にゃー🐈 ニャロです。
1週間もジュラに滞在すると、色んなお店をウロウロしたのよね。
アルボワに到着した土曜日の夜、これ以上の酒気帯び運転は避けたかったし、アルボワ中心部のブラッスリー「Le Comptoir des Docks」を予約したの。
定食屋さん「CLAQUETS」よりキレイめで、一般的な観光客や地元のオシャレさんが集まるブラッスリー。
ここは、当然、アプリ「レゾン」には載ってないから心配だったんだけど。
ワインリストにStephane Tissotさんのお名前発見。
なぜかワインリストには「品種 : Savangan」って書いてんのに、ボトルには「Traminer」。なんで?
なるへそ、しかしこのワイン。
すんばらしく旨いワインじゃんね。酸化タイプじゃないサヴァニャンなんだけど、スケールでかいし繊細だし、僕好みの酸がバシッと決まってて。いきなり、幸せです。
コースの1品のきのこスープをアラカルトで出してもらって。
むふふ、これもクラシックに美味しいスープ。
なんだっけ、えーっと、多分、豚のアタマとかのコロッケ。ねっとり濃厚、サヴァニャンがキレイに脂を流してくれるじゃん。
最初の数日だけ、ジュラに一緒に行ったパリの出稼ぎリーマンMさんは、何故か魚介系の前菜をチョイス。ジュラ期はここは海だった、とか恐竜ロマンに浸ってるっぽくて、怖いね。
で、メインディッシュはお楽しみ、モリーユ茸入り鶏のヴァン・ジョーヌ煮込み、くぅ〜!
これは、ヴァン・ジョーヌを頼まないと。シェリー酒みたいな酸化熟成の香りが強烈。なんともユニークなワインよね。
そして、ジャジャーン、メインディッシュだ!
うーむ、シブい。このシックな茶色系統のグラデーション。チラチラ見えるブラックなモリーユ茸。
これはナントモ、他に例えるモノが無いんだけど、旨いねぇ。こりゃ、旨い。ヴァン・ジョーヌが合うかっていうと、同じサヴァニャンの酸化してないワインのほうが合うような気もするけど、とにかく旨い。こりゃ、ジュラに来たら一度は食べたいじゃんね。
謎のデセールも美味しかったし、実に良い夕飯だったじゃんね。
土曜日のアルボワ中心部は、静かなんだけど、
バーでは大勢立ち飲みしてて。
で、別の夜。Pupillin村のレストラン「Auberge du Grapiot」にクルマで向かったの。
なんせ、アルボワの宿からクルマで5分。アルボワからPupillin村の斜面を登れば到着。これなら、いくら呑んだって安心して帰れるじゃんね。
ここには、アルボワの定食屋さん「CLAQUETS」で知り合ったフランスのナチュラルワイン馬鹿Romain君と一緒に行ったんだけど。
いい男なのよ、映画「グランブルー」の主役ジャック・マイヨールを演じてた若きジャン=マルク・バールみたいな。
で、このレストランのソムリエさんは、南イタリア カラブリア州出身。言葉が通じて一安心だけど、この夜のワイン選びはRomain君に一任。だって、こうゆうのはヲタクに任せれば安心じゃんね。
久しぶりにフォアグラ食べたなぁ、スッキリとした上質なフォアグラ。「CLAQUETS」の定食が断然好きだけど、たまにはこんな夕飯も悪くないわね。
ワインは二人で2本。
白は、ナチュラルワインかどうかギリギリ?って感じだけど、ブルゴーニュの特級畑かって感じにビシッとキマったシャルドネ。Romain君が、あーでもこーでもとソムリエに喰らいつきまくった結果、「じゃあ、こないだ数本、造り手からの持ち込みがあって、サヴァニャンは好みじゃなかったんだけど、シャルドネはなかなか良かったから、買い取ったんだ」っていうこの白ワインに辿り着いた次第。
赤ワインは、Pupillin村のレストランだけど、トゥルネルの「Uva Arbosiana」。Ploussardの魅力全開ってか、トゥルネルの魅力爆発っていうか。抜栓してからドンドン味が開いていくのがシロウトにもわかるし、人生で最高の赤ワインの一本じゃんね。
ヒメジかなぁ、クリームソースのお魚ともよく合う赤ワインで。デセール食べて帰ったんだけど、やっぱワインがハマるとごはんは幸せじゃんね。
で、舞台はまたまた変わって、コンテチーズの中心地ポリニー。地図でいうと、アルボワの真南にPupillin、そのまた南にポリニー。
この道も、何度も走ったんだけど。
このポリニー村には、
アプリ「レゾン」に掲載されてるワインバー「BARZING」があって。
飲みに行ったわけ。たったクルマで10分だから、飲んでも安心だしね。
おお、ボトルワインのリストに、FRM = François Rousset Martinさんじゃんね。ピノ・ノワール、こりゃ呑んじゃうしかない!
