にゃー🐈️ ニャロです。
「FIRE」してから、何回目のイタリアだかパッとわかんないけど、とにかく1週間ウロウロしてきたんだけど。
安定のトルコ航空でイスタンブール経由でローマ フィウミチーノ空港に降りて、安定の激安レンタカーサーチサイト「DISCOVERCARS.COM」で予約したレンタカーで中部イタリアをグルっと廻っただけなんだけど。
あ、アリタリア直行便にしなかったのは、中部イタリア1週間のあとで激安WIZZエアーで南スペインのマラガに飛んで、帰りはマラガ➡イスタンブール➡羽田って帰るから。トルコ航空って便利。
で、ローマ テルミニ駅出発レンタカーでも無いし、なんらトラブルは無さそうな旅なんだけど、やっぱそれなりにピンチは発生するわけで。
いわゆる「過去トラ(ブル)」ってヤツ。
忘備録として、まとめとこっと。
えーっと、

まずイスタンブール空港で乗り継ぎしたじゃん。

やたらバスタオルっぽいの巻いてるファッションの中東フェイスな人達がいっぱい空港内にいて、何かなーって聞いたら「メッカ巡礼者」なんだって。ほへー。

イスタンブールからローマに飛んでたらアブルッツォ州が見えてー、

あらら、アペニン山脈 冠雪してるー。高速道路は大丈夫だと思うけど⋯
なんかさー、最近の国際線フライトって、ほんと定刻運航だよねー。
預けた荷物もサクサク出てくるし。SFCとはいえ、大したもんだわね。
で、今回初めてのレンタカー会社「RECORD GO」での受付も超スムーズだし。


謎のハイブリッド車MGも、燃費悪いけど悪くないクルマだったし。

あまりにもスムーズ過ぎて、Fiumicinoから高速使ってあっちゅうまにLago di Bolsena到着。

狙ってたGradoliのお店「Ristorante La Ripetta」が冬季だからかお休みだったんだけど、Le Costeに急遽教えてもらったAcquapendenteの「Ristoro e Macelleria Poder Riccio」美味しかったし。

そうそう、この到着日の夕方に、大好きな造り手Le Coste訪問するアポがあって、訪問前にボトル呑み予習してから訪問するっていう、極めて正式な段取りでのお昼御飯なんだけど。


すげー旨いカルパッチョは、すげーボリュームで、

付け合わせもすげーボリュームで、

手打ちパスタピチも、当然すげーボリューム。

全く文句無しなんだけど。
でもまあ、ここまでスムーズだったのにも理由はちょっとあって。
ホワッツアップってアプリ、知ってる?

ヨーロッパではLINEじゃなくて、このWHATSAPPが最メジャーで、電話番号で登録するんだけど、通話もメッセージもできてさー。
だから、レンタカーの送迎バスがどこにどういう頻度で来るかとか、電話だとイタリア語や英語が不安でも、メッセージでグーグル翻訳使えば簡単にやりとりできちゃうわけ。
ほとんどのホテルも使ってるし、超便利ー、ってかヨーロッパのワイナリー廻りとかするなら必須なアプリで。
これのおかげで、⇧のレストランも急遽教えて貰えたわけ。
で、Le Costeの見学もスムーズでー、ってか天気良くて畑も3カ所Clementineさんにじっくり歩かせて貰えたし、



蔵では、なぜかスイッチ入っちゃったGIAN MARCOさんが猛烈に樽試飲させてくれるし。

エアコンで発酵セラーの温度管理してたり、熟成庫の湿気を管⇧通して加湿調湿して木樽熟成コンディションを整えたり、細かい対処しつつ、基本的にはブドウ次第のワイン造りだってジャンマルコさん。
激アツなオトコだったなー。いっぱいキュベある中で、けっこう飲んだことあるキュベに揮発酸のイメージあったから、解放槽での初期発酵とかもしてたから「意図的に揮発酸少し残す造りとかって?」って質問してから火がついたのかも⋯
「揮発酸出るキュベや年もあるが、出そうとしていない。そうゆうブドウの年があって、そうゆう年は出ることもあるが、出そうとは絶対してない!」って。
確かに、二十以上樽試飲した中で、揮発酸感じたのは「これはこうゆう年だった」って言われた一樽だけだった⋯

