にゃー🐈️ ニャロです。
今回の旅は長かったなー、特に前半。
なんせ、ご一緒したのが某一流店の料理人3人。
みんな、かなり自由な魂の持ち主ばかりだから、大遅刻とか大寝坊とか迷子とか警察沙汰とか、色々危惧してたけど、何故か問題無くローマ フィウミチーノ空港に到着。
ここ十数年で相当変わったイタリア。
それこそユーロに加盟する前の20世紀には、飛行機も電車もイタリアじゃ遅れて当たり前。
南部じゃストは日常、スリや置き引きどころかベスパ(イタリアの原チャリ)でのヒッタクリも日常茶飯事だったのに。
ナポリのボッタクリタクシーはまだ健在らしいけど、交通機関は概ねまともになって、いわゆる「メノ マーレ(meno male = less bad, 悪くないって意味)」なのよね。なんか淋しい…
路上喫煙は今もまだ当たり前だけど、大都市の路上の放置うんこ(犬)も激減だし、ニンゲンって変わるよなー、と思いつつ…
今回のメンバーにはイタリア人以上にハラハラドキドキなメンバーなもんで。
Aシェア : 某北鎌倉「A」のシェフ
Mシェフ : 某辻堂「M」の前シェフ
Hスーシェフ : 某北鎌倉「A」のスーシェフ
相当時間かけて旅の計画練ったけど、いきなりネットでの事前チェックインで「リストにありません」ってなってるAシェフ。マジか…
どうやら、チケット購入からパスポート情報登録の過程で、性と名の順番がアレだったみたいで。
「げ、それって国際便だと致命的じゃね?うわー、どうしよ…」って心底ビビったんだけど、何故かITA(旧アリタリア)のチェックインカウンターを業務請負してるJALっぽいお姉さんたちの実力なのか、イタリアはテキトーなのか、何故か搭乗手続きは無事完了。意味不明過ぎるけど、ラッキーじゃんね。
そっからはスイスイと事は進んで、飛行機もほぼ定時出発。
そしてローマ フィウミチーノ空港到着後の入国審査も、荷物受取もサッサッサッと終わって。
で、レンタカー。
セコセコ旅の基本は格安レンタカー。つまり、空港内に受付カウンターがあるような大手じゃないから、電話して送迎バスで営業所まで移動するんだけど、僕のミスで皆様をお待たせしちゃって。
電話したら「プリモピアーノ(一階)の5番出口前でクルマ乗れる」っていうから、1時間待ったんだけど、全然送迎バス来なくて。
何故かって、僕が待ってたのは地上階だったってわけ。日本では、地上階が一階だけど、ヨーロッパでは地上階はピアーノテッラ、英語でいうGround floorで。
だから、イタリアで「一階で待て」ってことは、日本でいう二階(=プリモピアーノ)で待たなアカンのよ。あーあ。
まあ、問題はその程度。レンタカー会社は去年の北イタリア旅でミラノ空港で使った「rentsmart24」だから問題なく借り出し終了。この会社はガソリンが満タン返しじゃなくて「借りた時と同量返し」っていうマニアックなルールで、前回はほぼガス切れ直前で借り出しだったんだけど、今回はほぼ満タンで。ナイス。
イタリア到着初日は、フィウミチーノ至近の海辺のリゾートタウン Lido di Ostiaの安宿「ホテル ピンポン(安そうな名前…)」を予約してたから、サクッとチェックインして、なんだかんだで23:00。
ローマ市内なんてレンタカーで向かったら地獄だし、今回はスキップ。
みんなで宿から徒歩5分の「RAISIN」掲載店「Mit Bistrot」で白ワイン1本とピザ食べて、就寝。
あー、無事到着できてラッキーだったー…
2日目、時差ボケで自動的に早朝目覚めるみんなで最寄りのバールで初カプチーノ。何回来ても、イタリアの朝バールは気持ちが上がるじゃんね。
で、この日は一気にバジリカータ州の北端まで450kmのロングドライブ。
幸い、やたらデカいトランク2個含めた4個は、今回借りたフォードのツーリングセダンにギリギリ押し込めて。
Lido di Ostiaからはサクッとローマ環状線に乗って、そのまま高速道路。
去年冬のアブルッツォ レンタカー旅ではローマ テルミニ駅で借りたから、ローマ旧市街地を抜けるまで弩級の緊張だったけど、今回は余裕しゃくしゃく。
通常よりやや頻度高め、時間長めのトイレ休憩を取りながら、予定通り昼前にバジリカータ州の北端の村 Irsinaに到着。
この村訪問の目的は、「RAISIN」掲載の「Trattotia Nugent」。
伝統的なバジリカータ料理を出してくれるらしくって、名物は地元のPodolica牛のTボーンステーキ。
まだイタリア到着したばっかりの4人の胃袋なら、美味しく食べれそうじゃんね。事前にインスタントグラムのメッセージで予約バッチリ。
開店の13:00までIrsinaの村をウロウロしたんだけど、ここはかなり素敵な町で。例の「イタリアの最も美しい村」の一つなんだって。へー。
Trattoria Nugentは、村のど真ん中の城趾に入ってて、その近くの商店でペペローニ・クルスキ(Peperoni Cruschi)の束を購入。どでかい束で45ユーロ。高いのか安いのかさっぱり不明。
店主のおっちゃん曰く、「少量のオリーブオイルでまんべんなく焼いてな、数分。色が変わったら食べ頃で、焼き過ぎると旨くないから」、って。
で、Trattoria Nugent。
ここは凄い店。今回色々食べ歩いた中で、トップクラス。ワインはオススメのアリアニコの白。
前菜の地元水牛のモッツァレラもペペローニ・クルスキも最高だし、
4皿頼んだプリモピアットはどれも今まで食べた事ない郷土料理かつ味抜群で、サクッと完食。
メインのポドリカ牛のTボーン(Costata di Podolica)は、じゅーじゅー鉄板の上でアチアチで登場。赤身だらけの美味しいステーキで、即完売。ワインも美味しいし、みんな大満足。
デザートも美味しそうだったけど、ジェラート大好きAシェフに忖度して、お会計。
村のジェラート屋さんでジェラート食べて、クルマで移動したのはプーリア州のAltamura。
この村は、パンの村。
パンでDOP認証されてたり、創業が600年以上前の超老舗パン屋が現役営業してたり。
天然酵母で自家製パン焼いてる名店「A」のシェフたちにとっては当然気になる村で。
僕も、インスタントグラムで、「Antico Forno Santa Caterina dal 1391」ってお店の動画が頻繁にアップされるんだけど、めっちゃお婆ちゃん2人が精力的に色々やってるみたいで、興味津々で。
着いたのが夕方だったから、古典的なパンは売り切れてたけど、トマトソースのフォカッチャがめっちゃ美味しかったなー。
んで、2日目の宿泊地Materaへ。ここは再びバジリカータ州。
なかなか雰囲気ある町で、石段を登って下りて歩き回ると町の構造がわかってくるんだけど、それまでは行き止まり多いしGoogleマップも機能しなかったりで、大変で。
でも、みんな喜んでたなー。やっぱ圧倒的な歴史というか、雰囲気が濃厚過ぎる洞窟の町。
ゴージャスっぽい民泊にみんな満足して、夕飯食べいった「Ristorante Baccus」。
料理はアレだったけど、ワイン担当のお兄ちゃんの地葡萄アリアニコへの熱い情熱はご立派じゃんね。
当然、アリアニコの泡を1本。
ってわけで、2日目終了。
翌日は、いよいよ前半戦のメイン、プーリア州の南部Otrantoまで行くかんね。
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