11月アンダルシア旅 シエラネバダのワイナリーはとんでもなく素敵だった「BODEGA CAUZON」「BARRANCO OSCURO」

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ぐるめ
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にゃー🐈️ ニャロです。

数日間、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラの辺りをウロウロしたけど、今回アンダルシアに来た理由はシエラネバダのワイナリーを訪問すること。

あ、シエラネバダってのは、

スペインの南端、すぐ南にはアフリカ大陸のモロッコだってのに、雪が積もっちゃうヤバい山脈じゃんね。

で、このシエラネバダ山脈を挟んで、2つのワイナリーが標高1100m越えの高地にあるんだけど、どっちもワンダフルなワインを造ってるから、こりゃ見に行きたいじゃん。

そもそもは、今年のワインイベントヴィナイオッティマーナに来てたワイナリーBODEGA CAUZONのRamonさん。

あまりにもスルスルと飲んじゃう白ワインに感動して、「畑見に行っていい?」って聞いたら「来い来い、すぐ来い」って。

じゃあ行くじゃんね、ってんで行ったわけ。

実際は、「あの時、色んなイベント参加者が行く行くって言ってたけど、インポーターと一緒のグループ以外で来たのはオマエが始めてだー」って、まあ遠いしね。

シエラネバダの北側に位置するBODEGA CAUZON、最寄りの国際空港Malagaエアポートからだとクルマで2時間だから、まあ近いじゃんね。

要注意なのは、海沿い東に走ってから北上する山越えルートだと、かなりクネクネ登り道になるから、運転手はいいけど同乗者がいたらゲロゲロになっちゃうかも。

僕はヘレス・デ・ラ・フロンテーラから4時間走ってBODEGA CAUZON行って、それは高速使うから運転は楽チンで、そっから山越えてBARRANCO OSCURO行って、更に南下してMalagaに戻るルートだったんだけど。

で、まずはBODEGA CAUZON。

最寄りホテルに到着したのは夜19:30。

午前に訪問したワイナリーでいっぱい試飲したからか、途中でめちゃ眠くなって、20分仮眠したもんで、少し遅くなっちゃった。

で、紹介してもらった最寄りのホテルが、なんとも嬉しい温泉ホテル。

でも、到着日はとにかくチェックインだけして、クルマで5分のRamonさんの家へ。夕食一緒に食べようって誘ってもらってて。

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で、明らかに食いしん坊なRamonさん。

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イベリコ生ハム切ってくれたり、色々料理作って待っててくれて。

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巨大骨付き羊肉のロースト、数日間ヘレスでの海鮮づくしだったから、余計旨いー!

Ramonさんのシラーと合わせると、天国〜!

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英語全く話さないRamonさんとの会話は、イタリア語。ヴェネトのアンジョリーノさんリスペクトのRamonさん、やっぱイタリア繋がりなのねん。

そういや、BARRANCO OSCUROでも会話はイタリア語。同じラテン語だから覚えやすいのかもね。

ナニ話したか覚えてないけど、23:00過ぎまで呑んで話して、翌朝に畑見せてもらうってんで解散。

で、翌朝、まずはホテルの温泉へ。

日本の自由湯治と違って、欧州の温泉は大半が管理温泉。

医療行為的な扱いで、処方にしたがって、僕の場合は、

ぬる湯泳ぎ10分➡冷たい歩行プール歩き15分➡41度まあまあ熱い温泉10分➡ミストサウナ➡熱い温泉 ってのを、おばさんが都度時間計って呼びに来るシステム。

まあメンドイけど、それでも温泉は気持ちイイじゃんね。あ、水着と帽子持参ね。

で、スッキリしたところでRamonさん家へ。

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まずはコーヒーと、Ramonさん謹製のイベリコ生ハムパン。スペインの朝はいつでもゆったり。

とっくに収穫も仕込みも終わってるから、この季節はゆったり季節で、そろそろ冬剪定始めるかー、ってタイミング。

クルマで10分の畑に連れてってもらったんだけど。

これがまた、ビックリ。マジで来て良かったってか、来ないと想像できない畑。

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一般的には、ぶどう畑って陽当たりの良い斜面にあることが多いんだけど。

