にゃー🐈 ニャロです。
僕が過去、サラリーマン稼業で管理職をやってた時に、訳あって採用を決めた準ヤングリーマンが、秋から おフランスに転勤(転籍?)するってんで、厚かましくも「ブログで見た『フーフー』でご馳走しろよな」と彼に脅迫されたの。酷い元部下じゃんね。
最近のヤングはすぐキレるっていうし、彼は、目付きもアイアンショットもタダ者じゃない「危ないリーマン」だから、ここは素直に要求を受け入れたわけ。
まったく、値下げとか交渉とか脅迫をメシの種にしてる職業の「地下労働リーマン」には敵わないわ…
秦野っていう、北神奈川のチベット的山奥から、わざわざ湘南 藤沢まで小田急で来るってんだから、まぁ美味しいモノへの情熱はありそうだし、迎え撃ちよ。
おフランスといえば「アペリティフ(食前酒)」。いきなりレストランで飲み食い始めるなんて、不粋よね。ここは、『fu-fu』まで徒歩1分のクラフトビール居酒屋『ランドリー』で待ち合わせしつつ、アペリティフしとかないとね。
仕事上がりで駆け込みで秦野からやってきた「準ヤングリーマン」のMKさん、確か転職してきた時は20代後半だったはずが、すでに36だか37才のオッサンになったらしいんだけど、男の年齢には興味無いし、サッサとお店に行くかんね。
もうアペリティフ飲んできたから、ワインからね。このお店がワンダフルなのはシェフの廣木さんの腕前だけじゃなくって、奥様のキュートなソムリエーレのプロフェッショナルサービスも楽しみなわけ。
「今日のコースに通して合わせる一本を頼みたいのよねん」ってお願いしたら、何本か持って来てくれて。めっちゃ気になったのが、インポーターが愛する『二番通り酒店』でピノグリをマセラシオンした↓この一本。
「マセラシオン」ってのは、↓
このワインの原料の葡萄「ピノグリ」って、
こんな皮の色だから、「醸し」てワインにすると、こんなロゼを越えて赤ワインみたいな色になっちゃうのねん…
そんな「ワイン小話」をMKさんにしてたら、一皿目がきたじゃんね。
まったく、一皿目からドッカーンと来たわ。僕はハマグリが素晴らしくって絶句。MKさんはシラスXO醤に衝撃を受けて、まぁムシャムシャ食べるわけ。いつも通りの展開ね。
さぁ、二皿目よ。「ヨダレ鶏」の真鯛バージョンじゃんね。
そーしーてー!
僕がこの『fu-fu』を愛して止まない、世界一、いや宇宙一(同率一位で、台湾の『豊華小館』)好きな理由にダイレクトなパッションなのが、「大根餅」。食べればわかる、MKさんも漸くわかったみたいだもん。
まったく、シェフ廣木さんの技は、わざわざ藤沢まで食べに来る価値大じゃんね。知ってるけどね。
案の定、飲み食いに夢中な二人。それでいいじゃんね。リアルに美味しいものって、そうなっちゃうじゃんんね。
当然、素晴らしいワインは空っぽに。MKさん、飲み過ぎです。許せない! ま、パリで返してもらうとして、グラスワインを追加じゃんね。
海老さんが登場。
そして、メインなディッシュ。中華料理で最も難易度が高い蒸し料理。黒ムツさんでーす。
ここで、これまで何の仕事もしてないMKさんが真価を発揮したの。なんの前打ち合わせもなく、気が狂ったように「麺、大盛りって、出来るのでしょうか?」って、シェフの廣木さんに直訴したの。ウッソーーー???
毎回、心に仕舞ってきた僕の本心を、なんら恥じらうことなく直訴できる胆力。これなのよ、このMKさんんの特殊能力。採用した甲斐があったわ。
この恥知らずな直訴に感銘を受けたのか、「こいつ、やべー。危ないヤツだから、とにかく対処しとこー」って思ったのか、「麺が無いので…」ってお返事。意味がよくわかんなかったんだけど、
麺の量は通常ポーションだけど、麺がしゃきしゃきモチモチと日本人好みに改良されてて。元々、中国的な柔らか麺だったからビックリしちゃって。
廣木さんに効いたら「北海道の小麦粉に代えてむにゃむにゃ…」… まったく、常に改善改良向上心なのね。
で、まさかの麺二皿目… 「残ってた別の麺で、『重慶小麺』を」って。よっぽど、MKさんが恐ろしかったのね。わかるわ、めっちゃわかる…
ハフぅ… 一人で来ても良かったけど、まさかの「大盛り請求」で初のダブル麺システムに遭遇。そんな請求、パリ赴任の条件交渉ですりゃいいじゃん…
デザートは、桃ソースが乗っかった杏仁豆腐。
で、ジャスミンティー。
ってわけで、令和四年 8月の『fu-fu shisen』も無敵じゃんね。ハハハ!
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