2023秋 フランスのジュラ地方にナチュラルワインを飲みに行く1人旅 #5 恐るべきナチュラルな定食屋さん「Le Bistrot des Claquets (Arbois村)」

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

忘れちゃう前に、今回のジュラ旅でいっとう感動しちゃった定食屋さん「Le Bistrot des Claquets」について、シェアしとかないとね。

今回、ワイナリーには一軒も訪問してないのに、ジュラのイカしたナチュラルワインをバンバン呑んだり、ナチュラルワイン大好きな世界中からのワイン馬鹿旅人たちと語り合ったり、地元のワイン好きなオッサンおばさんお兄ちゃんお姉さん御爺たちと飲んだりできたのは、このお店のお陰。しかもお昼の日替わり定食は毎日毎日すんごい美味しいし。

えーっと、ARBOIS(アルボワ)村の教会から徒歩2分、PUPILLIN(ピュピラン)村に向かう道路の手前にあるこの定食屋さん、村の人口(アルボワの村民は3400人)からは想像できない連日大盛況。定食はお昼だけで、予約しておいたほうがいいわよ(遅い時間なら入れるし、お店のお姉さんたちも優しいし、でも予約が確実)。

GoogleMapには営業時間朝8:00〜ってなってるけど、リアルに一週間通った結果としては、

日&月 お休み (アルボワ来るなら火〜土)

火〜金の朝8:00からカフェ営業(エスプレッソマシンで、カフェラテとか飲めるだけ。たまにクロワッサンが置いてたり無かったり)

火〜土の昼12:00から(多分14:00まで入れる、かな?)日替わり定食。こんなド田舎の定食屋さんなのに、地元のワイン関係労働者とか、ワイン旅行者とか、とにかく連日大賑わい。

で、夜は良くわかんないんだけど、火〜土の夜はワインカフェ的営業してるみたいで、クラフトビールのタップもあるし、グラスで泡・白2種・赤2種・マクヴァン、

その他マールやリキュール(なぜかヴァン・ジョーヌはグラスで無いんだけど)、何よりボトルワインの品揃えがエグいかんね。この棚⬇には「写真ダメダメ」って張り紙があったから、これはGoogleMapに載ってた写真なんだけど。

ジュラ中のワイン屋さんやレストラン廻っても置いてない、めっちゃ生産本数少ないナチュラルなヴィニェロンさんのボトルがしれっと置いてあったり、トゥルネルとか大物ドメーヌのボトルもあったり。ここでお昼か夜に飲むなら、イカしたボトルをセレクトしたいじゃんね。

で、夜営業のおつまみっていうか、チーズ盛り合わせとかあるのか無いのか… なんか金曜日は盛り上がってたんだけど、理由は不明。だってフランス語わかんないんだもん。

あとでご紹介しちゃう、「エアビー」で予約して一週間滞在した部屋は、このお店から徒歩2分。なんせ同じ通りで、宿の前からお店が見えちゃう好立地。

だから、毎朝ここでカフェオレ飲んで、毎お昼(火〜金)に定食食べて、夜も3回飲みに行った僕にとって、最高の宿だったんだよね。普段の行いが良すぎるからだと思うんだけど、

えーっと、このCLAQUETS、ヒトも定食もワインも最高過ぎて、何からシェアすりゃいいんだろ。ワインにしよっか。そうしよう。

最初に訪問した火曜日のお昼にびっくりしたのが、グラスワイン。

なんかカウンターに、美味しそうなボトルが8本くらい空いてて。ナチュラルワインおたくじゃない僕でも見覚えがあるジュラの…

そうそう、まず目についたTony Bornardさんのピノ・ノワール。薄ウマなのに果実味はしっかり、おいしーい!