その夜は、RAISIN掲載レストラン「Piazzetta del Sole」がある、近くのFARNESEって町の宿に泊まったんだけど。
お昼の御飯がどっかりだったし、樽試飲でヘベレケで、結局そのまま宿でベッドでグースカ就寝。
翌日2日目は、東に100km走ってUmbria州のMontefalcoにあるPaolo Beaワイナリーに訪問して。
いくつか美しい湖畔と丘陵地帯を走って、ここも予定通り問題なし。
ワイナリーでは、Sergioさんに案内してもらって、陰干しパッシートする部屋、畑、醸造所、試飲。








そして、Trebbiano Spoletinoの原木の畑、ってか昔は麦畑とかの脇にぶどうの木を植えてたらしくて、ここから枝とって復活させたってストーリー。
⇩他の木にぶどうの木を絡ませてんのね、木と木の結婚。




で、すぐ隣町のBevagnaで軽く昼メシ食べて、




この辺りの、スーパーど田舎の運転も駐車も超楽勝。ってか、クルマ移動じゃなかったら公共バス移動だもんなー。
ちょいヤバだったのは、マルケ州南端の町San Benedetto del Trontoでの駐車。
ド田舎なのに、クルマ社会過ぎるからか、そこら中にある路上駐車オッケーエリアはギンギンに埋まってて。
宿の辺りを4周して、結局有料パーキングにイン。
まあ、翌朝の料金は8€だったから、全然オッケーじゃんね。
やっぱ、ちょっとした規模の町に駐車するのって、なかなかコツというか、変に運頼みで路上駐車スペース空くの待つより、少し歩いた場所の無料駐車場や有料駐車場探しとくのが、経験的に良さそう。
なんでこの町に泊まるかって、そりゃ理由があるんだけど。
とりあえず2年前に定休日で行けなかったTrattoria da Ritaで夕飯。

御飯も美味しいし、ローカルのナチュラルなワイン揃ってるし、文句無しなんだけど。






ボリュームが半端ないのよ。
三十年前のイタリアったら、どこ行っても前菜もパスタもメインもドルチェもドカーンと大盛りで、だから牛肉カルパッチョとかスカンピグリルをメインディッシュにしたり、キノコサラダとかお腹に軽いお皿とパスタにしたり、工夫しないとヤバかったんだけど。
ここ10年、そこら中でポーションが小さくなってきてて。イタリア人もやや少食になってきてんだろなー。
でも、ここマルケ州だけは例外みたい⋯


付け合わせの野菜たちもドカーンだったけど、このニョッキの盛りときたら、いくら大食いの僕でも⋯
メイン頼まないでおいて良かった⋯
で、ドルチェは大丈夫だろって思って頼んだら、

おーい!ゴリラポーションじゃん!
って、カメリエーレも笑ってるし⋯

アブルッツォ近辺の伝統的デザートワイン ヴィーノコット出してくれたり、味もサービスも雰囲気も抜群、盛りも抜群⋯
で、なんでこの町に、って、

ここよ、ココ。
ワインバー「RIMESSA BARRIO」。
2年前、ここでヴェネトの「Il Moralizzatore」のAndreaさんと一緒に飲み狂って、翌日ぶどう畑見せてもらって、委託醸造ワイナリーでまた呑んで。
そんな思い出の場所、来るに決まってんじゃんね。

たった2杯だったけど、良い時間だったー、また来るなー、ココは大事な場所。
で、翌日朝にアブルッツォ州のワイナリーColle San Massimo訪問して。

なんだろ、波長?良くわかんないけど、初対面のEnricoさんとは妙に気が合って。


ここの赤ワイン、お手伝いしてるお店で何回か飲んで、美味しいし料理と合うし、畑見たかったんだけど、



小さい畑なんだけど、家の真ん前でもあるし、すごい歩き回ってるんだね、Enricoさん。1本1本の木について、まあしゃべるしゃべる。

そして、現役なのがこの⇧プレス機。3時間かけて、じわっじわっとソフトに圧をかけ始めて、ゆっくり絞るんだーって。

明らかに、エンリコさんのワインの香りも味わい柔らかいのよね、マジで。
アブルッツォ州の、ペコリーノとかの白ワインも、モンテプルチャーノダブルッツォのロゼや赤ワインも、荒々しさというか粗々しさというか、強い年寄り羊料理なんかにはバッチリ合うんだけどワインバーでワインバーだけで飲むとアレな感じのワインが大半なだけに、エンリコさんのワインが日本でウケるのはわかるんだよなぁ。

