スナフキンのように気ままなワイン旅 北イタリア2023 #33 ヤングな兄弟たちと狂喜の宴ワイナリー & アグリツーリズモ『IL BONVICINO (ALESSANDRIA県, ピエモンテ州)』

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

もっとゆっくりしたかった『IL VEI』を泣く泣く後にして、

クルマはエミリア・ロマーニャ州から西へ。ピエモンテ州の右端のアレッサンドリア県へ。

そこに何があるかって、

ワイナリーがあるのよ。『イル・ヴォンヴィチーノ』って名前だったのが、『ラッセッラ』って変わったらしいけど。

このワイナリー、アグリツーリズモ的な宿泊業もやってて、ご飯付きにもできるんだって。

ピアチェンツァ南のIL VEIから高速道路使って西へ1.5時間。快晴の空の下に、

宿というかワイナリーに到着したわけ。

葡萄畑に囲まれたお屋敷じゃんね。醸造所は、山の頂上にあるみたいで、このお屋敷は宿泊施設と厨房&お食事に使ってるのね。

田舎最高!クルマ駐めやすいってだけで、気分アゲアゲ。縦列駐車なんて一生したくないし、マニュアルミッション運転するくらいなら自転車を選ぶし。ケケケ〜。

まずは宿に荷物置いて、なぜか厨房覗いたら、ゴージャスにでっかいパスタ台に粉、すっげー良い景色。明日の夕食が楽しみじゃんね。

今日は、宿で教えてもらった、近くのオステリアへ。

ここがね、

別にいいんだけど、

「ナチュラルワインは置いてますか?」

「うちは、ナチュラルじゃないワインしか置いてない(断言)」

「なるほど…」

ワイン愛が尋常じゃないムーミンパパHさんは、そんな断言された後でも「うーん、このワインかなぁ、これも気になるなぁ」とワインリスト(ナチュラルワイン含有率0%)を眺めて唸ってて。

乾杯はビール、で頼んだワインはちょっと味見したけど、あんまり食欲わかない感じだから、僕は最後までビールとお水で。

この旅で色々学んだりわかったことがあるけど、

・お店選びは基本的に自分で(ナチュラルなワインの生産者さんのお勧めでも、ナチュラルワインを一切置いてない飲食店は実際にアルわけ…)

・ナチュラルなワインが無いと、僕の場合は全然気分が盛り上がらないし、残念無念な気持ちになっちゃって凹む

実にいい学びだわ。ウンウン。

で、失意のまま宿へ。

部屋はナイス。ってか、日本の民宿やビジネスホテルやカプセルホテルやドミトリー(相部屋)に比べれば、どんな狭い部屋でも狭すぎたりしないし、ここも一泊一人40ユーロ(珍しく、部屋料金じゃなくって)。

やっぱ田舎最高、アグリツーリズモ最高。しかもここの夕食は全部BIOで、ワイン付き朝食付きで+35ユーロ。うーむ、田舎価格…

部屋からは葡萄畑しか見えないし、

なんつーか、美しい場所なのよ。

ここには二泊したんだけど、ちょいと近くのお城を覗いたり、

ドラクエのお城じゃんね。

今回楽しみなピエモンテのLA MORRAほどじゃないけど、

美しい景色なわけ。

さて、『IL BONVICINO』での夕食じゃんね。このワイナリーは、4人兄弟が役割分担して経営というか運営してんだって。ワインのキュベ名「ACHILLE」「AUGUSTO」「LEONARDO」とかって。

シェフも、その兄弟の一人が、仕入れからパスタ手打ちからやってて。なんか、お料理したいからアグリツーリズモ始めたっぽいじゃんね。

リコッタに自家農園の自家製ジャムのせた先付けから始まって、

最初は泡から。

ハーブのフラン、だっけ?

チーズのコロッケ。ボリューミーじゃんね。美味しいじゃんね。

ジャンジャン飲むべし。ワイナリーで飲むお味より美味しい場所は、そうそう無いし。

キタ~!ピエモンテ郷土生パスタプリンじゃんね。田舎っぽいお味が、なんとも。

ドカンとタリアテッレも。

郷土料理に郷土ワイン。そりゃ楽しいに決まってるし。

ドルチェだけじゃなく、

デザートワインまで自家製って、なかなか無いし。

すっげー楽しいお食事だったけど、なんか飲み足りない感じのムーミンパパHさん。奥で飲んでるワイナリーの兄弟やお手伝いのお兄ちゃんとこに乱入。

そして、バカらしい会話というか叫び合いというか…

この旅で、最高にファンキーな夜だったし。なんか、広尾のイタリアンでカメリエーレやってた20世紀末の仕事後の飲み会の雰囲気で。なんか涙出るほど愉快な夜だったわ。イエーイ!

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