この週のグラスワインは、プールサールと酸化サヴァニャンがDOMAINE VILLET、酸化無しの白シャルドネがMICHEL GAHIER。

どれもグッドコンディションだし、どれも愉快に美味しいし…

でもでも、この定食屋さんが更に凄いのが、棚に並んだジュラメインのワインボトルさんたち。少し、アルザスやブルゴーニュやローヌのワインもあるけど、ざっくり7割以上はジュラのナチュラルワイン生産者のボトル。

お店のホームページにドドンと書いてあるもんね、「アタイたちが美味しいと思ったワインしか置いてないから」、って⬇

なんつーか、流石にピエール・オヴェルノワ様みたいなのは無いけど、大体20〜max70€くらいの値付け(お店で飲む価格)で、かなり生産量が少ないはずの生産者さんたちのボトルがね。結構あるのよ。

このお店で知り合ったフランス人(ただし出身地はマダガスカル島のお隣のフランス統治領レユニオン島)のROMAIN君とか、カナダ人のMAXIM君とか、興奮してたもんね。「ジュラにもパリにも、どこにも置いてなかった▲▲のワインが、この値段かよ!」「すげーウメー、たまんねー!」って。

そしてボトルで頼んで相席のみんなに分け合うのが、なんともナチュラルに平和でハッピーじゃんね。人類は進歩してるのか退化してるのか、よくわかんないけどね。

ここでボトルで飲んだワインは、

Baptiste RambozさんのTrousseau⬆。LA FRANCHEのイベントで知り合ったお姉さんお気に入りのボトルだってんで注文したんだけど、可愛らしくって肉肉しい、グイグイ飲んじゃう系。

Domaine De La BordeのSAVAGNIN。酸化させてない(ウィヤージュ=補酒)サヴァニャンなんだけど、キリッと雰囲気があって、かっこいいワインだったじゃんね。

Morgane TurlierさんのTrousseau⬆。日本に出荷されてないんじゃないのかなー、相席したアフリカ マダガスカル島沖のフランス領の小島レ・ユニオン島出身のROMAINくんが、「パリでもどこでも見たことも無かったけど、すげーウメー!」ってシェアしてくれたの。妖艶な味わいの、まさにナチュール好きが痺れる香りと旨さのワインじゃんね。

「二番通り酒店」も日本に輸入してくれてる、ARNAUD GREINERさんのPINOT NOIR+TROUSSEAU⬆。やんちゃな楽しいワインじゃんね。

Alexandre PlassatさんのCHARDONAY (RIESLINGの樽で発酵させたんだって…)⬆。凄い雰囲気のある、引き締まった筋肉質なワインなんだけど、華やかな白い花の香りが取っ付き難さをほぐしてるっていうか、飲む手が止まんない感じのワイン。これは相席したカナダ人のMAXIMEさんが分けてくれて。

この店に来てるワイン馬鹿は、当たり前だけどナチュラルワイン大好き族=美味しいと思うもんを分かち合うのが大好きなヤツら。よくもまぁ、こんなとこまでワイン飲むためだけに来るよなぁ… みんなメールや電話でアポイントとって、造り手を廻ってるみたい。頑張れ〜!

夜のカフェ営業時間は、仕事上がりのアルボワ人たちが、ガッツリとアブサンに水を注いで…

やっぱ、労働のあとはガツンとアブサンでトリップしたいのかなー。

しかしまー、昼も夜も、みんなよく喋って飲むなー。

わんわん立ち入りは当然自由、みんなエサくれる酔っぱらい探して店内をウロウロ。

凄い賢いわんわんばっかりで、最初は可愛く愛想振りまくんだけど、一回「あ、こいつエサくれないダメな酔っぱらい」ってわかったら、まったく近寄らなくなるシステム。

もちろんちびっ子たちも自由行動。アブサン浴びまくりのオッサン三人組が白熱してるテーブルに乱入しちゃうし。

そんな店内、他にも、Domaine de la TournelleのCul du Breyとか、呑みたいボトルが色々あったんだけど。そりゃ、次回のお楽しみってことで。

で、ワインと雰囲気だけでも満点ラブリーなこの定食屋さん、その日替わり定食(一種類のみ)がね、凄まじい破壊力なのよ。マジで。思い出すだけでウットリしちゃうもん。

仕組みはこんな感じ⬇

前菜は、ビュッフェ形式。

野菜メインの5種類なんだけどね。野菜たっぷりなだけじゃなくって、

軽〜く塩とお酢したカブとキュウリの浅漬けみたいなサラダがね、もうとてつもない旨さなのよ。

ディルの葉っぱがまぶしてあるってくらいのシンプルな浅漬けなんだけど、何回おかわりしても旨いし止まんない。どうやったら、こんなの作れるんだろ?

