『秋月 AKIZUKI(北鎌倉)』で同席したロワールのセバスチャン リフォーさんに聞いてみたこと

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

イタリアワインが大好きなのよね。

何故って、そりゃイタリアが愉快で大好きな国だし。

美味しい食べ物がいっぱいあって、いい(クレイジーな)奴らがいっぱいいて。

んで、そんなイタリアの美味しい料理に合うワインが色々あって。

でもさ、悔しいんだけど、ワイン単体で飲むなら、実に素晴らしいワインが色々あるのがフランスだったりするのも事実で。まぁ、しょうがないわよね、ジュラもアルザスもサヴォワもフランス共和国に属してるかんね。

北鎌倉の小さなリストランテ『秋月』、オリーブオイルもイタリア産だし、パスタも出てくるし、イタリア寄りなシェフオリジナルなお料理を出してくれるんだけど、ワインはどうなんだろ。イメージ、3割がイタリアワイン、2.5割がフランスワイン、2割が日本ワイン、残りがドイツ、オーストリア、スペイン、ポルトガル、東欧、かなー(適当)。

そんな『秋月』の客席に久しぶりに座る機会があって。そして、たまさか、フランス共和国のロワール地方、サンセールのナチュラルな造り手さん セバスチャン リフォーさんが同じ店内にいて。

確か5〜6年前に、藤沢の某ワイン屋さんにリフォーさんが新井順子さんと一緒にいらっしゃるイベントがあって、そんとき以来じゃんね。きっと、何種類か飲めたりするかなぁ…

最初に頂いたのは、「二番通り酒店」のケンさんイチオシのクラフトビール「La Franche」。ジュラに行くって言ったら、「絶対絶対!」ってオススメされて、の町からクルマで15分の辺鄙な場所に醸造所とビアバーがあるんだけど、多分世界一のビールじゃんね(自分調べ)。

ちょこっと、気品とパワーが凄いバランスの北イタリアの泡「DIVELLA」も一口いただいて。

静岡の白アスパラに負けず甘くて美味しい春野菜たちにチーズのソース。もう春なのね。

ドイツ ラインヘッセンのミネラリーな白ワインとか、

目に鮮やかなスープを頂いたり、

新ワカメと合わせたヒラメなんかを旨し旨しと頂いてると、

来た〜、リフォーさんの「AUKSINIS 2009」。御本人曰く、「とっても厳しい年で… 今飲むと、その年の事を鮮明に思い出します… スゴい飲み頃だと思います」、って。ぶどう栽培して、醸造した本人が「飲み頃」だってんだから、間違いないだろなぁ、なんて飲んでみると…

ふふぅ、こりゃ脱帽。偉大なワインじゃんね。今まで飲んだことあるリフォーさんのワインのイメージって、かなり豊かなボディというか、ふくよかでカドが無くて、穏やかで蜂蜜とか黄色い花の香りとか、ゴージャスなナチュラルワイン、だったんだけど。

これは、繊細でホッソリ感じるじゃんね。音量は低いけど、聴き逃がせ無い美しい音楽って感じ。こりゃ、スゴいワインじゃんね。びっくりしちゃうし、超ラッキーだわ。

からすみがかかった手打ちショートパスタとか、

蝦夷鹿ラグーとごぼうのソースのタリアテッレとか美味しく頂きながら、

2016、2014も頂いて。これらはイメージしてたリフォーさんの美味しいソーヴィニヨン・ブランのワインだわね。

お魚は真鯛、ふっくらカリカリ、添えてあった薄切りのフキのフリットが嬉しいアクセントじゃんね。

鹿角牛、サシが無いのが嬉しいし、

夜のメニューの〆、最近はオジヤだけじゃなくってクスクスとか粒粒系のパスタも使ってるのね。

ドルチェには、柑橘のソルベ。ごちそうさまでした〜。

リフォーさんのワインがでる度に、本人が色々説明してくれて。質問にも答えてくれて、嬉しかったし、パリのワインショップで働いてた経験があるからなのか、インポーターさんとも英語で会話してたから、少しだけお話できたの。

・自分の家族が代々やってきたサンセールにある畑には、歴史があるし、現役で収穫してる1950年代に祖父植えた樹、父が1980年代に植えた樹、自分が植えてるまだ若い樹があって、年寄りな樹ほど根がミネラル(英語で「Mineral saltって言ってたね」)を吸い上げるから、そのニュアンスが強く出る。病気などで枯れる樹は抜いたあと、隣の樹から枝を引っ張って根を生やすやり方で対応している。大体、樹齢30年くらいが一番収量が多く、そこから収量は減っていくが、その代わりブドウの品質が上がっていく

・自分は、ブドウが完熟するのを待って収穫するし、そのためにサンセールという(ロワール川流域っていう)場所がらもあって、貴腐が付くため、自分のワインには「完熟のぶどう」と「貴腐ブドウ」両方を合わせて使うことが多い。自然は自分たちにはコントロールできないので、各キュベの「完熟」「貴腐」の比率は年によって変わるし、自分は自然をリスペクトして、自然から与えられるものを充分に表現するワインを作りたい

・「AOCサンセール」は、自分にとって足枷ではなく、歴史でありテロワールでありぶどう品種。自由度は充分あるし、自分はぶどう栽培から醸造まで全てやっているので、年によったり状況に応じて収穫のタイミングや醸造方法、醸しや発酵期間は自分で決める(決められる)。醸造所にエアコン等の温度管理機能は無いので、年によって発酵が終わるまでの時間もかなり異なる

・(フランスで起きてる農民反乱について)、フランスの民主主義は「フェイク民主主義」になっている、少なくともここ5〜6年くらい。今の与党には不満があるが、2番目の勢力が極右政党なので⬇、

現政権に不満でも、選択肢が無い。

だから「フェイク民主主義」。日本はどう?

フムフム、日本もざっくり同じじゃんね。一回政権とったナントカ民主党、ダメダメだったもんね。「マニフェスト」とか実際は「マヌケフェスト」で全然やらなかったし、東日本大震災の原発大爆発の対応とか、やたら「2番目じゃだめなんですか」って叫ぶ中華系レンホーさんとか。アレに比べれば、裏金やろうとセクシーダンス懇親会やろうと、現与党のほうが数段マシだし。

・フランス与党はEUの管理化にあるし、EUはアメリカの支配下にあるし。ウクライナの戦争が終わんないのも、イスラエルが戦闘止めないのも、世界中でアメリカ支配による…

なるほどねー。フランス農民反乱参加者の全員じゃないんだろけど、「保護主義にしろって言ってるわけじゃない(極論、フランス国境を封鎖して、EU離脱して、フランス国外からの農作物や畜産物や酒を一切入れないなら、極右政党を応援して与党入れ替えを応援すりゃいいんだし)」んだね。勉強になったわ。

しかし、なんというか魅力的なおじさん(ってか、42歳⬇)だし、魅力的なワインだし。同席したみんな更に大ファンになっちゃったわ。当たり前よね♥

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