各駅停車で那須温泉一泊湯治旅 #1 境内歩くだけで硫黄臭プンプン入湯気分確約『那須 温泉(ゆぜん)神社』

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

いよいよ神主デビューなのよ。ほら、去年末に愉快な京都一ヶ月生活してたじゃん。

アレって、神主の資格を取る講習に参加してたわけ。話せば長いんだけど、かい摘んで解説すると、

・日本には約8万の神社がある(らしい)

・神社の大半は「神社庁」なる組織に属してるらしくって、親分神社は伊勢神宮なんだって。へー…

・「神社庁」に属した神社で祭式(お祓いしたり、祈祷したり、みたいな)とかやるには、「神職」って資格が必要(巫女さんとかは資格不要)

・「神職」資格を取得するには、國學院大学とかの神学部を卒業するか、住み込み2年なんちゃらみたいな気が遠くなるプロセスが必要なんだけど、ある条件を満たすと… これ以上はシークレットなんだけど…

とにかく、講習受けて、今年の1月に合格書類を受領したわけ。「ラーメン・つけ麺・僕イケメン」の狩野英孝さんと同じ、「神職」にジョブチェンジしたわけ。モチロン、ボランティアだけどね。

で、遠い親戚が宮司さんやってる栃木県の北端、ほぼ福島県のエリアの神社の「祈年祭」が日曜日にあるもんで、そこでお手伝い神主デビューなわけ。ウケる?

ちなみに、「祈年祭」ってのは、日本人の常識なんだけど、要は「今年も豊作になるといいなぁ」って春にお祈りするお祭り。「キネンサイ」とも「トシゴイのマツリ」とも読むの。

ほんの数百年前は、白米=超ご馳走。農民から税を吸い上げる権力者しか食べれなかったんだからさ。ってか、そもそも「税金」じゃなくって「税=お米」だったんだもんね。権力者が労働者から搾取するって仕組みは太古の昔から変わってないけど…

那須ってさ、遠いのよ。お墓参りに行くとき、我が家に釣り&ゴルフ専用のクルマがあったときは東北自動車道で行ったりしたけど、渋滞無くても片道3.5時間。往復7時間の運転は、相当キツいし、下道だと片道7時間。

だから、最近は東京駅から東北新幹線で那須塩原駅まで、そこから激安レンタカーって王様プランなんだけど、新幹線使うと藤沢から片道で7000円。往復でレンタカー代加えると日帰り往復交通費だけで18000円。破産しそうじゃんね。

お墓参りなるイベント、いいんだけど、年3回もあると、それだけで年間支出が6万円。ママチャリが3台買えちゃう予算規模。やだ〜!本当にヤダ、マジで。

だから、今回は、得意の貧乏旅シリーズ。各駅停車で旅するわけ。お尻がエコノミー症候群で壊死するのも厭わないわけ。

今日は土曜日、片道約260kmを東海道線直通宇都宮線+宇都宮線(宇都宮で一回乗換)、+黒磯から路線バスで那須温泉まで、片道約5時間のローカル線セコセコ旅なの。お尻が…

お祭りは日曜日。ってことは、当然、前のりして、実は強烈な個性派温泉の「那須温泉」で軽めの湯治 兼 禊ぎをしないといかんってわけ。

「那須温泉」って、北関東なのか南東北なのか不明瞭だけど、泉質がめっちゃ強いのよ。肌が弱い知り合いは「痛くて入れない」とかって。そうゆう温泉、僕の大好物じゃんね、ぐへへ~!

「那須(ナス)」って、那須塩原とか那須高原とか那須の御用邸とか、色々あってワケワカメだけど、那須温泉郷ってのは⬇

活火山ベースの元気な温泉エリアのことなんだってさ。

⬆「鹿の湯」発見が西暦630年!なんとまぁ、ほぼ1400年前じゃん。なかなかやるじゃんか、那須温泉!

ふむふむ、今も昔も人類はランキングが大好きなのね。江戸時代に「東の関脇」にランクインしたらしい那須温泉。ってか関脇ってのは何なんだっけ?多分、常務くらい?

