にゃー🐈 ニャロです。
フィッシャーマンには、それぞれに『日常』『夢』があるもので、僕の『夢』は三つ。
・ブルマーリン(カジキマグロ)
・キングサーモン
・マグロ
すでにマグロは甘鯛釣りの外道で45cmくらいのお子様マグロを釣り上げたことがあるもんで、一応達成。水産庁より“30キロ未満のクロマグロを釣ったらリリース”とお達しがあるので、リリースしたかったんだけど、ランディングでショック死されてしまったので美味しく成仏していただきました。
『FIRE』記念でバンクーバー(カナダ)にキングサーモン釣り行きたかったのよね。みんな大好き『釣りキチ三平』サーモンダービー編を読んだら、誰だってバンクーバー行って、小型ボートのムーチング釣りで、「幻の60ポンド キングサーモン」釣り上げたいぜ、って思うもんね。
残念ながらコロナ状況でカナダ行くのは難易度高いので、代わりに北海道で『秋鮭』釣りに行くことにしたのねん。『FIRE』したから、チケットがやっすい9月頭に出撃決定。
藤沢→羽田空港→釧路空港→レンタカーで知床へ。本当は中標津空港か女満別空港が知床には近かったし、料金だったら、成田空港→釧路空港はピーチエアなら片道数千円なんてのもあって。今回はマイレージ特典航空券が唯一取れたのはANA釧路便。相変わらず快適なANAの旅。
そこからネット最安値検索で見つけた『タイムズレンタカー』、初めてプリウス運転しました。釧路空港から知床の入口『斜里』まで150分。着いたらオホーツク海に沈む夕日。
今回、お世話になる船宿は、網走に本拠地がある『第三幸洋丸』。知床秋鮭シーズンの9月から船を網走から知床半年に近い斜里(知布泊港)に移して営業してます。
秋鮭の陸釣りもテレビや雑誌で取り上げてるけど、釣り場所確保が命みたいで、現地に知り合いがいないと厳しいし、一人5本竿とか場所取りが激しくて、現地の釣り人でも難しいんだってさ(同じ釣り宿に泊まってたベテラン道民情報)。なので、釣果フォーカスで乗合船釣りをチョイス。
そもそも、今年はまだ秋鮭が接岸してなかったので、陸釣りでの秋鮭釣果は厳しくて、一匹釣りたい僕には陸釣りは回避して正解。いつか道民になったらトライしますね。
僕は知床は初めてで、土地勘なかったんだけど、こんな位置関係よ。
前泊一人2500円で、斜里町の船宿に泊めてもらえます。
今回、結果としては超最高だったんですが、ここの船長は本物のプロ船長だし、「お客さんが素人でも、鮭釣らせる」って熱い「思い」を持ってらして、前夜に鮭釣り話、知床話、昔話を聴かせて貰えたのも含めて、釣果を求める「熱い」釣り人にはお薦めできます。タバコの煙が苦手とか、「東京プラトンじゃないと泊まれない」って方にはお薦めしませんが…
釣り宿に17:00に到着し、持ち込みで夕飯&飲酒、近所の温泉銭湯入って、二階のベッドで睡眠
→翌朝5:20に船長と一緒に知布泊港へ、ってのが船長お薦めのスケジュール。
僕らは、買い物もあったので、ウトロの町で買い物、夕食(知床味噌ラーメン)、お風呂(日帰り温泉『夕陽台の湯』)済ませて船宿へ。それから、餌のサンマ12匹をそれぞれ輪切り8等分して『海老粉』まぶして冷蔵庫に(翌日のつけ餌)。で、持ち込んだビールで船長の「マジでためになるリアル話」を22:00まで拝聴し、就寝。
ちなみに、漁場は、下の知床半島地図のかなり北側にある『ルシャ』沖。例年は水深50m以下の水深が秋鮭ポイントになるらしく、今年は海水温が高過ぎて鮭が浅場に上がれないって理由で、今回は水深100m以上のポイントが多かったですよ。地球温暖化影響なのかしら…
この『ルシャ』沖のポイントまでは、ウトロの港からのほうが、斜里町(知布泊港)からより近いんだけど、釣れた鮭を宅配便で送るには斜里町の『クロネコヤマト』が便利なので、その点でも今回は便利でした(鮭が釣れたらだけどね)。
ちなみに、秋鮭をクーラーボックスで持ち帰るのは、まあ過酷な重労働だし、『クロネコヤマト』なら「クール便(冷凍・冷蔵)」があって、鮭用のビニール袋と段ボールもあるからね。折角知床まで来たら、熊や鷲みたり、温泉入ったり、観光もしたいでしょ、だったら安心の黒猫に物流任せるのもいいじゃない。
今回、二人でお世話になったのですが、「手ブラで、すべて船長におまかせ」。
タックル、仕掛け、餌から、釣れたらクロネコヤマト斜里営業所まで持ち込むデッカいクーラーボックスまで。+前泊料金で、一人当たりトータル24000円。本当に釣り道具は手ブラ。持参したのはハサミとプライヤー(針外し)、タオルくらい(靴はサンダル、船長ごめんなさい。次回は長靴持参します)。
