スナフキンのように気ままなワイン旅 北イタリア2023 #31 ここに来るためだけに、またイタリアに来たいオステリア『Ostreria fratelli Pavesi (PIACENZA, エミリア・ロマーニャ州)』

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

今日は午後にフィレンツェから戻ってくるムーミン一家と合流なのよね。

ピアチェンツァはポー川直下の町。⬆のオレンジ矢印が、朝一で買い物したキッチン用品店で、

そこから一旦ピアチェンツァ中心部で朝カフェ。そして、今日のお昼ご飯は、

この、『Ostreria fratelli Pavesi』に行くの。予約してないけど、ど田舎だし、大丈夫じゃね?

FRATELLI = 兄弟。なんだか、濃厚な三兄弟で営業してるオステリアなのかしらね。

まずはカプチーノ。そしてドルチェ愛が濃厚なMOさんとのドルチェ探検最後のケーキも食べたいし。

朝カプチーノとケーキって、相性いいわよね。

さ、カプチーノ飲んだし、お昼ご飯予約してないから、念のため開店時間襲わないとね。

… ん?

めっちゃ日差し強くって、広い駐車場の木陰にクルマ停めれたのはハッピーだけど、小学校の校庭みたく広い中庭… ここで合ってんのかしら?

あ、看板。合ってる、わね。

しかし、いったい何なの?

なんか、100年以上前の、農業協同組合みたいな建物なんだって。ソ連のソフホーズみたいな感じだったのかなぁ?

イタリア人大好きな屋外席。もう、何も言わなけりゃ「こちらへどうぞ」って。

日差しは凶暴なんだけど、日陰はマジで快適なのが欧州スタンダード。マジ最高。お客さんガラガラだし、さぁ、何たべようか?

って、まずワインじゃんね。昨夜はちょっと残念な品揃えだったから。今日はバッチリ決めたいじゃんね。

なんか、「すっげー美味しいワイン呑みたい!」って、でっかいオッサン(オーナー兄弟のワイン担当だったみたい)に伝えたら、「かあ、一緒にワインセラー行こうぜ」って。

… って、ここ?でかい倉庫じゃん。カッチョいい〜!

ぎょえ〜!なんじゃこりゃ!

って、ワインセラーの規模も凄いけど、品揃えが「偉大なナチュラルワイン」だらけ。すっげーオールドヴィンテージもかなりの本数じゃん。

ワインセラーの中に更に温度管理のショーケースとか、

これ、ワイン屋さんじゃん。ってか、こんな品揃えのワイン屋さん、パリにもないし。イタリアとフランスメインで、特にピエモンテとジュラとブルゴーニュが濃厚みたい。

そして、ドルチェ愛からナチュラルワイン愛に一気に切り替わるMOさん。ワイン愛で一気に二人の世界。

また「スキオペッティーノが呑みたい」とか言われたらたまんないから、「予算は50, 80, いやいや100でも200でもいいから、食事と合う薄い赤ワインを」ってお願いして、ウダウダと15分以上セラー内で大騒ぎして、

フランス ジュラの、DOMAINE DE SAINT PIERRE / Le Rougeに決定。ピノ・ノワールとプールサールじゃんね。

MOさんは、多分ピエモンテのなんちゃらの何年ものが飲みたそうだったけど、今日はお昼ご飯のあとでムーミン一家をピックアップして、『IL VEI』まで運転して、更にピエモンテ州アレッサンドリアの宿まで運転すんの僕だし。

ここに宿泊するなら二人で3本くらい飲んじゃいたいけど、無理だし。

さ、ワインはバッチリ。お食事はね、

ナイスなメニューじゃんね。ポー川クラテッロエリアだけあって、やっぱクラテッロは外せないっしょ。

あら、先付けに… コッパだわ。

むふふ、いいわ。いいわよ!うっすら赤いジュラの赤ワインとバッチグーじゃん。幸せだわ。

お互い二皿ずつオーダーすることにして、MOさんの一皿目はチョウザメのバターソースのタリオローネ。まさにポー川のお魚とエミリア・ロマーニャ州名物のフレッシュパスタ。黄金の組み合わせなんだけど、

