『fu-fu shisen(フーフーシセン)(藤沢)』 フランスに旅立つバイヤーの送別会には勿体ない、宇宙一大好きな中華料理屋さん(同率一位で『豊華小館』)

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ぐるめ
dav

にゃー🐈 ニャロです。

僕が過去、サラリーマン稼業で管理職をやってた時に、訳あって採用を決めた準ヤングリーマンが、秋から おフランスに転勤(転籍?)するってんで、厚かましくも「ブログで見た『フーフー』でご馳走しろよな」と彼に脅迫されたの。酷い元部下じゃんね。

ほんの四年前に、こんな都心で暴動と焼き討ちがあったパリに引っ越しだなんて… 仕事じゃなければ少し羨ましいじゃんね

最近のヤングはすぐキレるっていうし、彼は、目付きもアイアンショットもタダ者じゃない「危ないリーマン」だから、ここは素直に要求を受け入れたわけ。

彼の、パター打つ前の面倒なルーティン、見たら確実に笑えるから、YouTubeで探してみて。「無駄ルーティン・4パット・OK無し」で検索すれば…

まったく、値下げとか交渉とか脅迫をメシの種にしてる職業の「地下労働リーマン」には敵わないわ…

地下労働を楽しんでるんだから、本当に恐怖を感じるサラリーマンなの。目を合わせたらヤバいかんね

秦野っていう、北神奈川のチベット的山奥から、わざわざ湘南 藤沢まで小田急で来るってんだから、まぁ美味しいモノへの情熱はありそうだし、迎え撃ちよ。

ロックオン・ストラトスさんの決めゼリフ「狙い撃つぜ!」、なわけ

おフランスといえば「アペリティフ(食前酒)」。いきなりレストランで飲み食い始めるなんて、不粋よね。ここは、『fu-fu』まで徒歩1分のクラフトビール居酒屋『ランドリー』で待ち合わせしつつ、アペリティフしとかないとね。

とりあえず、一杯目は、Oregon州のHAZY IPAで。「オレゴンから愛」ってことで
なかなか来ないから、もう半杯、千葉県の「Mango Saison」なる名前だけど、マンゴー感は薄いのね…

仕事上がりで駆け込みで秦野からやってきた「準ヤングリーマン」のMKさん、確か転職してきた時は20代後半だったはずが、すでに36だか37才のオッサンになったらしいんだけど、男の年齢には興味無いし、サッサとお店に行くかんね。

予約は18:00。夏の夕方はまだ明るいのねん
前回来たのって、2ヶ月前くらいだっけ? ウキウキ🎵
今日もいつものコース(左)。ベジタリアンコース(右)は、どんなお客さんが頼むんだろ…

もうアペリティフ飲んできたから、ワインからね。このお店がワンダフルなのはシェフの廣木さんの腕前だけじゃなくって、奥様のキュートなソムリエーレのプロフェッショナルサービスも楽しみなわけ。

この、ホノボノ夫婦(fu-fu)に油断したら、アレだかんね

「今日のコースに通して合わせる一本を頼みたいのよねん」ってお願いしたら、何本か持って来てくれて。めっちゃ気になったのが、インポーターが愛する『二番通り酒店』でピノグリをマセラシオンした↓この一本。

むふふ、いきなり濃いロゼワインみたいな魅惑的なお色じゃんね。

「マセラシオン」ってのは、↓

要は、葡萄の皮とかをジュースに浸して、皮の味わいをワインに全力投球するって手法なの

このワインの原料の葡萄「ピノグリ」って、

ね、白ワインに使われるピノグリだけど、皮の色は紫チックなの

こんな皮の色だから、「醸し」てワインにすると、こんなロゼを越えて赤ワインみたいな色になっちゃうのねん…

「Maceration de Pinot Gris」なのよん

そんな「ワイン小話」をMKさんにしてたら、一皿目がきたじゃんね。

来ましたじゃんね…
ハマグリ蒸しの火加減が素晴らしいんだから!
ええっと、中国産のクラゲと山クラゲ、酢の物なの
MKさんお気に入りの「シラスXO醤」。永遠にワインがのめるらしいわよ…
定番の「マグロ叉焼」じゃんね
ゴボウのマーラーソースなのねん
ズッキーニの腐乳ソースなのよん

まったく、一皿目からドッカーンと来たわ。僕はハマグリが素晴らしくって絶句。MKさんはシラスXO醤に衝撃を受けて、まぁムシャムシャ食べるわけ。いつも通りの展開ね。

さぁ、二皿目よ。「ヨダレ鶏」の真鯛バージョンじゃんね。

こうゆう、お料理の美味しさって、どうやったら伝わるんだろね
まぁ、食べてみたらわかるし、食べなきゃわかんないってだけ、シンプルじゃんね

そーしーてー!

