2025年5月中部イタリア旅 ワイナリー中編(Fanetti, Santa Maria, Pacina)

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ぐるめ
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にゃー🐈️ ニャロです。

大谷翔平さんの投手復帰戦、やっぱスーパースターじゃんねー。

これはサラリーマンの40%以上は有給取ったかトイレ個室こもってスマホでライブ観戦したろーなー。

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ええもん観たなぁ。

さて、自分の忘備録として、今回訪問した10軒のワイナリーのうちの中盤トスカーナでの3軒をまとめとくかしらね。

マルケ州の山奥Urbaniaからレトロなゴンドラ乗りにUmbriaのGubbioへ、

そしてPerugiaの旧市街を窓から眺める郊外のレストラン“Stella Ristorante ”で鯉の卵リングイネとか食べて。

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なんでかって、平塚のシェフたちをペルージャ空港でピックアップして、今日から3軒のトスカーナワイナリーを廻るんだもん。ペルージャで待ち伏せしないとね。

今回トスカーナで訪問するワイナリー3軒ともAgriturismo宿やってて、だから運転楽チン。だって、ワイナリーって基本的にど田舎だから駐車楽チンだし。

で、ペルージャのすぐお隣だから、ちょいとAssisiを観光してから、

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まず向かったのは、歴史あるワイナリー“Fanetti”。なんせ、あのVino Nobile di Montepulcianoを最初に名付けたワイナリーってんだから、そりゃ老舗中の老舗じゃんね。

そんなこと知らなかったけど、北鎌倉のシェフの好みで特に白ワインをお店でちょいちょい出してて。イタリアらしい素朴で好きな味だし、めっちゃ料理に合うし。

で、ネットでそうゆう歴史とか、ごっつい歴史あるセラーの写真とか見て、「行ってみたいー」って思っての訪問。

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共和国記念日の祝日絡みの三連休中日のモンテプルチャーノ村は、凄い観光客が来てて。綺麗な村だもんねー。

僕らは、泊まるAgriturismo用の建屋がある村の郊外に行って、ブドウ畑に囲まれた宿にチェックイン。Cortonaに夕飯食べ行って、

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翌朝にFanetti当主のElisabettaさんの案内で畑とワイナリーを見学。

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同じ畑に見えても、「この区画はヴィーノノビレ(DOCG)、こっちはロッソ」みたいに、線引があるんだねー。

赤ブドウの畑は、サンジョベーゼ主体だけどカナイオーロとか混植されてて、「昔から混植してて、そのまま収穫してそのまま醸造、DOCGの規定値内にはなってるから」って。へー。

カナイオーロの葉っぱの裏側って、綿みたいになってて、わかりやすいんだってー、へー⇧

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ワイナリーはモンテプルチャーノの村の中にあって、さすがは老舗って感じ。

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これこれ、この大樽ね、ウンウン。

Fanettiではオリーブオイルもやってて、絞りは外注で、かなりクラシックな容器で保管してて。

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ワイナリーの地下に、なんとも歴史を感じる洞窟的セラーがあって。6月で真夏な暑さだったのに、ヒンヤリ涼しくって。

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やたら古いヴィンテージが蔵出しで出てくるイメージのFanetti赤。なるほどなー、って感じ。

「どナチュラル」って感じのワインじゃないけど、この蔵を見て感じたかったのよー、来て良かったー。

Rosso Fanetti、Rosso di Montepulciano、Vino Nobile di Montepulcianoを試飲させてもらって。良く飲むFanettiだけど、こうして並べて飲むのは初めてだから興味深いなー。

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多分SO2添加量の差だと思うんだけど、個人的にはRosso Fanettiが一番スルスル呑めて好きだなぁ。

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Elisabettaさんの旦那さん、娘さんとお昼食べて。もちろんワインはRosso di Montepulciano。美味しくて楽しくて、でもこの日の15:00でモンタルチーノのSanta Maria マリーノさんにアポイント取ってたから、泣く泣くデザート無しで出発。

