にゃー🐈 ニャロです。
3月末といえば日本企業の株主総会。総会屋さんの大暴れ対策で、大半の日本企業が3/30 10:00開始で一斉ショットガンスタートの株主総会ってのは、企業のオーナーである株主様、資本家をバカにしてるわよね。
ってか、「株主優待」みたいな馬鹿げた株主繋ぎ止めコスト遣うくらいなら、株主総会でしっかり中長期的に稼げる企業だってプレゼンして、「こんな魅力的な企業の株式は絶対『損切り』とかしないで保有継続するぞぉ~!」って思わせればいいのに。事勿れ主義のタコ総務担当役員がまだまだ多いんだろね…
僕の保有する日本株式の時価総額の2/3を占める3社『キヤノン【7751】』『マブチモーター【6592】』『東海カーボン【5301】』が、残念ながら今日3/30(木) 10:00開始の株主総会なの。オカマかよ、って感じだけど、どれか選ばないとね。
87才の超高齢型CEO 御手洗爺さんの話は迫力あるし、去年オモシロかったし、株価はアレだけど去年の株主総会での説明通りに新規事業が良い感じに成長してるから、行きたいんだけど。帰り道に蒲田でとんかつ食べるのも魅力的だし。
でも、今回はココロを鬼にして、会社名は名古屋エリアっぽいのに本社が何故か都内 青山一丁目駅至近っていう『東海カーボン』の株主総会に参加するわ。
安定の『マブチモーター』は以前リーマン時代に取引先だったし、競争力とか中長期的な戦略とかわかりやすいし、安心だけど、『東海カーボン』は主力製品の黒鉛とか製造工程もみたことないし、市場に関しても理解偏差値低いから、お勉強したいし。経営者たちがマトモそうかも現場で実物確認したいしね。
湘南鵠沼海岸から小田急線で中央林間駅へ。田園都市線に乗り換えて半蔵門線直通電車で青山一丁目駅へ。片道883円のビジネストリップじゃんね。確定申告で経費申告できるけど、配当課税からは控除されないから、まあ無視するわね。
しかしさぁ、『マブチモーター』は立派な会社よね。なんせ本社が松戸。都内から荒川挟んで千葉県に本社ビルをドーンと建てて。それでいいじゃんね。青山一丁目とかに本社を構えるなんて、コスト意識が薄弱というか、まだまだコストカット余力がたっぷりありそうというか。今日の株主総会で株主質問しちゃおうかしら?「質問!固定費削減のために、本社を秦野(北神奈川プロヴァンス)とか平塚(某企業が工場畳みつつあって安く移転出来そう)とかに移転させなさい!」みたいな。
去年11月に5400株買って株主になってから、株価は+16%。税引前で+94万円のみなし利益らしいんだけど、そんなもんはどうでも良くって。
去年分析した通り⬇、年3%(税引き後2.4%)のやや低めの配当を貰いつつ、世間が環境ナンチャラに浮かれてるおかげで黒鉛電極とかEVバッテリーの負極材とかしっかり事業収益を拡大してもらって、5年以内に株価1.5倍になったら売却してもいいし、きっちり増配かまして購入価格に対して配当利回りが5%超える感じになったら長期保有にシフトしてもいいし。
商材も世界的なビジネス環境にマッチしてるし、財務状況もソコソコ悪くないし。まともな経営者がキチンと舵取りすれば、株式が紙切れになったりする確率は極小だと僕は分析してんだけど、ちゃんとリアルに面通しして話すんの見て評価しないと、オーナー(株主)としては安心できないじゃんね。
さ、青山一丁目駅到着。ってか、株主総会10:00開始なのに、すでに9:57。やっべー。
でも、駅直結の青山ビルヂング、地下鉄に0番出口直結で、あっというまにビルヂング十階の株主総会会場に到着。けしからん利便性、舐めてるわね。一番後ろにこっそり着座。
議長は御年72才の社長 長坂爺さん。1972年に入社して50年間東海カーボン一筋… お仕事好きなのねん。ほんと、日本の伝統的企業の経営者って、老人ホームみたい。結果出してくれれば赤ちゃんでもオカマでもナンでもいいんだけどね。
で、お楽しみの質疑応答。二人の株主が、まともな質問「過去年間配当48円ってあったけど、近いうちに復活するか?」とか「前期の売上&利益率は値上げ浸透効果だってことだけど、あんな好決算だと値上げ過ぎるって値下げ交渉の材料にされないか?」ってあったけど、タコみたいな「株主優待、ネット応募のほうがハガキ応募より選択肢が少ないのは不公平」とか「女性役員が少ないんじゃないか」みたいな駄質問も。暇つぶしにきてるオッサンのヤジみたい。
まぁ、行って良かったわ。キヤノンの御手洗いCEO爺さんみたいな軽いジョークやフレキシブルな質問対応は無くってつまんないけど、この『東海カーボン』って企業が極めて日本的で保守的で「お客様は神様」みたいな営業活動してる、役員さんたちもおっとりした感じだし、何より社長のお爺さんの「お客様あっての商売ですので、価格値上げに際しては上位の人間に丁寧に値上げ理由を説明させて」とか「市場の変動が激しい商材でして、何かと大変なんですが、株主の皆様におかれましては温かい目で応援いただけると…」の繰り返し。ボケては無さそう。
ってかさ、そんな他社製品と変わんないスペックの製品で、一円高かったら他社に切り替えられちゃうような製品なのか、質問したかったんだけど、最新の半袖短パンサンダルスタイルだったから、ちょっと前に出ていって質問すんの、流石に憚られてさ。テヘ…
しかし、アレよね。株主=オーナーなんだから、「温かい目で優しく応援」するわけないじゃんね。労働者は搾取してナンボが資本家の役割。そんな当たり前の事実に反することをいけしゃあしゃあと発言できるあたりは、案外遣り手の古狸社長なのかも。
なんにせよ、劇的な収益アップとかは見込めなそうな経営陣だけど、ナントカ銀行みたいに株式が紙切れになる可能性は低そうな経営陣だったし、業績は実績も見通しも悪くないし、さらなる収益改善によって配当ジワジワ増えるのを期待して『波待ち』投資継続決定ね。
さ、蒲田に行こうっと。
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