『SO SAN 祖餐(鎌倉)』で強烈なナチュラル新年会  見る人が見たらわかる、ワンダフルでワイルドなワインたちを堪能 湘南に住んでて良かったわ

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ぐるめ
sdr

にゃー🐈 ニャロです。

湘南エリアでブッチギリの自然派なワインバーといえば、鎌倉 御成通りの『SO SAN 祖餐』。僕調べによると、これは間違いない真実みたいなの。

で、僕ってナウいから、Facebookとかチェックしちゃってて。で、昨年末だったっけ、『粗餐』が「新年会やるよ~」って発見しちゃったわけ。

21世紀のトレンディな情報は、FBでアップツーデートなの

さあ、残雪も溶けたし、「いざ鎌倉!」なのよ。

予報は波高0.3mだったのに、オフショアで結構いい小ぶりなセットが入ってて。朝、海行けばよかった…
稲村ヶ崎で、何が釣れるんだろ。気になるよねぇ

こないだ、辻堂/茅ヶ崎の『辻ブルーイング』で遭遇したレディが「SO SAN 祖餐、いってみたい」って言ってたんだけど。こんな入り口なんだかんね。反対側の入り口は閉めてる日があるかんね。

御成通りの脇道に
あった! 「鎌倉入りにくい居酒屋」じゃんね

店主の石井さんもミホさんも、令和四年の新年初営業だけど、いつも通りノホホーン。大変いいじゃんね。今日は二階が会場なのねん。

古民家じゃんね。夏は激暑いんだけど、古時計とか、味があるじゃんね

一杯目は、長野のワイナリー、ドメーヌ・ナカジマの『ペティアン・ナチュール・ロゼ 2021』。巨峰のロゼ ペティアン(ちょい泡)。ジュースっぽいルックスだけど、キレのある酸味がキリリ。新年会にマッチした華やかさ、さっすがよね。

ファンシーなピンクちゃん
ラムネっぽさ、赤いグレープフルーツ、スルスル弱泡なのね。

今日の新年会、午前の部は4人、午後は16人なんだって。午前で良かった… 女子二名男子二名で石井さん夫妻を独占だわ。

さあ、二杯目よ。フランス、ロワールのFrancois Saint-lo『Hey・GG 2020』、葡萄はグロロー・グリ。インポーターは、みんなが愛する北海道 銭函の『二番通り酒店』だかんね。

ロゼっていうか、香りは赤なんだけど。凄く魅力的な香りなの。なんとなくスパイシーで、鋭く赤い果実の香り、うっとりしちゃった

グロローって、赤い葡萄なんだけど、このグロロー・グリ(グリ=灰色)って、お写真みると確かに灰色。ワインの色がとてもユニークで美しいけど、こんな皮からこんな色のロゼ。ロゼっていうか、僕には洗練された赤ワインってイメージだわ。

グロロー・グリ

さ、ワイン勉強会じゃなくって新年会なんだから、バンバン呑んで楽しくおしゃべりして、新年をお祝いしないとね。

僕って結構、人見知りなのよね。なんだけど、ここ『粗餐』のこういうイベントだったり、カウンターで隣になったりする皆さんと、なんだか同窓会みたいに盛り上がって会話しちゃってんの。なんでだろ? 美味しいワインと素敵なお店だからかなぁ。

おっ、ミホさんお手製の前菜ですわ。

美しいわぁ。干し柿でくるんだなます、厚揚げとレンコンと高菜、菜の花のからし和え、ヒジキの煮物、椎茸の煮物、切り干し大根

まあ、皆さんよく喋るの。絶え間なく。小池都知事が見たら卒倒すんじゃないかって。

みんなヤングだし、新型コロナよりも危ないメンタルヘルスに「楽しくおしゃべりと自然なワイン」は抜群に効き目あるから、オッケー牧場なんだけどね。

三杯目は、大好きフランス、アルザスのジュラール・シュレールさん。葡萄はミュスカ。白いお花の香り、ミネラルっぽさ、少し貴腐っぽさがあって、物凄く好みな香り。いいじゃん、いいじゃん。

Muscat d’Alsace 2015 / Gerard Schueller et Fils

お、なんかドッカン来たわよ。

どっひゃー、四人盛り、モリモリじゃん

長崎のシェフから送ってもらったんだって。手作りハムの脂が口の中でとろけて、こりゃ旨い‼️

こうゆうの、好き。ってか、大好き❤️
フランスの市場で、良くハム(ジャンボン・クリュ)一枚だけスライスしてもらって、パン屋さんで買ったパンに挟んで食べたわね。生ハムより美味しかったりするんだから

四杯目と五杯目。流石は新年会、じゃんじゃん出てくるじゃんね。

北海道 kondoヴィンヤードの『tap-kop blanc 2019』はソーヴィニヨン ブラン95% + シャルドネなど。赤はTsukuba Vineyardの『Tsukuba Series 富士の夢 2021』、メルローと山葡萄の交配品種なんだって

