急遽、5月のシチリアを旅することにしたもんで #9 朝は「ブリオッシュ コン ジェラート」、昼めしは「Cave Ox」、そしてワイナリー「Girolamo Russo」訪問

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

今日はね、新しい生活習慣にチャレンジするかんね。文句ある?

それはね、「ブリオッシュ コン ジェラート」っていう朝ごはん。つまり、朝からふわふわなブリオッシュパンにジェラートを挟んでパックンチョするっていう、実にエキゾチックな朝ご飯の形。

シチリアじゃ、これって当たり前みたいで。まじかー!?まぁ、コーヒーにクリーム入れたりするし、パンにクリームって組み合わせに罪はないわけで。かなり一般的な朝ご飯の形みたいね。

いいじゃんね。フルーツ王国、酪農王国のシチリアのジェラートやグラニテをさ、朝からホワンホワンのブリオッシュに塗ったくってパックンチョ。嫌いなヒトもいるんだろけど、僕にとってはドリーム的朝ご飯。

ってわけで、ちょいと30分クルマでエトナ山麓道路を走ってRandazzoへ。もうエトナ山の噴火で何度も溶岩流が間近に迫ってきてる火山の町で。

このエトナ山麓の道路、荒々しい溶岩石とブドウ畑と低木に咲く花が美しくって、実に素敵なドライブなんだけど。

この町にある、ジェラートの素晴らしく美味しいらしいバール兼ケーキ屋さん「Pasticceria Santo Musumeci」へ。

安心な駐車エリアにクルマ停めて、教会前の小さな広場に面したPasticceria Santo Musumeciへ。

ふむふむ、普通のバールっぽい… ってか、グラニテ(牛乳を使わないアイス、シャーベットみたいだけどシャーベットじゃない果物系が多い冷菓)がすっげー旨そうじゃんね。

このメニュー。悩まないヒトいるのかなー?僕はウンウン悩みに悩んで、ピスタチオのジェラートとブリオッシュを注文したの。だって、Randazzoはピスタチオの町Bronteのすぐ近くだし。本気のピスタチオジェラート食べたいじゃんね。

おほほほー、旨そうなジェラート達。ってか、このユルい感じはグラニテ?良くわかんないけど、お玉みたいので掬って、グラスの器で出てくるなんて、実に良い雰囲気じゃんね。すでに旨そう。

そして、なんだか昭和の喫茶店みたいなグラスに入ったユルユルのピスタチオジェラートが、ホワンホワンに柔らかそうなブリオッシュを従えて登場。もちろん、セコセコだからテーブル席じゃなくバンコ(カウンター)立ち席で。なんせ、ジェラートやグラニテたちをカッコよく盛り付けるバリスタのオッチャンをかぶりつき席最前列で観れるんだから。

旨いに決まってるピスタチオのジェラート、かなりユルユルな仕上がり。ってか、実質グラニテ。オッチャンに聞いたら、「ミルク使ったらジェラート、使わないのはソルベッティ」、だって。へー。

ブリオッシュにどっぷりジェラート乗っけて食べるじゃん。王様だね、王様の朝食。実に気分がいいじゃんね。シチリアって、夢の国だったのね。朝ご飯がジェラートだなんて。

こりゃ、ソルベッティも食べたいじゃん。「桃のソルベッティ追加で」、もうカウンター鮨じゃんね。

これも旨いなぁ。増粘剤の影も形も無い、甘さもほぼ果物レベル。ナチュラル過ぎるソルベッティじゃんね。やっべぇなー、もっと食べたい。

なーんてハナシしてたら、パティシエのオバチャンがキッチンから出てきて、

「あんた、日本人?」

「うん、そーだよ」

「地元で採れた柚子のソルベッティ、試食して感想聞かせてよ。柚子って日本の果物なんでしょ?」

「そりゃいいね、頂戴頂戴!」

「どう?」

「オイシイねー。日本の柚子より、酸味強くて香りもワイルドだね。土壌や気候が違うからかなー」

「そうなの?で、どっちが美味しい?」

「どっちも美味しいけど、ここのジェラートもソルベッティも逸品だから、ここの勝ちかなー」

朝からジェラート3人前、これがホントの「朝飯前」って格言なのかも。

さ、朝飯終わったから、ソリッキアータにある「CAVE OX」に向かうかんね。何故かって、今日のメインイベントはパッソピシャーロにあるワイナリー「GIROLAMO RUSSO」訪問だから、すぐ隣のソリッキアータでアポイントの時間まで飲み食いする作戦。

