にゃー🐈 ニャロです。
年末年始に札幌に雪遊びしに行った昔の同僚が、1/1の戻りフライトが大雪悪天候でキャンセルになっちゃって、空席があった1/4に戻ってくるんだって。湘南にいると穏やかな年末年始だけど、北の国は怖いわね。
前回、『台湾編』を開示しちゃったんだけど、1999年の同時期に韓国にも毎月二回『出張旅』してたのよね。
流石に、「反日国家」の韓国に住むのは昔も今も過酷だと思うけど、
韓国って、『旅』する分には、なかなかに旅情があるし、何より文字が辞書使っても判読できないから、見た目はほぼ日本人なのに遠い海外みたいな感覚が、何ともエキサイティングなのよね。
1999年っていったら、日本はNECの折り畳み式携帯電話が大ヒットだったんだけど、韓国ではサムスンとかヒュンダイが独自の携帯電話を製造してて、そこに電子部品を売り込みのが僕のサラリーマンとしての一応のお仕事だったのよね。
韓国も台湾も、毎週のように遊びに、じゃなくて出張旅に行くサラリーマン生活が僕は最高に気に入ってて、このまま一生続けたいってくらいだったんだけど、毎週台湾と韓国に通い続けたいばかりに頑張り過ぎて、仕事の結果が猛烈に出ちゃったもんで、中途採用入社して一年経たずに欧州携帯電話大手担当営業としてドイツに飛ばされちゃうんだけど。
韓国の首都、ソウルまでは成田空港から僅か2.5時間。沖縄より近いんだから、移動した午後には打ち合わせ設定できちゃう厄介な出張先なのよ。
あの頃、韓国も台湾同様に代理店営業だったから、空港からホテルまではタクシーで移動して、取引先とか売り込み先には韓国の代理店営業さんたちに連れてってもらってて。
韓国じゃ、住所だってハングル文字だし、タクシー、運転手さんなんてアルファベット読めないし、空港からホテルに行く以外は街中の移動だって結構な難易度だったもんね。今はGoogle mapがあるから最高よね。
とはいっても、出張的な『旅』は、お金の不安が無いから楽チンなのよね。ホテルはノボテルとか欧米系列にしてたわ、英語通じなかったらアウトだし。
お仕事自体は簡単で、代理店にアポイント取ってもらったサムスンやヒュンダイの設計さんや購買さんとこお伺いして、「お安くしまっせ」って電子部品のサンプルばら蒔きまくり。駅前でのティッシュ配りは超苦手なんだけど、何故か電子部品のサンプルばら蒔きは超得意だったのよね。
そして、夜の部へ。
当時、代理店が2社あって、片方はサムスン担当、もう片方はヒュンダイ担当って縄張り制度になってたんだけど、このヒュンダイ担当の代理店の社長がめっちゃ「反日」のおじいちゃん。日本でも関西方面じゃ「嫌韓」なオッサンが多いから、どっちもどっちなんだけど、どっちもめんどくさい。
その「反日社長」に、安そうな居酒屋さんで一応接待してもらうんだけど。一杯目の初っぱなから「日本が戦争の時、韓国に何をしたかわかってんのか? わかってんなら飲め❗」と説教モード全快。最初はビビったわね。
「こっちが接待される側だよなぁ…」と思いつつ、話には聞いてたリアルな「反日」がそこにはあったわけで、今思えば勉強になったけど、嫌だったなぁ。
ジンロ大嫌いだから、注がれる度に目を盗んで床に捨ててたもん。せめてマッコリ飲ませて~…
もう片方の代理店は、社長とも営業のお兄ちゃんとも仲良しで、一緒に飲みに行ってめっちゃ楽しかったし、色合いと韓国の作法を教えてもらったのよね。
食べ物で楽しいのが、豚バラ三枚肉の焼肉。サムギョプサルってヤツね。酒のアテにはこれが最高。サンチュに焼いた豚バラ肉とコチュジャンと生ニンニクと白菜キムチとご飯載っけて巻き巻きしてパックンチョ。たまらんのよね。
もちろん、韓牛の骨付きカルビも美味しいけど、
