『ETF』に、市場全体の変動に、資産運用を委ねますか?

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株式投資

にゃー🐈 ニャロです。

サラリーマンが『株式投資』をするのに、『ETF (上場投資信託)』『個別株投資』の選択肢がありますね。

こないだ、友人たちとゴルフに行く車の中で、うとうとしながら一流メーカーのサラリーマン同士の会話を聞いてました。「やっぱり投資はすべきだし、でもリスクが高いし、ETF(上場投資信託)が安心だよね。『株 .COM』で毎月1万円、2万円投資していくのがいいっしょ」「ふむふむ、そうなんだね」。人様のお金の扱いに口を挟むのは超危ないので、うとうと継続しましたが、このお二人のうち、一人は購買部署のエリート役職者、もう一人は購買経験が超長いベテランバイヤーという、自動車業界だけでも多数の企業と接点・やりとりの経験がある、自動車部品業界を良く知る人達だったんです。

『インサイダー取引』って言葉、聞いたことありますよね。ググッとググると、「上場会社または親会社・子会社の役職員や大株主などの会社関係者、および情報受領者(会社関係者から重要事実の伝達を受けた者)が、その会社の株価に重要な影響を与える「重要事実」を知って、その重要事実が公表される前に、特定有価証券等の売買を行うこと」とあり、「金融商品取引法で規制」されてます。その意味で、購買畑のサラリーマンにとってインサイダーリスク回避のためにETFを買うのは、GOODなわけですね。ただ、2014年4月1日施行の金融商品取引法等改正で、「投資法人の発行する投資証券等の取引がインサイダー取引規制の対象となった」ので、厳密にどこがOK/NGか、普通のサラリーマンには、いろいろ勉強しても「難しい・・・」わけですが。

でも、『その会社の株価に重要な影響を与える「重要事実」を知って』って、例えば新製品とか次期車種の発注に関する情報なんかは絶対NGだけど、それこそ「レアアースが供給がタイトになってきたな→レアアースを発掘する会社や、国が儲かるんじゃね?」「円高で日本の自動車輸出がめっちゃキツくなってきたなぁ→円高でアメリカ市場で儲かるのはどこの国の自動車外車?」「車のEV化、自動化が猛烈に加速してるじゃん→EV化、自動化で儲かるのはどこの会社?」って、明らかに『その会社の株価に重要な影響を与える「重要事実」』では無く、自分の脳みそで考えて想定する事項なので、『インサイダー』になりえないです。『インサイダー』ではないけど、リアル生な業務由来のヒントはいっぱい持ってるわけで、まったくそういう情報に仕事で接しないサラリーマンであれば『ETF』も良い手段だと思いますが、どうなのかなぁ、と率直に思いました。

最近、本屋さんとかWEBでよく見る『FIREするにはxxxxだぞ!』的な情報を僕も本屋やWEBで見ていますが、結構あるのが「絶対『日経225連動型』のETF、ETFなのだ!」「個別株はプロに勝てない、『S&P500連動型のETF』であたしは『FIRE』した」的な論調。否定はしないですけど、僕もドイツから帰国して2年弱ETF(セゾン投信のバンガードなんとかのETF)を持っていたんですが、価格の動きは市場全体の平均値なんですよね(あたりまえ)。アメリカ株全体の株価が上がってればアメリカ株ETFは上がるし、下がってれば下がる。僕が保有していた時期は下がる時期だったので、みるたびに資産が目減りしていく悲しみで、せつなかったのを覚えてます。

ある業界の市場動向を毎日のお仕事で感じるサラリーマン職種(『購買』とか『営業』とか)であれば、個別の業界や上場企業の知識・情報・分析力・判断力があれば、『日経平均』や『S&P500』が下がるタイミングでも、上がる個別株式銘柄を見つけられるんじゃないのかしら、と僕は思うわけです。

2008年〜2012年の強烈な円高時期、日本の自動車業界は死に体でしたが、輸入品で稼ぐ『ニトリ』や『ユニクロ』は収益を積みましたわけです。不況で企業の倒産が増えると、企業の『M&A』を仲介する『M&Aキャピタルパートナーズ』なんかが儲かるし、コロナ騒ぎで消費が落ちこんでも『ZOOM』のようなIT企業だったり、ネット通販やAWS(クラウドサービス)で儲ける『AMAZON』、IT企業のチャンピオン『GOOGLE』などは収益を加速させるわけで、後から振り返れば、「まあ、そうだよね、妥当だよね」って株価の動きをしているわけです。

