にゃー🐈 ニャロです。
サイクリスト、フィッシャーマン、世界中の愛好家たちにとって、無いと本当に困るトップブランド、それが『シマノ』、でしょ?
自転車って、動力が人間だから、構造自体は木製自転車からチェーン、ギア、ブレーキが追加されたようなシンプルな乗り物よね。
うちのママチャリは『サイクルベースあさひ』で買った新車、16000円(ギア無し)だけど、愛好家たちは一台数百万円かける人もいるんだって。友人の某一流自動車メーカーの課長さんも、凄い自転車を自宅の自転車部屋に飾ってたわ。
僕でも知ってる『ツール・ド・フランス』、出場する選手のほとんどはプロで、自転車はスポンサー支給とはいえ、だいたい一台150 ~ 200万円なんだって。安いのか高いのか、わかんなーい。
そんなトップクラスから初心者クラスまで、幅広いラインナップで「スポーツ自転車用部品」で世界ダントツトップシェアを持ってるのが、『シマノ』。ママチャリだって、変速機(ギア)は『シマノ』の独壇場。自分ちの自転車のギア、見てみて。
『シマノ』の自転車部品ラインナップ。フレーム、タイヤ、ハンドル、サドル以外、全部じゃん…
「ツール・ド・フランス」出場チームの半数以上が『シマノ』使ってて、スポーツ自転車向け部品では85%程度の世界シェア、変速機付き自転車でも約7割シェアって話もあって、すっげー。
変わって釣具。僕は釣り人なんだけど、選べるなら、予算が許すなら断然『シマノ』。
特に、駆動部品で、塩水って過酷な環境で死ぬほどぐるぐる回され続けるリールは、予算足りなくても『シマノ』買っちゃう。ちょっと異音がしたり、違和感があるだけで、素敵な釣りの時間は台無しなのよ(特にルアー釣りはね)。競合メーカーの『ダイワ(グローブライド株式会社)』には申し訳ないけど、ブランドイメージが違いすぎて。
この『シマノ』、売上規模は2020年度3780億円、営業利益827億円(21.9%)と、大企業の手前くらいの企業規模で、営業利益率は超優秀なんだけど、この半年で株価が急騰してるのよね。
世界的にコロナ影響で、趣味にお金が流れてるからなのか、今年度の決算見通しは売上高・利益ともに大幅アップだし、財務体質的にもめっちゃ健全だし、主要な2つのビジネスで圧倒的な強さを持つことも含め、「こんな会社の株主は幸せ」よね。
まず、今期2021年度の売上・利益見通し。
見通し通りに2021年度決算となると、営業利益率は24.7%と前年度比+3.2%。ブランドの強さって、iPhoneのアップルやルイヴィトンなんかと同じで、本当に利益に直結するわよね。うふ。
自己資本比率は88%、利益剰余金と有利子負債見ても、弱みが見つからない。
連結社員数約13万人の某日産自動車の今日時点の時価総額って、2.42兆円なんだけど、
『シマノ』は、連結社員数が約12000人で、3.29兆円。株価は「人気投票」とは言え、ねぇ。
ここまで見たら、株主になりたくなるわよねぇ。でも…
僕は、今は買えないわ。理由は「株価が高すぎ」。株価『波待ち』して、経営者のセクハラとか、粉飾決算疑惑とかで株価が下がるのを待つわ。
『PER(株価収益率)』が、前年度決算値で51.8倍、今年度決算見通し値で34.3倍。急成長がある新興企業やIT系企業であれば許容範囲の場合もあるけど、モノづくり企業としては、やっぱ高いよなぁ。そんだけ人気があるってことなんだね。
『PER』ってのは、Price Earnings Ratioの略。株価が1株当たり純利益(EPS:Earnings Per Share)の何倍の株価なのか、ってこと。簡単に言うと、その会社の『純利益(税金引いた後、諸々全部含めた最終利益)』と『株価』の関係の数字よ。
『PER』が34倍ってことは、同じ純利益を34年間繰り返せば元が取れる株価ってこと。そんなんじゃ誰も株主になりたくないから、投資家は『シマノ』の更なる継続的成長を信じて株式購入してるってことね。利益が増えればPERは下がるってわけ。もちろん株価が下がってもPERは下がるけどね。
配当も、『波待ち』投資スタイルの僕には、ちょっと低すぎ。今年度見通しで、0.7%/年弱(税引き前)。
あと、アナリストたちが『リスク』として挙げてるのが、自転車の『電動化』と『電動変速機化』。確かに、ギアとか強度設計とか冷間鍛造みたいな『シマノ』の強さと異なる領域だかんね。今の株価で、上手い企業買収で、今のポジションを新領域でも維持できるかは重要なポイントっぽいわ。頑張って欲しいなぁ、『シマノ』大ファンの釣り師として。
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