ここは丘に挟まれたなだらかなスロープというか、大昔に大水がシエラネバダから流れてきた旧川底というか。

だから、色んな種類の大きめの石がゴロゴロしてるし、南スペインの強い日差しも朝遅く日が昇って早く沈むじゃんね。

そして標高1100mだから日が沈めば気温はイッキに急降下、なるへそー。

除梗した梗とかを放置して堆肥にするのに3年かかるんだって。3年!土に菌が少ないからだねー、日本の肥沃な土壌と大違い。

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クリスタルみたいな石含め色々な種類の石、眺めてるだけで面白いー。

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ちょっぴり冬剪定やらせてもらったんだけど、ガルナッチャの枝の太いこと!

全然切れんし。これを全部の木でやるのねん…(電動ハサミ使うって言ってたけど)。

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しかしまあ、雑草がない、ホントにないー!

どんだけ雨少ないんだって話。

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灌漑チューブは、6月前後にどうしても雨ゼロで枯れるピンチの時用だって。

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少し窪んだエリアの畑があるけど、一部からは雪被ったシエラネバダの高い部分も見えるしねー。

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畑を堪能させてもらって、ご実家兼セラーに戻って。

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開けなくていいのに、いくつか試飲させてくれて。シラー美味しい〜。

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しかし、なんなんだろね。

どのキュベもSO2添加ゼロだから柔らかくて色んな味がするのはわかるけど、綺麗なんだよなー。

来なくても大好きなワインが、もう味がわかんなくなっていくじゃんね。好きすぎて。

で、注文しといてくれたパエリア食べに、村のバルへ。

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パエリアっていえばバレンシアってイメージだけど、スペイン中で各地で色々と個性があるらしくって。

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この村、恐らく人口数百人。

で、村に数件あるバルは、朝はカフェ、昼から夜まで御飯食べたり呑んだり、まさに村の貴重な生活インフラなんだろけど。

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あのー。

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すっごい、すっごい旨い⋯

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持ち込んだラモンさんのワインと合うのは当たり前なんだけど。

僕のイメージは、バレンシアのパエリアはカリカリ系、底だけじゃなく表面までカリッとなるまで火をいれるパエリア。

ここのは、しっとり。少しアルデンテっぴさ残しつつ、とにかくお出汁が旨い。

5人前頼んだパエリアは、Davidさん含めた我ら3人を前に、即完売。

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デザートまで旨いから、夜ホテルから食べに来ようかと思ったけど、部屋戻ったらバタンキュー。最高の1日だったー。

で、翌朝、また温泉指導受けて、山越え出発。

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シエラネバダ越え、雄大な景色だったり?雪がめっちゃ積もってたり、一車線双方向スレ違い恐怖エリアがあったり、なかなかタフな運転だったなー。

途中のホテル“Alquería de Morayma”にチェックインして一安心。これで野宿は免れるじゃんね。

ワイナリーBarranco Oscuro、ここも去年のヴィナイオエティマーナに来てたワイナリーなんだけど。

正直、見くびってたー。

凄い美味しいんだよ、赤ワインキュベ1368を北鎌倉で出してた時があって、はっきり言って相当美味しいワインだったんだけど、3本連続でコルクがスカっと穴空いたイメージが強過ぎて。

Bodega Cauzon訪問するから、ついでにってんで訪問したんだけど、大間違い。ここがラモンさんの大先輩だったー。

僕が生まれた7年後に移住してきたManuel パパ、今一緒に仕事してるLorenzoさん。

はっきり断言しちゃうけど、ここほどExtraordinaryな畑は見たことないし。

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運良く崖から落ちず、予定通り到着して、まず畑に連れてってもらったんだけど、僕の運転だったら確実に崖落下してたし。

で、シエラネバダの南側、つまり海側は、意外と緑が多い景色で。海からの湿った風で湿気があるみたい。

木陰には苔が生えてたり、

アーモンドやオリーブ、いちじくの畑も点在してて。ちょっと標高下るとビニールハウスがいっぱいあったり。

大きめの石だらけの異常な畑の光景にあんぐりしちゃうんだけど、LorenzoさんはパパManuelさん昔話を訥々と語り続け。偉大なパパなのだー!

