にゃー🐈 ニャロです。
小雨の中、『マイナンバーカード』を藤沢市役所で受け取ってきました。やけに愛想の良い窓口にお姉さん、「お客様は…」って、税金払ってる市民をお客様呼ばわりするとは、よほど役所は儲けてるっぽいわね。
建家をお高い新築ビルに建て替えたばかりだし、マジで「選挙は税金の使い道を決める議員を選ぶイベント」って理解して選挙行かないと、議員と土建屋に儲けさせるだけよ。
金曜日は読書の日。『FIRE』ライフは雨でも忙しいのよ。藤沢の誇る読書リゾート『湘南ティーサイト』までママチャリで12分、学生がいっぱいいるわね。みんな「テレワーク」ならぬ「テレ授業」なのかしらん。
さてさて、『株式投資』に限らず、投資関連の情報には『事実』『推測・予測』『嘘』が混ざってて、それを分析して自分なりの『考え・戦略』を構築しながら柔軟に改良していくのが大事だと思うの。分かりやすい『嘘』の事例見つけたから、シェアするわね。
この『金持ち列車、貧乏列車』なる御本、今年2021年8月5日発行の新刊なのね。著者は個人資産として収益不動産を1000室持ってる「自称ギガ大家さん」らしいんだけど、ローン残高はどこにも書いてなかったわね。
こういう本って、やたら断言口調で「こうすりゃ成功する」って書くから、すでにその時点で『嘘』なんだけど、そのほうがパッと見で売れるからでしょね、当局に取り締まられないのが不思議なんだけど。
この本の「投資で成功するための4つの鍵」なるページに、「投資には有形(不動産や金など実体のあるもの)」と「無形(株・投資信託・FX・暗号通貨)」がある。「株など「無形」のものは一瞬で暴落したりするのでギャンブルに似ている」「不動産(土地、建物)は価値が消滅することはありません」って書いてあるの。
こないだの熱海の土砂崩れや、福島の原発爆発による避難地域に限らず、不動産には天変地異や人災によるリスクがあるし、人口減少や過疎化、不人気化含め価値の暴落リスクは「ある」、のよね。入居者が家賃未払いで退去しなかったり、『なにわ金融道』読んだら勉強になるけど、どう思う?
こういう『嘘』を出版社も指摘しないんだろうなぁ。嫌な世の中。
『株』への理解も雑過ぎ。
そりゃ、所有する株式の企業が倒産すれば株券は紙切れに、企業の稼ぎが急激に悪化すれば株価も悪化、それが資本主義だし『株式市場』だかんね。
一方で、『Google』『APPLE』『コカ・コーラ』『トヨタ自動車』の株式と、群馬県の駅徒歩40分バス路線無し国道県道から逸れてる僻地の築40年アパート、どっちが安全資産かしら。どう思う?
そう、『有形』『無形』の問題じゃなく、『リスク査定力』が問題なのに、このページは少なくとも読者を『不動産投資』に惹き付けるために『嘘』ついてるのよね、やらしぃわぁ。
まあ、印税入ればいいんだもんね。暗黒資本主義だ…
はい、前段長いです。本題。
この『アッヴィ』、アメリカ株の雑誌特集や「高配当特集」に良く登場する企業なの。
どんな会社かってググると、「新薬の研究・開発・販売を行うバイオ医薬品企業」、だって。薬メーカーだ。
順位は流動的だけど、2021年時点で製薬会社世界第四位の売上高。製薬業界は新製品開発に体力(財務力)がいるから、規模は強さの必須条件なのよね。
じゃあ、儲かってる会社なの? 倒産しなそうなの? って、さっくり見てみると、
売上高・利益の推移・見通しはバッチグー。気になるのは自己資本比率だけ。大型買収(M&A)により、2018年度、2019年度は▲14%、▲9%とマイナスだったのね。2020年度は+9%とプラスに戻したけど、まだ低い。
この他にも、収益の柱のお薬の特許切れとかリスクはあるけど、株式市場からもお医者さんからも支持されてる優良企業だと思うのね。人気企業だから、詳しくは自分でググると山ほどヒットするわよ。
僕は、去年のコロナ下落でこの株式を700株購入してて、「不動のセンターバック」としてポートフォリオの一角を担ってもらってるのですが、
翌日大雨予報で釣行もなく、ぐっすり寝てた 9/2 深夜2時(アメリカ市場の9/1)ころ、何故か目が覚めて、ちょいっと楽天証券の株式運用状況をチェックすると、「うん? なんで『アッヴィ』君が… ▲14%???」。オーマイパスタ!、何があったのかね、おいおい。
アメリカ株は『ストップ安』がない仕組みなので、本気で下がると、『金持ち列車、貧乏列車』著者の言う通りに、なっちゃうのよねん。
ここまで確認して、ストンと二度寝。深い眠りに落ちて、翌朝事態を検証すると、何やらニュースで、
なるほどねぇ。そりゃ参った。
製薬メーカーのリスクで一番デカいと僕が思ってるのは、新薬の承認がダメだった場合。そこまでの開発臨床試験費用が無駄になり、その後の売上見通しもゼロ化するから、悲惨。あとは今回みたいな副作用もだけど、今回のは幸い販売中止命令じゃないから、僕的には今回のはラッキー。
仮に劇的にヤバい状況でも、焦って売り注文出しても売れない(売り注文が殺到して、取引が成立しない)し、ってわけで二度寝したわけです。アホ過ぎるから、じゃないのよ…
それに、僕はちゃんと10社位に分散株式投資してるから、最悪この会社が倒産してもリカバリーできるし。まあ、この『アッヴィ』が倒産するなら、日本政府も倒産しそうなもんだしね。
その後、株式市場はこのニュースが「それほどのダメージじゃない」と判断したようで、株価は少しずつ戻す展開。
「FDAが同社の関節炎治療薬「リンボク」に対し、FDAで最も厳しい、パッケージに死亡リスク増加の警告文を入れる「黒枠警告」が必要と判断」ってことで、販売継続できるのはありがたし。きっと、会社規模による政治力もあるんだろなぁ。
あ、『FDA』って、「アメリカ食品医薬品局。アメリカ合衆国保健福祉省配下の政府機関。連邦食品・医薬品・化粧品法を根拠とし、医療品規制、食の安全を責務とするお役所」ね。日本でいう厚生労働省相当。
というわけで、この株式は、継続『波待ち』。購入価格ベースで、配当利回りは税引き前で7.93%/年。今日時点で評価損益も+37500ドル(+71%、税引き前)でてるので、ゆったり大きな波が来るのを待つ戦略ですの。
僕が今回思ったのは、「やっぱ、『株式投資』って、経験値大事だなあ」、です。投資始めたばっかりで一瞬で▲14%なんてみたら、即「売り、成り行きで売り売り売り売り」って、反応してもおかしくないもん。
最悪を想定しつつ、自分の経験・知見・戦略をフル活用して、かつ柔軟に対処するのが、『サラリーマン中長期株式投資』には意味があって、だから一株でもいいからヤングのうちに株式保有して『株主』になっておくことを、僕はオススメするわ(「絶対儲かる!」って、断言はしないけどね。うひひ…)
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