サラリーマン転職『リアル』情報 「不採用」=「駄目な人材」、じゃないんです

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株式投資

にゃー🐈 ニャロです。

このブログを始めて三週間経過したんですが、やけに『転職』関連ネタへの反響が強くて…
『釣り』『サーフィン』のほうが楽しいのになぁ。

ただ、僕も『転職』考えてた時や、転職活動中は、やっぱり少しでも情報欲しくて、中途採用募集中企業の研究したり、「採用されやすい職務経歴書の書き方」とか「絶対採用! 面接を乗り切る秘訣20」とか、気になったもんなぁ。

社会人になって約26年間で6回転職(+社内移動一回)って、まあまあの回数だし、採用する側で履歴書のチェックや採用面接もかなりやったので、まあまあ経験値があるほうでしょう。
というわけで、今回は「不採用」が決定される裏側を赤裸々に暴露して、どう対処していくと「お得か」をシェアしますね。
かなり長文なので、転職に興味無い方は、読まないことを推奨します。

さて、前回の記事でシェアした通り、

『ビズリーチ』や『リクルートエージェント』、その他転職エージェントの仲介で、書類選考を通過して面接まで進むと、気持ちは『ミラクル・ハイ』でしょ? そりゃそうでしょ、絶対行きたくない会社の書類選考は無視するもん。

そんな『ミラクル・ハイ』な状況で、採用面接当日はやってくるわけで、超興奮しますよね。「何言おう」、「何聞かれるか」、「何聞こう」、もうたまりません❗で、それなりに全力投球で頑張るわよね。

で、数日待って、気持ち的には「採用でしょ、面接官の印象良かったはずだし、なんか前のめりだったし、さあ、いつ上司に退職願いするかね、ひひひ」ってテンション最高潮のところにメールや電話でエージェントのお姉さんやおっさんが、こんなお決まりの言葉を機械的に伝えてきます。

「社内で慎重に検討しました結果、誠に残念ながら、今回はご期待に添えない結果となりました。
末筆になりますが、貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申しあげます。」

ううう… 単なる例文なのに、ブルーになるわね。「今後の活躍、絶対に祈ってねえだろ」みたいな心境になるわよ。僕もなったもん。

でもね、僕、採用する側もやってみて、『不採用通知』なんて、極めて単純に「あなたより1mmだけ余計に気に入った人が一人だけいたんですよ」ってだけの話で。しかも、その一人はその会社に中途採用入社してくれれば、もう今後の転職活動で競争しなくて良いわけで。

まず、『採用面接』にたどり着いたってことは、「採用されるキャリア(職務経歴)はある」、って自信持ってオッケーです。
はっきりいって、中途採用募集してる部署のマネージャーは、「最高の人材を一年間かけてでも選ぶ、妥協はしない」なんてこと考えてないです。「60点の人材でいいから、とにかく早く」しか頭に無いです。中途採用募集の理由が『前任者の異動・退職・定年』だろうと『業務拡大による定員増・新業務対応』だろうと、今の時代に「いつ誰かが転職・退職しても困らないように余分社員を雇用しておこう」なんてありえないので、どこもカツカツの人員体制なわけです。

ってことは、「中途採用の採用面接に呼ばれた」=「書類選考で見る限りでは、条件クリア」、自信持ちましょう。ナイス職務経歴書だったわけですし、オッケー履歴書だったわけです。仮に『ココナラ』で助けてもらった職務経歴書だとしても。

会社の中途採用も、夕飯用に野菜買うのも、大して変わらなくて、レシピと予算が決まったら、あとは並んだキャベツの外観みて重さチェックして、「これください」。以上終わり。

中途採用枠が一人だったら、少ない場合で候補者一人(書類選考で可能性ゼロの候補者を落としたり、そもそも募集要綱に合う候補者が一人だけだったり。転職エージェントは怒られたり、次回は声掛からなくなったりするので、無理やり「購買経験ないですけど、優秀な営業なので面接だけでも」なんて頑張るんですけど)、多くても4人。まあ平均は2~3人の候補者で内定1人ですね。

採用部署マネージャーによる採用面接って、長くても一人あたり90分、僕が同僚の各部門マネージャーに聞き回った結果は、平均60分/1人。
なんせマネージャー達は忙しい。残業代でないけど、不足してる人員の実務も対応したりしてる中で、採用面接に90分×3人=4.5時間、半日間です。まともな面接するには、事前に応募書類を再確認したり質問を考えたり、終わったあとで結果を人事や上司に報告したり、候補者三人の場合、トータルで7時間≒ほぼ1日間かかっちゃうわけです。
社内会議やら社外打ち合わせ、課内打ち合わせにメール・チャットの処理で埋もれているスケジュールを1日間 完全に採用面接に充てる採用に熱心で優秀なマネージャーはそうそういません。

