にゃー🐈🍺 ニャロです。
ビールって、実は奥深いんだからね。え、常識だろ、って?
あのねえ、令和三年の今でこそ、美味しいクラフトビールが茅ヶ崎で飲めたり、サントリー『プレミアム・モルツ』がオーケーストアで買えたりするけどさあ、20世紀末のバブリーニッポンでは、『シューパードラァイ』とかしか飲めなかったんだから。
池袋の一流居酒屋ビルディング『ロサ会館』では、毎晩トイレのゲーゲー設備から900リットルのビール未消化汚物が下水に流れていったとか、いってないとか…
ドイツのビールは美味しいの。なんたって、『ビール純粋令』が発布されたの、1516年よ。日本は… 北条早雲さんが、相模国の三崎城(新井城)を攻略して、相模三浦氏を滅ぼした年。相模を平定って時代だかんね。
1516年4月23日、バイエルン侯ヴィルヘルム4世が「ビール純粋令」を公布したの。 「ビールに大麦、ホップ、水の3つの原料以外を使用してはならない」というお触れよ、強烈じゃない?
そんなドイツのお隣、フランスにも隣接してるベルギー🇧🇪って国は、チョコレートとかワッフルとか有名だけど、ビール界の大御所でもあるって、知ってた?
とにかくベルギービールのバラエティは豊富だし、熟成されたベルギー瓶ビールの素晴らしいこと。ワインと同格の嗜好品なんだから、美味しさにノックアウトされてみても良いんじゃない?
ベルギーでは、毎年9月の第一週末に、ベルギーの首都ブリュッセルで『ベルギービールウィークエンド(BBW)』ってイベントが開催されてんだって。ドイツの『オクトーバーフェスト』みたいなもんらしいわね。開催場所は、世界遺産に指定された美しいグランプラス広場なんですと。
また行きたいけど、それが藤沢から電車と徒歩で90分の豊洲で…
ってわけで、やってきました、『ベルギービールウィーク2021 豊洲』、イベントの名称からして、行くしかないわよね。モチロンお勉強よ。
有楽町線の豊洲駅降りて、トコトコ徒歩15分、うわぁ、都心のウォーターフロントってヤツだ。写真撮りまくる田舎者…
なんかさー、良く言えば『未来都市』、僕的には『つまんねースペースコロニー』。まだ宇宙世紀じゃないんだから、活きてる海の近くでサーフィンすりゃ楽しいのに。まあ、日本人は自由に住む場所選べるから、好きにすれば良いわよね。
会場は、ナウなウォーターフロントのイベント広場。
昔、飲食店で働いてたお台場海浜公園を思い出して、ちょっとほろ苦いわ。
さあさあ、感傷なんか捨てて、お勉強キックオフよ。ビールと食事はこんなメニューだかんね。
『カンティヨン・グース Cantillon Gueuze (Lambic beer) 小瓶』
一杯目。こりゃ旨い❗めっちゃ美味しい自然派ワインの白と赤、両方の香りと味わい、酸味といい、妖しい酵母が活きてるニュアンスといい、ほぼ小瓶一本弱注いでくれちゃったけど、コイン5枚(一枚220円)って安すぎなんじゃない? あんまり美味しいからググってみたら、「“Cantillon Gueuze 100% Lambic Bio”は、1999年から原料は完全に無農薬のものを使用しているのだ!」、だって。やだー、素敵~❗。
ちなみに「Lambic ランビック」って、「ランビックとは、ベルギー・ブリュッセル南西を流れるゼナ川周辺のみに生息するとされる野生酵母を用い、木樽の中で自然発酵させたビール」なんだって。特にこの造り手さんは、「年代の異なるランビックをブレンドして瓶詰めし、数ヶ月もかけて二次発酵させてる」んだって。むむむ、ベルギービールはドイツにいたときから、チョコレートと共に一目おいてたけど、奥深いし旨いじゃないの!
盛り上がってきたわよ。追加コイン3300円分追加で買っちゃったかんね。ベルギーといえばフリット、お芋のカリカリフライよ。
ワインのテイスティングにはフランスパン、ベルギービールのお勉強にはフリットが定番ね。
『モルシュビット・ホワイト・ランビック Mort Subite Witte Lambic(Lambic) ドラフト』
二杯目もランビック。桃だ! 白桃のネクター、一杯目と比べると、かなりしなやかで軽やかね。これじゃランビックが何なのかわかんないじゃん、もう一杯ランビックだ!
