にゃー🐈 ニャロです。
僕の肉ライフの主力は豚肉さん。年間お腹に入るお肉の75%以上が豚肉さんなの。
そして、23%が鶏肉さん。合わせて98%。もっと多いかも。そして1%が牛肉。
残りの1%は、月一回の参勤交代で謁見させていただく、北鎌倉の食いしん坊将軍、『秋月』の藩主が独断と偏見でチョイスしてるワイルドお肉、野生の猪・野鴨・鹿などなど。
極マレに、お付き合いで焼肉屋さんにいったり、気分が中部イタリア的な夜にラグーソース作ってパスタとエミリア=ロマーニャの自然なワイン、ってので、1%食べる、それが「牛肉」。
イタリア中部に咲き誇る花の都フィレンツェ、
に旅したら、何となく食べないとダメな雰囲気で、数回「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」をキロオーダーで食べまくったけど、
正直の正直、美味しかった記憶は、ビステッカの上に載っかってたポルチーニをソテーした付け合わせ。ガーン… 僕の牛肉偏差値37くらい、ビーバップだわ。
イタリア料理でよく使われる仔牛肉も、いまいち良さを理解できてなくって。
柔らかくてあっさりしてるなら鶏肉でいいんじゃね? なんて、ローマ人のフィリッポに聞かれたらぶっ殺されそう…
アメリカの西海岸、サンディエゴのステーキハウスで食べた、500gの見た目下駄なステーキは、結構美味しくって。アメリカの吉野家牛丼の驚くべき不味さの後だったからか、記憶は定かじゃないんだけど。
ってわけで「牛肉」。嫌いなわけじゃないんだけど、脂の融点が高いからか、食後に胃の中が脂脂するのが苦手なのと、単純に豚肉・鶏肉のほうが好きなのね。価格的にも、あれだし。
そんな、僕にとって超マイナーなお肉勢力「牛肉」、っていっても品種は沢山あるし、部位も色々、調理法も色々だけど、やっぱり『旅』に出たら旅先の「地産地消」なスローフードを頂きたいじゃんね。
熊本初日、名湯『黒川温泉』に向かう途中の阿蘇エリアに、めっちゃ気になる牛のお店があって。
『山の里』っていうお名前。令和四年の情報ツール「フェイスブック」で拝見した、阿蘇のワイルドな草原で、青草をハムハムしてる赤牛の映像が脳ミソに焼き付いちゃって、どうしても来てみたかったの。まあ、視てみてよ、その動画↓
ね、観た? ほらほら、気になるでしょ、行きたいでしょ… 食べたいでしょ? さあ、行くわよ!
阿蘇くまもと空港からレンタカー運転して一時間ちょっと。昨日今朝と雪が降ったらしくって、ナビが脅かすのよ。「この先は、チェーンが必要です」とか「路面凍結してるので、気をつけてください」とか。
やだー、レンタカー屋さんで「タイヤ、ノーマルですからね。スタッドレスはオプションで追加+1000円/日ですけど、どうします?」ってオススメされて、セコセコな僕が乗るわけないじゃんね、まったく。
阿蘇の標高高いあたりは外気温零下だったけど、幸いお日様燦々で、ツルツルな路面は幸いなくって、火星探検みたいな阿蘇外輪山をグイグイ走るわけ、カローラフィールダーハイブリッドが。
さあ、めっちゃ雪が残ってる、最果て村っぽいエリアが目的地。マジか! って声がでちゃう、山あいの集落。
お店に入ると、なんとも質素な造り。
さぁ、どうしましょ。結果から言うと、お手軽な「焼肉定食」じゃなくって「ステーキ系統」が断然断然断然断然おすすーめよ。マジだかんね。
恐らく、集落の若奥様たち、お婆たちがセッセ セッセとサービスを。お婆がまた、元気に色々と教えてくれて。なんか、イタリアの超ベテラン カメリエーレみたい。
まず、12種類の自家製漬物、そして出来立てゆし豆腐。大豆のほんわり良い香り。
なーんて、楽しんで20分。美味しいものを待つ時間は、ワクワク ワクワク ワクワクだから、素敵な時間。
さ、きーたーわーよー。
牛肉偏差値低い僕には、表現できないけど、素直に美味しいわ。優しい旨味、脂身が無いのに、味わいがふくよかで、噛んでるとスッと口の中から消え去って。いやいやいや、これはねー。
なんか、最初のお客さんだったからって、三枚焼肉を追加で添えて頂いたから比較できるんだけど、断然 断然 だーーーんぜん、ステーキだかんね。ふふ。
牧場で働いてる旦那さんの奥さんらしき、しゃきしゃき接客リーダーのお姉さん曰く、標高800mなんて高い場所で放牧してんだって。冬は牛舎で夏秋に刈った草、野草、ちょっとだけ穀物も、だって。
ひゃー。あんまり美味しくって。つい、ポロっと、ワガママを。
「お肉、素晴らしくって。内臓も食べてみたいので、どこで食べられますか?」って。やだー、恥ずかしいー。
そしたら、お姉さん、「少量なんでメニューにのせてないけど、ちょっとだけあるので、焼きましょうか?」
はーーーーーい!
大腸を炒めていただいたんだけど、
いやいやいや、阿蘇の青草、湧水で育った赤牛さんの内臓、どう考えても健康そのもの、じゃんね。でも、食べないほうがいいわよ。ね。量は限られてんだから。全部僕のなんだから。
最後にちっさいおはぎ。美味しくって、三個お持ち帰り。
はー、この後、阿蘇の北にある名湯『黒川温泉』に向かったんだけど、ここ『山の里』に来るだけで熊本に来る価値ありじゃんね。
日本って、広いわね… そして、『旅』っていいじゃんね。いいじゃんね…
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