にゃー🐈 ニャロです。
最高だったじゃんね、アンナさんとエリックさんと飲めて。
試飲ってか、気持ちいい畑を眺めて飲みながら会話してたんだけど、
「他にどのワイナリー行くの?」
「あとは、エトナではGirolamo russoくらい」
「エトナはね、ここ北と東で全然気候も降雨量も、景色も雰囲気も違うから、行ったほうがいいわよ。東のサルヴォさんとこはオススメよ」
うーむ、サルヴォさんとこっていったら、あの名著「土とワイン」にドカーンと登場してる、老舗のアソコじゃんね。エトナ山東山麓のMiroにワイナリーがある「I VIGNERI」じゃんね。
えー、アポとってないし… 今日はこれからピスタチオの町Bronteでお昼食べて、ぶらぶらする予定だったんだけどなぁ。アポ取れるのかなぁ…
なんか、ワイナリー併設の直売所があるみたいだから、行くだけ行ってみよっか。
とりあえず、エトナ山の北西の町Bronteへ。アンナさんのワイナリーがあるエトナ北部の村Solicchiataから西へ30km。あっちゅうまにBronteに到着。はてはて、どこにピスタチオの畑があるんだろ…
ピスタチオ、高級食材じゃんね。日本のジェラート屋さんで、「+200円」設定されてたりするピスタチオ、世界的にピスタチオといえばBronte、なんせブロンテ産ピスタチオはDOP認証されてたりするかんね。絶対気になるじゃんね。
んで、そのブロンテの町に、色々なピスタチオ料理がある「Ristorante Pepe Rosa」。例のアプリ「RAISIN」に登録されちゃってるわけで。絶対行くじゃんね。で、行ってきたわけ。
そこそこの規模の町ブロンテ、だから安全そうな場所(縦列駐車しなくていい場所)にクルマ停めて、
トコトコと5分。なんつーか、黒っぽい町… なんだろ、火山灰で建物が黒くなっちゃうのかなぁ。真っ黒ってわけじゃないんだけど、印象がね。不思議。
ちょっと歩くだけで、「ピスタチオ」って書いてある看板がバールやお菓子屋さんやショップそこら中にあって。ワクワクするわ。
で、なんだか、そんじょそこらにありそうなエントランスのPepe Rosaを発見。ここ、リストランテ&ピッツェリアなのね。気軽に入れちゃう感じじゃん。
入ってみたら、結構歴史ありそうな造りのお店で。冷蔵庫に何本か知ってるナチュラル系ワインを確認できて、一安心。
よしよし、流石は「RAISIN」掲載店じゃんね。いいぞいいぞ。
でも、さっきアンナさんとこで結構呑んだし、これからエトナ山麓をグルっと一周するし、ボトルで呑むのは… ムリじゃんね。冷静沈着。
で、カメリエーレのお兄さんに、恐る恐る「グラスワイン、ナチュラル系でありますか?」ってお尋ねしたら、「オッケーオッケー」って。なんてナイスなんでしょ。いい流れじゃんね。
お、エトナ北部Randazzoのロゼじゃん。ネレッロ・マスカレーゼかぁ、旨いなぁ、なんかイイ気分だなぁ。こうなると、ナニを食べるかだよなぁ。
メニュー見ると、前菜にもパスタにも肉料理にもピスタチオだらけ。これは…全部ピスタチオ尽くしなんて注文したら、ピスタチオ胸焼け確実っぽいじゃんね。むむむ…
お昼だし、軽めに食べるコンセプトで、前菜は野菜グリル。パスタをピスタチオソースのにして、様子を見てみようかしらね。
流石は兼ピッツェリア。サクサクお客さん入ってくんじゃんね。さてさて、どんなお料理かなぁ。
お、野菜グリル。ってか、デカいんですけど…
でもね、焼いてあるお野菜はパクパク食べれるし、持ってきてくれた白ワイン酢もオリーブオイルも旨い〜!そしてロゼワインとも合うし。ヤバい、なんかワインが急激に減ってく。なんで?
