にゃー🐈 ニャロです。
今回の熊本県の『旅』、メインイベントが天草での「天草のお魚について真面目なお勉強」。
そして、翌日に「天草漁協 本所」での競り見学と、北鎌倉こだわり飲食店連合の仕入先での「活魚〆るのを生で見る」ってイベントを控え、その仕入先のお魚をお鮨屋さんで勉強する…
えーっと、湘南の言葉で分かりやすく言うと「天草 地元で取れた魚の中でも最高のお魚を、最高のお魚屋さんが〆て、最高のお鮨屋さんでお腹いっぱい食べて、超一流お魚屋さんのお話をリアルに伺いながら、合わせて美味しい日本酒も呑む呑む呑む」ってこと。どう、参った?
「天草」がどこにあるか、わかんないでしょ。わかってても、天草の周りの海の名前、知らないでしょ。
関西人が伊豆半島を知らないように、九州西部の入り組んだ海岸線は湘南人には謎なんだけど、分かりやすい地図見つけたかんね。
熊本市の南西に連なる天草諸島、島なのよ、天草。橋で繋がってんだけど、北側には有明海。佐賀県、長崎県、熊本県に囲まれた浅い海ね。
島原湾を挟んで北側には、長崎県の島原半島。雲仙岳って、平成3年に火砕流で40人が亡くなってるんだかんね。
東側は、東シナ海に繋がる天草灘。天草の南西端にある牛深は、大物も潜んでそうな磯っぷり。ムムムよね。
釣り師なら、わかるでしょ。こんな多彩な海に囲まれた天草が、素晴らしい魚介の宝庫だって。
お昼に「天草チャンポン」を食べた三角駅から更に西へレンタカーで1時間、ってか途中にいくつも出没する道の駅が楽し過ぎて二時間、天草のメインアイランド 下島に到着。
人間にはそれぞれ役割があるみたい。「使命」っていうの?
元アナウンサー、現政治家の蓮舫さんの使命は「二番じゃダメなんですか?」って叫ぶこと。
現メジャーリーガーの大谷翔平さんは、早朝から生中継で視聴者を大興奮させること。
今回ご一緒した、北鎌倉こだわり飲食店連合の皆様は、お客さんたちに幸せや喜びを提供すること、そのために食材最前線まで出向いてお勉強することだし、
僕は…
そんなお殿様たちの駕籠を運転し、
万が一の毒殺に備えて、毒見。
そして、地球環境をリスペクトして、残さず飲み食いするアシスタントこそ、僕の使命なのね。
イタリア『旅』だったら、通訳っていう特殊スキル活用できるんだけど、残念ながら熊本県民は皆さん神奈川弁を話せるみたい。ちぇっ。
さあ、重要な使命を全うすべく、予約してもらっちゃったお鮨屋さん『鮨たいと』に進撃なのよ。ドキドキじゃんね、ワクワクじゃんね。
天草って、中心部は案外と近代的で、TSUTAYA書店があって、ホテル『天草プラザホテル』から徒歩5分でお店に到着。
入ると、カウンター… あれ、椅子が5席。ムムム、今日のメンバーは、北鎌倉のお殿様たちが4人にお魚屋さんが1人。そして運転手一名。まさか…
いえいえ、ぎちぎちギュウギュウに詰めて、今日のお客さんは運転手の僕を含めて6人。なかなか、なかなかよね。ここは大都会 新橋のお鮨屋さんじゃなくって、熊本県の西端の島 天草 下島だかんね。
見た目が迫力あるシェフの永野さん、かなり昔から、お魚屋さんとの知り合いで、お魚屋さん & お鮨屋さんって関係以上の熱々の同志なんだって。
やるわよね、お魚屋さんとお鮨屋さんで「翼くん、岬くん」のワンツーパスなのね。
さあ、もう盛りだくさんだから、どんどん行くかんね。食べたくなっちゃったら、迷わず天草に『旅』すりゃいいじゃんね。今日のお魚も蟹も器も、全部「天草産」なんだから。
むふふ、一皿目から、天草だわ~。去年、佐賀県の有明海で竹崎カニ食べに行ったのよねぇ、食べると勉強になるわねぇ。
お勉強だかんね、フムフム、お魚屋さんの生け簀にも、漁協の競りの生け簀にも、60-70cmのヒラメがヒラヒラ泳いでたもんね。なるほど、ヒラメの縁側は、美味しいのね、要チェックね。
プロなお兄さんお姉さんの会話を聴きながら、美味しい肴をつまんで、美味しい日本酒をクイクイ頂くのって、なんか松崎しげるディナーショーみたいで、ラブリーじゃんね。
さあ、お鮨タイムの始まり~。
少し見えてるけど、少し赤く見える黒糖を使った硬めのシャリ、とっても天草のお魚に合うのね。
次のお魚、僕的には脳ミソが痺れたお鮨だったのねん、それはね、
いやいや、庶民かつ投げサビキや乗合鰺船の釣り師としては、真鯵経験値は相当高いわけ。
クエなんて、人生で数回、クエのお鮨なんて初めてなのと違って、真鯵の味のビッグデータが蓄積されてるわけじゃん、脳ミソと舌と臭覚に。
この鰺の鼻に抜ける素晴らしい香り、軽やかだけど鮮烈で、今までに嗅いだことのない、この真鯵だけの香り。ビリビリ痺れた一貫なのよ。
翌日、お魚屋さんの仕入先にお勉強に行ったんだけど、
真鯵は、そのお魚屋さんは、漁師さんと契約してて、オッケーレベルのワンダフルな鰺を、この自然の生け簀に入れておいてくれるんだって。
それを、お魚屋さんは生け簀に持ち帰って、休ませて、必殺技で締める、それをお鮨屋さんが、必殺技で握る。天草必殺仕事人の必殺連携技なのね。こりゃ参りました…
翌朝の競りでも、80cm超えで身がどっしり堂々たる鰤が生け簀で競られてて、お魚屋さんでも締めるの見せていただいたんだけど、
海から「美味しい!」までのルートって、感動的なのね。マジリアルに人生のお勉強だわ。
数名いる酒豪さんたちのエンジンは全開、トップギアに入っちゃってて、ついていくので精一杯。覚えてるだけで、7回「器が空っぽ」ってお殿様に指導されたもんね。てへ。
あ、大将がツメを塗ってる…
とっても後悔してるの。
なんで、最後に、「全部二貫ずつ、お願いします」って言わなかったんだろ… もしくは「最後に真鯵12貫で〆たいです」って。
でも、一応大人だし、いっぱい感動したし、結構酔ったし、心残りは次回のお楽しみってことで。
ご馳走さまでした。とっても楽しく美味しく、天草を頂きました!
さ、明日は早朝から漁協で競りの見学だし、「マンボー」でお店はコンビニしか開いてないし、寝よう…
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