アメリカ株式市場 今後どうなるんだろ 2021年8月8日時点の個人的考え

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株式投資

にゃー🐈 ニャロです。

コロナ影響で、世界では都市封鎖したり移動制限したり、日本でも飲食店がお酒ださなかったり営業時間短縮や臨時休業したり、誰が見ても世界の経済はよろしくない状況なのに、なんでアメリカ株価は上げてるんだろ、って思いませんか?

アメリカ株、ナスダック、S&P500、NYダウといった主要指数がコロナ前の高値を上回り、今年に入っても多少の調整をはさみながら史上最高値の更新が続いてる、なんてニュース、ネットニュースで目に入ることが多くて、不思議ですよね。「景気悪くなったら株価って下がるんじゃないの? コロナ状況からすると大暴落するんじゃないの?」

各業種、各会社によって好調・不調や実力差はあるとしても、アメリカの株価が大暴落していない、むしろ全体的には上がっている『理由』について、いろんな意見があるようです。

結構良く見るのが、「株価は将来への期待値・不安を先取りして反映する」って説明。コロナでこんだけ経済が悪化したんだから、これからは良くなっていくんだから、期待値が高い…「ふーん、ふむふむ」。それにしても、『デルタ株』とか、案外コロナ影響って長続きしそうだってニュースが流れても、株価の指数はちょっと下がってまた戻り、って感じの動きを繰り返してるように見えませんか?

直近二年間のS&P500指数チャートを見ると、2020年2月~3月の下落後、すすすーーーっと上がり続けて、コロナ前の値を軽く超えちゃってますよね。これを「将来への期待値」ってだけの理由って、「怪しい…」って僕は思っちゃいます。

S&P500指数チャート

ちなみに、S&P500って、「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスにより算出され、ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化したもの」で、まあアメリカ株の全体的な動向の指数って言って良いですよね。

自分なりに色々勉強してみて、「これか?」と思ったのが、このチャートです。

アメリカ合衆国に12行ある連邦準備銀行(日本の中央銀行である日本銀行にあたる)の『バランスシート』なる数字の推移です。2008年にドカーンと上がって、そこから更に上がり、株価コロナ下落の2020年頭でロケット発射的に急上昇してますね。では、『中央銀行のバランスシート』って、何なんだ?

調べてみると、「中央銀行のバランスシート(貸借対照表)は中央銀行の行う金融政策や業務の結果が反映されます。具体的には、景気を刺激するために、金融緩和を行い、国債などの資産を購入すると、バランスシートの国債等の資産の項目が増加するんです」と。なんかわかってきましたね。

日本銀行は、インフレ目標 前年比+2%程度を達成させる方策として、金融緩和(公定金利を下げて、企業がお金を借りやすくすること)だけでなく、国債等の債券やETF(指数連動型上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)を購入してます。

アメリカの中央銀行も同様にバランスシートを拡大させているわけですね。しかもこんなに激しく。僕の理解は、バランスシート拡大 ≒ お金をじゃぶじゃぶ刷ってる ≒ お金(現金)の価値が下がる、です。

だって、昔はお金って、金(gold)と交換できたんですよね。中央銀行は金塊をたんまり金庫にしまっていて、金(gold)と交換できる金額しかお金を発行しなかったんですって。で、それが変わったのが、1971年の米ドルの金兌換停止。それ以降は、先進国のほとんどが管理通貨制度に移行。つまり、ジャンジャンばりばりとお金を刷れるようになったわけで、「コロナで経済はボロボロで、企業が生き残れるように補助金だしたり、職を失った労働者や休業指示した飲食店などに給付金ださなきゃ」かつ「株式市場を支えるためにETFを、住宅市場を支えるためにREITを買わなきゃ」と。

その状況をみるツールが、さきほど『バランスシート推移』なのだとすると、株価が上がり続けているのは理解できます。この状況はアメリカだけでなく、世界的にジャブジャブだというデータを見つけました。

世界的に、こんなにお金(goldでなく、いわゆる通貨、現金)が刷られてるなら、現金の価値が下がる=相対的に株価はあがるなぁ、と。

僕が恐怖を感じるのは、裏付け無しにこんなに各国の中央銀行が通貨流通量を増やしちゃうと、通貨の価値はどんどん下がるじゃん、って。お米とかサンマが大豊作・豊漁だと価格が暴落しちゃうのと同じで。

そんなわけで、僕は一年分の生活費としての現金以外はすべて株式で保有しています。現金だと、どんどん価値が目減りしていくように思うからです。現時点ETFもREITも無く、どの保有株式も「とても僕は就職できない、優良企業の株式」ばかりのはずです…

テーパリング』って言葉もアメリカ株やってると最近良く見る言葉で、意味は「中央銀行が超金融緩和状態から抜け出す過程で採用する出口戦略の一つで、量的緩和策による資産買い入れ額を徐々に減らしていくこと。 英語表記「tapering」の日本語読み。 … 英語の「taper」は「先が細くなる」「徐々に減らしていく」という意味」とのこと。フライフィッシングで使う釣り糸がテーパーラインっていうって、『釣りキチ三平』にでてたわね。

この『テーパリング』がガツンと始まる、もしくは「始まりそうだ」ってなると、株式市場は敏感に反応して下落するはずです。そのタイミングを神の如く読みきって売り買いできれば資産急増が期待できますが、そんなの僕には無理。僕の読みは、「テーパリングが仮に始まっても、かなり下落するが、慌てて売らない。また下落前の水準まで戻る」、です。

理由はシンプル。これだけ『バランスシート拡大』させてるものを一気に縮小は出来ないから。もしそうしたら、大恐慌になって、失業者激増するんじゃないかなと思うから。形として「財政健全化は必須なので、徐々にバランスシートを縮小するする」って言いつつ、実際はちょこっと縮小して経済急悪化したら慌てて再度バランスシート拡大せざるをえない=株価は戻す、という読みです。

というのが僕の現時点の読みなのですが、お勉強続けて読みの精度をアップし、時には柔軟に方向転換することで、この世紀末を生き残っていきたいです。

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