『秋月 AKIZUKI (北鎌倉)』 2月メニューに登場した「自然薯トロロ唐墨ペンネ」そして渾身の亜空間ドルチェ

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ぐるめ
dav

にゃー🐈 ニャロです。

コンクリートジャングルの王様でいるよりも、湘南の庶民のほうがゴージャスなライフなんじゃないかって、僕は思っちゃうんだけどね。

おうちの玄関からオフィスまで15分ってより、ビーチまで自転車で5分、磯まで片道25分のほうが、僕は幸せだなぁ。人それぞれよね。

鎌倉市側から江ノ島見ると、でっかい鯨みたい
七里ヶ浜は、底が岩な箇所があるみたいで、波が小さくても何ヵ所か良い感じなのよね、北風だと
やっぱロングボードは緩くていいわねぇ
真冬でも3mmのセミドライ着れば、めっちゃ暖かいもん

鎌倉 由比ヶ浜の漁師さんが、ワカメ干ししてるじゃん。春近し、よね。

葉山マリーナの脇の磯、ワカメがめっちゃ自生してんのよね。海が大荒れの翌朝、鵠沼ビーチに流れ着きますように
湘南の、初春の風物詩よね

今日は月一回の定例勉強会@『秋月』だかんね。ドレスコード守って、リーゼントも整えて、さあ出発!

昭和保護区認定されてる一流飲食店『秋月』。男子は気合いビンビンお洒落番長気分でお出かけしたいわよね

今日2/22は、国民の祝日『猫の日』。鎌倉は、国旗を掲揚して、猫さんたちに敬意を表してたわね。

めでたい祝日よね
鎌倉って、ほんと人気の日帰り観光地よね

さあ、『秋月』の門をくぐるわよ、って… また入口に怪しげな張り紙が…

なに、なになに? 猫同伴だと半額サービスとか?
そういや、Facebookに、猫ラヴをアピールするお写真が… そのへんに野良猫いないかしら
あらら、違ったみたいね

さあさあ、深呼吸して、お手々洗って、大人しくカウンター角席に着席。細かい泡が立ち上る一杯目のヴァン・ムスーでキックオフよ。

パリの南西400km、フランス ロワール地方 河口の都市ナントの東で作られてるヴァン・ムスー アトモスフェール ジョ・ランドロン Vin Mousseux ATMOSPHERES Jo Landron。葡萄はフォル・ブランシュ80%、ピノ・ノワール20%
古城街道ってんで観光地として有名なロワール川流域だけど、ナントもアンジェもトゥールも美味しいものだらけ。運転手さえいれば、レンタカー旅が素敵よ

香りは華やかだけど、ボディもしっかり、ほろ苦さもあって、ナイスな一杯目の泡じゃんね。

さあ、一皿目よん。リコッタチーズで合えた落花生、セミドライトマト、金柑、さつまいも、いちご、カリフラワー。

天草で買おうか迷ったお皿に似てるわね…
冬だけど春近し、みたいな、可愛いらしい一皿目

二杯目もロワール地方のワインなのね。これはロワールでもパリに近いシュヴェルニーだから、パリから南西200km、レンタカーなら二時間の距離だわね。

シュヴェルニー・ブラン ラ・ボディス 2019 エルヴェ・ヴィルマード Cheverny Blanc La Bodice Hervé Villemade
葡萄は80%ソーヴィニヨンブランと20%シャルドネなんだって。アンフォラ使った葡萄も混ぜてんだって。
シュヴェルニーはパリから日帰り旅できるわよ。どうせ行くなら、古城じゃなくってワイナリーに行きたいじゃんね

なかなかミネラリーでしっかりドッシリした大物の風格のワインじゃんね。これと一緒に出てきたのが…

二皿目、みやじ豚の脛肉スープ、淡路島の無農薬オリーブ実、大根、芽キャベツ
優しいお味のオリジナル実なのね。脛肉のスープ、しみじみ滋味深いお味。バケツで飲みたいって、カウンターで言わないほうがいいわよね、偉いわ、僕

三杯目は、フランス アルザスの名手ビネールさんの、ユニークなロゼ(っぽいオレンジワイン)。

クリスチャン・ビネールさんのシ ローズ 18&19  Christian Binner Si Rose。葡萄はゲヴュルツトラミネール65%、ピノグリ35%なんだって

本当に薔薇っぽい派手な香りがするんだけど、嫌味じゃなくって。色味はロゼってよりオレンジ。パワフルだし、気持ちもアゲアゲになるナイスワインよね。アルザス万歳!