お店のおばさん、若干シブシブって雰囲気。常連さんが「いいじゃねーか、また来年入荷するんだろうし」と適当なコメント。おかげで抜栓。
お店に来てた常連さんにもシェアして、これも旨いねー。まったくもって、ジュラって地域も凄いし、アレじゃんね。
で、このコンテチーズの中心地たるポリニー村の中心広場面したチーズ屋さん「EPICUREA」もまた、アプリ「レゾン」掲載店だし、ここで買ったコンテチーズが最上の美味しさだったのよ。僕の味覚的に。
コンテチーズ自動カッター。レーザー光線でチーズのカット部を表示してくれて、ボタン押したら「ガッ」と押切り。
自動の意味がよくわかんないけど、衛生だから?
このお店の農家チーズ買い占めて日本に送りたいなー
憎き羽田空港のアイツらさえいなければ、こんな素晴らしい農家サラミも持って帰るのに…
そして、憎き「飛行機預け荷物重量制限」さえなければ、こんなワインも10ダースくらいもって帰るのに…
結局、ここでは12ヶ月と24ヶ月のコンテチーズを200gずつお買い上げ。
で、このポリニー村の中心広場では、野外市場が立つのよ。
雨でも晴れでも、野外市場。
ここに出店してた農家チーズ屋さんで、シェーブルお買い上げ。
他のチーズも、
買いたいじゃんね。
で、またまた別の日。
アプリ「レゾン」に乗ってるワイン屋さんを目指して、ジュラ県の県庁所在地ロン=ル=ソニエへ。アルボワからおクルマで40分弱。
都会なの。苦手なんだけど、ちょっとお店から離れた場所に停めて、
ここじゃん。ワイン屋さん「LA SIDERAL」。
ここは半分以上が地元ジュラのワイン。日本に入ってきてないワインが色々あって、英語が通じるオーナー夫婦に色々教えてもらって、「日本の鎌倉のナチュラルワインバーにお土産買って帰りたいから選んで!」ってお任せで数本お買い上げ。
お店の女将さんが言ってたのが、凄い印象的だったなー。「ジュラのワインが、なんで独特なのか知ってる?それはね、独特な土壌と、高い湿度なのよ。覚えておきなさい」って。
で、またまた別の日。アルボワから北西にクルマで40分のドールって町へ。ここにも、アプリ「レゾン」に載ってるワイン屋さんがあって。
ここもね、雰囲気ある町なのよ。旧市街はヤバそうだから、川の向かいの無料駐車場に停めて、
なんだか立派な大聖堂が見えて。川には遊覧船がズラリ。
ジュラでの最初の数日は快晴続きだったのよね。その後はしとしと雨続きだったけど。
あんまりにも大聖堂がアッピール強いから、ちょいと覗きに。
すげー立派な大聖堂。
んで、大聖堂から歩いて5分のワイン屋さん「 Maison Maitre 」へ。
ここは、地元の食品やスペシャリティコーヒーも扱ってんだけど、本命はナチュラルワイン。ジュラワインは全体の1/5、幅広い品揃えだったわ。
店主のMaximeさんのパパがイカしてて、アロハにダウンベストってカッコ良過ぎ。
このお店、角打ちっていうか、グラスワイン出してて。
さっぱり知らないんだけど、「今、オレが熱いのがサヴォワのワインだ。飲んでみろ」って。うぎゃー、すげー繊細で冷涼感があって、旨いぜー!こりゃ、来年は未知のサヴォワに行かないと…
なんか、ワイン業者さんが来て、仕入れの試飲が始まって。Maximeさんが「おい、お前も飲んでけ。今日は日本酒もあるらしいから、本場の日本人に味見て欲しいし」… 日本酒?
