『秋月 AKIZUKI (北鎌倉)』 1月の北鎌倉に突如出現した「苺のティラミス」 美観、食感、シズル感、語感、質感、快感に幸福感

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ぐるめ
dav

にゃー🐈 ニャロです。

令和四年、初の『秋月』詣り。寒々しい冬ど真ん中なんだけど、この美しい生命力に満ちた苺色を見ちゃったら、冬も悪くないじゃんね、っていうか最高にハッピーじゃんね。

『苺のティラミス』、パリでもニューヨークでも食べれないかんね

時を戻すと、今日は火曜日、何故か鵠沼ビーチは波無くって湖状態なのに、

ビート板遊びしかできない、今日の鵠沼レイク

一方、鎌倉高校前の海は最高にナイスなオフショアの波がブレイクしてて、

しかもお昼前の鎌倉高校前の海はガラガラ。今日だけは、羨ましいじゃん

冬の鎌倉の海の波間には、何とも言えない水縹(みはなだ)色が覗いて、美しいわね。やるなぁ、鎌倉。

藍染の薄い色のことよ、「水縹(みはなだ)」

鎌倉 鶴岡八幡宮の参道のBIG狛犬たちはBIGマスク姿。多分、花粉症なのね。

お外でくらい、花粉症じゃなければマスク外さないと、自分の吐いた息を吸い続けちゃうかんね

鎌倉から北鎌倉に向けて山を登って、

山と海に囲まれた鎌倉。今も昔も、権力者は自分の身を守ることに必死なのよね。周さんも金さんもバイデン爺さんも岸田さんも。歴史っておもろいねー

山を越えると、秋月藩の領内に。

鎌倉幕府の時代は、きっと関所があったんじゃんね
そろそろ梅の花、かなぁ
まったく、古都よね、鎌倉

さ、今日も素敵な時間を過ごせますように。

ムムム、引き戸に、怪しげな御札が… まさか、税務署の差し押さえ?
なーんだ、お手々洗います❗

さてさて、今日は珍しく「シードル」から。

やだー、上品だけど力強い酸味と、可愛らしい甘味、なんちゅう美味しいシードルなのよ、なにこれー?
もう一本。こっちは「辛口」なんだって

富士吉田やシュツットガルト在住の「薄めBOYS」が飛び付きそうな、北海道の増毛って聖地で醸造してるシードルなんだって。

聖地「増毛」は、新千歳空港から車で三時間弱みたい

特に一杯目の、「旭」って品種の自社農園リンゴで造ったシードル、半端ないわね。パリやノルマンディーでクレープ食べる度々にシードルばっかり飲んでたけど、こんなワンダフルなシードル、初めて。しかも「増毛」だし。多分、一升瓶一気に呑んじゃう旨さ。

『増毛フルーツワイナリー』、シードル醸造も見学みたいなぁ

あれ、『秋月』は、シードルバーに模様替え… はしてないみたい。

表参道で最高にナウい「ウォーリーを探せ」ファッションで、一皿目が着々と

三杯目は、フランス アルザスのゲヴェルツ。茶色にかなり近い、濃いオレンジ色。後味でズシッとくる複雑な味わい。あらら、いきなりガッツあるワインが出てきたわよ。

ゲヴェルツトラミネール / レ・ヴァン・ピルエット(クリスチャン・ビネール)

一皿目は、優しいお味のバーニャカウダ。

冬のイメージの一皿目なのよね、フムフム

こってりガッツリなイタリアのマンマのバーニャカウダじゃなくって、「Bagna Cauda alla キタカマクーラ」。いや、多分、藤沢市のお野菜メインだから「Bagna Cauda alla フジサーワ」ね。絶対そうなのよ。

左上が、焼いた蕪の器にバーニャカウダソース。キクイモ、レンコン、カリフラワー、ブロッコリ。キクイモのオーブン焼きがプロいのよね、あんなん焼けたら毎日キクイモデー。右上は蕪のペーストに黒トリュフ
ひろみシェフのお手製パン。手前のは赤ワイン風味、気をつけてね。パン美味し過ぎてお代わりしまくったら、パンだけで幸せになっちゃうからね