でっかい石だらけの表面の下はカチカチの粘板岩土壌。めっちゃ硬いー!

ただでさえ標高1100〜1360mのExtraordinaryな環境で、この土壌、ってか土?

そして、冬剪定終わった、Manuelパパが初期に始めた畑のヤバいこと。

「このあたりの木は樹齢も高いし、雨量少ないし、木1本あたり収量は500gくらい」⋯ えええええーーーー!なんじゃそりゃーーーーー!やべーワイナリーじゃんね。

古木も色々見てきたけど、この迫力。

畏敬の念って、こうゆうことじゃん。

若い畑は収量取るような仕立てだったり、ってか畑毎にぶどう品種も仕立ても土壌も全然違って。

畑によって、粘板岩土壌が柔らかかったり、雑草生えてたり、謎だらけ。

ここは、1回来たくらいじゃ全然わかんないミステリーワイナリー。

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アーモンドもいちじくもちょびっと栽培してて。

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年30000本造ってるだけあって、プレス機は水平式。

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ヴィナイオーティマーナでは泡が美味かったんだよなー。

そうそう、ここの子、ってか巨大な白ワンコ。

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グレートピレニーズって犬種なんだって。めっちゃ自慢の家族みたい。ニンゲンくさいイヌなの。

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初期の頃、パパManuelさんはココ⇧でプレスしてたんだって。うわーーー。

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今日はLorenzoさんが手料理振舞ってくれるんだってー、楽しみーーー!

で、パパManuelさんは、セラーにランチワイン探しに。うひょ!

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この美しいレンガアーチのセラー、パパManuelさんが設計して、5年かけて手作りしたんだって。もう意味不明。

で、選ばれちゃったのが⋯

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あの泡と、1368の2000年!20世紀のキュベやーん!

こんなご馳走いただいていいのかアタマは悩むけど、胃袋は素直に大喜び。

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泡、超旨いしー、シェリーみたいなペドロ・ヒメネスも、豚皮脂カリカリ揚げChicharronとめっちゃ合うしー。

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そして、当たり前だけど、1368の2020,ヤバい。なんじゃこりゃ⋯

幸せな美味しさなのは間違いないし、ホテルは近いし腹ペコだし、ここは無心になって飲み食いすべし。

しかし、1368を開けるには、あの道具が必須なんだねー。

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スペインの男子って、料理好きみたいだけど、Lorenzoさんもかなりの料理好きだねー。

かつ、こんな山のワイナリーなのに、なぜ生で塩も無しで食べれちゃうカタクチイワシが出てくるのか、ホントにアンダルシアの魚介クレイジーっぷりはヤバいなー。

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この生エビのマリネも、信じられないくらい甘くて美味くて臭みゼロ。なんなんだ⋯

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お手製のマグロ燻製マリネもめっちゃ旨いし、炭焼き台ではデカい魚が遠火で焼かれてるし。

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エビ更に3種類ー、生と茹でと炭焼きと、どんだけーーー。

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魚介フリットまでー、うわわーーー。

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お魚焼き上がりー、捌くー。

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釣りモノだから釣り針ついてたー。

もう、幸せ過ぎるー。

ここでも、パパManuelさんともLorenzoさんともイタリア語で会話。

なぜか異常に波長が合うLorenzoさん、もう80過ぎだけど、食欲旺盛。

ワインは異常に旨いし、

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2000年頃のワイン造りのはなし聞きながら、バカ話へ。はははー、だって楽しいんだもーん。

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決めた。

パパManuelさんが元気なうちに、また会いに行こう!

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もちろん、Lorenzoさんにも。

さ、ホテルで寝よーっと。

(ホテルのアラカルトの食堂も美味しそうだったけど、部屋着いて即死亡)

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