とっても嬉しかったのは、『tap-kop blanc 2019』をブラインドで「北海道!」って当てちゃったこと。そりゃ、もう、kondoヴィンヤードのワインはわかっちゃうから。なーんて。

テロワールがね、デロワールでミロワールなのよ。まあ、実はさっぱりわかんないけど、美味しいってことなのよ

葡萄がソーヴィニヨン ブランかなんて、全くわかんなかったけど、北海道の素晴らしい白ワインだけに感じる香り、なんなんだろ。北海道のテロワールなのかしら、って誤魔化しちゃえいいわよね。新年会なんだから。

もう一本の『Tsukuba Vineyard』は初めていただいたんだけど、素直にストレートに果汁の風味がそのままワインになったイメージね。ハムと一緒に出していただいたプルーンとそっくりな味わいで、ぴったんこなマッチングだったもん。

山葡萄とメルローの交配… 酸味はっきりして、完熟に近いメルローってイメージだったなぁ 輪郭がくっきり太字な感じ

6杯目はチェコ。中央ヨーロッパシリーズね。落ち葉、燻製香みたいな複雑さ、熟成感と、フレッシュな濃い赤果実、ベリーの香りが両方感じられて、もうチェコとかお勉強しきれないけど、素直に美味しいわ。こうゆうボトルを家呑みするのって、難しいのよ。

エベレスト登るのにシェルパの助けが必要なのと一緒で、未踏の自然なワインチャレンジするには、シェルパ石井の助けが必要なんだからね。

チェコ、Moravia地方のRichard Stávek, 『Špigle Bočky 2016』。

このワインの情報、イギリスのワイン屋さんのWEBで発見したんだけど、足で葡萄踏んだり、熟成樽の木は造り手さん所有の森の木で造ったり、かなりマニアックな感じね。葡萄はFrankovka, St Laurent, Modry Portugal, Zweigeltのブレンドだって。へー。チェコって、プラハ観光とかビール愛の国ってイメージだけど、Moraviaの冬はこんな感じで畑が雪化粧なのね。

あら、北海道の空知みたい

むむ、なんか強烈なプレッシャーを感じる。何かが来てるわよ、気をつけて!

やっぱさ、自然なワインを足掛け20年近く呑み続けてると、感じるわけよ。そういう感性が無いと宇宙世紀は生き残れないんだから

あ、やっぱり、なんだか、新年会スペシャル キュベみたいなのが出てきたわ。ボスキャラ登場ね。

山梨県北杜市のBEAU PAYSAGE(ボー・ペイサージュ)、『a hum アウン 2017 』

葡萄はピノ・グリージョ。うっすらピンクがかってて美しいわ。昆布ダシみたいな旨味を感じちゃうんだけど、石井さんは「トマトジュースを濾過したニュアンスがある」、って。フムフム、そーゆー捉え方もあるのねん。

こーゆースペシャルで素晴らしいワインを素晴らしい状態で、石井さんの説明を聴いたり質問したり、全然ワインと関係無いおしゃべりで渇いた舌を潤したり、大笑いしたり。スペシャルで贅沢な、「世界一美しい時間」だわ。

しかし、しかしね、ここで撃沈するわけにはいかないの。何のために「ブルシットジョブ」含めて稼ぎリーマンを24年間もやってきたと思ってんのよ、この時のためなんだから。

戦艦ラーディッシュの艦長ヘンケンさん。そうよ、大事なモノを守るため、まだ堕ちるわけには…

雑炊が出て来たわ。下に大根が隠れてて、優しいお味。これで少し踏ん張れるわ。

銀杏と柚餅子が載ってたの

お、デザートまで。リコッタチーズに、デザートワインで煮たさくら豆。

なんなの、めっちゃシンプルなのに、すんごい美味しい!

『粗餐』でデザート… 来るわよ、デザートに合わせた、地獄のデザートワインの波状攻撃が。食いしばっていくわよ。

ANGIOLINO MAULEさんの『RESTO』、古いレチョート(甘口)と辛口を混ぜたとか何とか。甘さが舌の上で重すぎなくって、魅惑的な香り。大好きなワインだわ

さらに、トドメのトドメ。イタリア、シチリア島の南西にある小島パンテレーリア島のMarco de Bartoli 『Bukkuram Passito di Pantelleria Sole d’Agosto』、パッシートっていう、葡萄を陰干しして糖度を上げて造る甘口ワイン。レチョートも同じだけどヴェネト州の方言みたいな感じ。

デザートのさくら豆、これで煮たんだって。反則技よ…

気絶寸前で、「じゃ、夜の部もあるんで、このへんで」… ぎりぎり時間切れ引き分けに持ち込んだわ。

まったく… 今年は既に良い年だわ。

さ、かーえろ。寒いよ~

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