急遽、5月のシチリアを旅することにしたもんで #11 港町シャッカ(Sciacca)に一泊してみたら『Ristorante Sciacca Hostaria del Vicolo』『Baccanale Wine Bar』

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ぐるめ


にゃー🐈 ニャロです。

美しいシチリア中央の丘陵地帯、1日で一般道を400km走破して、無事に今日の宿泊地Sciacca(シャッカ)の街に到着。


乾いた5月のシチリア、全然見飽きない景色の連続だったから、運転余裕だったなぁ。ワインもお昼に数杯だけだったし。

Palazzo Adrianoから南に1時間ちょい、夕方18:00過ぎても、まだ空は全然明るいし。まだ5月末なのに暗くなるのは21:00過ぎだもんね。緯度低いぜ、シチリア。

港に面した宿 RoccaRegina Hotelは、珍しくホテル。BOOKING.COMで激安だったし、到着が遅くなるリスクがあったから。民泊とかB&Bだと、鍵受け取れないリスクがあったし。
安いなら、ホテルも悪くないじゃんね。クルマの駐車スペースへの誘導まで助けてもらっちゃって、ちょっと貴族気分。

さて、このシャッカの街、港町なんだけど、北アフリカのチュニジアまで直線距離で300kmちょい。その中間に、例のパンテレアリア島があるわけで。

なんつーか、エトナ周辺とは打って変わってエキゾチックな雰囲気。

リアルに漁師仕様の漁船だらけの港から急な階段を登っていくと、なんとも上品なシャッカの中心地。海を見渡す広場があって、上品なお店が並んでて。なんかリッチな街じゃんね。

ここシャッカは人口4万人で、シチリアでは結構大きいほうの街。なぜか陶器の街みたいで、陶器屋さんがいくつもあって。

陶器は割れ物だし、そもそも預け荷物重量の限界ギリギリ23kgまでワイン持ち帰る予定だし、よほど気に入らないとイタリアで陶器は買わないけどね。でも、時間があったらゆっくり回りたかったなぁ…

なんせ、予約してないからさ。こないだ、ワイナリー「IL CENSO」のガエターノ爺さんが日本に来たときに教わった『Ristorante Sciacca Hostaria del Vicolo』。


「ワイナリー訪問した時、近くに美味しいリストランテある?」ってガエターノ爺さんに尋ねたら、「Palazzo Adrianoはド田舎だから、良い店が近くには無いんだよ。クルマで1時間の港街シャッカには、DEL VICOLOって良いリストランテあるぞ」「えええ〜、1時間?遠い〜」ってやり取りがあって。

それで、今日はシャッカ泊なの。だから、開店前にお店行って、予約しないと、なのよ。あー、忙しい。

… ここじゃん。

やっべー、お店覗いたら、すげーシックな内装じゃん。ミシュラン狙ってる系?困ったなー、でも行くしかないし、突撃あるのみ。
襟付きのシャツ羽織ってきて良かった…

んで、最終的には満席になって、早くきて良かったわけで。なかなか良いお値段の「イマジネーションコース」みたいなの頼んで、

さてワイン。

リスト見ると「IL CENSO」や「DE BARTOLI」はあるんだけど、西シチリアのワインは事前勉強あんましてないし、リスト見てもさっぱりわかんなくって。なんかバブル期の銀座をイメージさせる支配人のおじちゃんに「ナチュラルワインで、西シチリアのワインで、あんまり醸しが強くない白ワイン」ってお願いしたら、持ってきてくれたのがマルサラ近郊の海辺のワイナリー「Cantine Barraco」のZibibboを使ったボトル。

醸し感あるけど、案外サラッとしてて、まさに気分通り。やるなあ、支配人のおじちゃん。このワイナリー、行ってみたんだけど、道じゃない道をぐるぐる走ったあげく、ワイナリーにたどり着けなかったのよね。ただ、ブドウ畑はマルサラの北の海岸線を見下ろす海辺にあって。標高は100m以下、なのに酸がしっかりあるし、いいワインだなー。

気分アゲアゲで、さぁお料理持ってきてー。

いきなり生のエビを使ったお皿が連続で。

大丈夫かな、って思ったけど、新鮮〜。漁師町だし、保冷とかもちゃんとしてるみたいじゃんね。そりゃそうだ、ドイツ人が好んで鮨食べる時代だもんね。

一皿目のコラトゥーラは要らない感じだったなー。エビ自体が甘くて美味しいから、オリーブオイルと塩だけのほうが… イマジネーションコースだからしょうがないかー。二皿目はバッチグー。

結構感動したのが、3皿目のヒメジ。

火の入れ方がバッチグーだし、小骨も完璧に掃除してあって。なんか鄙びた漁村ってイメージ。いいねー、アフリカに近いシチリアならでは感が出てて。

その後のリゾットは良かったんだけど、

その次の貝を使ったリングイネが塩強すぎ。これはダメ。

面白かったのは、デザート2種類のうちの一皿。生の海藻使ってて、食感が面白くって。

基本的には田舎料理やクラシックなお料理が好みだけど、こないだのアブルッツォの「IL MAIELLA」みたく、たまにはこうゆうお店で食事すんのも楽しいじゃんね。ワインがちゃんと美味しければね。

日中は猛暑だけど、陽が落ちれば快適な5月末のシャッカ。こんな夜は、もう少し飲みたいじゃんね。ジェラートも食べたいけど、美味しいデザートワインとかあるといいなぁ。

みんな大好き、ナチュラルなワインのお店情報アプリ「RAISIN」に、ここシャッカの海沿いにワインバーがあるって事前チェックしてあって。
徒歩13分、気持ちいい海辺の夜風浴びながらトコトコ。マフィアやアラブ人に襲われるかと思ったら、平和そのもの。当たり前だけど。せっかく習ってる沖縄空手を実戦で使う機会、無いなぁ。

『Baccanale Wine Bar』、ほんと海から6m、テラスというか路上のテーブル席からは2mで海。夜の海風を受けながら呑めるナチュラルワインバー。

「こんばんわ〜、ナチュラルなデザートワイン、あったら呑みたいんですけど〜」
「4種類開いてるけど、どれにする〜?」


マルサラに近いから、バルトリさんの食後酒もあったけど、それは明日のワイナリー訪問時のお楽しみってことで、2種類同時に出してもらって路上テーブルで。

いいもんじゃんね、アフリカ大陸から地中海を渡って吹いてくる海風を感じながら呑むパンテレリアのパッシートとシラクーサのモスカート。シチリアだなぁ、実に今日も良い旅だなぁ…

さ、明日は「DE BARTOLI」訪問。さっさと寝よっと。

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