他にも、カレー粉風味のキャベツサラダとか、ゼラチン寄せの内蔵ハムみたいなの、クラシックなレバーテリーヌとか、チコリのマヨネーズ和えとか。前菜だけで既に幸せ。そこに、あんなこんなワイン。もう、天国。ここは天国。

そこに、メインディッシュがぶっ飛んでくるわけ。すげー皿数を作ってるはずだけど、どのお皿も定食なりに美しい盛り付けだし。前菜食べ終わって、メインディッシュ欲しかったら、お姉さんに「メインディッシュ頂戴」っていえばオッケー。もし前菜無しでメインディッシュだけ欲しかったら、そう伝えればオッケーだけど、そんな勿体無いことを選択するなんて想像もできないけどね。

メインディッシュだけなら12€。前菜ビュッフェ追加で16€。前菜+メインディッシュ+デセールで19.5€。愛しか無い価格設定。

で、そのメインディッシュ。

火曜日は⬇、結構スジの多い牛肉かなー、の煮込みにどっぷり野菜ピューレ、上にマッシュルームとか。スジ部分もみんなしゃぶりつくしてたし、もちろん僕も。

水曜日はベジタリアンメニューの日(って前日に言われてて)⬇、トマトソースにまんまるお米?とチーズが入ったコロッケ。

木曜日は⬇、仔牛肉かなー、脂もスジも骨もある部位のオーブン焼きと野菜スープが、クスクスにどかーん。

金曜日は⬇、トマトソースのハンバーグステーキに揚げたてポテトがどっちゃり。

ひゃー、毎日お昼ごはんが楽しみで楽しみで。今までフランスで食べたお店のなかで最高に美味しいごはんだし、シンプルで優しく素朴だけど味がバッチリ決まってて。一口一口が美味しくって、美味しくって。そして一緒に飲むワインも、相席の同族たちとの会話も、たった二人(たまに+1名)でホール廻してるお姉さんたちの鋭くも優しいサービスも。こんな「非日常」な「日常」って、贅沢な時間じゃんね。どひゃー。

おっとっと、デザートも追加できるかんね。デザートも日替わりで一種類、文句あるわけないし。これも、毎日楽しみで。

なんつーの?リンゴのケーキ。

チョコムース。

えーっと、お米のプリンに卵白とナッツのメレンゲみたいなの載せ。

えーっと、洋梨にガリガリぱふぱふがぶっかけてあるナニか。ははは、わかんないけど美味しい。

デセールに合わせて、MICHEL GAHIERのマクヴァンドジュラもグラスであるし、更にドカンと行くならボトルでヴァン・ジョーヌ頼んで、コンテチーズ切って貰ってもいいし。食後のコーヒーも美味しいコーヒー豆使ってるし。スキが無い、すげーミラクルな定食屋さんなわけ。

シェフは、一見ぶっきらぼうなオッサンなんだけど。朝カフェ営業のコーヒー係をたまたま金曜日朝にやってて。カフェオレいくらだか知らなかったから、通常はやってないんだろけど。「毎日毎日定食最高に美味しくってメルシー!」って伝えたら可愛い笑顔で。うーむ…

最後の夜に、「毎日最高だったよー、また来るねー」ってお姉さんたちに感謝を伝えたら、「また来てねー」って、お店のロゴ入りワイングラスくれたの。やべーなー、こんなの貰っちゃったら、使う度にアルボワに行きたくなっちゃうじゃん。困ったなー。

同じシェフ、同じお姉さんたちがいるうちに、また来るもんね。そうね、3年以内かなー。まだ次回のフランス、未踏の地SAVOIE(サヴォワ)に行くときに、アルボワ寄って2泊すればいいか。もちろん、お昼はPLAQUETSで3回、日替わり定食食べるスケジュールでね。もうパリは0泊でいいじゃんね!

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