『ブーン・グース Boon Gueze (Lambic) 小瓶』
三杯目。豊洲の空は暮れてきたわ。会場は四割くらいの入り。まだ5時だもんね、そらそーだ。
同じ醸造元同じランビックのドラフト『Boon Lambic』もあったんだけど、ベルギービールの妖しさって、ビールなのにスパークリングワインみたいなコルクされてることじゃない? 小瓶のクセしてさ。だから、敢えて瓶。そういや、僕の大好き、茅ヶ崎の『バーバリック』の『ル・ヴァン Le Vin』も、瓶のほうが好きだなぁ。
で、このビール、美味しいわ。一杯目の伝統ビオ・ランビックより、香りも味わいもシンプルで力強い、泡も強いし。でも同じランビック系列って判るもん。なるへそ、こんな感じの複雑な香りと味わい楽しめて、酸味がキリッとしたのがランビックなら、僕は今日から『ランビック防衛隊 湘南支部』に入隊するであります。
さあさあ、日も暮れて、肌寒くなってきて、なんとなくフワァっとしてきたじゃない。
でもでも、ベルギービールのチャームポイント、『フルーツビール』と、伝統の『トラピストビール』を飲まずに帰ったら、明日もう一回豊洲に来ないといけないから、勉強頑張るわ。
『ローデンバッハ・キャラクテール・ルージュ Rodenbach Caractere Rouge(Fruit beer) 大瓶』
四杯目、なんだかフワァフワァしてるけど、フルーツビール飲まないとね。
このビールをググると、「レッドビールに新鮮なチェリー、ラズベリー、クランベリーを加え特定の樽の中で2年熟成させてるよ、ビールと果物はさらに6ヶ月の発酵してるんだ」、だって。フムフム。
おおっ、香りは弱めだけど、お口に含むとフワァっとベリーの複雑な味わい、軽い酸っぱさもあって、炭酸は弱めなんだけど、いいじゃん。甘味があるから、イチゴとか赤いフルーツを漬かったデザートに合わせても良さそうだし、このビール単独でもデザートになるじゃん。呑み飽きないのも良いわぁ。やっぱ、ベルギーって、恐るべしビール大国だわ。
さあ、最後よ。だいたい300ml × 五杯だと、大瓶二本ちょい、『アサヒ スーパードライ』は無理だけど、こんな美味しいユニークなビールさんたちなら呑めちゃうわ。
『シメイ・グランドリザーブ・エイジドオーク2017 ラムエディション Chimay Grand Réserve Vieillie En Barrioues Rum(Trappist)大瓶』
注いでくれた、多分インポーターのオッサンが「ニヤリ」としてたわ。限定品だしね、750mlで上代3500円だから、300mlで1100円でのご提供は、出血大サービス、インポーターからベルギー大使館への忖度的な主役ビールよ。
アルコール10.5度、これをもって本日のベルギービール研究会は閉会、爆睡して東海道線で熱海まで乗り過ごさないことを祈りましょう。
ググると、「年に2回のみ生産し、毎回複数の木樽で寝かせたシメイ・ブルーをブレンドしてるのよ。ブレンドの割合も、種類も異なるから、2度と同じ味は生み出すことができないんだよ。
2016年はコニャック樽がポイントだったけど、2017年はラム樽が用いられていることが大きな特徴なのだ❗」。
フムフム。
濃いブロンド、ってか焦げ茶色に近い外観、香りには仄かにラムの香り。いいじゃん、これは食中酒とか食前酒じゃないわ、ドカーンと食後酒でもなく、渋いオッサンが、ベルギーの場末のバーでチビチビ飲むヤツ。
ふわぁ、もうダンディ、味わいは『ダンディ』。
ゲッツじゃなくてね
ベルギービールの面目躍如、これはドイツには無いわよ。フランスにも無いし、対抗できるのはポルトガルのポートワイン『Tawny』ね。
まったく、東京都より少ない人口1150万人の国のクセして、凄すぎよ。ただ、わざわざベルギーまで行くなら、コルシカ島とかバジリカータとかにも行ってみたいから、豊洲でこんな素晴らしいベルギービール達を呑めるのは、幸せだわ。
今日、ダントツ美味しかったのが、一杯目の『カンティヨン・グース Cantillon Gueuze (Lambic beer) 小瓶』。これは、ちょっと買い占めとかないと、グフフ…、早速ネットで12本お買い上げ。これはマジ旨し。
気が付いたら、仕事上がりのお洒落サラリーマンやOLさん達が押し掛けてきたわ。明日は祝日だからかなぁ。帰ろっと。
豊洲ウォーターフロント、チューとかしたいカップルには良さそうだけど、別に鵠沼ビーチでもいいじゃん。
シーバスいそうだけど、釣っても美味しくなさそう…
新橋でラーメン食べて帰るわ。せっかく上京したんだからさ。地下鉄有楽町線で豊洲から銀座一丁目で降りて、てくてく。
「食べログ ラーメン100名店」ってのがあるんだって、新橋駅徒歩3分の飲み屋横丁にある『新橋 纏/まとい(東京都港区)』。
飲んだ最後の締めに合わせて、細めの麺は軽く柔らか目だし、スープもほんわか。北茅ヶ崎の名店『ダイクマ』のほうが断然美味しいから、ダイクマは「10名店」くらいかしら。でも、ここのラーメンも普通に美味しかったわ。ご馳走さまでした。
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