にゃー🐈 ニャロです。
もっとゆっくりしたかった『IL VEI』を泣く泣く後にして、
クルマはエミリア・ロマーニャ州から西へ。ピエモンテ州の右端のアレッサンドリア県へ。
そこに何があるかって、
ワイナリーがあるのよ。『イル・ヴォンヴィチーノ』って名前だったのが、『ラッセッラ』って変わったらしいけど。
このワイナリー、アグリツーリズモ的な宿泊業もやってて、ご飯付きにもできるんだって。
ピアチェンツァ南のIL VEIから高速道路使って西へ1.5時間。快晴の空の下に、
宿というかワイナリーに到着したわけ。
葡萄畑に囲まれたお屋敷じゃんね。醸造所は、山の頂上にあるみたいで、このお屋敷は宿泊施設と厨房&お食事に使ってるのね。
田舎最高!クルマ駐めやすいってだけで、気分アゲアゲ。縦列駐車なんて一生したくないし、マニュアルミッション運転するくらいなら自転車を選ぶし。ケケケ〜。
まずは宿に荷物置いて、なぜか厨房覗いたら、ゴージャスにでっかいパスタ台に粉、すっげー良い景色。明日の夕食が楽しみじゃんね。
今日は、宿で教えてもらった、近くのオステリアへ。
ここがね、
別にいいんだけど、
「ナチュラルワインは置いてますか?」
「うちは、ナチュラルじゃないワインしか置いてない(断言)」
「なるほど…」
ワイン愛が尋常じゃないムーミンパパHさんは、そんな断言された後でも「うーん、このワインかなぁ、これも気になるなぁ」とワインリスト(ナチュラルワイン含有率0%)を眺めて唸ってて。
乾杯はビール、で頼んだワインはちょっと味見したけど、あんまり食欲わかない感じだから、僕は最後までビールとお水で。
この旅で色々学んだりわかったことがあるけど、
・お店選びは基本的に自分で(ナチュラルなワインの生産者さんのお勧めでも、ナチュラルワインを一切置いてない飲食店は実際にアルわけ…)
・ナチュラルなワインが無いと、僕の場合は全然気分が盛り上がらないし、残念無念な気持ちになっちゃって凹む
実にいい学びだわ。ウンウン。
で、失意のまま宿へ。
部屋はナイス。ってか、日本の民宿やビジネスホテルやカプセルホテルやドミトリー(相部屋)に比べれば、どんな狭い部屋でも狭すぎたりしないし、ここも一泊一人40ユーロ(珍しく、部屋料金じゃなくって)。
やっぱ田舎最高、アグリツーリズモ最高。しかもここの夕食は全部BIOで、ワイン付き朝食付きで+35ユーロ。うーむ、田舎価格…
部屋からは葡萄畑しか見えないし、
なんつーか、美しい場所なのよ。
ここには二泊したんだけど、ちょいと近くのお城を覗いたり、
ドラクエのお城じゃんね。
今回楽しみなピエモンテのLA MORRAほどじゃないけど、
美しい景色なわけ。
さて、『IL BONVICINO』での夕食じゃんね。このワイナリーは、4人兄弟が役割分担して経営というか運営してんだって。ワインのキュベ名「ACHILLE」「AUGUSTO」「LEONARDO」とかって。
シェフも、その兄弟の一人が、仕入れからパスタ手打ちからやってて。なんか、お料理したいからアグリツーリズモ始めたっぽいじゃんね。
リコッタに自家農園の自家製ジャムのせた先付けから始まって、
最初は泡から。
ハーブのフラン、だっけ?
チーズのコロッケ。ボリューミーじゃんね。美味しいじゃんね。
ジャンジャン飲むべし。ワイナリーで飲むお味より美味しい場所は、そうそう無いし。
キタ~!ピエモンテ郷土生パスタプリンじゃんね。田舎っぽいお味が、なんとも。
ドカンとタリアテッレも。
郷土料理に郷土ワイン。そりゃ楽しいに決まってるし。
ドルチェだけじゃなく、
デザートワインまで自家製って、なかなか無いし。
すっげー楽しいお食事だったけど、なんか飲み足りない感じのムーミンパパHさん。奥で飲んでるワイナリーの兄弟やお手伝いのお兄ちゃんとこに乱入。
そして、バカらしい会話というか叫び合いというか…
この旅で、最高にファンキーな夜だったし。なんか、広尾のイタリアンでカメリエーレやってた20世紀末の仕事後の飲み会の雰囲気で。なんか涙出るほど愉快な夜だったわ。イエーイ!
コメント