にゃー🐈 ニャロです。
ナチュラルワインが大好きなら、「ARBOIS(アルボワ)」って、目にしたことあると思うのよね。おフランスのワイン原産地呼称AOCを名乗ってるナチュラルワイン生産者も多いから、気になるワインのラベルにドドーンと「ARBOIS」って書いてあったりするじゃんね。
そんなアルボワ村は、今回の現地調査の結果をもって、ここに断言できるんだけど。ジュラのナチュラルワイン旅をするなら、泊まると嬉しい拠点は絶対ここ。絶対絶対絶対。前回紹介しちゃった定食屋さん「PLAQUETS」も大きな理由だけど、それだけじゃ無いかんね。
今回の旅でアルボワに7泊するって決める前に、色々調べたんだけど。やっぱマニアックかつアクセスが悪いジュラの中でもドドンと田舎村だから、ほとんど日本語ベースの現地情報無いんだよね。当然、観光ガイドブックに記載は無いし、数少ないネットで見つけた旅行記事なんて、
「アルボワといえば、醸造学のパスツールの生誕地。生家に行ったよ」、とか(パスツール…、興味ねー)、
「アルボワといえばヴァン・ジョーヌ=イエローワイン。イエローワインを試飲できるワイナリー直営のショップがアルボワ中心部にはいくつも」… ジュラワインにもナチュラルなのからガッチリきまっちゃってるアレなワインもあるわけで、やたらイエローにフォーカスしちゃってる、そうゆう情報は…
「電車乗り継いでArbois駅に着くと、駅前に何も無くて不安に…」、そうゆう鉄道マニア的なフランス田舎旅も自由だけど、ジュラをウロウロするならクルマは必須じゃんね。そもそもタクシーなんて1台も見なかったし、隣村へのバスなんて1日2便あれば良い方。
まー、一般的なジュラ観光だったら、やっぱディジョンとかリヨンからの日帰りバスツアーとかでシャトーシャロンとかさくさく廻ったり、ブサンソンとか観光名所のある大きい町に行くよね。
だから、今回は結構ゼロからのジュラ旅計画だったのよ。それも面白いんだけどね。
最初に、なんとか公共交通機関だけで旅できないか調べたんだけど、ジュラはホントに不便。イメージは、秋田や山形の山奥、電車やバス乗り継いで行くとすげー時間かかるだけじゃなく、現地で身動き取れないってこと判明。
じゃレンタカー一択だよねー。ホントはリヨンやディジョンでレンタカー借りれば、恐怖のパリ市内運転を避けれるし、ジュラに近いけど、高い。
ってか、さすが世界の大都市パリのレンタカーは激安。なんせ、1日保険込みで20€。ウヒヒ、これしかないじゃん!条件は「オートマ(当たり前)」「ガソリンエンジン(EVが一番安いんだけど、あり得ない)」「小型車(でかいクルマでパリを走るの、無理)」。単純じゃんね。
ってわけで、まず「パリでレンタカー借りて、ジュラのどっかに行く」って骨子が確定したわけ。で、どこに行くか。
まず、ジュラのAOC地図見ればわかるけど、アルボワは思いっ切りジュラワイン畑の中心地なの。
タツノオトシゴみたいなジュラのAOC畑Mapの頭部がAOC ARBOISで、みんなのヨダレが止まらないPUPILLINもそのすぐ南。人間の中心機能が脳みそや心臓であるように、ジュラのワインの中心機能はアルボワにあるってわけ。
もちろん、ジュラのどの造り手のワイナリーや、村に行くにも、便利なの。ジュラ地方の端から端って、クルマぶっ飛ばしても結構かかるし、ってか速度違反カメラで激写されちゃうし。これって結構重要。
それに、ジュラ地方のジュラ県庁所在地 LONS LE SOUNIERなんて、準都会の割にはイマイチだし(いいワイン屋さんは一軒あるけど)、観光地としてソコソコ知名度あるブザンソンにはナイスらしいワイン屋さんが一軒と超ナイスなビストロが一軒あるけど、この町もやっぱりソコソコ大きい町だからクルマの出入りが面倒だし。
アルボワなら、中央広場周辺じゃなければクルマ停め放題だし、
アルボワからPUPILLINまでクルマで5分。コンテチーズの中心のPOLIGNY村までクルマで15分。シャトーシャロンまでクルマで1時間弱(シャトーシャロンに宿泊ってのはマニアック過ぎ)。とにかく、程よく小さい村でクルマ旅には便が良いのがアルボワなの。文句無いでしょ?
