にゃー🐈 ニャロです。
人間って、興味あることは脳みそが吸収しやすいというか、興味無いことは忘れやすいというか、そんなこと無い?
僕は、思いっ切りそうなのよね… 歴史のお勉強とか全然ダメダメだったし。年号覚えるとか、完全に興味無くって、「イイクニ(1192)作ろう鎌倉幕府」くらいしかマジで覚えなかったし。
しかも今の教科書では「1185」=鎌倉幕府成立、なんだって。馬鹿らし…
そんなことはどうでもいいんだけど、鎌倉が誇るイタリア料理屋さん『Piu Forte』のFacebookにさ、
ふふーん、なかなか庶民にはお安くない会費のディナー会じゃんね。イタリアから生産者?
…『Vigna di San Lorenzo』、聞き覚えはないけど、写真のワインボトルのエチケットに見覚えが…
あー!こないだ横浜のさっちゃんシェフのお店『マッジョ』でボトル呑みしたスッゲー旨いサンジョベーゼの造り手さんじゃん!
確か、ラベルに「ブリジゲッラ」って村名が書いてあって、それもあって「近いうちに訪問したいワイナリー」リストに入れたばっか!
年間生産本数14000本の小さな造り手さんみたいだし、日本のインポーターさんは飲食店向けしか卸してないみたいだし、全然情報無いけど、湘南からイタリア エミリア・ロマーニャ州のブリジゲッラ村に行くと思ったら、
羽田➡ローマ(飛行機で15時間)
ローマ➡フィレンツエ(特急で1時間)
フィレンツエ➡ブリジゲッラ(鈍行列車で2時間)
最安値で見積もっても往復交通費だけで24万円、移動時間含めて丸4日は最低でも掛かるんだから、それが鎌倉で… これは行くしかないじゃんね。
確か、「スローフード協会」監修の本に「イタリアで最も美しい村、かつ最高のオリーブオイルを産出…」ってんで、2007年あたりにブリジゲッラに旅したのよね。フィレンツェからの鈍行列車2時間が満員電車でキツかったの、克明に覚えてるし。
エミリア・ロマーニャ州っていっても、ほぼトスカーナ州の州境に近いブリジゲッラ。最寄りのそこそこ有名な街は、サン・マリノ(人口3万人のミニミニ国家)とかリミニとかラベンナ。ハッキリいってめっちゃマイナーなド田舎エリアなんだけど、小さい割に宿や飲食店が多くて、結構気合入った村だったのよね。
事前にイタリアのワイン屋さんのネット情報で、『Vigna di San Lorenzo』は白ブドウも栽培してるとか、オリーブオイルも生産してるとか、興味深い情報があって、ワクワク突撃したわけ。
『Vigna di San Lorenzo』のオーナーのフィリッポさん、ほぼ同世代の優しそうなオジサン。資料に「樹齢50年の…」なんてあるから、てっきり代々のブドウ農家さんかと思ったら、「1998年にゼロから立ち上げた」んだって。へー!
「イタリアじゃ、自家製ワイン造ってるのそこら中にいるし、そんな特別なことだと思ってないんだけど、美味しいワインが大好きだったから自分で美味しいワインを造りたかった」
「買いブドウは使ってない。レンタル畑含めてブドウ畑は5ヘクタール、3人に手伝って貰ってオレ含めて4人でやってる」
「特に弟子入りとか、修行に行ったりしてない。地元のブドウの育て方、ワインの作り方でやってる。SO2は瓶詰め時にほんの僅かだけ、あとは全くナニも入れない」
エミリア・ロマーニャらしい微発泡な白ワインでの乾杯から始まったお食事会。トレッビアーノ ディ ロマーニャ主体の微泡2種類どっちもスルスル系で大好きだけど、フィリッポさん曰く「トレッビアーノはイタリア中で栽培されてるけど、アルバーナはエミリア・ロマーニャだけ、自慢の素晴らしい葡萄なんだよ」って繰り返し言ってたわ。
個人的に、僕はフレンドリーで柔らかいトレッビアーノが好きだけど、家族で来てたOBA夫妻は「うちは食後にゆっくりワイン呑むことが多くて、このアルバーナ凄い好きだし家飲みしたい〜」って。フムフム、嗜好の違いって面白いわね。
お食事会だかんね。しっかり美味しいご飯もいただけたし。
横須賀産ラディッキオとか、
カラブリア風なブルスケッタとか、
トマトと卵のナニとか、
鮟鱇の…とか。
エミリア・ロマーニャへのリスペクトなのか、トルテッリーニ イン ブロード。正統派じゃんね。
⬆左から5番目の「Oudeis」、こないだ横浜の「マッジョ」で呑んだときに最初に感じた「イヤに思うかもしんないけど、香りも味わいも熟成させたペレゴールトルテみたいだって思ったの」って伝えたら、「それは嬉しい、オレもペレゴールトルテ大好きだから」って。近い時代にイタリアワイン呑んでた同士ってことね。僕が呑んでたのは20世紀ビンテージだったけど…
ちょっぴり風邪のひき始めだったからか、結構酔っちゃったけど、しっかり12種類、フィリッポさんが造ってる全キュベをしっかり呑めて、どれもとっても美味しくって。
こんなにとっても美味しいワインを、造り手さんと一緒に食事しながら呑んで呑んで、興味深い説明聞いたり質問したり世間場したり。ご飯もとっても美味しいし。
終わってみたら、なんとも「参加してマジで良かった〜」な会でした。
んで、奥さまのご実家がある蒲田方面の終電まで「あそこで飲もうか〜!」ってんで、
インポーターのヤマワキさんも、なかなかオモロいお兄ちゃんで。
あー、楽しかった。すっかりノドがイカれちゃって声出なくなっちゃったけど、寝れば風邪なんて治るしね。ハハハ〜…
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