ビネールさんの蔵があるアルザスのコルマール近郊。パリの東400kmだけど、ドイツのフランクフルトやシュトゥットガルトのほうが近いんだからね

お、なんか赤いお魚が。フムフム…

なんだか、いい感じに脂がね、極め細かくね

三皿目は、舞鶴の本マグロのカルパッチョ。

美味しいのよねぇ、お醤油使わないと、お魚そのもののお味がくっきりして、美しいのよねぇ
酸が立ってないシュヴェルニーと合わせて、これが良いってんだから、ワインは飲まないとわかんないのよね

四杯目、お味見で少しだけいただいたんだけど、このトレビッアーノ・スポレティーノは強烈。この半量のグラスだけ回して香りを楽しんでれば、気づいたらローマ フィウミチーノ国際空港にランディングしてそう。

中部イタリア ウンブリア州のPaolo Bea Arboreusパオロ・ベア アルボレウス 2012。葡萄はTrebbiano Spoletino 
ローマの北に150km、距離は近いけど、めっちゃ不便なウンブリア州の山奥。トリュフの産地でもあるのよね。絶対にめちゃくちゃ旨いサラミとかチーズとか山盛りだし、ウンブリア州の料理民宿にお泊まりに行きたいじゃんね

もう一杯、ええと五杯目は、ムーニーさん。

北イタリア ヴェネト州のBianco Muni Daniele Piccinin / ビアンコ・ムーニ ダニエーレ・ピッチニン。葡萄はシャルドネとドゥレッラ

ブルゴーニュの偉大なシャルドネのミネラルっぽさと、ワイルドなドゥレッラの風味がバランス良すぎて、何の葡萄かわかんなかったわ。

若々しさもあって、これは本当に素晴らしいワインだわ。ワインセラーに300本くらい常備したいわよ。

さてさて、四皿目はパスタなんだけど、

なんか擦り擦りしてるのは… カラスミだわ
ペンネ、南伊豆の自然薯を擦り擦りして、ダシで伸ばして、魚醤で味して、カラスミどっぱーってかけた、一皿
無さそうで無いっていうか、自然薯トロロとカラスミが合うし、ペンネとも合うし、不思議な一皿。北鎌倉とトロロってのも相性抜群だし、シェフの自由な発想にギャフン!

このパスタの一皿は、食べないと伝わんないなぁ。イタリアにも火星にも無い、多分、北鎌倉のこのお店にしか無い、この一皿。ギャフン!!

で、五皿目は、天草のクエ。くえーーー!

クエですか、そうですか、クエますとも、クエクエクエ
シンプルに焦がしバターソース、と思いきや
蕗の薹、菊芋、アンチョビで作ったソースというかディップが上にドン。ガッツリほろ苦くって、でも菊芋で合わせてあるから優しくって、ここで山菜かぁ。下にはウドが敷いてあって

六杯目の赤ワインが、ちょっと痺れたわ。こんな素晴らしいヴァルポリチェッラがあったなんて、人生まだまだやり残したことが多すぎじゃんね。

北イタリア ピエモンテ州のヴァルポリチェッラ ターゾ 2012 ヴィッラベッリーニ Valpolicella Taso Villabellini 
この2012が最後のヴィンテージなんだって。泣ける…
今度ピエモンテに行ったら、レストランのワインセラーに残ってないか要チェックね

やっぱ、僕のワインの原点は、ピエモンテ州にあるみたい。いつ行こうかしら、今年の秋の白トリュフ祭りの前後辺りなんて、良さそうよね、グフフ。

さあ、六皿目。天草大王様の登場じゃんね。こないだ、天草では、天草大王のスープのチャンポンだけ食べたんだけど…

憎いわね、ここで天草大王の登場だなんて
ロールの片方は胸肉、胸肉なのにクリーミーな風味
モモ肉の方は、めっちゃ脂が乗ってる感じ。シェフ曰く、「かなり黄色い脂身をそぎおとした」んだって。天草大王、恐るべし

なんともクリーミーな風味があって、大王って名前は伊達じゃない旨味の強い鶏さんね。おーいしー!

いやいや、今日は強烈なワインが多かったけど、お料理もユニークさや2月を感じさせる季節感もたっぷりで、楽しんじゃった。じゃない、勉強しちゃったわ。

さて、ここからは、「北鎌倉の狂気ドルチェ遣い」と名高い、ひろみシェフのコーナーじゃんね。

ここんとこ、「狂気」としか言い様がない、研ぎ澄まされたオリジナルドルチェを連発してるひろみシェフ。たまにはリラックスして一休みして欲しいんだけど、今回もキレキレだかんね。

グランマニエのパルフェと、金柑チョコボール、的な
大人のお味のチョコがまた、素晴らしいお味なんだけど
亜空間なのよ。三次元をついに超越して、「縦」・「横」・「高さ」の三次元に加えて「ドルチェ」って四次元がタンジェントでベクトルなんだから

お味はもちろん、真横から覗きこめばわかるもん。ついに北鎌倉『秋月』のドルチェは「亜空間」のフィールドに広がりつつあるわけ。

僕が、大学の専攻が『麻雀文化学』だったから気が付いたんだけどね。素人には、そうそう気がつけないレベルよ

いやいや、お願いだから来月は少しリラックスして。こんなハイレベルかつユニークなドルチェ連発してたら、パリの三星レストランに引き抜かれちゃうじゃん…

北鎌倉は梅が見頃よ
今日も大興奮だったわ…

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