急遽、5月のシチリアを旅することにしたもんで #15 ファヴィニャーナ島の美しさはTV CMで見たまんま『Arsura Spiriti Isolàni(Favignana)』『Dimora Botteghelle(Trapani)』

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

うーむ、2泊することにした西シチリアの港町トラパニ。
うーむ、ぽっかり1日、ヒマになっちゃった。

アルカモのワイナリー見て回りたくなるかも、って思ってスケジュール空けておいたんだけど、アルカモ周辺ワイナリーってしっかり醸したオレンジ色的なワインが多くって、なんとなくワイナリー訪問するヤル気スイッチが入んなくって。

まー、一人旅の良さじゃんね。旅は気ままに、じゃんね。実際は、この後で飲んだアルカモのワイナリー「Longarico」の泡が素晴らし過ぎて、次回絶対訪問したくなっちゃったんだけどね。

んで、トラパニでボケーっとウダウダしてんのも悪くないけど、宿から徒歩5分のとこに観光客がワラワラ溜まってる切符売り場があって。近くの島に渡る観光船みたい。

ネットで便利な21世紀。ピコピコっと調べると、片道40分でファヴィニャーナって島に行けるんだって。なんか、聞いたことある地名なんだよなぁ。

で、さらにピコピコ検索すると、ファヴィニャーナ島ってのは、
・よく料理本とかに登場してた「マッタンツァ」ってマグロ漁の舞台(もう、やらなくなったんだって…)
・福山雅治さんが海に浮いてたテレビコマーシャルの舞台
・ナチュラルなワインのアプリ「RAISIN」に何軒か飲食店が掲載されてる

うーむ、これは行かねば。
ってわけで、急遽ネットでチケット購入。往復で25ユーロくらい、ネットで買ってチケットはQRコードって、めちゃ便利だけど、スマホ壊れたり無くしたら破滅的だよね。怖い…

計画としては、
・朝9:00の船でトラパニからファヴィニャーナ島に渡る
・島に着いたらレンタサイクルを借りる
・レンタサイクルで、福山雅治さんが浮いてた「Cala Rossa」へ
・どっかでお昼食べて、ワインバーで飲んで、午後15:00の船でトラパニに戻る

うーん、完璧過ぎる計画じゃんね。天才なのかしら、僕ちゃん。

んで、当日、早速トラブル。
なんか、9:00の船が来ない。窓口に行くと、

「あー、この船はね、故障」
「へ、そうなの?」
「だからねー、次の10:00の船に乗ってね」
「チケットは?」
「そのQRコードのままで大丈夫」
… 南イタリアなのに、たった1時間遅れなんて、ラッキーじゃんね。近くのバールで朝のカプチーノ飲んで、ジェラート食ったら、もう出航時間じゃんね。

なんせ、ファヴィニャーナ島はトラパニから直線距離で15kmくらいだから、高速船であっちゅうま。到着したね。さ、探検開始じゃんね。

船着き場から数分のとこに、レンタサイクル屋さんが4件並んでて、適当に店内へ。パスポート見せて、1日8ユーロでレンタル完了。ってか、かなり安っぽいママチャリ号じゃんね。当然、バッテリーも補助モーターも無し。全く問題無し。

さ、日差しがアフリカ級だけど、東へ。
Googleマップに従ってママチャリ号で30分。結構、未舗装の土道もあって、小石に気をつけないとパンクして悲惨なことになりそう。恐怖じゃんね。

途中でオレンジ&レモンのフレッシュジューススタンドがあって、栄養補給。

ってか、ここで給水しないレンタサイクリストなんて、地球上に存在しないっしょ。マジで…

たった4.5ユーロで、地元産搾りたてオレンジ&レモンのフレッシュジュースが、この灼熱のファヴィニャーナ島の僻地で飲めるのが、シチリア。
今の為替レートこそ、165円/ユーロだと740円相当だけど、2010年前後は1ユーロ100円を大きく割り込んでたわけで、感覚的には1ユーロ100〜120円、かなぁ。100円とするとフレッシュジュースが450円、まあ適正価格。

エネルギー充填して、小石だらけの細道を十分。あ、ついたー。

あー!

あああああーーー!

これは、なかなか…

美しいし、気持ちいい乾いた風がアフリカ方面から吹いてきて。あー、気持ちいいー。

バールがあるけど、ここは火山岩に腰掛けて、美しい景色をボケーっと眺めるのがいいじゃんね。いいじゃんね。

そこら中に、野性のフィノッキオが生えてて、若い葉っぱ食べるといい香り。シチリアだなー。

1時間くらいボケーっとして、そろぞろ空腹じゃんね。さ、ファヴィニャーナ島の中心街に行こう〜。お腹空いたー。

「RAISIN」掲載のリストランテは当日ランチ時間はお休みで、ウロウロ歩いて、

「これだっ!」って決めたお店は、「Trattoria Da Papù」。

手書きメニューにあった「本日のパスタ マトウダイの卵ソースのパッケリ」が食べたいじゃん。冷蔵庫に「DE BARTOLI」の泡が見えるし。

開店時間が13:00だっていうから、ちょいと30分ほど時間つぶしに、港に近いワインバー『Arsura Spiriti Isolàni』へ。「RAISIN」掲載店。

ここもねー、気にいっちゃったよねー。
訪問したかったけどできなかったマルサラ郊外のワイナリー「FABIO FERRACANE」のGrilloがグラスワインであって。