うーん、おナスもラディッキオも、実に旨いじゃんね。シシリア野菜、いいじゃんね。満足満足。
んで、登場したのがピスタチオソースのパスタ、「Rigatoni di grano duro Siciliano con crema di Burrata e pesto di pistacchio」。直訳すると、シチリア産硬質小麦のリガトーニ ブッラータチーズのクリームとピスタチオペーストソース。
パスタまでシチリア産ってのが、どう考えてもワンダフルじゃんね。魅力的過ぎるメニューに負けないパスタが登場してきたんだけど。
いやいや、これは…
旨すぎ。軽め(?)の前菜だし、肉料理は頼んで無いし、安心してこのパスタに全集中できるじゃんね。あぁ、今日はなんて良い日なんだろ。
100%ブロンテ産ピスタチオをこんなゴージャスに使っちゃって、そりゃ日本でも他のイタリア各地でも食べたことないわけじゃんね。旨い旨い。何口目でも旨い。最初の一口目から最後の一口までズーッと旨い。こりゃ堪らん。
ふぅ、この勢いで肉料理… はやめておいて、ここはドルチェでピスタチオ系に行こうかしら。ピスタチオのセミフレッド。
ウンウン、これも美味しいけど、さっきのリガトーニがインパクト凄すぎ。うーん、来て良かったなぁ、このお店。エトナに来るなら外せない名店じゃんね。
んで、食後にカメリエーレのお兄さんに、「ピスタチオのお土産買うなら、どの店がオススメ?」って聞いたら、「うちも使ってるピスタチオの店が、すぐ近くにあるぜ。この店の紹介だって言えば安心だぜ」、って。
ん?そう言わないと、安心じゃないのかしら…
なんて思いながら、気持ち良くフラフラ〜っと歩くこと数百メートル。あ、ここだ。
「Tipici & Food Pistacchio」。ここはね、ブロンテにピスタチオとかアーモンド農園持ってるオッチャンのお店で。お値段ソコソコするけど、色々買って帰ったピスタチオやピスタチオ製品がどれも抜群に美味しくって。ご機嫌なお店。
日本でさ、デザート用とかの業務用ピスタチオをネット検索すると、アメリカ産とかイラン産で「生」とか「ロースト」とかじゃん。で、「ここのは?」って尋ねたらさ、
「うちだけじゃなく、この(ブロンテ)辺りじゃ天日干し、これに限るぜ。だから要冷蔵じゃないし日持ちするし、何より旨いぜ」、って。むむむ…
パスタソースのペーストも、帰国して生クリームと合わせて少し塩しただけで、結構美味しいピスタチオクリームソースのパスタになったし。天日干し丸も砕いたのも、製菓用の100%クレマも濃厚素晴らしいし。
いい買い物したなー。さ、あとはエトナ山麓を時計逆回りで…
広い!エトナ山の西から東へ。海が見えてきた!
なんか、エトナ山の真南を過ぎたあたりから、やたら林というか森というか、エトナ山北部には無かった背の高い木々が生い茂りだして。これかー、アンナさんが言ってた「東は雨が多いから…」ってやつ。ほへー。
んで、途中にカターニャに近い辺りで軽い渋滞もあって、めっちゃ細い登り坂に面したミロのワイナリー「I Vigneri」に到着したのは16:30。アララ〜。
ムリだろなー、と思いつつ、ワイナリーのドアに貼ってあった「試飲、購入希望の方はこの電話に」ってのに電話してみたら、「今いくよー」って。マジ?
イカしたお兄さん、サルヴォ フォーティさんの長男のシモーネさんが案内してくれちゃって。ワイナリーか見えるアルベレッロ仕立ての畑。
ちょうどサルヴォさんと次男のアンドレアさんが畑作業しててすれ違って。
「パパだよ」
「え、サルヴォさん!?」
「サルヴォです、ボナセーラ」
「あ、あ、あ、ボナセーラ…」
うーん、不意打ち。また来るからいいけど。ハハハ〜。
んで、醸造所の原始的醸造設備。マジでこれ使ってんの?
… マジだって。足踏みもまだやってるって…
立派なコンクリートタンクも。実際、足踏みもやってるんだって。
ステンレスタンクも小樽もあって、柔軟なんだねー。
ほへー、サルヴォさん、すげーなぁ。こりゃ現場見ないと理解至難だねー。気合いが凄いなぁ。
色々試飲させてもらって、ネレッロ・マスカレーゼの赤は今は暴れん坊。今美味しいのはロゼ、そしてミロのカリカンテ。2本お買い上げ〜。
いやー、すっかりファンになったー、「I Vigneri」。
ナニが凄いって。サルヴォさんのやりたいことをその通りにやってて、働き盛りの二十代の息子さん二人がガンガン働いてて。そしてカリカンテの美味しさ。
次回エトナに来たら、また来るし、ミロに一泊して、んで南下してオッキピンティさんのいるノート地方に行くべし、だねー。あー楽しかった~!
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