にゃー🐈 ニャロです。
ジェノバ、リグーリア、楽しかったじゃんね。
ジェノバからの帰り道、OVADAでMOさんを回収して。ワイナリー『BORGATTA』での時間がめっちゃ楽しかったみたいで、MOさん、興奮して車内で色々ハナシしてたじゃんね。
で、翌日、旅は11日目。
ついに、僕が再び訪れたかったピエモンテ州のALBA周辺に向かうわけ。恋い焦がれたLA MORRAや、ネッビオーロの畑の風景を、久々に見れるってだけで、僕は大興奮なのよ。
アレッサンドリアからクルマで西へ下道で走っていくと、道路標識に「ASTI」「BARBARESCO」「ALBA」「MONFOLTE DALBA」「LA MORRA」… どの地名も、ワイン好きならお馴染みでしょ?ドキドキじゃんね。もう、涙がでそうだわ。
しかも、今日から二泊の宿は、最高にラブリーなバローロの造り手『CANONICA』さんのアグリツーリズモだしね。たまんないじゃんね。うぴょーーーーー!
そんな、もう三蔵法師玄奘さん御一行が天竺に到着した如く僕は興奮してたんだけど、お昼ご飯を食べないとね。
で、選んだオステリアは、バローロ村近くのMonforte d’Albaの丘の上にあるオステリア『Repubblica』。すんごい坂を上る上る、そして自転車ツーリズモのドイツ系っぽいオッサンお姉さんライダーたちがそこら中を走り回ってて。
ホント、クルマじゃないと行けない陸の孤島みたいな場所にあるのよね。麗しいオステリアって。なんなの?タクシーなんてイタリアのど田舎じゃレアアイテムだし。
そうなのよね、いきなりお客さんいっぱいいるのよね。ヒトの気配が薄い辺鄙な集落に、いきなり路上駐車がいっぱいあるパターン。
辛うじてテラスのテーブルが空いてて。このお店、お店の看板には「RISTORANTE」って書いてあるんだけど、まあオステリアの雰囲気じゃんね。
もう毎度になった「ナチュラル、ナチュラルなワインじゃなきゃヤダ」騒ぎして。まずROEROを一本、ピエモンテだもんね。
先付けは、ラルドで。
いいね、いいねー、なんてはしゃぎながら、ワインリストを眺めたんだけど。
冷汗でちゃって、ワインリストのお写真撮るどころじゃなかったんだけどね、エグいのよ。
なんで冷汗かって。ほら、本場じゃん。もうお隣はバローロ村だしさ、そうゆうグレートな赤ワインを飲んでみたいじゃん。
でね、そんな分厚い図鑑みたいなワインリストじゃなくって、十枚くらいのページのワインリストで、「ネッビオーロ」「バローロ」「バルバレスコ」みたいにわかれてんだけど。
バローロのページなんか、一番お安いのが50€くらいで、一番お高いのが、普通に600€とか800€とか。…
イヤイヤ、今回の旅で、こうゆうワインリストは初めてじゃんね。エミリア・ロマーニャ州の『OSTERIA FRATELLI PAVESI』とか、セラーには十万円二十万円のワインがゴロゴロ置かれてたけどさ。うーん…
ナチュラル系列のワインって、比較的にブランド価値的な取引対象なってないから、お高くても数万円だったりするし、数千円で素晴らしく美味しいの飲めちゃうんだけど。
やっぱ、「バローロ」「バルバレスコ」ってのは、偉大なブランドでもあるのよね。フランス ブルゴーニュの特級畑とか、コート・デュ・ローヌやシャンパーニュとか、長い間ブランドとして認知されてきたAOCやDOCだと、ナチュラルだろうとなかろうと、そうゆうお値段になっちゃったりするのね。
更に、ワインには結構詳しい(ハハハ)ムーミンパパHさん曰く、「無いからね。SO2無添加とか、このあたりのバローロ・バルバレスコには無いかんね、マジで」って。そうなの?
諦めの悪い僕、お店のマダムに「バローロとかバルバレスコとか呑みたいんだけど、ナチュラルな造り手って、どれ?」ってお伺いしたらさ。
マダム、「えーっと、どれも素晴らしいワインよ。特にナチュラルなのがどれってのは、そのあたりだと、うーんとね」って。ふむふむ、そうなのね。困ったわ。
困りながらも、なかなかナイスなお味の前菜たちをつまみながら、
若干控えめに、っていっても一本130€って今回のレートで約2万円だから、僕的には気絶しそうなんだけど。
このバルバレスコになったの。Serafino RivellaのBarbaresco ‘Montestefano’ 2018。
えー!美味しいじゃん!
しっかり、軽く枯れた熟成感があるバルバレスコだもん。落ち葉、キノコ、トリュフみたいな香りするし。
グラスの色合いみても、グッとくるし。これこれ、こうゆうの飲みたかったの。さすがムーミンパパHさんだわ。尊敬。まじ尊敬。
ワインマニアMOさんの視線の先は、ワインリストの300や600€のお値段の、ナントカってワイナリーのが… 無視無視。切手収集マニアが「見返り美人」欲しがるようなもんだし(わからんけど)。
しかしまぁ、今夜からお世話になるカノニカさんのバローロも、このレストラン価格で160€とかだし。このバローロエリアって、やっぱ世界中のワイン愛好家たちの聖地なのねん。
で、ワイングラスをグルグル廻しながら、
ピエモンテ名物のタヤリンとか、
ナゾ過ぎる「イラクサのスープ」とか。
青汁じゃんね…美味しいんだけど。
ニョッキさんとか。どれもハイレベルなお味のお料理だわ。
しかしまぁ、主役は、このワイン。
そうよね、僕ってネッビオーロ大好きだし。このバルバレスコの雰囲気って、僕が好きなネッビオーロのいいトコいっぱいあって、嬉しいし。庶民にはあまり飲めないお値段だけど、旅にでるとリミッターが解除されたりするしね。
パンナコッタとか、
なんだっけ、果物のナントカの実の赤ワインシロップ漬けだったっけ。
セミフレッド。
ブディーノ。どれも良い感じ。
このエリアのオステリアやリストランテが、みんなこんなワインリストだったら、きっと僕はカード破産して帰国するんだろうけど。でも、案外そうでないのよ… ぐふふ。
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