僕の基本方針「ワイナリー訪問は1日1軒」に変わりは無いんだけど、今回の旅のど真ん中にイタリアの祝日「共和国記念日」があるもんで、やむ得ないスケジュールになっちゃって。

で、ホドホドの血中Alc.濃度で美しいオルチャ渓谷(Val d’Orcia)を一路西へ。もちろん超絶安全運転。

恐ろしい美しさの景色が続くトスカーナ南部の田舎道。完全なナチュラルでなく人為的な自然美なのが、ちょっと日本庭園に相通じるものがあるような…

かなり多くのクルマが止まって写真撮ってたけど、マリーノさんとのアポイント時間ギリギリだったから皆様には車窓からの景色で我慢してもらって。

で、なんとか約束時間ギリギリでモンタルチーノ(Montalcino)に到着。

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GoogleマップでSanta Maria向かうと、異なるワイナリーに到着しちゃうので要注意。Googleマップには乗ってない砂利道をマリーノさんのクルマに先導してもらって、なんとか到着〜。

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目に見えるのはモンタルチーノのブドウ畑と森と丘陵と空だけ。そこにマリーノさんたちのご自宅とワイナリー、アグリツーリズモ2部屋があって。

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整然と剪定や雑草刈りしてるイメージのDOCGブルネッロ・ディ・モンタルチーノの畑とは全く違う雑然とした畑を、伸びた雑草をかき分けて進む探検隊。

⇧のブドウ畑の右側の木が、ヴィナイオータHPに書いてある「栗の木」。それはそれとして…

御年75歳(?)のマリーノさんの畑でのお話、やや難解!

フィロソフィーがあるんだねー、

「この30年で、ブルネロの味の評価基準は変わったと思う、濃厚➡さらり」

「うちの畑にはカオスがある。最低限やることはやるが、そのカオスが私の目指すワインには必要だと思っている」

「とはいっても、自宅に隣接した畑以外の畑の世話含め大変は大変だから、Hiroshiには…」

ん?ヒロシ?

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そうそう、2年目らしいんだけど、元つくばのインポーターの社員だったヒロシさんがいて、畑仕事してて。

色々細かい話教えて貰えたし、気さくなヒロシさんと夜一緒に食事して楽しかったなー。

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ワイナリーでは「畑違いの味の違いを確認してみよう」って、

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味の違いはあるんだけど、それ以前にどれ味見しても美味しくって美味しくて。

なんかさー、30年前の「ブルネロ」って言ったらさー、ドカンとタンニンで、樽香バッチリで、ながーく熟成というかタンニン沈みきってようやく熟成感含めて美味しく飲めるというか、若いとパワフル過ぎて… ってイメージの真逆なエレガントかつ線の細さ。

まだ熟成中の樽試飲なのに、「もう少し」「あ、もう少し…」「(勝手に更にもう少し…)」と、止まらない美味しさ。

そう、みんなでボトル持ち寄ったりするワイン会で、結局一番最初に空っぽになるワインが一番美味しいスルスル呑んじゃうワインなわけで、まさにそれ。

ここサンタマリアは、ホントに来て良かったし、僕みたいに想像力が欠如した人間には、ヴィナイオッティマーナ東京でマリーノさんから話聞くだけじゃわからなかった何かがあるんだねー、間違いなく。

あと、たまたまアポイントとって訪問したモンタルチーノのチーズ農家「Azienda agricola Fior di Montalcino」もね、なんともモンタルチーノの土地に根付いた牧畜とチーズ作りしてて。

