にゃー🐈 ニャロです。
3/18。寒い。ちょっと待ってよ、先週の、あの真夏のような夕陽は嘘だったの?
寒いんですけど。なんなのよ、いきなり気温が5度とか6度とか。やっぱり、「地球温暖化」ってフェイクニュースだったの? 寒いぃ~…
そんな日は、無料暖房施設『湘南T-SITE』に避難して読書しないと。
辻堂のパンの名店『プルクワ』で世界一美味しいホットドック買って、『湘南T-SITE』で丸山珈琲の社長の本を研究したわ。無料で暖かいって、いいわね。
まあ、いいの。今夜は満月。鎌倉がポルトガルに染まるワインのイベントが、『SO SAN 祖餐(鎌倉)』であるんだもん。
暑いよりは、少し温度が低いくらいのほうが、ワインの香りも味わいもグーちゃんなわけよ。
久々の大雨の中、久々に電車搭乗して、いざ鎌倉へ。電車って… 楽チンなのね、座ってるだけで移動しちゃって、いいのかしら?
18:00に『SO SAN 祖餐』到着。なんだか、「ポルトガルワイン、かかってこいや!」的なオーラを発散させたヤバそうなワイン好き好き大人が勢揃い。ヤダー、危ない大人の集まりじゃんね。楽しそう❗
今回、鹿児島でレストランを営業しつつポルトガルワインのインポーターをやってる『recife』から、かおりさんとリチャードさんが輸入してる小規模でナチュラルな造りのワインを紹介してくれるんだって。
実にアカデミックなイベントじゃんね、こういう勉強なら積極的に取り組むんだから。
ってかさぁ、ポルトガルって、日本人の欧州旅行先としては、マイナーコードじゃない? 行ったこと、ある?
欧州に8年住んでた僕は、一回しか行ってないし、しかもリゾートホテル缶詰め的な保養旅だけ。印象にあるのは、「イワシの塩焼き、白ワインと合うなぁ!」ってなくらい。
ワインのお勉強をソムリエ試験対策で真面目にやると、首都のリスボンだけじゃなくって、ポートワインで有名な「ドウロ川流域」、爽やかな微発泡のイメージの「ヴィーニョ・ヴェルデ」、赤ワインで有名な「Dão(昔はダンって読み方で習ったけど、今回の勉強会ではダオンって。どっち?)」、これに加えて酒精強化ワインの「マデイラ」の記憶があれば、一次試験対策はバッチリ、ってな感じだったんだけど。
日本ワインや世界中のワインと同じで、スペインの西隣のポルトガルにも「自然なワインへの移行」があるんだろうしね。楽しみだわ。
そもそも紀元前5世紀にワイン醸造が始まったポルトガルなんだから、なんだか凄いワインが隠れてそうだし。日本ワインの歴史は明治時代から140年。大先輩じゃんね、ポルトガルワイン。
なんでも、鹿児島の小規模インポーターの『recife』のお二人。元々はレストランやってて、色々あってインポーターも始めたんだって。パワフルよね、さぁ、お勉強しましょう。
今回、12種類の微泡・白・オレンジ・赤を飲ませてもらったんだけど、どれも素直に「美味しい」ワインだったの。
で、それを「テイスティング」だったり「分析」するのは、とっても困難だったの。だって、どれも穏やかな香りやまろやかな味わいで、葡萄品種は飲んだことない土着品種が多いし、混醸のボトルも多いし、迷宮を歩きながらワイン飲んでる感じ。全体通してユニーク。味の記憶に無い味わいが多いから、「あれに似てるな」って表現ができないの。
全部飲み終わって振り返ってみると、どれも穏やかで特徴が尖ってないから、庶民が指名しにくい、ワイン屋さんや飲食店のオススメや料理との合わせが大事なワインなのね。リチャードさんに、そんな感想をお伝えしたら、「ポルトガルワインは、食事(メジャーコード)に寄り添うマイナーコードだから、猛烈なアピールは無いけど食事と合うワインなのだ」って。フムフム、その通りだと思うわ。
北鎌倉の『秋月』みたいな、ワイン好きなシェフたちが、食事と合わせてお店がワインをグラスで選んで出してくるお店との親和性が高そうだけど、ワイン単独で飲むケースが多いワインバーなんかには難しそうだし、サービス側のお勉強が求められるワインだわ。お安いワインじゃないかんね。
軽やかなオツマミも頂きながら、さあお勉強開始よ。
ってわけで、こっからは僕の備忘録。マニア以外はここでサヨウナラ~
1本目メモ
造り手 : キンタ ダ ボアビスタ
ブランコ ルフィア 2020
葡萄品種 : エンクルザード等 5種類
規制無視の造り ルフィア=悪い子
香りの特徴 とれない…
