サラリーマンの『仕事力』- 会社を『梃子』にしてスキルアップするとお得です

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株式投資

にゃー🐈 ニャロです。

サラリーマンやったことがありますか? 僕は、下っ端から課長(職制って呼称する会社も自動車業界では多いですね)まで、計23年間やりました。

『購買』っていう、車部品の材料・部品を調達する仕事(発注するサプライヤーを選んだり、毎年の値下げ交渉したり、供給問題を解決したりする仕事)を計13年、『営業』っていう商売を取ってくるために社内外を調整する仕事を約10年やったわけで、小・中・高校+大学で計16年と較べても、なかなか長いことサラリーマンやったわけです。

人によって好き・嫌いがあるでしょうが、僕はサラリーマンって、面白いし楽しいし給料もらえるし、しかも『仕事力』っていうスキルを身に付けることができて、お得だなぁって思います。

そりゃ、コンビニバイトや塾に講師や花卉市場での荷役仕事がそれぞれ大変なことがあるように、サラリーマンにも大変なこともあって、給料なりに過酷さがアップしたりしなかったりするわけですが。

株式投資でも、町内会の会合でも、サラリーマンを通して身に付けた『仕事力』なるスキルは、結構役に立ちます。ただ、会社に通ってれば身に付くほど都合良くは無いので、それなりに積極的に『仕事力がアップする』仕事に関われるようにしたらお得ですね。

繰り返しのルーチンワーク(受発注処理関係の社内外調整だったり、社内外システムへの価格変更登録処理など)ができることは、残念ながら『仕事力』とは言えないですね。AI(人工知能)がレベルアップしていくことで、今後5年内に人間からAIへの引き継ぎが進むでしょう。こういうAI化できそうな仕事をこなすスキルは『業務処理力』ですね。

ここ数年、自動車部品メーカーの工場はびっくりする変化が起きてます。多くの自動車部品は自動車メーカーに納入する部品を組み立てするケースが多いんですが、部品によっては組み立て製造ラインにズラーッと作業者が並んで、流れ作業で組み立てをします。

20年前に、携帯電話(ガラケー)用の電子ブザーの製造現場を中国に見に行った時に、一部屋に500人以上の作業者がブザーを組み立てていて、ゾッとしました。鶏舎にニワトリが並んでるみたいで…

「21世紀の日本では、そんなん無いだろ」って思ってたのですが、案外まだあるんです。特に、輸送費が高めの部品は、日本国内で組み立てしてもトータルで中国製より安い(コスト競争力がある)ってことで、国内にも組み立て1ラインあたり5~15人って工場が案外あります。で、そんな組み立てラインの中に、アーム型のロボットが人間と並んで協業するようになってきたんです。

「工場に工業用ロボットなんて、とっくに常識でしょ」って、それはそうなんですが、溶接ロボット・塗装ロボット・搬送ロボットなんかのアーム型ロボットって、金網の中で人間とは分けて作業させるのが従来のやり方でした。ロボットアームが人間を怪我させる危険性があったからです。

新しい『協業型アームロボット』は、安全センサーが搭載されていて、金網無しで人間と並んで作業させることが可能になっちゃったんです。これが噂だと一台うん百万円ってことで、1000万円はしないようですので、社員を雇うより強烈に安いようです。

社員だと、仮に月給25万円だと、ボーナス4か月込みで年俸400万円(25万円 × 16か月)。会社は福利厚生だったり税金だったりで、費用(人件費)としては1.5 ~2倍で見積もっているので、二人分で年間費用想定が1200万円/年(400万円×1.5×2人分)。

自動車関係の工場は24時間稼働なので、『協業型アームロボット』一台で少なくとも社員二人分の仕事してくれちゃうわけです。しかも作業は正確でポカミスしない、トイレにも行かないし腹痛も起こさない、有給も取らない、ハラスメントとかメンタルシックとも無縁。それがたった一年以内で元が取れるなんて、経営者とか株主視点では最高の設備投資です。

しかし、雇用って視点では厳しいですよね。ある会社の国内工場で、以前は10人が最終組み立てしていた製造ラインが、5人+『協業型アームロボット』5台になってました。以前は人間がネジ締とか自動設備へのセットをしていたものをロボットが担当し、人間はハーネスの組み付けとか外観検査など現時点ロボット化が厳しい作業を担当。

長くなりましたが、『業務処理力』って、ロボットとかAIにシフトするのは止められない技術革新に流れなわけで、ポケベル→ガラケー→スマホという流れと同じなんですね。でも『仕事力』=問題解決力・ワーストケースを想定する力は、当面はAIにもロボットにも任せられない能力で、だからサラリーマンで今後も中長期的に稼ぐにしろ、『FIRE』して株式投資で生き抜くにしても、『仕事力』をスキルアップするのは、絶対にお得です。

サラリーマンって、チームプレーなんですよね。組織で役割分担して、稼ぐ。だから、報告・連絡・相談っていう組織内コミュニケーションがマストだし、チーム全員が『問題解決力』や『ワーストケースを想定する力』をもっていなくても、チームでゲームを勝てればオッケー。会社は存続・成長し、従業員は給料をもらえる。

でも、自分が生き残るため・スキルアップするために『仕事力』を向上させていくには、有効な方法は『マニュアルが無い仕事』『確実に成功する保証の無い仕事』に絡んでいくことです。

AIやロボットは、マニュアル通りに仕事を完遂することが超得意です。でもマニュアルは作れません。であれば、マニュアルを作るスキルを持てば、中長期的に会社にとって『必要な人材』『手放すと損だから大事にすべき人材』として、より活躍の場は広がります。人材価値があがることで、社内での昇格・昇給・出世が見込めるのと同時に転職市場での評価もアップします。

『確実に成功する保証の無い仕事』は、会社としても成功を100%は見込んでいないので、失敗できるチャンスです。会社の仕事として失敗(新製品の開発・新規事業立ち上げ・今まで他社が独占してきたビジネスの受注活動などなど)する機会を経験できれば、『会社』がどういう状況のときにどういうアクションをとるのか、自分の上司は、そのまた上司の上司、さらに役員や社長をどう巻き込むのか、都度発生する問題・課題をどういうやりかたで解決していくのか、をライブで体験できます。

一回成功した事例を繰り返すことで会社って収益を増やしていくので、今までは『言われたことを、それなりにやる社員』でも定年まで働き続けたり、年功序列で昇給したりできましたが、情報技術や工業技術の革新により、そうでは無くなりつつあるのは、誰もが感じていますよね。

なので、自分のために、『マニュアルが無い仕事』『確実に成功する保証の無い仕事』にトライしてみませんか。

もちろん、そういう経験やスキルが無く、『やる気』しか無い場合は、その『やる気』を上司に示しましょう。

上司は、部下を育てたいとおもってます。部下を育てられない上司は『ダメな上司』だからです。実際、管理職の昇格条件に『部下を昇格・昇級させた実績』と明記されている会社がありますし、ロジカルですよね。

会社が求める人材になりたいと『やる気』を示してくる部下がいたら、上司は嬉しい(自分にとって得だから)ので、チャレンジもしくは勉強するチャンスを与えるはずです。

会社に対して「サラリーマン人生の貴重な時間」を捧げるだけでなく、会社を活用して、会社を『梃子』として、自分自身の勉強・仕事力のスキルアップをすることは、お得ですよ。

激的に長くなりましたが、『仕事力をアップ』させたほうが『業務処理力』だけで会社にしがみつくより、お得だって考え方もあるんだな、って感じてもらえたら嬉しいです。

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