これは王様のパスタ。麺のクオリティは、恐らく宇宙トップクラス。油断すると気絶するくらい美味しい一皿。マジで、このオステリア、ワインセラーといいこのパスタといい、強烈過ぎだわ。

ミックスサラダも盛り付けがシャレオツだし。

48カ月熟成クラテッロ… 幸せじゃんね。眩しいテラスの日傘の下で、最高のワインと最高のクラテッロ。人生最後のランチは、こうゆうのがいいなぁ。

二皿目は、

僕は、生パスタ。ウサギのプリン(PLIN)。ピエモンテ州の郷土料理的な包みパスタなんだけど、ピアチェンツァからピエモンテ州までクルマで1時間ちょい。まぁ同じエリアだもんね。

これも、天才的にパスタがハイレベルだし。ソースはウンマイし。このオステリアを見つけたヒトに感謝だわ。僕だけど。

MOさんの二皿目はお肉、鹿肉のロース。

ここでMOさん、「赤ワイン、もう一本飲みませんか?」って。

ふがー、誰が運転するとかしないとか、何にも考えず、ただココロの欲求に従うヒト、好き。僕でも同じこと思うし、思ったらワインセラーに向かってるし。

でもね、このオステリアの魔力っていうか。基本的に僕はセコいんだけど、この旅では参加メンバーみんなが楽しければいいなぁってマジで思って旅してんだけど。

でもね、唯一この瞬間だけ、なんか許せなくって。「こんな宇宙最高のオステリアで、宇宙最高レベルのワインセラーがあって、宇宙最高レベルのパスタとか出てくるのに、僕はガブ飲みできなくって、MOさんだけガブ飲みできるなんて… それはイヤだ!」って。

ね、こんな「本当の自分」が岩戸から飛び出してくるくらい、このオステリア恐ろしい場所なの。本当に。

でワイン担当のオッサンに「赤ワイン、グラスで」ってお願いしたら、さすがはオッサン。

近くのワイナリー「LA STOPPA」は、このオステリアからクルマで15分。住所もピアチェンツァ。よく食べに来るんだって。

で、そのLA STOPPAさんの持ち込みっぽい、手描き2010年ラベルのボトルを持ってきてくれて。

これにはMOさんも複雑な顔。まだワインセラーの飲みたかったアレにココロ惹かれつつ、ストッパのオリだらけのボトル1/3残りワインを「んめーなー」って。

そして、ここのパスタの旨さに痺れちゃったMOさんは、まさかの「追いパスタ」。

ウケる!僕も大昔、卒業旅行で来た時にやったことあるけど。そんな大喰いじゃないMOさんが…

僕は、ドルチェ。

ズッパイングレーゼ!すっげークラシックなお味で最高なんだけど、

デカいし。1.9秒で消えたけど。

ほんっと、いいオステリア、ってか海原雄山先生だったら「至高のオステリア」に認定したんじゃないかしら。マジで。

会社抜け出して来たっぽいスーツの初老の男子二人組は、声揃えて「カッポンマーグロ!」。

え!ウソでしょ?!

カッポンマーグロって… 僕の記憶が確かなら…

あんなオジイたちが?

で、運ばれてきたのは、

ああー、今風じゃんね。でも小さくないけど、ガツガツっと食べて、ワイン1杯で帰っていったじゃん。シブいわ、イタリアのスーツおやじたち。

このオステリアは、器もワイングラスもバッチグーだし、

ホスピタリティも。

帰りたくない、1週間泊まって毎日昼夜食べたい。

でも、ムーミン一家をお迎えに行かないと。

ってわけで、このオステリアには絶対また来るし。お食事のレベルだけでもイタリアン部門で宇宙一レベルなのに、あのナチュラルで飛び抜けたストックのワインセラー。ハッキリ言って、生きてて良かったわ。

さ、フィレンツェからの特急が着くピアチェンツァ駅に行こうか。

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