『FIRE』スローライフ事例 僕が『皿洗い』『グラス磨き』『トイレ掃除』に夢中なる理由 一流のシェフと最高の素材と究極のワインだけじゃね、アレなの

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ぐるめ
dav

にゃー🐈 ニャロです。

何事も真剣にやるって、いいじゃんね。

真剣 = 楽しい、のよね

僕の大好きな釣りやサーフィンは当たり前だけど、ワカメ拾ったり、ケーキ焼いてみたり、会社でゲーム感覚で仕事してみたり、真剣にやると何事も奥が深くって楽しいのよね。

由比ヶ浜産 鵠沼松が岡加工、新ワカメ素干しは大好評だったから、嬉しかったもんね

最近、真剣に取り組んでるのが『皿洗い』『グラス磨き』『トイレ掃除』。今年は「被扶養者年収制限」があるもんで、ボランティアとして自分が出来ることをやりつつ、21世紀の飲食店についてお勉強出来たらいいなぁ、みたいな気持ちでね。

こないだまで数ヶ月間お手伝いさせてもらってた間借りコーヒー屋さんでは、色々な「21世紀のコーヒー」について教えてもらえたし、

サイドメニューのドルチェを加えたり、豆売り売上アップで営業メドたったみたいで、良かったわ。安定してきて、もうお手伝い不要になったみたいで何よりじゃんね

たまにカウンターでドキドキ営業のワインバーは緊張しっぱなし。その緊張が堪んないんだけどね。

ボスの指示通りに、良い子にカウンターを回すわけ

北鎌倉のお殿様のお店では、ひたすら『皿洗い』して『グラス磨き』。最初のころ、グラスやお皿割って、絶望的に落ち込んだわ… サラリーマンのころ、20億円のビジネス失注したときはナンとも思わなかったけど、これはヘビーな打撃だわよ。

表は落ち着いた佇まい、裏はアレだかんね

その他にも、朝食屋さんでたまにコーヒー淹れたり洗い物したりトイレ掃除したり、ワインイベントでサービスしたり、プロフェッショナルなボランティアを目指して色々なチャレンジしてんの。そんな令和四年なの。

時を遡ること20世紀末、旧TOKYO CITYで本気のカメリエーレ(給仕さん)を大きめのイタリアンレストランで何年かやってたけど、

焼鳥大学卒業後、数寄屋橋のイタリアンに配属されて、愉しすぎて広尾のイタリアンに移っちゃったのよね。ワインとイタリア料理とイタリア語とイタリアンポップスと女子のことしか脳ミソに無い、シンプルナチュラルヤング時代

21世紀のイカした飲食店って、「最小規模、個人運営、個性爆発とんがりコーン」なわけ。チェーン店は論外だけど、僕が「良いお店だなぁ、勉強になるなぁ、心地いいなぁ」って思うお店って、キッチンとホール合わせて一人~三人で運営されてんのよね。

そういう意見もあるってだけ。オペレーションを5人前後でやってる藤沢の『うどん王子』もワンダフルだかんね

そんな「素敵なお店」をお手伝いさせて貰えるなんて、素敵で緊張して愉快じゃんね。もしくは「学ぶモノがあるお店」「お友達のお店」「時には気まぐれで」… 冷蔵庫の引っ越しとか、謎の依頼はお断りだけど。

『トイレ掃除』はね、思い入れがあるの。まぁ、平均的人類にとって、あまりやりたくない作業だしね。

21世紀末に、「オレはプロのカメリエーレになるぜぇ」って、意気込んで広尾のイタリアンに移籍したときにね、まぁ調子コイテたわけ。

シェフも支配人も同僚も音楽もイタリアン。ろうそくでバローロを毎晩デカンタする広尾での愉快な毎日

大概のクラシックなイタリア各地のローカル料理の知識も、ワインの知識も、イタリア語も、サービスも、そこそこだぜぇ、ってね。なんせ「真剣」だったかんね。

時代も場所も近かったかんね、意地悪な先輩も素敵な先輩も、超旨い賄いも、20世紀末のリアル

で、おっかない先輩に「トイレ掃除やってみな」って。普通にやったんだけど、「… しょっぺぇトイレ掃除やってんじゃねえよ、みとけ」って。

人間って、自分の常識外の景色を目の当たりにすると、硬直することがあるみたい…

まぁ、まだ鮮明に覚えてるけど、雑巾絞って便器の裏の裏から床のタイルから、骨董品を愛でる あの将軍みたいに、ゴシゴシ-キュッキュッ。

北宋の白磁…

僕の場合、感動しちゃったのよね。だって、飲食店行って、めっちゃ素晴らしい内装でお料理でサービスでワインで、いっぱい飲んで「ちょいとおトイレ」って席を立って、なんか残念だと、残念な記憶が残っちゃうじゃんね。え、僕だけ?