今回は、那須温泉の中でも老舗中の老舗『鹿の湯』に浸かりたいじゃんね。ラブリーな硫黄泉だっていうし、硫黄殺菌効果で日曜日の祭式に向けてナイスな禊ぎができそうだわ。

「鹿の湯」がある那須湯本周辺は、結構オンボロな民宿がいくつもあって、最安値は素泊まりで3200円(ユーロ換算で約22€…)だったんだけど、周りに飲食店とか無さそうだし、二食付き7000円の「アサカ荘」なる民宿に電話して予約したの。

なんかね、すぐ目の前の「藤田屋」なる民宿が超評判良いみたいで、電話してみたら「土曜日は二ヶ月先付けまで予約埋まってて」って。コロちゃんカムバック…

で、素泊まり22€の「民宿くさの」は、最寄りのお風呂が「河原の湯」ってとこで、なぜか500円払うんだって。湯治だから、三回通ったらお風呂だけで1500円。それはセコセコ主義者の僕には…

で、「鹿の湯」から徒歩1分の「アサカ荘」は素泊まり5000円、二食付きで7000円だってんで、二食付きにしたの。温泉代は追加支払い不要で。ってかさ、三十年前、僕が池袋の麻雀大学旅行研究会の会長だった時代の民宿が一泊二食付きで6800円が相場だったのよね。デフレって…

なんか、「神主デビュー」とかどうなったんだ!って感じだけど、なかなかワクワクの温泉旅じゃんね。朝8:00に鵠沼を出発して、

藤沢駅で東海道線に。

東京駅通って、宇都宮線直通で、浦和とか大宮とかダ埼玉シリーズをナゾリながら各駅停車してくわけ。

東鷲宮… なんだかスゲー偉そうな駅も通って、

宇都宮駅で宇都宮線に乗り越えて、

更に1時間乗ったら黒磯駅到着。

黒磯駅前から那須湯本に乗合バスが運行してんだけど、乗り換え時間20分を使って黒磯駅前のオシャレなパン屋さん『KANEL BREAD』でパンの調達。

ここのパン、ど田舎駅前なのに

すげー高いの。意味不明、でも美味しいし並んでるし。

いくつかオヤツに高級パン買って、ってか「新幹線乗れんじゃね?」って疑問は無視して。

まぁまぁ便数が少ない「黒磯駅→那須ロープウェイ」方面のバスに乗って、

土曜日なのにガラガラの乗り合いバスで30分ちょいで「那須湯本」のバス停に到着。

バス停の目の前に、なかなか立派な鳥居があって。

な、な、なんちゅう素敵なお名前の神社なのよ。「おんせん神社」?、じゃなくって「ゆぜん神社」って読むんだって。栃木弁かしら?

完全にノーマークだった、この『那須 温泉(ゆぜん)神社』。結構凄い神社みたい。

御祭神が「大巳貴(おおなむち)命」と「少彦名(すくなひこな)命」。どっちも、温泉の神様じゃん。やば…

そして、ギャンブラーには堪らない「一撃必殺の御神徳」。あの那須与一さん、源平合戦で船の上の扇を弓矢でバシッと大当たりさせちゃった有名人がさ、この神社で祈願してたらしくって。

そもそも「那須」って、那須与一さんの出身地だし、そりゃ祈願しただろうよね。

なんか、きになりだしたんじゃない?

ど田舎の神社だと思ったら大間違い。参道、すんごい長いし。

しかも、かなり濃厚な硫黄の匂いがプンプン。リアルな純温泉好きには堪らない芳香漂う参道なんだもん。こいつはスゲーわよ。

ウロウロと散策するルートもふんだんにあるみたい。

しかし、どんだけ歩けば…

なんだか、硫黄のダメージで枯れたのか、単に落葉樹なのか、御神木もご立派だし。

はぁ、やっと本殿じゃん。エグい登りのロングホールだったわ。

細いけど長い参道、なんか那須与一さんの弓矢みたいに真っ直ぐ細いわね。

で、右下には、地獄みたいな景色が。

地獄の矯正労働するエリアみたいだし。

おっかないけど、まずはお参りしないと。必勝祈願… うーんと、特に無いんだけど、強いていえば、世界トップクラスのおバカ四人でゴルフと麻雀とバカさ加減を競う「男会」が今年あたり再開しそうだから、そこで余裕で勝てますように、って感じかしらね。負けるわけない駄メンバーなんだけど、笑いでは負けそうだし。

いやはや、まだ温泉に浸かってないのに、参道歩くだけで温泉気分な『那須 温泉(ゆぜん)神社』。素晴らしいわよ!

さ、宿に行こうかしらね。

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