にゃー🐈 ニャロです。
北海道収穫シリーズも四日目、さすがに天気も崩れたし、前夜のススキノ残業で成果出したこともあって、今日は農・醸造作業無し、札幌中心部から南に車で30分の『サッポロ藤野ワイナリー』にお邪魔したわよ。
通り道にあった『ファットリアビオ北海道』にちょいっと寄り道。
店舗に連なって工房もあったけど、コロナなんとかでけ工房見学はやってないんだって。ざんねーん!
洒落た店内には、フレッシュタイプのモッツァレッラ、ブッラータ、リコッタから、燻製有・無のカチョカヴァロ、ハードタイプのグラーナ。他にサラミも数種類あったけど、全部イタリアンのチーズ・サラミじゃないの。むむむ?
お試しお土産だ、ってんで、グラーナと燻製カチョカヴァロ、辛味サラミを購入したら、「リコッタ、味見しますか?」、だって。するに決まってるし、早く言ってよぉ…
で、結論、めっちゃんこ美味しいリコッタチーズで。イタリアでチーズ屋さんのリコッタチーズはあまり買わなかったし、スーパーでヨーグルト代わりに買って家で食べても、「フムフム、ざらざらしたヨーグルトなのね」なんて思い込んでたんだけど、ここのリコッタって、バターとか生クリームの風味もして、軽いねっとり感と、後味でふわぁと香るミルクの風味が、素晴らしく美味しくて、リコッタがチーズ、しかもとっても美味しいチーズだったなんて!
ちょいとググると、ここの製造責任者って、ジョバンニさんってカラブリア州出身のお兄さんで、
アグリツーリズモ農場Fattoria Bioってとこのチーズ工房チームの中心的人物として15年もチーズ造り経験お持ちの職人さんなんだって。北海道、ワインだけじゃなく、チーズも楽しみよね。
寄り道終了、紅葉が美しい雨の札幌郊外を少し走ると、『サッポロ藤野ワイナリー』が。
このワイナリー、自社畑と北海道内の買いブドウだけで醸造してて、買いブドウは年間30トンなんて規模だから、今回お手伝いで回った小規模ワイナリーのワインよりも飲む機会も多いし、ネットでも購入できる機会も多いから、親しみがあるワイナリーだわ。
醸造所のドアを開けると、ブワァって「ナイアガラ」の爽やかな香り。収穫時期って、良いわぁ。
ちょうど、リースリングを絞ってて、ジュースを少しお味見させてもらったんだけど、とてもリッチな味わいに綺麗な酸もあって、とっても美味しいワインになりそう。
この700kg用のプレス機だと、200 – 300kgくらいのブドウ量だと絞れないんだって。小さい手絞りの機械は最大100kgで、ちょうど良いサイズの機械が無くて。
だから、例えば「リースリング」を700kg絞ったあとで、その絞り滓をプレス機内に残しておいて、追加で200kgの「ミュラートゥルガウ」を投入したりしてやりくりしてるんだって。「だから、純粋にミュラートゥルガウ100%じゃないんです」って説明していただいたわ。なるほどねぇ、みんな大好きブラインド飲みで、正解は「ミュラートゥルガウ」だけど、なんか「リースリング」のニュアンスが… みたいなことが… ないでしょ。でも、現場を見ないと、そういう事情や実際ってわかんないし、生産者を訪問させていただくと、本当に勉強になるわ。
こっちは、少し小さい実だったり、ブドウ品種が混ざったロットなんだって。
スパークリングを作るって伺ったわ。今回、収穫をお手伝いして、いわゆる「最高の状態のブドウ」と「最高ではないブドウ」があること、個人ワイナリーや、ブドウ品種によって「選果して、最高のブドウのみをワインにする」のと「できるだけ全てのブドウをワインにする」って考えや思いの違いがあるって。
「サッポロ藤野ワイナリー」は買いブドウが多くて、作柄が良い年、そうでない年があるから、年によっては多くの糖度が低いブドウ、14度くらいの、がたくさん集まる年は、本当に大変なんだって。糖度が低いってことは、アルコール度数が上がらないし、「補糖」はしない考えだから、糖度の高い他のブドウとどう巧く混ぜて良いワインに仕上げるか、醸造長の腕の見せ所よね。
「2020年の一部のブドウは、厳しかった」んだって。「NAKAIブラン 2020」をテイスティングさせてもらったんだけど、確かに以前飲んだ2019に比べると酸とか味もふくらみが、弱め、だわ。「だから、少し売価を安く設定して、上手く販売したい」んだって。それに、「毎年毎回、最高のワインを醸造したい」んだって。
熱いわ、情熱がアツアツだわ。
醸造所の二階では、ワインの販売もしてたから、二本買っちゃった。
この「サッポロ藤野ワイナリー」が購入してるブドウと自社畑の地図があったわよ↓
今日訪問したワイナリーはこの一件だけ。ゆっくり醸造長や経営者さんのお話聞けて、勉強になったし嬉しかったわ。
さ、今夜は、札幌『GRIS グリ』でディナーよ! うっひょーぃ!!
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