僕は、中途採用枠を複数持ったマネージャー(=めっちゃ人員不足の課)になったとき、中途採用は課(チーム)でやりました。通常、中途採用活動に課員は加えないですが、実際に中途採用入社した人材に実務を教えるのは課内のリーダー格メンバーなので、速やかかつ人間関係的にもキチンと責任を持って指導してもらうため、そうしました。
一方で、候補者には採用面接で「入社したら、このリーダーが実務の引き継ぎ・教育・OJTをやるので、この面接でなんでも質問してください。この人に仕事教わるのが嫌でしたら、今でも面接後でも良いので、速やかに辞退してください」とお願いしました。中途採用後に数ヶ月で「やっぱり合わない」と退職する確率は結構高い(3年以内に3割が離職、イメージ合いますね)ので、それだけは避けたかったからです。
そのために、人事にお願いして、一人当たりの採用面接を120分とし、チームとして採用活動を最優先事項としてました。
それでも、採用一人枠あたりで採用面接を設定するのは、二人が目一杯でした。面接された候補者の皆さんや、同席してた人事はキツかったでしょうね。面接する課のリーダーたちにしたら自分の部下になる人間を選ぶってことで真剣な120分面接でしたね。『なぜなぜ』の質問をし続けると、候補者の『仕事力』だったり『問題解決力』がだんだんみえてきたり、最初に挨拶した印象はNGだったのが、面接終盤では「いいじゃん、採用しようよ」って受け止めが変わったり。

まあ、そんな事例もあるんだけど、採用面接をする側は、とにかく入社して欲しい状況の中で、少しでもピンとくる違いを面接で見極めようとしてるわけです。どっちのキャベツにしようか、と。
だから、せっかくの面接の時間を、『職務経歴書』に書いたことを繰り返し説明したりするのは駄目。面接官である採用部マネージャーの話を脳フルパワーで聞いて理解して、訊かれたことに「賢く簡潔に」答える。
面接官の質問には意図や背景があるはずなので、筋肉反射的即レス回答するのでなく、「この質問をしたマネージャーさんが嬉しい回答はこうだろうな」と考えること。さらに無理やりでも、その根拠となるエピソードを繋げると、賢さも伝わります。
要は、ちょっとでも、もう一個のキャベツよりも選んでもらえる自分キャベツの「売り」を賢く面接のやりとりで伝わるのが大事。

訊かれてないのに「僕のキャベツ重いです、甘いです、安いです」と訊かれてもないのに売り込むのは駄目。面接官が「新鮮さを求めてるな」と会話の流れで理解したら、新鮮さにフォーカスして、どう会話をすると自分キャベツが新鮮なんだって思ってもらえるか、賢く会話する。

そこまで全力尽くしても「不採用通知」きたら、もう1つのキャベツがたまたま面接官が欲しかった「重さ」がちょっとだけ重かったってだけで、そいつはもう決まったので、次の他社の採用面接で自分が一番、って切り替える、それだけ。
面接で自分が不採用になるのは「駄目だから」でなく「運悪く自分よりも採用部署マネージャーが重視するポイントで強い敵がいた」ってだけ、何にも落ち込むべきことはないのよ。
富士吉田の無敵ギャンブラーだったら、「流れが悪かった」「流れ変えないと…ズラ取り替えるズラか」って感じかなぁ。

あと、採用する側が焦ってるように、採用される側も焦っちゃいます。『内々定』がでてから「どうするどうする、二社面接受けてて、本命のA社はまだ最終役員面接が残ってて、次点のB社は内々定だしてきたけど、3日以内に意思表示しないと内々定キャンセルっていってる」、これアルアルです。

株式投資と同じで、自己責任でしっかり考えて決めるべきですが、少なくとも自分の意思は明確に転職エージェントに伝えましょう。
転職エージェントはお友達でなく、ビジネスとしてのサポーターである一方で、あなたの採用が決まらないと報酬ゼロっていうドライなプロです。転職して3ヶ月か半年経って、報酬が会社から支払われたら、もう連絡来ないです。
なので、こういう場合、エージェントは焦ります。それなりに複数エージェントを競わせてる会社が多いので、せっかく内々定(年俸900万円の課長なら、大体220万円のエージェント報酬)でてるのに、A社の最終役員面接待ってたら内々定キャンセル=報酬ゼロがありうる。あなたが転職エージェントだったらどうします? 僕なら、「A社は結構、役員面接で不採用判断があるし、B社は良い会社で、ここはB社で決めましょうよ(だって、僕の報酬…)」。
本命で最終役員面接まで進めるあなたは、同等の他社の中途採用でも『使える戦力』として評価され、書類選考や採用部署マネージャー面接を通過できる可能性が高いです。ですから、よほど緊急な状況でなければ本命のA社にチャレンジすべきで、かつ転職エージェントに『B社の内々定期限を延長するよう交渉せよ』とドライに指示すべきです。それこそ、「あなたの成功報酬のためだから、頑張りなさい」でオッケー。

というわけで、「転職活動で面接まで進めば、あとはちょっとした採用側の好みの差、落ち込む必要無し」。
一方で、面接まで進めない場合は、履歴書・職務経歴書の書き方に不足・間違いがあるか、応募先の選択にもう一工夫必要か、でしょう。これは、またの機会に。

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