にゃー😺 ニャロです。
資産運用の最初の一歩、『まず投資の原資をコツコツ貯める』がどうしても必要です。資産運用の話をしようにも、原資が無かったら「打つ手なし」なので・・・
強烈な遺産を相続したとか、7億円宝くじあたった人は別として、僕のように一般的庶民の会社員だった場合は、毎月のお給料を「生活資金」と「投資原資」をどう管理するか、が最初の一歩ですね。
僕が最初に資産運用を始めたのは27才のとき、出張先の韓国の激辛鍋屋さんで当時の部長に「辞令拒否したら解雇」と脅され、ドイツで海外駐在生活を開始したときでした。それまでは、ほぼ貯金ゼロ。お金=ワインを買ったり、美味しいもの食べ歩きしたりで使い切り、実家生活だったので貯金なんて考えもしなかったのね。
で、海外駐在って、まず現地の銀行口座を開設するのが、最初にやることなんです。だって、お給料は現地で支払いされるから、銀行口座がないと給料がもらえないのね。とりあえずドイツ銀行(ドイチュバンク)なる、現地大手銀行に出向いて口座開設をしました。
お国変われば、っていうけど、銀行一つとっても大きな違いがあって、当時2000年だったんだけど、毎月口座手数料なるものがかかって、悲しかったです。送金とか引き落としとか、なんにもしなくても毎月15ユーロ(だいたい2000円くらい)お金がなくなる。ドイツ恐るべし!
あと、ドイツの銀行で口座を開くと、銀行の担当者さんが設定されて、それは便利でした。電話とかメールで「いくらをここに送金してください」とか、まだネットバンキングなんか無かったので、銀行まで行かなくていいじゃん!ってことで。で、当時は日本ではまだ解禁されてなかった「銀行口座からの投資信託なんかの投資」がOKだったもんで、担当さんが「すぐ使わない預金は投資しようよ」って勧誘してきて。
なんせ、なんの知識もないし、駐在の赴任手当とかあぶく銭が口座にあったので、「じゃ、そのお任せで」と投資キックオフ。まあ恐ろしい、一応銀行の個室で投資信託の手数料とか、「こういうリスクがあって、何とか何とか」って、でも英語で説明受けても「うふーん?うふーん、あはーん」と適当に相槌うって、「じゃ、よろしくね」という、詐欺師だったらヨダレが止まらない上質の獲物でした。えっへん!担当さんイチオシの「東欧株式ファンド」と「ロシア株式ファンド」に、お任せした全額が投資されたわけです。
2000年といえば、ちょうどユーロって通貨に切り替わるタイミングで、ドイツはドイツマルクとか、イタリアはリラ、フランスはフランと、国境を越えると通貨が異なるっていう時代からの変換期。ヨーロッパは景気が良くて、特に西ヨーロッパのユーロ景気の恩恵を受けた東欧とかロシアの投資信託がえらく儲かったみたい(本当に知識も興味もなくて・・・)。で、3ヶ月に一回銀行からくる「投資状況レポート」を見ると、なんだか+50%とか+70%とか、やけに景気のいい数字が並んでて、「へー、お得じゃん」。完全に運任せでしたが、こんなのが資産運用の始まりでした。
担当者さんが優秀だったのか、単に景気が良かったのか、増えるならってことで、結構生活を切り詰めて、貯金を毎月担当者さんに「じゃ、今月も500ユーロ(約6万円)、何かお任せ投資信託に」と。当時は、まだ日本の会社が甘い時代で、駐在手当とか、アパート・車・ガソリンなんかは会社持ちだったので、日本にいるより貯金ができる環境でした。さらに、「ドイツ料理・・・うーん、厳しい」ということで、肉じゃがとか調達できる材料で自炊節約し、幸運にも毎月15万円くらい+ボーナス全部を投資に回すことができました。家賃も車も会社が払ってくれるなんて、今考えると、苦手だった銀縁メガネのT部長のおかげで。最近は日本の会社も厳しいみたいで、家賃の半分は自腹、とか、車も自腹、とか、そもそもコロナとかで海外駐在は減少傾向のようですが、それでも駐在手当とかプラスアルファの実入りは間違いないし、転職するときなんかに海外駐在経験はとっても有効なので、毎年の「キャリアプラン面談」なんかで上司に「ぜひ海外に行きたい!」と希望しておくのは、色々とお得だと思います。
日本にいても、例えば毎月の給料から必ず1万円を投資に、ってルール決めれば、年間で12万円。ボーナスがあるなら、ボーナスは80%投資に、って決めておけば、30代会社員なら年間50万円〜100万円は投資原資を積み上げられると思います。パーッと毎回使いきるのも楽しいですが、自分にとっての優先順位をじっくり考えてみるのはおすすめです。僕は車を持っていた時期もあったのですが、東伊豆の伊東に釣りにいくのと、箱根の温泉に行くくらいしか使ってなかったのに、毎月駐車場料金で1万円、毎年の車検とか整備とか税金で10万円以上かかるのに恐怖して、一流スーパー『オーケーストア』とか『朝日自転車』で調達する2万円前後のママチャリが今の愛車です。茅ヶ崎とか葉山までいけるし、結構いいですよ。住む場所によっては車は必需品ですが、お年寄りになって免許返納したら車は運転できないって考えると住む場所選びも重要ですね。鵠沼海岸周辺は小田急線も江ノ電もあるので、車なくても生活できますよ。
48才で1億円貯めて、『FIRE』して毎日海で遊ぶのも、資産運用しないで70才定年まで会社で働いて、71才から毎日遊ぶもの、人によってどっちも選択肢になりうると思うので、人生の時間をどう使うか、考えてみませんか。