アメリカ人の奥様のスプリングさんの絵がエチケットになったキュベ「ノッテフォンダ」はホントにラブリーなご馳走ワインなんだけど、その原画を発見⇩

で、なんで2年前に続いてアブルッツォに来たかって、色々な経緯があって、アブルッツォでのナチュラルワインイベントで北海道ワインについて語るセミナーをやることになってて。
台本作って、イタリア語に訳して、普段使わない単語の発音とか練習したり、試飲用ワインの段取りしたり、色々頑張ってみたんだよねー。たまには、ね。

イベントは土日の2日間で、アブルッツォ以外にウンブリアやシチリアの造り手が来てて。
色々試飲させてもらったり話したり食事したり、楽しいイベントだったなー。


「チェサネーゼ(っていうぶどう品種)について」って試飲セミナーがあったり、音楽や映画上映とか、ミラノやローマみたいな大規模イベントじゃないけど、ド田舎アブルッツォで一生懸命やってるイベントで。




このおじいちゃん⇧の赤ワインは、美味しかったなー。地元アブルッツォでかなりしっかり重いモンテプルチャーノダブルッツォを長熟させてて。
たしか、2007〜2012あたりのヴィンテージが並んでて、2008がキノコみたいな風味が出ててメチャ美味しかったから、「これは売ってないでしょ?」って聞いたら、「売ってるよ、8€」。
え?
じゃ、1本、あと、まだ若々しい感じ残る2009も1本頼んだら、「2009は25€」
え?
色々謎だらけだけど、アブルッツォも楽しいねー。

夜の関係者ディナーも、楽しかったなー。




かぼちゃのマリネが秀逸に美味かったなー⇩

アブルッツォのお決まりのアロスティチーニ(羊肉やきとり)もモンテプルチャーノダブルッツォとバッチリ合うしー。



翌日日曜日は僕のセミナー本場なんだけど、どうしても前回最高だったRistorante La Bilanciaで食べたくって、開店時間襲ったんだけど、「予約で満席」。あーあーあー!
田舎の日曜日ランチは家族や友人大勢集まって飲み食いすんのがイタリアの田舎流儀、あっちゃー。
Valentiniのスペシャルキュベボトル買って帰りたかったなぁ⋯
しょうがないから、近くの適当なレストランでキタッラアブルッツェーゼ(肉入ったトマトソース アブルッツォ風)と骨付き仔羊グリル。安定の旨さ。



で、イベント会場に戻って、日本のナチュラルなワインの表現に使う「出し味」の説明のために、厨房借りて一番出汁とって?

最終準備して、いざ本番。



楽しかったし、いい勉強になったなー。
Colle San Massimoのエンリコさん含めイタリアの造り手さんたちも何人かセミナー参加してくれてー。

エンリコさんが、「とても勉強になったし、良いセミナーだったよ」って言ってくれたのが、一番嬉しかったなー。
で、その夜。
このイベントの会場は古い宮殿みたいな建物をリノベして結婚式とかイベントで使ってて、部屋を予約してもらってたんだけど。
4桁の暗証番号、初日はドア開いたんだけど、

2泊目、一人でピザ食べに町にでて、

けっこう美味しいナポリピザで、聞いたらナポリ人のピッツァイオーロが焼いてて。

色々盛り上がっちゃって、ビールで。
で、宿に帰ったら、何回パスコード入力してもブブーってNG音。

アペニン山脈には雪が日に日に増えてる11月末のペスカーラ近郊、夜の気温は5度⋯

あーあー、またクルマで就寝かー。
2年半前のフリウリ Goriziaでもクルマで就寝したけど、あれは6月。
ガソリン満パンにしたばっかだから、朝までクルマの暖房持つだろけど、凄い良い部屋用意してもらったのに⋯

で、結論的には、1時間くらい色々な知り合った人達にWHATSAPPのメッセージで連絡しまくって、別の従業員入口のパスコード教わって、無事お部屋で就寝できたんだけど。
WHATSAPP大事ー!
で、翌朝、2年前に美味しかったSulmonaのレストランBuonventoでお昼食べてー。



禁断のパスタからのパスタ。

ちゃんとサラダも食べたし、

ここはデザートまで旨いから当然、

あー、アブルッツォって、パスタシンプルで旨いのよー。
で、アペニン山脈超えて、

無事、無事故無違反でフィウミチーノのレンタカーオフィスで返却して、

ローマ テルミニ駅近くのおんぼろ宿チェックインして、

なかなかイカすワインバー「」で飲み食いして、



夜のローマ旧市街を徘徊して、



翌朝早朝にローマから南スペインのMalagaに飛び立った、ってわけ。
ね、WHATSAPPって、大事でしょ?


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