僕がこの『fu-fu』を愛して止まない、世界一、いや宇宙一(同率一位で、台湾の『豊華小館』)好きな理由にダイレクトなパッションなのが、「大根餅」。食べればわかる、MKさんも漸くわかったみたいだもん。

点心的なお料理にも長けてるシェフの廣木さん
マジで、20個食べたい。いや、50個食べたい「廣木さんスペシャル大根餅」
エビワンタンも、イギリス統治下だった香港の名店に負けない素晴らしさ

まったく、シェフ廣木さんの技は、わざわざ藤沢まで食べに来る価値大じゃんね。知ってるけどね。

薬膳スープ、何回飲んでも
滋味深いの。今日は冬瓜が泳いでたわ
タチウオと長芋の春巻きも、廣木さんのシグニチャー的一皿なんだかんね
点心としても、独自性の高い一皿としても、スーパーハイレベルなお皿なんだかんね、食べればわかるけど

案の定、飲み食いに夢中な二人。それでいいじゃんね。リアルに美味しいものって、そうなっちゃうじゃんんね。

ムシャムシャ、ごくごく

当然、素晴らしいワインは空っぽに。MKさん、飲み過ぎです。許せない! ま、パリで返してもらうとして、グラスワインを追加じゃんね。

中部イタリア、エミリア=ロマーニャ州の白ワイン。葡萄は、オルトゥルーゴ、マルヴァジーア・ディ・カンディア、モスカート、マルサンヌ、シャルドネ、ソーヴィニョン… どんだけ~❗

海老さんが登場。

香辣蛯、四川らしい味わいだけど、海老とゴーヤとシシトウって、四川じゃ無いしね
美味しいねー

そして、メインなディッシュ。中華料理で最も難易度が高い蒸し料理。黒ムツさんでーす。

これがね、ダサいけど、説明でっきまへーん。だって、絶妙な火入れなんだもーん
プロって、凄いよね

ここで、これまで何の仕事もしてないMKさんが真価を発揮したの。なんの前打ち合わせもなく、気が狂ったように「麺、大盛りって、出来るのでしょうか?」って、シェフの廣木さんに直訴したの。ウッソーーー???

まさに命賭け、評価に値する勇気ある行動だったわ

毎回、心に仕舞ってきた僕の本心を、なんら恥じらうことなく直訴できる胆力。これなのよ、このMKさんんの特殊能力。採用した甲斐があったわ。

この恥知らずな直訴に感銘を受けたのか、「こいつ、やべー。危ないヤツだから、とにかく対処しとこー」って思ったのか、「麺が無いので…」ってお返事。意味がよくわかんなかったんだけど、

「冷やし麺」
くっきりシャッキリ、麺がより好みになったぁー!

麺の量は通常ポーションだけど、麺がしゃきしゃきモチモチと日本人好みに改良されてて。元々、中国的な柔らか麺だったからビックリしちゃって。

廣木さんに効いたら「北海道の小麦粉に代えてむにゃむにゃ…」… まったく、常に改善改良向上心なのね。

で、まさかの麺二皿目… 「残ってた別の麺で、『重慶小麺』を」って。よっぽど、MKさんが恐ろしかったのね。わかるわ、めっちゃわかる…

重慶小麺の麺も、当然改良型
人類って、サプライズに極端に弱いんだから

ハフぅ… 一人で来ても良かったけど、まさかの「大盛り請求」で初のダブル麺システムに遭遇。そんな請求、パリ赴任の条件交渉ですりゃいいじゃん…

デザートは、桃ソースが乗っかった杏仁豆腐。

桃桃桃桃桃

で、ジャスミンティー。

美味しいジャスミンティーなの

ってわけで、令和四年 8月の『fu-fu shisen』も無敵じゃんね。ハハハ!

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