準備も移動もめっちゃ楽チンで、あとは「本命の秋鮭が一本でも…」です。
状況として、9月解禁の船秋鮭@知床、まだ海水温が高くて苦戦中とのこと。前日は9名乗船で計8本の坊主二人。微妙…
仕掛けがまた、極めてユニーク。
「これに… 鮭が喰うの?」
喰うのよね。マジで。
なんでも、「産卵で接岸した秋鮭に食欲は無いので、誘っても反応しない。ベタ底を泳ぐ秋鮭の目の前に仕掛けを落として、鮭が進路塞ぎの餌を咥えて追い払うときに、口にいれたサンマ餌の匂いで条件反射飲み込むタイミングで針を合わせる」釣りなんだって。へぇ! すげーロジカルなご説明。どの本やネット情報にも書いて無いので、内密にお願いします。
さあ出船。相変わらず前段長いけど、「本州から知床に、乗合船秋鮭釣り行くマニュアル」とか「釣行紀」ってなかなか無くて、なので参考にしてね。
斜里町の船宿から車で10分ちょいで知布泊港へ。そこから漁場の『ルシャ』沖まで45分くらいかな。さあ、一投目。
錘が300号なので、投入は慎重かつ速やかに。ここの船長は、凄くて、秋鮭の群れの魚探上での位置と移動方向・速度で先読みして操船して「はい、入れて」の声かけしてくれるので、ボーっとしてると釣れないし、損です。
秋鮭乗合船の船団はかなり狭いエリアに固まってて、でも船長は魚探と経験・勘で操船してくれて、「よくもまぁ、こんなに頑張ってくれるわよ」ってなもん。相模湾でお世話になる乗合船は、結構潮止まりの時間帯とか、二時間くらい場所移動無しなんて「アルアル」だもん。
開始一時間くらいで、僕の竿に当たり。教わった通り、大きく乗せて電動リール全開、「乗った❗」。
「ジージージー」、はい、残り10m。なんか思ったよりは軽いけど、トルクある引きもたまに。
上がったのは真鰈。かなり旨い魚で、このサイズ51cmはナイスみたいで、船長もメジャー当てて写真撮ってたわよ。本命じゃないんだけどね…
その後すぐ、船内四名のうちの一人にヒット、あがったのは…秋鮭だ!
いーないーな、船長曰く「今日もポツリポツリだな」。フムフム、釣れるってことね。やる気アップ↑
その後、数回の場所変えをやりつつ、『当たり』は船内誰も無し。おにぎりをバクバク食べて、周りを眺めると、まあ良い景色。
その後、ほぼ単独の船位置に移動して、船長が「はい、やって」。で、仕掛けが底に着いたら「反応出てるよ」の船長のアナウンス。
通常、真鯛とか真鯵の乗合船の「反応出てるよ」は、コマセなんかに反応した魚の動きを指してるけど、秋鮭釣りの場合は「読み通り、仕掛けの方向に秋鮭の群れが来てるぞ」って意味、だと思うわ。だから、変に誘い入れるよりも、確実に底をとってることの確認が大事なんじゃないかなぁ。
で、「クン、クン、グン!」、きたっしょ、これは‼️
しっかり竿を上げて、釣り針を鮭の上顎に当てて、電動フルパワーオン。
「グン、ギュン、グウウウーン」、なるほど、重いじゃない、やるわね秋鮭。
残り10mからは船長指示に全力で対応。「ヨリモドシ見えるとこまで巻け」「糸たぐれ」、はい、船長ありがとうございます‼️
このあと、船長の「全力絶対絶好調(Z-Z-Z)」な操船が功を奏した我らが『第三幸洋丸』は、4名中2名が鮭素人(ウチ1名は13才)にもかかわらず、最低2本という秋鮭絶好釣果となったのであります。
僕は秋鮭三本。二本目のオスはでかくて、80cm軽く超えてたし体高も立派。引きは最初凄い食い上げで、電動フルパワー巻き上げ間に合わず、最後の20mの強烈なトルクの引きには感動をおぼえちゃった。
ちなみに、メスは筋子(赤い宝石)を持ってるからお得だと思ってたんだけど、身の味は断然オスが旨いって、道民釣り師のかたが言ってたわよ。
良い感じの群れだと、一気に喰うのね。僕の二匹目は、船内同時三本のトリプルヒットになり、船内大騒ぎ。写真撮る余裕ゼロで、頭ぶっ叩いて鮭気絶させて、エラ取って血抜き。船上は血だらけ、13才の釣り師は茫然自失で硬直状態。かつ船長から愛の「早く餌つけ直して投入しろー!」「今釣らないでいつ釣るんだい!!」のご指導。
本当に興奮と幸福の時間帯。
その後、ヘンテコなご当地フィッシュを一匹。
一匹でも最高に幸せなのに…血抜きの樽は、
ほぼ『釣りキチ三平』エイジの13才に、本命二本釣らせちゃう船長のプロ根性+スキル、経験値。マジで凄すぎ。ありがとうございます‼️
他の船は、ゼロも多数だったようで、最低二本って凄い好成績よね。
翌日の熊クルーズでは、ヒグマにオジロワシ、イシイルカにマグロのナブラと、相模湾とは異なる自然界を楽しめましたよ。是非、足腰がしっかりしているうちに、知床へ!
コメント