三代目が、山羊70頭と羊200頭飼って放牧とチーズ造り。低温殺菌設備以外は北海道の「幸せチーズ工房」とほぼ同じ昔ながらの製法と熟成庫だねー。

丸々1.5kgで買ってきたペコリーノ・トスカーノとマリーノさんの赤ワイン、合うだろなー。

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更に北西のシエナへクルマで1時間。少し観光して。

ここも懐かしの二十年ぶり。確か、食いしんぼうのアホ友達Kさんと来て、ペレゴールトルテ呑んで、キジの白レバーを争ってフォーク刺し合った古都。

一応、って町内会対抗の競馬やるカンポ広場も観光して。

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ルネエルス期にフィレンツェの対抗馬だったシエナ。ここの大聖堂も圧巻だよなー、税金や喜捨で建てる教会よりも圧倒的にゴージャスなピンクや緑色の大理石使った大聖堂は、羊毛産業や銀行業で大儲けしてたフィレンツェやシエナの大商人メディチ家なんかのバブルっぷりの象徴だから、なんか観てて気楽だし。

で、シエナから東にクルマで20分、いわゆる「Colli Senesi」エリアに向かうわけ。だってPACINAに行くんだもん。

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フィレンツェとシエナの間にキャンティクラシコDOCGエリアがあって、シエナの南からモンタルチーノにかけてDOCGモンタルチーノエリアがあって、それに挟まれたシエナ周辺のDOCG Colli Senesi含む敷地のPACINAだけど、なかなかラブリーなのが、

「2009年ヴィンテージにワイン中の二酸化硫黄量が少ないという理由で認証を落とされたため、DOCGに未来を感じられなくなり以後IGTでリリースするようになり…」

ってDOCG脱退したって話。イカす!

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畑の案内してくれた娘さんのマリアさんが熱く語ってくれたのが、

「長期的持続可能な農業を、世代をまたいでつないでいきたい」って思い。

あとでご挨拶したご両親のジョバンナさんステファノさん、そしてマリアさんとお兄ちゃんのカルロさん、その2人のそれぞれの旦那さん奥さん含めPACINAで同じ思いで農業やってるんだって。

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なんかさー、PACINAって、結構良く目にするし、そんなバカ高くもないし、ヒトによっては「パーチナはさ、まあ…」みたいな受け止めのヒトもいるみたいで、別にそれは自由だけどさー。

ブドウとオリーブ以外にもいろんな農作物作って、大胆というかブドウの木を輪作しちゃうなんて普通のワイン農家には手出しできないことまでやっちゃってるし、ブドウ畑だけで17ヘクタールあるから生産本数もそれなりにあるから、日本で目にする機会も多いんだけど。

実際、今回訪問する前から、「ほんと柔らかい味わいだし、料理とも合うけどワインだけ飲んでて全然飽きなくてスルスル呑んじゃうし、いかにもイタリアの赤ワインって雰囲気も大好きだし、なんでかなー?」って思ってたんだけど。

あんな家族単位で熱い思いを持って農作業やり続けてきた人たちのワインなんだもんなー。そりゃ飲んで大好きなわけだなーって。なんか来て良かったーって、お母さんのジョバンナさんと話してて、なんかグッときちゃって。

酔った勢いとか、馬鹿げたワインバカたちとワインバーとかで勢いや挨拶でハグすることってママあるけど、ジョバンナさんにはなんかわかんないけどココロからハグしちゃったなー。同じラウラのファンだってわかったから、かな…

アグリツーリズモもやってるパーチナ、今回の旅で初めて懐かしの薄っぺらタオルで嬉しかったり、

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暑くて暑くて、思わずプールに飛び込んじゃったり、

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色々素敵な思い出なんだけど、帰り道ホタルが光ってる砂利道を30分歩いて最寄りの村Castelnuovo Beraldengaの食堂で食べたキアーナ牛のTボーン炭火焼きがめっちゃ肉質がサラサラと軽やかで、それとパーチナの2017赤の恐ろしいまでの一体感がね。

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ココロ残るマッチングだったなー。Tボーン炭火焼きとかって、避け続けてきたトスカーナ料理の超代表格だけど、こんな旨いならまた食べたい… パーチナと一緒にね。

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ってわけで、トスカーナとお別れして、平塚のシェフたちをフィレンツェ空港に送って、いざリグーリア州のチンクエテッレへ!

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