にゃー🐈 ニャロです。
令和四年、初の『秋月』詣り。寒々しい冬ど真ん中なんだけど、この美しい生命力に満ちた苺色を見ちゃったら、冬も悪くないじゃんね、っていうか最高にハッピーじゃんね。
時を戻すと、今日は火曜日、何故か鵠沼ビーチは波無くって湖状態なのに、
一方、鎌倉高校前の海は最高にナイスなオフショアの波がブレイクしてて、
冬の鎌倉の海の波間には、何とも言えない水縹(みはなだ)色が覗いて、美しいわね。やるなぁ、鎌倉。
鎌倉 鶴岡八幡宮の参道のBIG狛犬たちはBIGマスク姿。多分、花粉症なのね。
鎌倉から北鎌倉に向けて山を登って、
山を越えると、秋月藩の領内に。
さ、今日も素敵な時間を過ごせますように。
さてさて、今日は珍しく「シードル」から。
富士吉田やシュツットガルト在住の「薄めBOYS」が飛び付きそうな、北海道の増毛って聖地で醸造してるシードルなんだって。
特に一杯目の、「旭」って品種の自社農園リンゴで造ったシードル、半端ないわね。パリやノルマンディーでクレープ食べる度々にシードルばっかり飲んでたけど、こんなワンダフルなシードル、初めて。しかも「増毛」だし。多分、一升瓶一気に呑んじゃう旨さ。
あれ、『秋月』は、シードルバーに模様替え… はしてないみたい。
三杯目は、フランス アルザスのゲヴェルツ。茶色にかなり近い、濃いオレンジ色。後味でズシッとくる複雑な味わい。あらら、いきなりガッツあるワインが出てきたわよ。
一皿目は、優しいお味のバーニャカウダ。
こってりガッツリなイタリアのマンマのバーニャカウダじゃなくって、「Bagna Cauda alla キタカマクーラ」。いや、多分、藤沢市のお野菜メインだから「Bagna Cauda alla フジサーワ」ね。絶対そうなのよ。
二皿目はリボリータ。何よ、イタリア色が濃いお皿が連発。ひょっとしてシェフの秋月さん、イタリア トスカーナに行きたいってこと? 偶然じゃんね、僕も行きたいもん。
フムフム、シェフの秋月さん、相当イタリアが恋しいみたいね。コロナ規制が終わり次第、二週間くらいイタリア研修に行きたいんじゃないかしら。でっかいワゴン借りて。
三皿目は、天草の真鯛2.6kg のカルパッチョ的な一皿。
四杯目のワインは、白いわね。
フランス南部、スペイン国境に近いルーション地方のMUSCAT (ミュスカ)。なるほどねー、ロワール河口の線の細いミュスカと全然違うもんね。花びらが分厚い白い花の香り。でも味わいはスッキリしなやか。
あらら、このお店で初めてみるわね、乾麺。フムフム。
四皿目は、マルテッリのスパゲッティーニ、ソースはマダコ、里芋、自家製カラスミ、と緑。
覚えてるもん、去年の冬は、もっと細かくタコをミンチにしたマダコのラグーだったけど、今年はどっちゃりカラスミが載っかって。タコとカラスミって、相性グーちゃんなのね。なんか艶かしい感じのパスタね。きっと、このお皿は『Spaghettini al Ragu di Polpo e verdure con Bottarga della casa』なのね、多分。
五杯目のワインは醸し系オレンジ科。
なんとも、不思議な味わいね。ちょいとググると、なかなかな造り手さんみたいね。
なんか、このあたりで、カウンター周辺が確変お笑いタイムになって、お隣の大作家さんとか、素敵なマダムお二人とかがオモロい話 連発するもんで、グラスが急激に渇き始めちゃって。ワインがどんどん減るのよ。やだー、どうしてー!
六杯目は、『ピノ・グリージョ 2014 ラ・カステッラーダ La Castellada Pinot Grigio』、北イタリア フリウリの洗練されたオレンジワインさんね。
これと合わせて登場したのが、五皿目の、
贅沢ねー、岩場の王様「クエ」の白身は緻密で肉々しくって、江戸時代には50万石以上の大名じゃないと口にすることは無かったキング・オブ・岩場。そこに貴族の香りキノコ「黒トリュフ」がマリアージュ。
流石は、鎌倉政府の首都 鎌倉じゃんね。ゴージャスだけど、料理はシンプル。季節のユリ根と巻き上げほうれん草が華を添えてるわ。
ここで、謎のワイン、七杯目が現れたわね。やだー、北海道 余市のドメーヌ アツシスズキさんの『TOMO BLANC M 2015』、
あんまり美味しいからグラスをぐるぐる、100万回転くらいさせてたら無くなっちゃった。蒸発したのか、なんなのか…
あーだこーだ言うより、『北海道ラブリー♥️』って、こっそり呟けばいいわよね。誰にも聞かれてないはずだし。
ってやってるうちに、八杯目&九杯目がタッグで登場。異色の山梨県&ヴェネト州のタッグね。なんなのよ。
山梨県のワインは『金井醸造場 ヴィノダ万力 メルロー+カベルネ・ソーヴィニヨン』。やだー、何々、新年会? こんなワイン、セラーのどこに眠ってたのよ。
そして、北イタリア ヴェネト州の、お馴染み、ラ ビアンカーラの『 Melrot La Biancara (Angiolino Maule) 』。なんだか大御所が並んだわね。
で、血が滴る六皿目が、
ジビエさん、野鴨のオーブン焼き、長ネギ添え。いわゆる『Anatra selvatica alla griglia con cipolle verdi』じゃんね。グワシ!
昔、フィレンツェのトラットリアで、野鴨の煮込み食べてたら、お口の中で散弾がガリッ。危うく高額歯科治療になりかけたから、気をつけないと。お店のカメリエーレは「超ラッキーじゃんか、やるな日本人。いいことあるぜ」って大笑いしてたけど。
ひゃー、こりゃ文字通りメインディッシュ。血が温かく滴る胸肉(美味しい皮付き)、内臓(レバー?)、骨に残ったスジ肉、どれも、どえりゃーうみゃーねー。おっと、ついバイリンガルの名古屋弁が漏れちゃった。
なるほどねー、この素晴らしい日伊の赤ワインたち、どっちもメルローが入ってんじゃんね。そしてどっちも中々に熟成されて柔らかいアタックで、血が滴るとはいってもバードに合わせるなんて、ニクいわ。お肉料理なだけに、ニクいのよ。
まったく、今日も僅差で僕の負けね。来月こそは…
そして、良い子のお楽しみ、ひろみシェフのデザートタイムよ。
ここ3ヶ月連続で、比類なき空前絶後なドルチェ皿を連打してきたひろみシェフ、冒頭のとおり、またまたやってくれちゃったのよ。
さ、美味しくコーヒー頂いて、かーえろっと。我が町、鵠沼に。
来月こそは、ギャフンって言わせるんだかんね。
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