これは、昔からネット通販でよく買ってたフランス ロワールのドメーヌ・モスじゃん。すげーキレイで旨いなー、全然自宅で飲んでた味のイメージと違うじゃん。そうなの?
これは、また知らない…
これも旨いガメイね。なんか、勝手に試飲会的ワインバーじゃん。アルボワに帰れるかなぁ…
おおっと、これかー。フランス製日本酒ってのは。
ちょいと古酒みたいなヒネ香があって、僕はそうゆうの楽しんじゃうほうなんだけど、フランス人はどうなんだろ。でも、硬水で造った感じのお味じゃないわね。
なるへそ、日本のお米とフランスの軟水で造ったお酒なのね。みんな、頑張ってるのねん。
このアプリコットを入れた日本酒は、美味しいわね。フランスのアプリコットの鮮烈な香りがそのまま素直に日本酒と合体してて。
ワイン業者さんは、しっかり「ピュっ」と吐き出してたけど、僕はしっかり「ごっくん」。流石に酔ったなぁ。
とりあえずドリップしてもらって酔い醒ましコーヒーを。
ここでも、鎌倉のみんなにお土産ワインをお任せ発注。Maximeさん、おもろい顔しながら選んでくれたじゃんね。日本で会えるといいなー。
散々呑んで、その日はアルボワに帰ったんだけど、
雨の翌日。再びドールへ来て。
妖しい美術館があるから、ぷらぷらと。
気付いたら、足は昨日のワイン屋さんへ。
また来ちゃった。追加で2本お買い上げ。
そういや、今回は、ワイナリーには1軒も訪問してないの。だって、ロクにジュラのワイン飲んでないんだから、飲んでないワインのワイナリー訪問しても迷惑じゃんね。
でも、今回ジュラで飲んだDidier Grappeさんのワインがとっても美味しくって。定食屋「CLAQUETS」でもワイン馬鹿ツーリストたちが「あそこはアポイント取れば訪問できるぜ」っていうから、
最終日に電話してみたんだけど、
その日は都合合わなくって。いいのいいの、次回はちゃんと日本から事前にアポイント取るもんね。Didier Grappeさんだけじゃなくって、Stephan Tissotさんとこや、Morgane Turlierさん、そしてトゥルネルさんとこ。だから、事前学習しっかりしておかないとね。
Pupillin村は、意味無く何度も何度もクルマで通過して。高台に集落があって、見下ろすPupillinの畑が美しいのよね。
目抜き通りには、Pierre Overnoyさんのワイナリーもあって。
そうそう、雨で暇だった日に、アルボワ村のワイン博物館へ。ここも、案外面白いし。
ポリニー村のコンテチーズ博物館で売ってるTシャツは案外上質で。さすがは金持ちコンテチーズ組合。
なんだか、楽しいことばっかだったなー。民泊の部屋でコンテチーズ齧ってジュラワイン飲むのも幸せだったし。
ちなみに、アルボワ村のシンボルはペリカン⬆。自分の心臓ぶっ刺して、子供たちに血を分けてるっていうホラーな紋章。意味不明に怖い話。
ってわけで、ジュラは面白い場所なの。
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