北海道 空知のぶどう畑お手伝い旅 #3 4月の畑仕事は一番忙しいんだって。なんでだと思う?

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ぐるめ

にゃー🐈 ニャロです。

今回お手伝いさせてもらっちゃう空知のワイナリーに着いたら、まだ雪が残ってて。

千歳のあたりより残ってる雪の量が全然多いのね。ここ空知のワイナリーは冬には畑に2m超えの積雪だったり、大雪で倉庫が潰されたりしたこともある豪雪地帯なんだって。へー。

何回か収穫とかヴェレゾン(赤ぶどうの実が)の時期には来たことあったけど、雪解け直後で発芽前の北海道は初上陸。飛行機機内から見下ろしたまっ茶色な大地はフィンランドの春そっくりの景色だったけど、ここ空知も同じで緑は皆無。ついこないだまで雪の下だったんだもんね…

アイロンかけたみたいな枯れ草だし、

ぶどう畑も、茶色一色。

かと思ったら、唯一の緑が⬇

蕗の薹さん。そこら中にあるのよ。近藤さんたちは、「一回だけ天ぷらとか蕗味噌にするけど、放っておくと大きく背が伸びて作業の邪魔だから、今のタイミングで抜く」んだって。今回のお手伝いでも、見つけ次第抜いてポイ。

「近藤さんの畑の蕗のリゾット」とか「茂世丑の春の蕗フリット」とか、ワインにも合いそうだし美味しそう… でも春の畑は大忙しなのであります。それどころじゃないみたい。

ええっと、雪解けで作業開始が今年は4/1、で例年は5月後半くらいが発芽(ぶどうの枝の芽が割れて緑が見えるタイミング)らしいんだけど、今年は温かくって一週間以上早くなりそうなんだって。

で、しかも春剪定だから剪定作業からだし、発芽前に土を柔らかくするための「馬耕(お馬さんに畑を耕してもらうんだって、へー!)」を5/10〜5/13にやるんだって。だから、約40日間で春の作業を終わらせないといけないんだって。

で、春の作業ってのが、

・剪定(1番難しい作業で、今年のぶどうの木をどう伸ばすかだけじゃなくって翌年以降の伸ばす枝のことも考えて切るんだって、ほへー!)

・剪定した枝の片付け

・苗木にするための枝の選定、剪定して縄でまとめる

・ワイヤー張り(下から二段)

・ワイヤーに残って巻き付いてる去年のツルの除去

・誘引(剪定した枝をワイヤーに括り付ける作業)

なんだって。これを、近藤さんが担当してる茂世丑の畑1.2ヘクタールと、タプコプの畑0.8ヘクタールをやりきんないとダメなんだって。

モチロン、40日の間には雨で作業できない日もあるし、お客さん対応とか業者さん対応もあるし、月曜日には「コンコンクグヴェリ2022」をコンクリートタンクから出して絞り機で絞ってボトリングしてラベル貼る作業とか。

そして、収穫のときは関係者とかお手伝いが集まってくれるけど、基本的にこの春の作業はお手伝いが無いから、去年一昨年は研修生の青木さんと二人でやってたのが今年はいない…

そんなわけで、近藤さん的には、「今年の春作業は特に忙しいぜ」ってことみたい。

まずは剪定した枝運び。

軽そうで、案外重いし、かさばるし、弾力あるツル枝だから厄介だし。

猛烈な快晴だし、この時点で僕は上半身Tシャツ一枚。爽やかに乾燥した西風が吹き抜けて気持ちイイ〜!

で、次にワイヤー張り作業。これはちょっとコツがいるのと、結構力仕事なの。

剪定前のぶどうの枝が絡み合って、弾力がある枝がワイヤーを引っ張ってるから、それを整えてから、ゴリラのように引っ張るわけ。それはもう、茂世丑のぶどうの木々との綱引きなのよ。一緒に行ったMさんは「これ、絶対届かない」「ヘルプミ〜」って泣き連発。

やっぱ、沖縄空手でフィジカル鍛えないとね。

ワイヤーを引っ張って柱に引っ掛けたら、金具をぐるぐる廻してワイヤーのテンションをマックスにするんだけど、このぐるぐるも手が痛くなる厄介作業。

かつ、ワイヤーチェックをしながら蕗の薹は抜いて捨てて、大きい石は拾って軽トラへ。

大きい石と小さい石に選別。水捌けが悪い箇所の改善工事に使うんだって。まさに地産地消…

そんな感じで不慣れなワイヤー張りも少しずつ作業スピードが早くなってきて、

近藤さんは剪定ハサミでひたすら剪定。剪定は誰にも任せられない最重要作業なんだって。

で、13:00に開始した作業は、日没で終了。山に太陽が完全に隠れたのは18:00過ぎ。

集中してて時間が経つのは忘れちゃうけど、気温はグイグイ下がってきて、

地元栗山町(野球世界大会で優勝した栗山監督がアレらしい栗山町ね)のお姉様は枝運びやツル取りを一生懸命やってたのよ。

さ、今日のお仕事終了。今日は地元のイタリアン「くりやまアンド・アム」に行くみたい。

今日、近藤さんがプレス機でコンコン クグヴェリを絞った搾り滓⬇

囓ったらボリボリと、アルコール感はほぼ感じないけど、香りがとっても魅力的。パン生地に混ぜたりクリームチーズと和えたら美味しそう…

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