北海道 空知のぶどう畑お手伝い 2024秋 #3 雨の日は清掃、晴れの日は収穫 仕込み。大昔と同じヒトの営み

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

空知のkondo vineyardに伺うようになって、もう今年で4年目?3年目?よく覚えてないけど、親戚より近藤さん家族に会う回数のほうが圧倒的に多いし、合宿所「モリオハウス」宿泊日数は累積で3週間近いし。

勝手知ったる寝袋生活、目的はただ一つ、ワインを飲むこと、じゃなくてワイナリーのお仕事を手伝うこと。当たり前じゃんね。

今回、お手伝い合宿初日は、近藤さんの愛弟子 浦本くんの畑収穫手伝い行って、

2日目は大雨だからワイナリー清掃。
収穫開始前に中身を瓶詰めしてカラになってるQvevri(クヴェヴリ、でっかい壺)の清掃をすることになって。

これ、かなり肉体労働。
まず、入ってる石灰水をデカい柄杓で汲み上げて捨てて。
んで、中にヒトが入って、タワシでゴシゴシ。700リットル前後入るデッカイ壺に入って、ヘッドライトの灯りを頼りにゴシゴシ。


その他、小さい壺はデッキブラシでゴシゴシ。
ゴシゴシやったら、水流して、デカい柄杓で汲み上げ。
2回目は、石灰水でタワシでゴシゴシ、で水流してデカい柄杓で汲み上げ。
3回目は、再度水でタワシ➡水流し➡汲み上げ。4回目は石灰水。で、5回目の水ゴシゴシが終わったら、ワイン醸造事に空気に触れてた上部をまんべんなくバーナーで炙ってカビ菌を抹殺。

過去に、カビ臭がでちゃったことがあるんだって。で、たまたま来日してワイナリー訪問にきたクヴェヴリの本場 ジョージアのワイナリーの人たちにアドバイス貰って、念入り清掃に至ってるんだって。へー。

中に入るのは重労働だし、ムリな体勢で上から下までゴシゴシするし、石灰水で身体中まっしろになるし。
水汲みはウデがパンパンになるし。実に原始時代的な作業で興奮するじゃんね。

お昼は、S田シェフとモリオスーシェフによる南インド的カレー。誰も残してなかったのは凄いなー。セクハラで会社クビになっても安心じゃんね、S田さん。

その日、お店の営業がある4人は神奈川に帰って、モリオハウスに残ったのはモリオハウスのヌシのモリオ、婚活不振のS田さん、と僕。
なんだけど、なんか中澤ヴィンヤードの中澤さん夫妻と近藤さんファミリー+弟のたくみさん含めた「栗沢ワインズ」の常連さんなのかな?が持ってきた、やたらブルゴーニュのクリュとかのワインが並ぶ不思議な夕飯になって。
会場は、モリオハウスの居間。久しぶりに、そーゆーワイン飲んだなー。

翌日3日目は快晴。
日が当たると暑いし、クビは日焼けで少しヒリヒリ。なんか例年の収穫時期より気温高いなー。

kondo vineyardのモセウシの畑の白ぶどう混植の収穫。シルヴァーナーがいっぱい実をつけてて、あとシャルドネやピノ・ブラン、ゲヴェルツトラミネールなどなどが混ぜ混ぜのライン。
て、収穫ってより選果。
でも、去年ほど鳥の害が少ないから、去年よりは全然いいじゃんね。

この日のまかないご飯は、フレンチのシェフの美味しいハンバーグだったなー。
夜は、お風呂➡自炊➡ワイン勉強会。毎晩マジメじゃんね。

翌日4日目は、同じ空知の「10Rワイナリー」が醸造してるぶどう農家さんに派遣されて、終日ピノ・ノワール収穫。
10Rワイナリーの真上の畑で、10Rの畑と「イレンカ」の畑に隣接してるなだらかな斜面。

黙々と収穫。同じピノ・ノワールでも、色々と種類があって、実成りも大きさも味も香りも違うのが面白いじゃんね。
お昼は仕出し弁当のオムライスごちそうになって。美味しかったなー。

翌日5日目は雨予報で、「じゃ日帰り温泉行って終日マンガ読むか…」って思ってたら、なぜかノーレイン。近藤さん、お手伝いボランティアを5人断っちゃってて、「あー、失敗したー!」って。
で、いるメンバー4人で収穫。お休み宣言されてたけど娘のレンカさんは粛々と登場。研修生のワタダくんは微熱なので招集無し。

結局、その日は全く降らない収穫日和で、天気予報大ハズレ。
早熟クローンのピノ・ノワールを収穫。あとナントカって山葡萄✕セイベルの試験品種を2カゴ。あと、「BOT」って名前の甘いワイン用にってんで、並行して灰カビ(貴腐菌)ぶどうだけ別にバケツ収穫。ひたすら3人で収穫。
夜は、奥さまのトモコさんも参戦して、こじんまりと除梗してプラタンクに投入。

