にゃー🐈 ニャロです。
ホントはね、収穫時期ってお手伝いが日本中から来るイメージだったから、次回のお手伝いは来年春のワイヤー張りを考えてたんだけど。
でもさぁ、やっぱ収穫ってハッピネスなのよね。年に一回の幸せの時、お祭り的な雰囲気もあるし。
それに、去年まで何回か収穫お手伝いしたときは夕方に札幌とかに戻ってたから、収穫作業しかしたことないんだけど。収穫の後の醸造作業も興味あるじゃん?だから、今回寝袋合宿所に5泊(だっけ?)して夜の部(除梗〜破砕〜投入〜清掃とか、プレス作業とか)のお手伝いできたのは、とってもとっても嬉しい時間だったわ。
6日間もいると、収穫お手伝いさんの人数調整の難しさとか、
多い日は20人以上だったり、少ない日は数人だったり。
でもお天気は気紛れだし、葡萄の成熟の進みかたもマチマチだし。
ベテランの収穫お手伝いさんもいれば、初めての収穫お手伝いさんもいるし。選果しながら収穫するにしても、実際には選果具合のばらつきも激しいし。
選果はね、特に難しいわよね。葡萄とワインに興味を持って、しっかり色んな状態の葡萄を口に入れて「美味しい!」「酸っぱ!」「味が… 無い」「おえっ」「酸っぱいけど、美味しい酸っぱさ」「甘さ強いけど酸が感じらんない」とかとか、自分の経験値をアップさせてかないとアレなのよ。特に近藤さんの説明は「美味しい葡萄はオッケーです」、だから。
こんなピノ・ノワール⬆は、実はかなり良い葡萄。ヨーロッパのワイン銘醸地とは病果の発生レベルが段違いみたいだし、更に今年は野鳥たちの襲撃も過酷だし。
みんな大好きなアルザスのリンデンローブの葡萄写真を二番通り酒店のFACEBOOKで見れば一目⬇
こんなん、もうそのままプレス機に投入できちゃうじゃんね。
アルザスはアルザス、空知は空知。
近藤さん夫妻が大好きで近藤さんたちのワインが大好きな人類が集まってくるんだもんね。
野鳥除けに導入されたタカみたいな凧がぐるぐる飛んでる今年のモセウシの畑。
そしてモセウシの畑に面した醸造所の灯りは、
プレス作業がある夜は、深夜まで光ってて。
プレス機は3時間毎に葡萄をほぐして再投入プレスするから、その待ち時間にワインの勉強というか、なんというか。
お疲れの近藤さんを軽く整体しちゃったり。
なぜかいきなりドラム缶風呂を沸かして、みんなで交代交代に浸かったり。
いくら騒いでも近所迷惑じゃないし。
月夜のモセウシでドラム缶風呂って、かなり気持ちイイし。
そして、翌日が晴れてれば、
朝7:30から、
収穫が始まるし。
醸造所からクルマで20分ちょいの「タプコプの畑」も収穫しないとね。
急斜面のタプコプの畑、市役所のおっさん二人が現れて「お隣の葡萄畑から、ヒグマが出たって通報がありました」、「気を付けてください」って説明を受けたり。
そんなの関係なく、収穫を進めるわけ。
タプコプの畑も、森に接した列は、
梗(コウ)しかないし…
そりゃ美味しいよね。
野鳥以外にも、
ベト病とか、
野鳥が突いて酸っぱくなったり干からびた果実とか。ピンセットで捨てて捨てて。
無農薬で美味しい葡萄の房は、ゴージャスな生き物たちの揺り籠にもなっちゃって。てんとう虫やカメムシやクモがね。住んでたり。
そんな畑仕事も、
慣れれば楽しいもんで。
お昼ごはん食べながら、日本中いろんな場所の飲食店・酒屋さんが集まってるから、お話するのも愉快だし。
今年は北鎌倉の「A」のシェフたちがお昼ごはん作ってくれたり。キノコのスープ、素晴らしく美味しかったなぁ〜!
手積み麻雀で洗牌するが如く除梗して、
時には、搾りたてのジュースや仕込み中のワインをお味見したり、
プレス機を眺めたり、
近藤さんは4回、中澤さんは5回もプレス作業を繰り返すから、5回絞った残り滓は、
カチカチ。
このカチカチの搾り滓をほぐすのも力仕事だし、
除梗して破砕した葡萄を柄杓で掬ってクグヴェリ壺に投入するのも力仕事。
それを毎日、かき混ぜるピジャージュって作業も、
案外力仕事。
そして、衛生が大事。とにかく掃除掃除掃除。
これが1年間ぶっ続けだとどうなんだろ。2週間だったら全力で駆け抜けられるんだけどね。
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