微泡、苦味、柔らかい酸味。アフターで舌に苦味が残る。いきなり一本目から難解だわ…
2本目メモ
造り手 : トゥーラ
トゥーラ クラフト 2019
葡萄品種 : アリント
ヴィーニョヴェルデ地区のワイン。
軽やか、イメージのヴィーニョヴェルデの延長にある味わい
だけどピチピチはしてない、
クラフト=上級キュベ
3本目メモ
造り手 : チナド
チナド クルティメンタ 2020
葡萄品種 : ヴィタル、フェルナオンピレス主体のフィールドブレンド
オレンジ=クルチメンタ
茶葉っぽさ、レモングラスのようなハーブっぽさ
穏やかなオレンジワイン。ミネラル感がしっかり感じられる
4本目メモ
造り手 : エスペラ
パリェット 2019
葡萄品種 : ヴィタル、トゥーリガナショナル等赤白混ぜ混ぜ
パリエッテ=赤白混ぜて低アルコール 昔は水がわりでアルコール度数3.5%、現代では度数が上がっ、てこれは11.5%
ボジョレー・ヌーボーっぽい 皮からの抽出は薄め。かわいらしい味わいで、幅広く料理に合いそう
5本目メモ
造り手 : ドミノ
コラール ブランコ 2020
葡萄品種 : マルヴァジア
リスボン近郊、海の近く、ビーチに畑があるイメージなんだって。
風が強くって、特殊な枝張りさせてるって写真見せてもらったの。
オレンジピール、グレープフルーツ、酸味、塩気
元シェフのヴィニェロンさんが、「エレガントなワインを作りたい」って思いでワイン造りしてるんだって
6本目メモ
造り手 : アデガ ヴィウヴァ ゴメス
ピラタ ダ ヴィウヴァ マルヴァジア 2019
葡萄品種 : マルヴァジア デ コラレス
複雑なミネラル感、おとなしいけど複雑な味わい、しっかりした重量感があるけどクリーン 今日一番のお気に入り
マルヴァジアって名前だけど、イタリアでメジャーなマルヴァジアとは異なる葡萄みたい。コラレスって地名で、砂地に深く根を生やしたお陰で、フィロキセラに負けなかった葡萄なんだって。確かに砂地だわ…
はぁ、これで半分ね。
7本目メモ
造り手 : フムス
フムス ブランコ クルティメンタ 2020
葡萄品種 : トゥーリガナショナル(の果汁を白葡萄の皮でマセラシオン)
オレンジワイン=クルティメンタ
SO2ゼロ、造り手はワインとサーフィン狂なんだって。いい人だわね
香りが取りにくいなぁ、オレンジワインとしては珍しいアタックの柔らかさ。正直、めっちゃ難解なオレンジワイン…
トゥーリガナショナルって、ポルトガルの赤葡萄のど真ん中みたいね。
それを使ってオレンジワイン… ファンキーなおじさんがポルトガルにも多数いるみたいね。
8本目メモ
造り手 : フムス
フムス ペットナット ロゼ 2020
葡萄品種 : トゥーリガナショナル 70%, カステラオン 30%
黒ブドウだけで造った「ペットナット」= ナチュラルな造りの微発泡ワイン。なんだけど… 発泡してたっけな? スイカ、バラの香り。鉱物、温泉のニュアンス、イチゴの風味。謎めいた不思議で新しい味わいだって思ったわ
9本目メモ
造り手 : キンタ ダ ボアビスタ
レロレロ 2020
葡萄品種 : ジャエン 80%、トゥーリガナショナル 20%
パイナップル、フレッシュな皮をかんだようなタンニン
軽いボルドーっぽさ ちゃーみんぐな赤、田舎っぽさ
10本目メモ
造り手 : インディシオ
ガルガンタ フンダ 2018
葡萄品種 : 20種類のフィールドブレンド
ドウロのしっかりしたボディの赤
ポルトワインルビーの雰囲気
香りに高い糖度を感じる
標高が高い スモーキー、たばこ、甘さのニュアンス
味わいに酸味がしっかりあって軽やか
徐こう無し、青いニュアンス
ポートワインの香りがそのままフレッシュになったような感覚
個人的に好きな、古典的だけど軽やかさが新しい赤
11本目メモ
造り手 : キンタ ヴェルジア ペドラ
ペドラ ティント 2020
葡萄品種 : トゥーリガナショナル 100%
フレッシュに造ってる タンニン、酸味がくっきり
木苺、綺麗な酸 キレイな味
12本目メモ
造り手 : ヴィニョス アパート
モンダ 2020
葡萄品種 : ティンタロリス 35%, カステラオン 30%など
キャンディ、スパイスの香り。細身で味わいに甘味
柔らかいタンニン
ふぅ、勉強し過ぎちゃった。次回のイベント何かしらね。
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