にゃー🐈 ニャロです。
昭和生まれ男子のおよそ75%が「ガンダム大好き」だって説があるみたい。
ウルトラマンや戦隊モノと同じく、ガンダムも「Zガンダム」「ダブルゼータ」うんちゃらうんちゃらとシリーズものや、派生モノが続くわけ。
んで、冷たい雨の水曜日=「109シネマズデー」で1300円。辻堂に電車乗って映画観に行ったんだけど。不人気だからか、上映時間が朝8:55からで。イヤだけど電車で辻堂に向かったの。
そしたらさー、
うへー、なんか雨だってのに、スーツみたいなの着たサラリーマンっぽいオッサンたちとか、すげーいっぱい駅のホームや連絡階段に…
幸い、藤沢駅から辻堂駅へはリーマン通勤方面の反対方向だし、たった一駅だし、気絶する前に映画館に到着できたんだけど。
しかしまぁ、偉いというか、凄いというか。
こんなに冷たい雨の中、強固な意思と気合で黙々と会社に向かうリーマンの皆様。社食のカレーライスが楽しみなのか、アホな上司のマヌケな激怒を眺めるのが趣味なのか、はたまた下請けイジメに命かけてんのか。
そんな風に、通勤風景に恐れ慄く僕も、つい3年前までは… 実際は、20代でサラリーマンやってた五反田営業所時代は自転車通勤だったし、ドイツでは会社支給のリース車通勤だったから、藤沢駅から愛甲石田駅やら伊勢原駅への長距離通勤してたのは合計で13年間くらいかなぁ。バス含め片道2.5時間のTHE痛勤。
ホントにイヤだったなぁ、通勤。暑い日も寒い日も、雪の日も雨の日も、人身事故で電車が止まっても運転再開をひたすら待って職場に向かうのよ。夏は冷房止めたバスで発車待ち、会社に着いたらトイレで汗だくの下着着替えて。まさにソルジャー、兵隊。往復痛勤5時間はもちろん勤務時間外。マゾじゃんね。
殺せと命令されれば敵を撃ち殺し、ヤレと言われれば原爆投下するのが兵隊さんのお仕事。サラリーマンと兵隊さんとの違いは、サラリーマンは「やっぱ会社辞めまーす」って辞められるってことだけ。兵隊さんは命令違反したら軍事裁判、戦場で辞表だせないけど、それ以外は基本的に同じじゃんね。
多分、世の中には3種類のサラリーマンが存在してて、
「サラリーマン仕事が好きで好きで、たまらなく楽しい型」
「特にナニも考えず、通勤して業務命令こなす日常が人生のルーチン化してる型」
「サラリーマン仕事がイヤでイヤで、できるものなら今日付けで退職リタイアしたいけど、稼ぐしかないから勤務継続型」
結構いるのが「ルーチン化型」リーマン。だって、考えたり工夫したり努力したって、評価は上司の気分次第。ココロを無にして毎日会社通いしてたら、それが人生になっちゃったタイプ。それはそれで、幸せ、なのかもね。
そして「サラリーマン人生最高!」ってココロから楽しんじゃってるタイプも存在するわよ。一番多いのは、通常の21世紀の世の中では絶滅した「バカヤロー!」とか、言い放題だっていう快適さなんだろね、昭和世代リーマン経験者なお爺リーマンに特にアルアル。役職定年になった瞬間に変身するらしいけど。
多分、大多数なのは、「稼ぐしかない型」。僕もそう、庶民の中の庶民だし、貯金ほぼゼロ 遺産ゼロだったし。資格は普通免許と英検3級だけだったし、商売始めるほど気合入ってないし、世の中の経済の仕組みなんて知らなかったし。
「能無し、長所は体力と気合のみ」ってダサいスペックでもソコソコ毎月お給料貰えちゃうラクラク職業が「サラリーマン労働者」、その代わりに痛勤地獄を受け入れて、自分の大半の時間を会社(=資本家、経営者)に捧げるわけ。
単純明快、自分の腎臓や角膜売れば(健康なら)、引き換えにおカネが手に入るのと同じ。5000円払えば60分マッサージしてもらえたり、350円払えばスタバのコーヒーが飲めるのと同じ。会社に忠誠誓って自分の時間を差し出せばおカネが貰える。シンプルじゃんね。
しかも、ソコソコ稼いでる企業で労働すると、ソコソコ稼げるし。
例えば、⬆の某データ見ると、ほぼ猿並みにナンもできない二十代会社員の平均年収352万円、高過ぎじゃんね。