夏日のファヴィニャーナ島で、テラス席で冷やし目なグリッロ。最高じゃんね。またランチ食べたら来たいじゃんね。

お土産探しに、マグロ加工品屋さん覗いたら、立派なマグロ缶。お土産にいいなーって、値札みたら「35ユーロ」…

うへぇ、スローなフード的製法の地元産マグロのツナ缶とはいっても、6000円のツナ缶は、僕には買えない…

まあいいじゃん。ランチ食べ行こう〜。

「Trattoria Da Papù」は、まあ観光客目当てのトラットリア。だから、いわゆる「ドンナフガータ」系のワインが多いけど、アレがあるから安心。

「DE BARTOLI」の泡。トラットリア価格で50ユーロ、オッケーでしょ。バルトリ愛が一昨日急激に目覚めた僕としては。

カメリエーレのお兄ちゃん、「お前、一人でボトル呑みか?」って一瞬戸惑ってたけど、ワインクーラーに氷水たっぷり持ってきてくれて。
旨いなー、こうゆう店にも置いてあって、この値段でこの味。救われるよなー。

なぜかバルサミコを良く見かけるシチリア観光地。多分、ドイツ人観光客が「イタリアのお酢=バルサミコが最高」って思い込んでるからだと思うんだけど。マグロのタルタルには… オリーブオイルと塩でいいかな。

んで、お楽しみの「本日のパスタ マトウダイの卵ソースのパッケリ」。うま~い!


繊細さは無くって、むしろ塩はしっかり目。でも、新鮮なマトウダイの卵がたっぷりのソース、食感もお味も大好きな味。こりゃナイス。

しかしまぁ、バルトリさんの泡。ボディがしっかりしてて、そうそうゴブゴブは飲めないし。
楽しみながらユックリ飲んで、ほぼボトル飲みきったときには、帰りの船の出航時間まで残り20分。やっべー。

お会計して、速歩きで港へ。ワインバー『Arsura Spiriti Isolàni』は、また次回のお楽しみ。

ん、なんか良い感じのTシャツ… 買っちゃえ!

やべー、やべー。あと出航まで5分。ギリギリで帰りの高速船に乗り込んで、トラパニへ。

あー、楽しかった。駆け足半日ファヴィニャーナ島観光、正直お泊りはしなくていいけど、あの「Cala Rossa」は一見の価値アリだし、ワインバーもナイスだし。
トラパニ周辺で数泊するなら、お天気な日にサクッとファヴィニャーナ島半日観光って、ナイスだと思うわ。マジで。

んで、トラパニ最期の夜。お気に入りのワインバー「Enoteca Versi di Rosso」は食事もできるしナイスなんだけど、

「〜のトラパニ風」がいっぱいあるトラパニだし、どっかトラットリア開拓したいじゃん。
夕風が涼しくて気持ちいいし、旧市街の先端までブラブラしながら店探し。

そういや、トラパニはシチリアの西端だから、今日はキレイな夕日が見れそうじゃんね。ちょっと待ってみよっか。

おお、夕日待ちっぽいカップルや観光客がちょいちょいいるけど、あの一人でスイカ半分まるっと食べてるオバさん、すげーシブい!

あー、同じ夕日だけど、鵠沼ビーチからみる相模湾越し伊豆半島に沈む夕日と、対岸のチュニジア方面に沈むティレニア海の夕日は、なんとも風情が違うなぁ。空気が違うからかしら。

んで、意を決して入ったのは、旧市街の大通りに面した「Dimora Botteghelle」って小さいホテル併設のトラットリア。

並んでるナチュラルワインボトルが決め手だけど、食事のメニューがクラシックな郷土料理多めなのが好感度高いし。

なんとか席空いてて入れてくれて。バーカウンターのお兄さん、優しくて良い感じ。並んでるボトルも、良い感じ。いいぞいいぞー。

アルカモの生産者のカタラットを注文。オレンジじゃないスッキリした白い白ワインが飲みたい気分で、ぴったんこのワインじゃんね。

前菜には、シチリアの郷土料理の王道「カポナータ」。

これ、すっげー美味しいじゃん。甘酸っぱさもバッチリ、それぞれの野菜のお味もバッチリ。使われてるオリーブもケッパーもトマトも地元産でバッチリ。レシピも古典的でバッチリ。
これこれ、これが食べたかったの。本場の旨いカポナータって、こんなご馳走なんだー、ほへー。

自家製パンにはゴマがのってて。シチリアって、ゴマをいっぱい使う地域なんだって。へー。

パスタは、クルクルしたブジアーテってショートパスタのトラパニ風ソース。フレッシュトマトとバジリコ、アーモンドのソースなんだけど。

これもシンプルだけどメチャ旨いソースで。ハッキリ言って、凄い好みのソース、好みのパスタ。あー、この店選んで大正解。

今回の旅で度々頼んでる付け合わせのポテトフライ。これも、揚げたてで美味しいし。

で、ドルチェ。敢えて、お会計して、近くのジェラート屋さん「Gelateria Liparoti」へ。
なんか、この辺りウロウロしてたとき、すっげー旨そうで素材こだわってる感じのジェラート屋さんがあって。絶対食べたかったの。

ウンウン、とっても美味しいー。しかも帰り道をブラブラ歩きながら食べれるってのも、いいよねー。完璧。

まったく、トラパニって町は、駐車事情がめんどくさいけど、それを補って余りある魅力たっぷりの町じゃんね。


さ、いよいよ明日は最期の目的地「San Vito Lo Capo」に向かうかんね。

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