で、アルボワの定食屋「PLAQUETS」以外に、アルボワからクルマで5分のPUPILLIN村には「レゾン」に載ってるレストラン「AUBERGE DU GRAPIOT」があるし、クルマで10分でクラフトビールのブルワリー兼ビアバー「LA FRANCHE」もあるし。町の中心にあるブラッスリー「LE COMTOIR DES DOCKS」の鶏のモリーユ入りヴァン・ジョーヌ煮込みもなかなか美味しかったし、バー「TROQUET LES ARCHIVES」も良いバーだし。
それにそれに、今回残念ながら行けなかったDOMAINE DE LA TOURNELLEのワインカフェもアルボワ村の中心地にあるし。
ただし9月までの営業なんだって(ざんねーん!)。ただ、9月までは恐らく超ハイシーズンで、レストランや宿の予約は至難だし、各ワイナリーは収穫と仕込みで大忙しだし。今回の10月中旬ってのは、ジュラのワイン旅にはバッチリなタイミングっぽいわね。ちょうど収穫と仕込みが一段落してるタイミング。
イルサンジュなるシャレオツなケーキ屋さんもあるし、
村のパン屋さん「Boulangerie Patisserie Horbach」は焼き立てのクロワッサンとか美味しくって、毎朝たくさんの村人さんたちが買いに来てたし。お店でコーヒーも頼めるし。
凄い楽しみにしてた、アルボワのワイン屋さん「Les Jardins de St Vincent」は残念ながら僕の滞在1週間お店お休みで。次回は絶対訪ねたいお店なのよね。
アルボワは小さな村だから、30分で主要エリアをお散歩できちゃうんだけど、キレイな村だかんね。
村には、ワイン博物館もあるし。案外勉強になるし、ヴィニェロンのおじさんたちの渋い写真みるだけでも4€の入場料払う価値あったし。
まー、小さい村。多分絶対気に入っちゃうと思うわ。
で、最後に宿。アルボワ中心地にも数件のホテルがあって。リッチピーポーにはホテルもいいんだろうけど、やっぱ高いのよね。ざっと見た感じ、安くて1部屋一泊160€〜、かなー。今回アルボワに7泊したから、そしたら安いホテルでも160€✕7泊=1120€。エグいじゃんね。
で、こないだ島根の温泉地で民泊っぽい宿が普通に良かったから、
話題のエアビーなるヤツで探したら、
いい場所に民泊があるわけ。たしか、アルボワにはエアビーに1週間泊まれる民泊が三軒登録があって、
今回泊まったMalgorzataさんの民泊がいちばん定食屋「CLAQUETS」に近かったんだけど。一泊60€だから、随分ホテルよりコストセーブできちゃって。
でもでも、コストセーブだけじゃなくって、今回お世話になった民泊、すげー良い2部屋だったし、
トイレ・シャワーもバッチリだし、
何よりホストの家族もめっちゃ優しくって。
ホスト家族は3階に二人住んでて、ママと英語を話す息子さんがいて。お客部屋は2階の寝室二部屋+シャワー・トイレ。どっちの寝室もめっちゃ清潔ででっかいダブルベッドで、だから4人でも1人でも同じ料金っぽいのよね。4人だったら激安(2人でも安すぎ)。1人でも全然大満足の民泊だったもんね。
クルマは空いてる道路脇に駐車オッケー。最悪埋まってても大聖堂の駐車場使ったり、マックスでも片道5分。しつこいけど「CLAQUETS」には徒歩2分。サイコー。
一階のリビングにあるキッチンも冷蔵庫もテーブルもワイングラスも「使っていいわよー」って言われてて。今回は持参したマイグラスで寝室の小テーブルで部屋呑みしたけど、隣村POLIGNYの朝市で売ってたフレッシュポルチーニ(フランスじゃセップってお名前らしいけど)とか天然キノコ買って、台所でさっとソテーしたりしても全然オッケーじゃんね。次回はお昼に定食喰って、夜は自炊でワインってのも、いいかも。
ホストのお母さんが焼いてくれた素朴なケーキがまたメチャンコ美味しくって。お土産に買いたくってお店聞いたら「ワタシが焼いたのよ」って。ヤバい、このケーキとコーヒーだけでお店開けるって。すげーぜ、アルボワのママ。
例の「10日間、通信10GB+通話100分(日本にはかけられないけど受けるのは可能。そもそもライン使えるからライン電話で問題無し)」で2000円とかって激安SIM買っていけば、Google翻訳で問題なくフランスママとも現地でやりとりできるし、チェックイン前は「エアビー」上で連絡しあえるし。それもGoogle翻訳で全く問題ナッシング。
この激安SIM、日本語サービスもあって、ラインでサポートしてくれんのよ。便利ね。
ってわけで、庶民旅のほうが素敵な滞在先が見つかることもあるじゃんね。さぁ、アルボワに滞在して、素敵なワイン呑みまくろうぜ、いえーい!
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