二皿目はリボリータ。何よ、イタリア色が濃いお皿が連発。ひょっとしてシェフの秋月さん、イタリア トスカーナに行きたいってこと? 偶然じゃんね、僕も行きたいもん。

少し鹿肉が入ってて、上にはタレッジョなチーズが載ってて、トスカーナの貴族のリボリータ。『Ribollita alla キゾーク』ね

フムフム、シェフの秋月さん、相当イタリアが恋しいみたいね。コロナ規制が終わり次第、二週間くらいイタリア研修に行きたいんじゃないかしら。でっかいワゴン借りて。

こんなワゴンでイタリア中のイカしたトラットリアやワイナリー巡りしちゃったら、イタリア人めっちゃ喜びそう

三皿目は、天草の真鯛2.6kg のカルパッチョ的な一皿。

真鯛の身が締まってきめ細かくって、脂もいい感じでのってて
シェフ曰く、「天草のお魚屋さんの締め方がプロい」んだって。それは見てみたいわね、天草四郎スタイルのキリシタン締めなのか、エアガン神経締めなのか、ワクワク

四杯目のワインは、白いわね。

えーと、前衛アートなのか、小学校低学年の金賞作品なのか、ラベルはナニだけど、ワインは白い花のような香りでお上品
RENDEZ VOUS Muscat 2018 DOMAINE ROUSSELIN / ランデヴー ミュスカ 2018 ドメーヌ・ルッスラン

フランス南部、スペイン国境に近いルーション地方のMUSCAT (ミュスカ)。なるほどねー、ロワール河口の線の細いミュスカと全然違うもんね。花びらが分厚い白い花の香り。でも味わいはスッキリしなやか。

DOMAINE ROUSSELINのロケーション。バスクでもプロヴァンスでもない、未知のエリア「ルーション」。行きたいわー

あらら、このお店で初めてみるわね、乾麺。フムフム。

イタリア トスカーナ州ラーリで自然乾燥で作ってる『マルテッリ』のスパゲッティーニ。食べたことないじゃんね
仕上げをひろみシェフが。さーて、何パスタだろねー
あらー、綺麗な黄色の粒々は、ミモザ?

四皿目は、マルテッリのスパゲッティーニ、ソースはマダコ、里芋、自家製カラスミ、と緑。

覚えてるもん、去年の冬は、もっと細かくタコをミンチにしたマダコのラグーだったけど、今年はどっちゃりカラスミが載っかって。タコとカラスミって、相性グーちゃんなのね。なんか艶かしい感じのパスタね。きっと、このお皿は『Spaghettini al Ragu di Polpo e verdure con Bottarga della casa』なのね、多分。

五杯目のワインは醸し系オレンジ科。

なんか、中華系統の香辛料みたいなアタック、なんだろ
ジョルディ ロレンス ブラン 5.7 / Blan 5.7、産地はスペイン コンカ・デ・バルベラ、葡萄はマカベオ

なんとも、不思議な味わいね。ちょいとググると、なかなかな造り手さんみたいね。

「コンカ・デ・バルベラ」って、バルセロナから西に100kmにあるみたい
うわー、天国みたいな葡萄畑じゃん。天国行ったことないけどさ
壺だわ! 壺(アンフォラ)、浸して醸してじゃじゃじゃじゃーん
蓋無し、なのかなぁ。スペインに「ホタテの道 巡礼」行くときに通りたいわ

なんか、このあたりで、カウンター周辺が確変お笑いタイムになって、お隣の大作家さんとか、素敵なマダムお二人とかがオモロい話 連発するもんで、グラスが急激に渇き始めちゃって。ワインがどんどん減るのよ。やだー、どうしてー!