サラリーマンの中には、そういう『企業を分析する力』を業務上持っていたり、業界・業種の雰囲気(景気の波や、一人勝ちしてる企業の動向)を感じてたりする人が結構多いと思うわけで、特に『購買』とか『営業』って仕事は、その点で株式投資をするうえで『めっちゃ有利』と思います。『日経新聞』以上に早くリアルな情報を体験として得られるわけで、インサイダーはダメですけどね。そしてもちろん、それなりに株式投資の基礎の勉強だったり経験は必要ですが。

僕は、自動車メーカーの購買をやって、更に自動車メーカーと取引する自動車部品メーカーで購買&営業をやって、更に自動車部品メーカーや通信機器メーカーと取引する電子部品メーカーでも営業をやったので、「原料から部品、部品から製品、製品が車に」ってあたりの知識をサラリーマンやってたおかげで得ることができました。もちろん、興味があって深堀りしたって事情はありますが。購買やっても工場全然見にいかなかったり(でも飲みには行ったり・・・)、上司に言われることしかしなかったりするサラリーマンもそれなりにいるわけで、それはそれで出世したり良いことも多いでしょう。いいなあ。

でも、取引先のサラリーマンの話を良く聞いたり、工場見学して工場のおっちゃん達にわからないことを質問すると、それこそググってもでてこない情報がでてくるわけで。これは『株式投資』とか『サラリーマンスキルアップ』って狭い話ではなく、なんというか、「サラリーマン楽しいじゃん」に直結する話なんだと僕は思うわけです。「ふんふん、そうだよね」って思うあなたは、きっと出世街道には乗っていない・・・まあ、いいじゃないですか、スローに生きましょうよ。

そんなわけで、特に業界や個別企業と接しない職種だったり、サラリーマン業務が多忙で『株式投資の勉強、個別企業の研究する時間無いよ』って方々が『ETF』積み立て投資するのは、『ETF』の選び方によっては悪くない投資の方法だと思います。例えば『VYM バンガード・米国高配当株式ETF』、手数料0.06%/年ってのは僕的に許容範囲だし、このチャート(直近10年間で約+170%、複利計算で年率+11%弱)の通り、配当の再投資とアメリカのインフレ率・高配当企業の成長が複合的・安定的に反映されてるのがわかります。

1999年から2019年の30年間の『S&P500』と『TOPIX』の推移は興味深いです。

『TOPIX』=東証一部上場全銘柄を対象に、日々計算し発表している株価指数、です。悲しいチャートですね。

じゃあアメリカ株の『S&P500』=米国の代表的な株価指数の1つで、ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し、指数化されたもの、だったらどうかというと、2000年の『ITバブル』のピークで購入した人にとって、2008年のリーマンショックの底値は8年間で約▲50%のパフォーマンスなわけで、心折れて底値付近で売却された方々にしてみると『アメリカ株恐ろしい』となります。更に為替リスクもあるので、やはりそれなりにはお勉強をすることをオススメします。

というわけで、僕は『ETF』は否定しませんが、株式投資の勉強になりにくい=投資経験値が増えにくい・スキルの蓄積になりにくいので、仮にやるとしても平行して少額でも個別銘柄での取引をやったほうが良いんじゃないかな、と思います。

また、年収1300万円くらいあって、毎年500万円くらいずつ投資に回せるのであれば、複利+8.8%/年(税引き後計算)で10年間で5440万円まで積み上がる資産になるので、『ETF』一本でサラリーマン本業メインで稼ぐのは当然あり、というかサラリーマンの王道ですよね。素晴らしい。

僕は、株式個別銘柄投資を2008年から13年継続してきて、お陰で自分なりの儲け方というか、自分の『それなりに勝てる型』を学べたって意味で個別銘柄投資をやってきて良かったし、何より良いのは、仮に大きな資産目減りがあっても「自分で銘柄・市場・投資リスク&チャンスを分析して判断した結果」として納得しやすいし、その経験を織り込んで次の一手に進むことができるって点です。『ETF』はそのあたりが個人的につまらないかなあ。

『波待ち』するって意味では『ETF』も同じ要素があるので、繰り返しますが『ETF』を否定はしませんし良い手法の一つだと思いますよ。ただ、現時点、僕はやってないです(正確には、確定拠出年金の約300万円と、楽天証券のポイントで得た500円くらいは、『ETF』です。個別株選べないので)。

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