21世紀は情報社会、なんでもマンガマニュアルで勉強できちゃうけど、やるかやらないかはアレ次第よね

だから、そのお店でも、その次のお店でも、『トイレ掃除』に情熱を持ってやってたわけ。

自分の家のトイレの、内側の凹みとか、指突っ込んでチェックすればわかるけど、結構汚れてるし、飲食店の場合は酔って狙いを大外れなオッサンも多いから床は全面的にキュッキュッっと拭かないと匂うし。レモンの皮で便器や床を擦ると、水垢やアンモニアを分解してくれたりね。毎日やってればトイレは清潔な快適ゾーンに早変わり。

せっかく、素晴らしい香りの料理や、ワンダフルなナチュラルワインの香りを高いお金払って来てくれるお客さんに、「クサッ」って体験させるのは、避けられるなら避けたいじゃんね。

それでも、20世紀末の広尾のトイレには無かった工夫が、21世紀の北鎌倉にはあったり。営業開始前にトイレにお香焚いて、より快適な空間に、ってのはびっくりしたわ。まったく、人生は勉強ね。

心遣いというか、「愛」というか

『皿洗い』も、特に量産品じゃない陶器や磁器や漆器や竹箸なんかを使ってるお店では、相当なドキドキ作業なんだから。自動洗浄機で一発ツモってわけにはいかないのよ。

それに、経験ない? フォークの隙間に黄色い汚れが残ってて「… 替えてもらえますか?」って。チーズかけたパスタ食べると、隙間にチーズがこびりつくから、ちゃんと目視で確認しながら丁寧に洗わないと、こうゆう残念なアクシデントが発生しちゃうの。Google mapにコメントされちゃうじゃんね、「最高の料理、最高のワイン、最低な汚れフォーク… もう行きません」って。ギョエ~❗

そして、ワインサービスだったりバーサービスをやったことがあるなら、わかるわよね。『グラス磨き』の深淵なる世界。

薄いグラスほど、唇に感じるワインの味わいが繊細かつ細やかに感じられちゃうもんで、洗ったり拭きあげるのは簡単じゃないんだから。あっさり「パキっ」とか、ツルっと「カシャーン」とか。泣ける瞬間

同じワインを、プラスチックのミッキーカップとか分厚いお茶碗で味見してみればわかるけど、良いワイングラスは薄いのよ。切ない薄さだから、それを手洗いしてお湯で流して拭きあげるのは結構な緊張作業。

一個割ったら… 少なくとも5年は「グラス・クラッシャー」って不名誉な称号に哭くことになるかんね。

これ以上グラス割ったら…

口紅なんか残ってるワイングラスが出てきたら、もう「お代は頂戴できやせんぜ…」ってなっちゃうじゃんね。それと、厄介なのが魚っぽい匂い。なかなか落ちないことがあって、拭きあげた最後に匂いチェックしないと、これはデンジャラスなの。

さらにさらに、ワイングラス専用のクロス(布)を使っても、うっすら筋みたいなのが残っちゃったりするもんで、最後に明かりにかざして確認して、ちゃっと仕上げの拭き取り。

これを「OKレベル維持」「破損しない」は当たり前。いかに迅速に作業するか、そうしないと一人でワインバーのカウンター受け持ったらパンクしちゃうし、レストラン営業中の裏側はやることがてんこ盛りだから、アレなわけ。

まぁ、普通に飲食店でお客さん側に座ってると見えない(見せない)裏側って、なかなかエキサイティングだし、パンツと一緒で「見えなくても毎日洗いたてでピカピカ」なのか「一回履いたら一週間履き続けて蒸れ蒸れ臭臭」なのか、そういう感じ。

お店の裏側 = グンゼのブリーフ

自動車業界みたいに「不具合は10PPM(10万個に一個の不具合)まではオッケー」とか、「交通事故死、神奈川県で去年は142人だったから、今年は減らしましょう」なんて緩くやってたら個人経営の飲食店は倒産しちゃうから、食中毒防止の清掃・殺菌は「ゼロ必達」。某伊勢原企業近くの寿司屋みたいにアニサキス当たり前みたいな例外もあるけど、それは例外だかんね。

上司に誘われて嫌々行った不味そうな寿司屋(実際、おいしくなかった)で食べた〆鯖でアニサキスヒット! 夜中胃袋あたりがチクンチクンと拷問みたいで、堪らず翌朝一番で内視鏡で摘出、お代は三万円なり。レシート持って寿司屋にいったら、ぴったり払ってくれたけど、当然のように痛み代金とかはゼロ。保健所に持っていけば営業停止だったみたい…

人類の脳ミソって、相当に高性能だから、アニサキス提供してくれたお店や、トイレがエグいお店や、チーズ挟まったフォークを出してくるお店や、口紅残ったワイングラス出すお店には「… 違う店にしよっか」って判断することが多いじゃんね。

だから、まったく油断できない高度に緊張しちゃうお手伝いだけど、楽しいのよね。

さ、今日はどのお店のお手伝いだったかしら…

長文なのに最後まで読んでいただいて、感謝!
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ぐるめ
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