六杯目は、『ピノ・グリージョ 2014 ラ・カステッラーダ La Castellada Pinot Grigio』、北イタリア フリウリの洗練されたオレンジワインさんね。

安定感が凄いわよね。

これと合わせて登場したのが、五皿目の、

五皿目の
「ケ・ベッラ!」とジローラモさんも絶賛確実。ほうれん草の新式巻き上げスタイル。まさか、熊本名物の「一文字ぐるぐる」にインスパイアされたのかも…
仕上げにトリュフバターソースで完成よ
「クエのバターソテー ユリ根、巻き上げほうれん草、揚げたクエの皮を載せて」、つまり『Cernia saltato, salsa di burro al tartufo, con radice di giglio e spinaci giro-giro』ね

贅沢ねー、岩場の王様「クエ」の白身は緻密で肉々しくって、江戸時代には50万石以上の大名じゃないと口にすることは無かったキング・オブ・岩場。そこに貴族の香りキノコ「黒トリュフ」がマリアージュ。

流石は、鎌倉政府の首都 鎌倉じゃんね。ゴージャスだけど、料理はシンプル。季節のユリ根と巻き上げほうれん草が華を添えてるわ。

ここで、謎のワイン、七杯目が現れたわね。やだー、北海道 余市のドメーヌ アツシスズキさんの『TOMO BLANC M 2015』、

葡萄はMüller Thurgau、半分くらい貴腐化した葡萄で仕込んだとか… 鼻腔の真ん中あたりに来る優しい特有な香りが、北海道っぽいのよねー。こんなのお味見させてもらっちゃって、マイッチングだわ

あんまり美味しいからグラスをぐるぐる、100万回転くらいさせてたら無くなっちゃった。蒸発したのか、なんなのか…

あーだこーだ言うより、『北海道ラブリー♥️』って、こっそり呟けばいいわよね。誰にも聞かれてないはずだし。

ってやってるうちに、八杯目&九杯目がタッグで登場。異色の山梨県&ヴェネト州のタッグね。なんなのよ。

うーん、共通項は、「冬 寒い地域」「赤ワイン」…
右のグラスが山梨県、左がヴェネト州、奥がウォーリー
これか! このバード、ワイルドバードと合わせる赤ワインだったのね

山梨県のワインは『金井醸造場 ヴィノダ万力 メルロー+カベルネ・ソーヴィニヨン』。やだー、何々、新年会? こんなワイン、セラーのどこに眠ってたのよ。

そして、北イタリア ヴェネト州の、お馴染み、ラ ビアンカーラの『 Melrot La Biancara (Angiolino Maule) 』。なんだか大御所が並んだわね。

で、血が滴る六皿目が、

ワイルドなダック、ドナルドダック?

ジビエさん、野鴨のオーブン焼き、長ネギ添え。いわゆる『Anatra selvatica alla griglia con cipolle verdi』じゃんね。グワシ!

昔、フィレンツェのトラットリアで、野鴨の煮込み食べてたら、お口の中で散弾がガリッ。危うく高額歯科治療になりかけたから、気をつけないと。お店のカメリエーレは「超ラッキーじゃんか、やるな日本人。いいことあるぜ」って大笑いしてたけど。

散弾入り野鴨肉。最近じゃ、強力なエアガンで狩猟するハンターさんもいるんだって

ひゃー、こりゃ文字通りメインディッシュ。血が温かく滴る胸肉(美味しい皮付き)、内臓(レバー?)、骨に残ったスジ肉、どれも、どえりゃーうみゃーねー。おっと、ついバイリンガルの名古屋弁が漏れちゃった。

なるほどねー、この素晴らしい日伊の赤ワインたち、どっちもメルローが入ってんじゃんね。そしてどっちも中々に熟成されて柔らかいアタックで、血が滴るとはいってもバードに合わせるなんて、ニクいわ。お肉料理なだけに、ニクいのよ。

さしもの海原先生も、「旨い」としか言葉がでないわね

まったく、今日も僅差で僕の負けね。来月こそは…

そして、良い子のお楽しみ、ひろみシェフのデザートタイムよ。

ここ3ヶ月連続で、比類なき空前絶後なドルチェ皿を連打してきたひろみシェフ、冒頭のとおり、またまたやってくれちゃったのよ。

毎晩食べたい。毎年食べたい。また食べたい、夢に出そう

さ、美味しくコーヒー頂いて、かーえろっと。我が町、鵠沼に。

鎌倉市と藤沢市の国境は腰越駅と江ノ島駅の間なんだから

来月こそは、ギャフンって言わせるんだかんね。

今日も清々しく負けたわ。来月こそは!
長文なのに最後まで読んでいただいて、感謝!
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