にゃー🐈 ニャロです。
『株式投資が怖い』って、株式投資やってる人も、まだやったことない人も、感じたことがあると思います。
わかりやすい『恐怖』の理由は、投資した資産が減るから、ですよね。「絶対安全、元本保証」を謳う銀行の普通預金だって、銀行が倒産しないかっていったら倒産しうるわけで、お金・資産について『恐怖』を感じるのは健全だと思います。
株式投資にも様々なやり方がありますが、僕の株式投資スタイル、 中長期での『波待ち投資』で重視するのは『倒産リスクの低さ』『中長期で収益が見込めるか』です。株価の『波』が戻る確率が高いからです。
大手証券会社や鶴のマークの航空会社など、会社は倒産するときは倒産し、株券は紙屑になります。天災や一時的な人災(火災とか不祥事)、リーマンショックのような国際的金融危機などで財務体質が弱い企業だったり、ビジネスモデルが時代の変化についていけない企業は、倒産リスクが高いわけです。
倒産すると、株券の資産価値はゼロですが、倒産しなければ株価は人気投票なので波のように上下します。僕が株式投資で購入する企業選びの条件の一つは『倒産リスクが、自分が働ける企業よりも低いこと』。そうなんです、株式投資以前の事実として、サラリーマンは自分が所属してる会社が倒産するリスクを忘れてることが“あるある”なんです。
ゴーンさんが来る前の某自動車メーカーも、いんちき試験問題で叩かれた自動車メーカーも、耐震偽装の某ダンパー会社も、新入社員で入社したころは『定年まであと何年だっけ』なんて、まさか倒産はない一流企業だろって、鼻息荒かったはず。
まあ、倒産とか業績急激悪化で早期退職奨励など、残念ですが これから増えますよね。環境対応で電気自動車などが増えてくれば、ガソリンエンジン関連の企業は厳しくなるし、製造現場で人間と並んで作業できるロボットの価格が安くなるほど単純作業者の派遣会社は仕事が減るし。だから、投資先を選ぶときの大前提として『財務体質(すぐ倒産しないか)』だけでなく『今後も稼げそうか』を見るようにしてます。
『富士フィルムホールディングス【4091】』なんか、カメラがフィルムからデジカメ急激に変化したなかで、ヘルスケア・高機能材料分野に注力して、「今後もばっちり稼げそう」に大変身しちゃいましたもんね。凄い経営者がいるもんです。
『村田製作所【6981】』、ここは凄いです。財務の健全性を維持しつつ積極的に投資も行ってます。
いわゆる『ガラケー』携帯電話の時代から、最新のスマホ(iPhone12)、自動車まで、無くてはならない電子部品メーカーなんです。
スマホとか、自動車の電子制御部品(エンジンコントロールユニットとか、パワステとか、自動ブレーキとか、ナビゲーションとか、LEDランプとか、今の車って電子部品だらけなんです)には、色々な役割の電子部品を実装する『電子プリント基板』って名前の板やシートがあります。スマホも自動車部品も基板面積が限られるので、少しでも小さい部品が求められるんです。炊飯器みたいにでっかいスマホじゃ、持ち歩きにくいですよね。
村田製作所の主力製品に『MLCC(積層セラミックキャパシタ)』ってのがあります。『キャパシタ』ってのは、「電気を蓄えたり放出したりする電子部品で、 直流を通さないで絶縁するはたらきもありまして。 電子回路では必ず使うと言って良いほど、電子機器に欠かせない部品」なんですが、このMLCCなるものは桁違いに高性能かつ省サイズ(小さい)ので、スマホを高性能かつ小さくするのに不可欠な部品なんです。
そして、MLCCは日本の村田製作所・TDK・太陽誘電の3社で世界シェアの半分を占めていて、村田製作所は世界シェア30%でトップなんです。
更に更に! 電気自動車が必要とする『高性能MLCC』は村田製作所とTDK 2社寡占となっていて、アメリカの電気自動車T社の車を一台まるまる分解したら、1万個以上の村田製作所製MLCCが確認されたんですって。村田製作所の社員三人が数ヵ月かけて分解したそうで、どういう業績評価されたのか、気になるわぁ。
経済ニュースで『電子部品が足りなくて、自動車メーカーの工場が操業停止になった』とか見ました? これって火事で生産止まった『ルネサスエレクトロニクス【6723】』の影響が目立ちましたが、実は多くの電子部品も不足して、大騒ぎでした(まだ騒ぎ継続中)。
コロナ騒ぎで自動車もスマホも生産計画を激減させたことで、各部品サプライヤーが電子部品メーカーへの需要予測をドカンと激減させた直後に「やっぱり、いっぱい生産するぞ」って生産計画を急増させたことが理由です。電子部品って設備産業なので、「来月から三倍欲しい」って言われても気合いで何とかできないんです。
というわけで、村田製作所の『MLCC』は世界中で奪い合い。コロナ騒ぎの中でも、恐らく海外から京都長岡京の村田製作所 本社に懇願にいらした自動車部品メーカーのVIPが多数いたんじゃないかしら…
電子部品の奪い合いって、現場行ってなんぼの世界なので、みてると面白いですよ。偉いひとが現場行って頭下げて懇願すると、無いはずの在庫が出てきたり… マジでマジック。
というわけで、強さ際立つ『村田製作所』は、株価下落したら購入する日本株リストのトップにリストアップしてあります。
前回2017年11月に4800株購入(5255円/株)したのを、2年後の2019年11月に6150円/株(+17%)で売却し、売却利益340万円(源泉徴収後)を確保したのですが、波は更に上がり続けていて、下落を待ってる状況です。村田製作所はあくまでも部品メーカーなので、主要顧客であるスマホ・通信関係や自動車メーカーが何かの理由で暴落すれば、部品メーカーの株価も下がるので、『波待ち』ですね。
配当は控え目で、開発費・設備投資にキャッシュを回しているのは理解できますね。業界トップの座を維持してもらい、また株主になれたらいいなあ、と『波待ち』です。
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