だってさ、駅前でよく見る看板「全身マッサージ60分 3000円」。場所代を500円として、時給2500円(実際は、所属する会社にがっぽり上前をはねられて手取りは2000円/時以下だけど)。でも、実際は予約入らない平日のヒマヒマ時間とか「出来高制」だから、稼働率は良くて60%、つまり2500円✕60%=実質時給1500円。
ってことは、20代サラリーマンが残業なしで1日労働時間8時間✕年間220日労働(土日祝+有給除く)=年間1760時間、✕格安マッサージ実質時給1500円=264万円/年。サラリーマンだってコーヒー飲んでサボったりなのに、実際は平均年収352万円。どう考えても格安マッサージ屋さんで働くほうが肉体的にキツそうだし、二十代サラリーマンが仕事で脳みそ酷使してるわけないし。つまり「サラリーマン労働者は楽ちんで稼げる」ってわけ。
まして、どっかの自動車会社なんて、40代になれば管理職じゃなくても残業代やらボーナスやらコミコミで年収1000万円超えるし。
でもね、違う観方もあるわけ。
会社=利益を追求する収益マシンなわけで、コスト(労働者給料とか)を抑えるほど収益は向上するじゃん。だから、残業代が貰える非管理職でも、通勤時間は無給なわけ。
ざっくり毎日2時間残業するとして、1日10時間労働だけど、通勤で往復5時間+お昼休み1時間も足したら1日16時間。仮に通勤時間にスマホゲームやマンガ読んでるとしても、実質的に1日16時間✕年間220日労働(土日祝+有給除く)=年間3520時間。年収1000万円っていったって、時給換算で2840円/時、実際は所得税と住民税で約140万円(社会保険料は別)納税するんだから、税引き後の時給は約2440円。
つまり、世の中の仕組みってそうゆうこと。年収1000万円超えの非管理職リーマンも、通勤時間含めた拘束時間で年間換算すると、実質的に「60分 3000円 格安マッサージ」の労働者さんとほぼ同じ時給。数字って怖いわね…
管理職は更に悲惨。某自動車メーカーの40代管理職リーマン、会社の決算が好調だった翌年のボーナスがソコソコ良い年で年収1200万円。累進課税で所得税+住民税で約205万円取られて、残業代どころか電車内でも休日でも平日深夜でも実際はお仕事タイム。
怒鳴るだけが得意な上司への対応と、リアルにヌケてる部下の管理まで責任を負って、実質的な労働時間は1日12時間+お昼休み1時間+通勤時間5時間(電車内とかでスマホでメール処理しないと、間に合わない)+ヨーロッパやアメリカ時間に設定されるWEB会議対応で月に多いと8時間。
(12+1+5)✕年間220日労働(土日祝+有給除く)=年間3960時間
+休日労働(無給) 20時間/月、深夜海外とのWEB会議対応 8時間/月。年間換算336時間/年。
合わせて年間4296時間だから、手取り年収995万円を時給換算すると、2310円。「管理職は給料安い!」って、こうゆうこと。
「通勤嫌ならオフィスまで徒歩で行ける場所に住めばいいじゃん!」って?
えー、ウソでしょ?海がない、野生の猿が多数住む秦野とか厚木とか、野菜作りが趣味ならナイスロケーションだけど、サーフィンと海釣りが好きな僕にはありえないんだけど…
なんにせよ、通勤電車もバスも嫌いだし、下請けいじめも苦手だし、アホな上司につい「アホですね…」って声がでちゃうし。サラリーマン労働者に向いてないんだろね、僕。
幸い、チマチマせこせこ余った給料で株式を買い続けた結果、たまたま「配当(=不労所得)だけで質素な生活ができる」ようなったから、喜んでサラリーマン労働者を引退させてもらったし、もう通勤はしなくてよくなったんだけど。
逆に言えば、別に不労所得なんて無くたって、毎日通勤して、会社でココロを無にして業務命令を適当にこなして、わかんなくても適当に「はい、はい、わっかりました〜」って空返事してれば、手取りで年間350万円とか800万円とか980万円とか稼げるんだから、キライじゃなければ定年までサラリーマン労働者を継続するのもいいのかもね。僕は絶対イヤだけど。
… ちなみ、映画はかなり駄作だったわ。残念!
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