お肉が甘いからか、そんなにお酒が進む感じじゃないのよね。お鮨みたいなもんなのかしら。
最高に好きなのがユッケよね。韓国だと、ほぼ必ず梨が入ってて、最高に美味しいんだもん。
〆に食べるスープ飯とかご飯ものは、専門店に行くのよね。このあたりは日本でも馴染みあるけど、ビビンパとかサムゲタンとか。
麺といえば冷麺。日本の焼肉屋さんの冷麺と違って、麺が細くてさ。そーんなに期待するほどのもんじゃないけど、やっぱ〆にはね。
で、仲良しの代理店営業のお兄ちゃんとも、このへんでお別れ。
やっぱ、『旅』なんだから、街を独力で探検しないと、ただの出張で終わっちゃうじゃんね。
散々、夜のソウルを歩き回って、一番面白かったのが「鐘路 チョンノ」ってエリア。観光客が行く買い物タウン「明洞 ミョンドン」から結構 北にあって、新橋の裏通りみたいな雰囲気っていうか、戦後の新橋って言うべきか。ディープなのよ。
何が怪しいって、こんな感じ↓ 顔つきがそっくりな日本人だから、素知らぬ顔して一人で歩き回ったけど、そうとうヤバい雰囲気だから。
何を探して裏道を歩き回ってるかって、決まってんじゃん、韓国といえば「アカスリ」じゃんね。
超怪しげな裏道の温泉マーク、気になるわよね。『旅』してて、気になったら、意を決して突撃じゃんね。
言葉も看板もまったくわかんないけど、「地球の歩き方」で習得した韓国語「ネー(=はい)」を駆使して、鐘路の裏道の温泉マークのドアを押し開けて入ってみたんだけど。
はっきり行って、日本とお隣の韓国、中身はほぼ同じじゃんね。銭湯もあればサウナもあって、アカスリも日本のスーパー銭湯に逆輸入されちゃったし。
怪しいほうの温泉マークも大したことなくって。入り口で金払えって受付があって、支払ったら、オンドルの小部屋に案内されるわけ。
で、共同浴場があって、お風呂もあるし、そこにアカスリ台とアカスリ親爺がいて、全身の皮を剥がされる勢いでゴシゴシと垢擦り。
で、お部屋でボーッとしてると、按摩さんがきて、フニフニ。この手のマッサージは、台湾に軍配が上がるわね。
要は、お風呂とアカスリ付きの簡易旅館だったみたいで。多分…
ソウルって、たまにイベントなんかでホテルが完全に予約いっぱいで、なんて時があったんだけど、そんな時には同行した設計のおっさん達はなんとかホテル探して押し込んで、僕だけ鐘路の簡易旅館に何回か泊まったもんね。
手書きの領収書、ハングルで読めないけど、激安だったし、経理から出張精算にクレーム来なかったからオッケーだったのね、テヘ。
っていっても、こんな楽しく怪しいソウルも、2004年の法改正と鐘路周辺を含むソウル再開発で… こないだ、2017年だったかしら、久しぶりに『出張旅』で韓国行ったんだけど、鐘路は完全に近代化されちゃって、でっかいビルが建っちゃってた。悲しかったわ… すっかり韓国ウォンも高くなっちゃって、ちょっと遊び旅で行く感じじゃなくなっちゃったわ。
でも、日本と同じで、釜山とか地方都市には、古い町並みや文化残ってるから、出張での訪問先が地方都市だったら、ソウルじゃなくって地方都市の簡易旅館に泊まるのが、楽しいわよ。フフフ。
首都ソウルから港町プサン(釜山)まで325km、一回自動車で移動したことがあって、
途中のド田舎の山奥で、どうしても名物のナマズ鍋を食べさせたいってんで、迂回して食べたわね。確かに美味しくって。田舎に美味あり、だわ。
釜山は港町だから、海鮮のお店が多くって。お刺身にコチュジャンはちょっと苦手だけど、フグ鍋は結構美味しくって。〆の雑炊は確実に美味よ。
ってわけで、結論にまとめると、
結論 : とりあえず温泉マークを見つけたら突撃。むにゃむにゃ言って、語尾に「ニダ(=です)」をつければ、大丈夫。ただし、反日親爺の説教攻撃には要注意
コメント