この「CAVE OX」、例のアプリ「RAISIN」掲載の飲食店なんだけど、二部屋泊まれるコテージがあって。コーネリッセンさんやアンナさん、SRCとかのワイナリーのすぐ近くだから、強烈なワインバカ軍団だったらココ泊まって、毎晩呑み明かすのもいいじゃんね。

実際、こないだジュラで知り合ったイケメン ワインバカのRomainくんに「エトナ行くんだけど、いい店教えて〜」って連絡したら、「CAVE OX一択だよ」って。

ピッツェリアでもあるらしいんだけど、「今日はピッツァはやってないのよ」ってオジサンが。んじゃ、パスタとサラダ、かなー。

あ、「何かナチュラルワインがグラスであれば」って頼んだら、ハイハイって。立派なセラーもあるし、仲間で来るなら一泊したいなぁ。

オレンジとフィノッキオのサラダ。シチリアっぽいじゃんね。

この⬆エトナのオリーブオイルが美味しくって。お土産に購入〜。辛さ控えめ、穏やかでフルーティね。

所謂、クラシックな「パルミジャーナ」食べたくって。

ここピッツァもやってるから、クラシックレシピだろーなーって思って。予想通り、やっぱクラシックレシピなイタリア料理、好きなのよねぇ。

ズッキーニとズッキーニの花のソースのタリアテッレ食べて、ベタなレモンソルベ食べて。

はー、美味しかった。さ、ジローラモ ルッソに行こう。

コーネリッセンさんのワイナリーから150m、同じPassopisciaro村にあるワイナリー「Girolamo Russo」、全然知らないワイナリーだったんだけど。今回シチリアに来る前に読んだ本を書いた某イタリアンのシェフが「一番好きなワイナリー」って書いてあって。んで、事前勉強で一本だけ、スタンダードな赤の「a Rina」っていうネレッロ・マスカレーゼ主体なのの2022を飲んで。訪問してみよっかなー、って。

で、アポとったってわけで。幹線道路沿いのワイナリーで醸造設備や樽見せてもらって。

けっこう樽、小樽が多いイメージだなぁ。

いくつかある畑を見せてもらって。オモシロかったのは、ここ「Girolamo Russo」も仕立てはアルベレッロなんだけど、剪定はするんだって。

コーネリッセンさんやアンナさんとことは違うんだなー。エトナの「ナチュール」も色々じゃんね。

醸造も、この後の試飲で分かったんだけど、いわゆる「エトナロッソ」的な「a Rina」は樽感弱めで、ナチュールっぽい柔らかさがあるんだけど。畑(シチリアでいうコントラーダ)名入りキュベ=お値段がアップしていくグレードのワインは、白も赤もけっこうSO2が香りに感じられて、新樽っぽい樽香もけっこう僕には強く感じられて。

案内してくれたのは、近所にお住まいで英語話せるってんで案内役のバイトやってるっていうお姉さんだったんだけど。怖くてSO2の総量なんて聞けなかったんだけど、「このワイナリーは、いわゆるナチュラルワインを作ってるの?」って聞いたら、「うーん、よくわかんないけど、キュベによっては、もうちょっとナチュラルに作ってくれたらいいなぁ、って思うことはあるわね、ハハハ」、って。ハハハ…畑に面したゲストハウスなのかしら、かなり立派な建物で試飲させてもらって。事前に「どのコースにする?」ってんで、せっかく行くんだし9種類試飲の110ユーロの試飲を頼んでたんだけど。僕一人に案内のお姉さん一人付いてくれてっから、まぁそんな感じなんだろけど。酒屋さん価格が300ユーロする「piano delle Colombe」まで開けてくれちゃって。それ飲んで個人的に確信しちゃったんだけど。このワイナリーは、高級リストランテで暴れないワイン造りなんじゃないかなー、って…

まあね、好みは人それぞれだけど。ほぼ全キュベ試飲させてもらって、学んだのは、

・やっぱ、オーナーさんに会わないと、造り手の「想い」はわかんない

・自分が飲んで大好きなワイナリーじゃないと、訪問してもアレだなー…

・だから、やっぱ訪問前(ってかアポイント前)の事前勉強が超大事

って言っても、この後に訪問したDE BARTOLIは正直「マルサラとかだけ見せてもらえばいいか…」なんて不遜な考えを持ってたんだけど、訪問してバルトリファミリーたちとハナシして飲んで、すっかりファンになっちゃったりするんだけどね。ハハハ〜。

ちなみに、ワイナリー訪問して、実際に試飲料金払ったのは、ここGirolamo Russoだけ… アンナさんとことコーネリッセンさんとこは事前のやり取りで「50ユーロね」ってハナシだったんだけど、「飲食店やワイン屋さんからはお金もらわないことにしてっる」って。ふむふむ…

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