。

近藤さんの奥様、トモコさんのお迎えクルマで帰ったわけ。クルマは翌朝取りに行ったかんね。

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