収穫時期、大半の収穫お手伝い舞部隊は札幌泊(でススキノ探検)なんだけど、実はワイナリーは夜も忙しくって。
収穫したぶどうの検量➡除梗➡プラタンクに投入、もしくはプレス作業なんだけど。

近藤さんも中澤さんも、プレスは「最低レベルの圧力でじわじわ20時間」「途中で3回ぶどうを上下入れ替え」。これを収穫時期は毎晩繰り返すわけだから、早朝から収穫で収穫ボランティアの受け入れ調整やら、近藤さんとこはお昼ご飯まかない出す方針だからお昼準備とか。まー大変。

だからねー、できる限りでお手伝いしたいし、邪魔にならないよう考えて動かないとねー。
僕は、自分でワイナリーやるほど気合いは入ってないけど、たまに近藤さんのぶどう畑やワイナリーで働くのは楽しくて幸せなんだよねー。人生の贅沢な時間。自分だけ愉しむわけにゃいかないし、しっかり働いてお役に立たないとねー。

自分勝手なフィーリングで、開始時間から遅れて参加したり、「ちょっと友達と札幌で約束があるので、まだ15:00ですがお先に失礼します」なんてのは、作業説明やらで二度手間だし、期待するその日の収量が落ちるし、マジで失礼。皇室関係者の収穫体験とか視察受け入れる余裕ないんだから。
酸が落ちないギリギリを狙って収穫日を決めてるし、お手伝いで収穫するブドウはそのままダブルチェックされずにプレス機に投入されるし、迂闊に激スッパいベトや鳥にやられた実を選果せず収穫しちゃったら、ワインのお味がアレになっちゃうわけで。

余市の「ドメーヌ・タカヒコ」みたく1日にボランティア100人受け入れる対応なんてできないんだから、収穫お手伝いするなら最低でもフルに1日、しっかり真面目に間違いなくやりきらないとダメだかんね、マジで。

できれば近くの栗山の宿に泊まれば、夜の選果やプレス作業にも参加できて、より醸造側のリアルが体験できてオススメだし、栗山にはナイスな飲食店がいくつかあるから、19:00くらいで予約しとくと最高じゃんね。栗山には温泉もあるし♨️

ついでにリアルなハナシだけど、醸造側の作業はとにかく衛生が大事。使った道具は、都度洗浄。収穫カゴやハサミ、バケツ、プレス機の鉄枠や樹脂桶などなど、高圧洗浄機やスポンジで都度洗浄。やっぱ醸造=発酵させる場所だし、培養酵母じゃないし、当たり前だけど体験すると実感するし。

最終日も好天で、総勢15人かな、モセウシの白ブドウ最終収穫+ピノ・ノワール。
お昼に、東京の三鷹「KUVAL」ってフレンチビストロ?のシェフ久原さんがまかない作ってくれて。

ポトフと羊トマトソース煮込み。すんごい良い香りがブワーっと広がって、大好評。こりゃ、帰ったら食べいかないとー。
フランスワインが特に好きなシェフらしくって、合宿所に一泊ご一緒したときに、「こことこことこことここ辺りを回ってる」、って。

そのワイナリーの中に、大昔、まだ近藤さんが独立する前の視察旅行で訪問したロワールのワイナリーがあって、近藤さんが「前に働いてたワイナリーのワインをもっていって、味見て欲しいって注いだら、『農薬使って培養酵母発酵のワインは飲めない』って床に捨てられて、それが今の仕事のキッカケになってて」って話してくれて。

うーん、そうゆうキッカケがあったんだねー、海外からのゲストなんて、つい「うんうん、頑張ってるねー」なんて気を遣っちゃいそうだけど。
やっぱナチュラルなワインの世界って、ウソや偽りが苦手なヒトが集まってるよねー。

最終日の午後の仕事も区切りついて、高速バスで札幌へ。
札幌で1番好みの筋肉系ワインバー「ばんなちゅ」で半年ぶりに筋肉マスターみずしまさんに再会。嬉しすぎ。
また来週、札幌に連泊するから、40分3杯勝負で引き上げて、

札幌駅➡新千歳空港➡羽田➡鵠沼。新千歳空港で初めてラーメン食べなかったなー、時間無くって。おかげでお腹軽やか、ヘルシーじゃんね。

黙々と畑と向き合う春のお手伝いが僕は好きだけど、お祭りっぽい雰囲気の秋収穫もやっぱ楽しいなぁ。平日とか、結構お手伝い人員少ない日があったりして、それなりにお役立ち可能だし。

とりあえず次回は春、4/9〜4/24くらいかなー、寒いんだろなー、楽しみだなー!

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